メンバー:CL大串,SL堀,鈴木(大),中村,梅田,菅原,前嶋,松田,有間,鈴木(琴),増田
行程:
8日:静岡=天狗岳登山口ー黒百合ヒュッテー天狗岳ー根石岳ー中山峠ー黒百合ヒュッテ
9日:黒百合ヒュッテーにゅうー丸山ー中山ー中山峠ー天狗岳登山口=静岡
記録:
この時期恒例の八ヶ岳。
今年は北八ヶ岳らしい。
8日
駐車場が少ないため、2時半に集合しさっさと八ヶ岳へ。
7時前には着いたのだが、それでも停められる場所は少なかった。
途中で読図を挟みつつ黒百合ヒュッテへ、特に何か起こるでもなく進んでいく。
本当に何もない。私は最後尾で必要以上の水を詰め無駄に重くなったザックと静かに格闘していた。
ヒュッテでテント泊の手続きをするため小屋に行ってみると、ちょうど食事の提供が始まっていて、小屋の前には人が大勢いた。うまそうなカレーを尻目にテントを張る場所まで戻ると、みんな、行程終了したのかってくらいだらだらしていらっしゃる。
気を取り直して。
計画では行き帰りともに中山峠を通るつもりだったが、ヒュッテから直接向かう道のほうが面白そうだったのでそちらから天狗岳へ向かう。
実際歩いてみてこっちの方が楽しかったし同じ道を通るの嫌なのでいい判断といえよう。
前方に東天狗岳(右) |
誰の目にも止まらなかった小さい池くん |
11時過ぎ頃、東天狗岳に到着。人の多いこと多いこと。
ここから根石岳、西天狗岳にはそれぞれピストンで向かった。まずは西天狗岳へ。ザックのデポはしなかったが、少し降りた鞍部のところでザックを下ろし、空身で西天狗岳へ(走りたい奴だけ)走ることに。5分も歩けば着くような短い登りだったのだが、結局山頂までノンストップだったのは堀だけだった。前嶋は登りに差し掛からないうちに走るのをやめたそうな。
山頂から見た根石岳は急そうに見える。「これから東天狗岳まで登り返してさらにあれも登るのかぁ」と少し嫌な気持ちになった。
下りも走る |
一旦東天狗岳に戻ってきて、さあここから根石岳!
私がザックが嫌になったためCL権限でデポをすることに決定させた。
が、おきつさん有間さんと堀はデポをせずそのまま向かう。てめーの都合でデポの判断を下した自分が情けなく思えた。
根石岳の登りは別に嫌になるようなものでもなかった。
頂上からは硫黄岳や爆裂火口がよく見えた。
パワフル無敵 |
だんだん見飽きた東天狗岳に別れを告げ、中山峠に向かう。
2時半過ぎに黒百合ヒュッテに到着。ごはんまでは時間があるのでみんな思い思いの時間を過ごす。パソコンを取り出し課題を始める松田、何もかもほっぽり出してひたすら眠る梅田。
そして今回はなんと堀と中村が麻雀を持ってきていた。山で遊ぶために割り勘で買ったらしい。大人数でわいわい遊ぶのは楽しかった。
今日の晩御飯はチーズリゾット。味付けはシンプルにチーズのみ。
食べるまでは不安だったが食べてみると案外しょっぱさがほどよい。しばらく食べ物のこと考えたくないくらいお腹いっぱいになれてハッピー。
9日
朝ごはんは塩ラーメン。向こうのテントがどうだったかは知らないが、私たちの方は水が少なかったのかほぼ汁なしのラーメンになった。今回は誰からも文句がなかったが、クレーム事案になりうる。気を付けよう。
朝ごはんは塩ラーメン。向こうのテントがどうだったかは知らないが、私たちの方は水が少なかったのかほぼ汁なしのラーメンになった。今回は誰からも文句がなかったが、クレーム事案になりうる。気を付けよう。
名前は変だったが景色はそれなりによかった。というか二日目に取った山頂で展望があったのはここだけだった。名前の由来を調べると、刈り取った後の稲わらを円錐状に積み上げたものの名前「にう(地域によって微妙に名前が違う)」からきている、とある。相当古い言葉らしいのでひらがなやカタカナ表記になるのも仕方がないか。
にゅうだったりニュウだったりしろ |
ここから白駒池までは下るだけだった。途中白駒湿原なるものがあったが平坦で歩きやすかったため爆速で通過した。白駒池から丸山のふもとの高見石小屋も緩やかな登りが少しあるくらいで、なにもなかった。
高見石小屋から丸山に向かう際、道を間違えて中山に行く道に入ってしまい、それにすぐ気づかないまま5分ほど進んでしまった。コンパスを見ればすぐに気づけた上、看板にもしっかり中山と書いてある。丸山への分岐は少し奥まったところにあったとはいえ、全く疑問に思うことなく歩いていてしまった。最後尾でこんな簡単なミスを見逃すのは痛いですねこれは痛い。
高見石小屋の近くにある高見石で少し遊んだ後、中山へ。
一時間ほどで森林を抜け、開けた場所に出た。北、中央、南アルプスがよく見えて気持ちいい場所だった。まだ山頂ではなかったのできっと山頂も景色がいいのだろうと思っていた。
黒百合ヒュッテからはせっかくなので一年コンビに先頭を任せた。初めてのSL特有の爆速下山が繰り出されることも無く、ちょうどいいペースで歩いてくれた。
唐沢鉱泉に到着すると唐沢山の会の方々が炊き出しを行っていた。食べていったらというお言葉に甘えてご飯をいただいていくことに。たけのこ入りの豚汁とおにぎりがおいしかったです。ごちそうさまでした。
おわり
肉に群がっている図 |
去年行った南八ヶ岳に比べると、全体的になだらかで穏やかな雰囲気を感じた。これまで山の中で湖を見ることも無かったし、唐沢山の会の方々と交流もできて、いろいろ新鮮な山行ではあった。だが一回行けばもう満足かな、と思った。
今回、私はCLだったのだが、列の前方で起こったことをいまいち把握できないことが多く、隊の全体を見渡すことの難しさを知った。今回はアクシデントがなかったのでよかったが、何も起こらないことの方が少ないだろう。リソースを全体の把握に割くために、自分のこと(読図、歩行)は余裕をもってこなせるようにしたい。
(文:大串)