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2025年7月12日土曜日

2025/7/12 モロクボ沢

日時:7月12日(土)

メンバー:CL堀,SL鈴木,増田,中村,大門

行程:
12日: 静岡=西丹沢ビジターセンター用木沢出合ゲートー大滝ー900m 脱渓ー善六

のタワー西丹沢ビジターセンター=静岡



記録:
 今年初めての一年生を連れた沢登りに行ってきました!結構早めに出たつもりでしたが、人気スポットであった為、駐車場はギリギリでした。
 入渓点に着いたので準備をしいざレッツゴー。
中村のザックからヒルが出てきてビックリ

 初めは穏やかな流れが続き深いところもなく、体を慣らすには程よい登りでした。しばらく歩いていると、本日のメインである大滝に遭遇。

時間もあったのでここでしばらく遊びました

 登れそうではあったが怖いので高巻きをすることにしました。高巻きは中村に任せたけど、上手くできていて素晴らしい!

 高巻きした後が悪く落ちそうなところも多かったです。沢に復帰した後は比較的流れが大きなところが多くとても面白かったです。
 何箇所か水洗突破が難しいところがあったが、そこは頑張りました。
 石垣前の流れが特にキツく、かなりの時間をかけてしまった為少し反省。最終的に突破することができたので嬉しかったです。

何度か流されてしまった

 この後は穏やかな沢が続くだけで、これもこれで趣があってリフレッシュすることが出来ました。
 脱渓後、登山道に到達したがそこで道を間違えてしまったので最後まで気を抜かずに行きたいと思いました。

登山道を下っていくと、元々行こうと思ってた下棚があったので寄り道。

突破を目指す増田さん

最後の最後にこんな遊び場があって最高の沢でした!次行く機会があったら、今回はパスした本棚にも行ってみたいです。
まとめ:
今回は初めての一年生を連れての沢登りであったが、それほど難しくなく楽しい沢登りになった。最後、脱渓する際に登りがなかなか悪く一年生のためにももう少し良い道を探すべきだった。また、登山道に復帰してからも道を間違えたので、読図の大切さを改めて感じる沢登りでもあった。滝壺ダイブは今までに感じたことないほど気持ち良かったので、これからもガンガンやっていきたいです!

(文:鈴木)

2025年6月29日日曜日

2025/6/29 笛吹川水系東沢 ホラの貝ゴルジュ

日時:6月29日(日)

メンバー:CL堀,SL蓮容

行程:
12日廻り目平キャンプ場=西沢渓谷入口駐車場-二股大橋-F1滝-ゴルジュ入口-ゴルジュ下降-西沢渓谷入口駐車場=静岡


記録:

梅雨がいつの間にか終わり、暑い日が続いている今日この頃、蓮容さんがホラの貝に一緒に行ってくれることになったので初の3級沢、気合いを入れて行ってきました!!




小川山の朝は寒い

前日は静岡で沢を登っていたので急いで小川山へ。
結局着いたのは11時過ぎで少し焚き火で語り合って1時頃就寝。6時に起きてうどんを貪る。
前日の疲労と睡眠不足で身体はだるいが憧れのホラの貝へ。


香りと食感が良い!

市営駐車場に止め11時頃出発。蓮容さんがよもぎ餅を買ってくれました。まじでうまい。ありがとうございます!

入渓地点までウキウキ

30分ほど歩いて入渓地点到着
沢装備をつけて出発。

いざ、行かん





少し進むと川幅が小さくなり、本格的に沢の様相に

蓮容さんも歓喜!

少し泳いだりして進んでいく。
ゴーゴーと激しい音が聞こえてきたらF1に到着。



ヮ(゚д゚)ォ!

凄い立派です。

右岸のクラックを登っていきます。中盤まで足が良いですが後半は突っ張る系でヌメっていたので少し悪い。ホラの貝を遡行する良いアップですね。

さてこのF1の危険性を考えていきたいと思います。
①ホワイトウォーター
滝直下の部分は空気を多く含んでいるので比重が低くなり、ライフジャケットを着ていても浮力が弱く自力脱出は難しいです。
②反転流
滝の形状、水量などによって上流側に水が流れる現象。結果的にホワイトウォーターに引き寄せられます。
①,②の理由から登攀中に落ちる場合できるだけ滝から離れて、安全な場所に落ちる必要があります。

また、途中でプロテクションを取る取らないやビレーの仕方など考慮する点はまだ多いです。特に今回は2人での遡行だが登攀力が弱いメンバーがいる場合は冷静な状況判断が必要だと感じました。








2個ほど淵を泳いでちょい悪いところが

堀は左岸の壁正面を

蓮容さんは更に右の凹角クラックを


ワイドっぽく登って大変そうでした





少し進むと開けた明るいところが。


これには堀もニッコリ

遂にホラの貝入り口に到着!!
水の色が濃く、幻想的な雰囲気の中に何とも言えない畏怖の念を感じます。



ソーラービームチャージ中

レーションを腹に詰め込んで、太陽エネルギーを蓄えます。




じゃんけんに負けたので堀が先に行きます。
溺れても蓮容さんが引っ張ってくれるので安心して泳ぎます。


やったー

今回は水量もそれほど多くなく、水温も低くない好条件のおかげであまり苦労せず突破。







中には幻想的な滝が






これは下降の写真だがいつぞやの増水で今年から木が倒れかかっていた。

以前までとは違い、リードやフォローで落ちた際にロープが木に引っかかるという危険性が存在した。

木がない場合はプロテクションを取らず、落ちたら滝に落ちてロープを引っ張って回収する事が可能だが、今回の場合ロープが木に引っかかることでロープを引いても落ちた人を回収できない可能性があった。そのため僕たちは積極的にプロテクションを取り、エイドも積極的に行う作戦で登ることにした。(実際はフリーで抜けました)



堀がリード。このために持ってきたクライミングシューズに履き替える。オブザベでは壁が傾斜していてどう登ろうかルートを考えていた。ルートとプロテクションを取れそうなクラックを目星をつけ取り付く。腰チョーに手を伸ばす動作が無意識に出るの不思議。落ち着いて登ればトラバース自体は無問題。僕にとっては落口への下降が難しかった。十分慎重に足を置いたつもりだったが水線沿いに足を置いた瞬間ゼロフリクションでギャグみたいにヌメった。一瞬でバランスを崩し振り子状に落ちた。真剣に登っていたが自分の落ち方が面白すぎて笑いながら落ちていた。その後もう一度同じ場所で滑って落ちた。どうしよっかなーと考えていたときクライミング用のブラシを持ってきていたことを思い出し、使ってみることに。すると効果抜群!!あんなに滑っていたのが嘘みたい。ブラシありがとー。


買っといてよかった!

無事登りきりました!





アンカーを右岸のクラックに作ったが少し考えようだ。トラバース自体は安全にビレーできていいが問題なのは最後のハーケンから落口への下降である。右岸に作ったせいで後続が落ちると振られが大きく滝下へ行ってしまう可能性がある。すごい迷ったが左岸に良い支点がなく振られて落ちても右岸側なら水流に直接当たらないと判断して右岸にアンカーを作った。

落ちる時の危険性を受け入れられない人と行くのは難しいと思います。同程度の実力がなければ難しいですね。


さて、ホラの貝はまだまだ続くので頑張って行きましょう!!


テクノロージア

自然と身体が突っ張りムーブになって不思議。


水圧強し


ちょっと広いとこらがあったので休憩&ロープ解除。



右岸を高巻き気味に登ります


滑って怖い

ジャンプで沢復帰。




沢は突っ張りムーブが最強ですね!
突っ張りすぎて足の付け根が痛いです。

まだですか?




ラスト突っ張り

これを抜けるとゴルジュが終わります。


奥が明るい!


淵を泳いで光のもとへー


疲れた(´Д`)ハァ…

沢が穏やかになったので遡行終了にします。
沢での本格的な泳ぎは初めてですっごい疲れました。

一息ついて下降はキャニオニングで。死亡事故の多くはキャニオニングで起きているのでここからが核心と思って行きます。

スライダー



ひょいっと


クライムダウンも



飛び込むまでが悪い

ホワイトウォーターや水の流れに注意して飛び込もう!




約30分で入り口に戻ってきました!
下りは早い!
名残惜しいですが時間も押してるので下山。

まだ終わってないので慎重に。


登りで悪かったところは右岸から


淵はゆったり背泳ぎで泳ぐと自然を感じられて幸せ。



タマヒュンポイント

F1到着。7,8メートル程の高さを落ちるというのは普段リードで落ち慣れているとは言え怖いです。
深そうな場所を狙って大ジャンプ!!
落ちている途中、時間がゆっくりと流れてふわっとする感覚をまだ覚えています。ヒエ~




ここさえ越えれば後は大丈夫。
橋を渡って駐車場まで戻ってきました!




疲れすぎて車で静岡に帰るのが本当の核心でした。前島くんありがと。




まとめ:

短いながらも沢の厳しさを感じる遡行だった。滝の危険性、プロテクション、アンカーなど蓮容さんから多くのことを学びました。今後、後輩を連れて行くにあたって今以上の安全が必要と感じたので、沢をもっと経験して行きたいと思います。
ホラの貝は圧倒的に綺麗で無事登ることができて良かったです。また行きたい!

(文:堀)




2025年6月28日土曜日

2025/6/28 天竜川水系 ハンガレ沢

日時:6月28日(土)

メンバー: CL堀、SL菅原、鈴木、松田

行程:
静岡ー入渓点駐車場ー550m付近二俣ー右岸林道ー静岡

記録:
静岡を3時半に出て車を走らせること2時間半ほど。
天竜川水系のハンガレ沢に行ってきました。
入渓点の500mほど前から通行止めになってましたが、適当な場所で準備して歩いて行けるので特段問題はなし。
行ってきま〜す

砂防ダムを2個越えたところで本格的に入渓。
基本的には水線突破。初沢登りの松田も登れるラインを自分なりに考えながら突破していました。若干登攀力に不安もありましたが、全身を使って這い上がってきたので安心。

お助けひもも一度拒否られました。強いね

巻き道もそこまで悪くもなく沢への戻りやすさも良好
だいきのアグレッシブさには堀君もニッコリ菅原はひやひや......

たまに泳いでみたり

橋の手前までの核心は一個大きな滝があったのでロープを出すことに。
泳いで滝の左の岩に取り付いて堀がロープを張ってくれたので松田、鈴木はアッセンダーで登り、菅原はフォローで登りました。

写真だとスケール感が伝わらなくて残念

歩いていれば寒くは無いものの登攀待ち中に一気に寒くなってしまうため、先に登っただいきと滝の上と下で一緒に春日ダンスで体温と気持ちを高めて意を決して泳ぎに入りました。
いい終了点は左あるけど後続の抜けは右がいいなど、アッセンダーのための振られどめなど、それぞれの滝で考えることが多くありました。

え、堀君が巻くわけないじゃないですか()

その後も巻こうと思えば巻けるし、登ろうと思えば取り付ける滝が続いて各々がラインをとれて面白い感じ。

一度橋上の道路で休憩してから後半戦開始
いかにも岩魚が居そうな快適な沢歩きをしばし楽しんだ後、いよいよゴルジュへ

こういうのでいいんだよ

ゴルジュの滝1個目は左岸から巻き。

菅原先頭にまき始めたところ、堀から滝直下を見に行ってみるのひとこと。
堀君が見るだけで済ませるわけがありません。残置のハーケンを見つけ右岸の壁に一段上がってしまったもののその先はフリーソロで登れそうになくて困る。クライムダウンは出来そうにないし、カムはだいきが持っているし、ロープは堀君のザックの中...
一発殴ってやりたいもの滝をへだてているのでまずはこの大馬鹿野郎を回収することを第一に、残置のハーケンにセルフをとりロープを堀に結び、末端をこちらに投げってもらってボディビレイで滝下まで一段ロアーダウン。大人しく巻いて上がって来てもらいました。(ボディビレイとかフリクションノットとかほんとに思わぬところで使うので覚えておいて損ないなと...ありがとう雪訓ありがとう真達さん)

その先の若干悪いトラバースをこなしたりしていたら二段目に到着
ぎり足がつかないこともないけど泳ぐが吉

二段目は少し泳いで小滝の左岸からクラック沿いに登りました。
離陸(離水?)が大変でカムを決めて強引にA0しながら離陸。松田はアッセンダーでサクサク突破していきましたが、だいきが少し苦労していたのでフリクションノットで足場をつくらせて突破。初っ端のフィンガークラックを耐えて足を上げればなんとかホールドが続いている感じでしたが岩がつるつるでフリクションを信じられないのがきつい(しかしなぜか滑らない)

クラックの下が空洞で離水が大変

山ポーズが嫌いなのでされる前にシャッターを切りました

三段目は泳いで滝の右岸側のワイドクラックを登っていきます。
もう泳ぎたくない水に入りたくない太陽に当たりたい。頼む最後の滝であってくれ


心を無にして泳いで、クラックに取りつくとチキンウィングがバチ効き。岩場でもやったことない技術なのにYouTubeで見ただけなのになぜか登れる(ありがとう岳ムービーありがとう北平さん)。全身を使ってずりずり奮闘的な登攀がなかなかしびれました。
とまあ抜けてみたらその後のトラバースもよくはない。足はビリーブ手はパワー

悪いじゃねえかと心の中で悪態をついてました

上に石垣も見えます。

やることはやったし上に林道も見えるのでここを脱渓点として、飛び込んだりして雨具を少しきれいにしてみたり、沢の主と戯れてみたり
生物科の目

下山中に後続パーティーを見つけたので、静大関係者の可能性にかけて堀君がインディアンコールを飛ばしてましたが怪訝そうな顔だけを返されました。
人工林の作業道?的な道を何となく下っていくと一度民家のある綺麗な道に出ました。


民家の間を突っ切りヤマップを信じてまた山の中に入っていくと林道の跡が
ヤマップさんほんとですか?

しばしトラバースメインで歩いていくと入渓した橋のすぐ隣に出てきました
おつかれさん

バーガーキングを喰らい静岡に帰りました。大学に20時に帰ってきました。
なんと健康的でしょうか。ではおやすみなさい



…という訳にも行かず

なぜ川上村にいるんでしょうね

それぞれの家で10分のトランジットを済ませ、菅原は沢からクライミングに装備を換装し、爆速で小川山に向かい、0時前に若干宴に参加し爆睡。
菅原は朝から前嶋とマルチに、堀君は蓮容さんと沢に行きましたとさ

前嶋の初マルチ

余談ですが小川山の春のもどり雪初マルチにちょうどいいですね。
基本ボルトでカムも使えて懸垂下降2回でそこそこの時間でできてやっぱいいなと思いました。

まとめ:
今年の堀君は随分と沢に心酔しているご様子なので、ついていけるぐらいにはなっておかないとなと思う反面、自分の思考的にどうしても沢への苦手意識や不安感は拭えず......
まぁゆっくりやりますといった感じですね。ゴルジュ一段目の滝の件は堀君も反省しているようですが、その後の救出の動きはこれまでの経験や冬に身につけた経験が活きてちょっと嬉しかったり、そんなわけで総合力の世界だなとは思いました。松田は初、だいきは二回目の沢ですが楽しそうで良かったです。今度は釣りができる沢に行きたいな

(文:菅原)