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2024年10月13日日曜日

2024/10/12~13 北アルプス 大滝山 蝶ヶ岳

日時:10月12日(土)~10月13日(日)

メンバー:CL増田,SL中村,有間,鈴木(琴),高林,蓮容

行程:
12日:静岡 = 冷沢登山口駐車場 ー 鍋冠山 ー 大滝山荘 ー 大滝山南峰 ー 大滝山荘
13日:大滝山荘 ー 崩沢山 ー 蝶ヶ岳 ー 鍋冠山 ー 冷沢登山口駐車場 = 静岡

記録:
今回の山行は2年生が2年生山行をすることになり当初は学年ごとの山行の予定であった。しかし1年の大樹が行けなくなったので、急遽中村が3年生の山行に入り、足のケガから復帰した蓮容さんも加わり、のんびり蝶ヶ岳を登ることになった。


今回の山行は北アルプスでかなり遠いので集合時間は早かった。今回初めてSLを担当することになって、蓮容さんと初めて行く山行だし、年の離れた先輩ばかりだしボコボコにされるんじゃないかととても緊張していた。緊張で寝れなかったので、行きの車はほとんど寝ていた。駐車場は10台くらいの広さで、山とは思えないほど立派なトイレがあった。駐車場から歩いていくとすぐに林道が始まり、みんなでしゃべりながら登山口まで1時間ほど歩いた。

檻の中にいる先輩方

ここから大滝山まで1000mほど登っていく。絶対道を間違えたくないと思っていたのでピンクテープを常に確認し、読図も常にしながら登っていく。先頭で歩いていると自分のペースで歩けるので、辛くならずに快適に登れた。休憩はいつ取るのか訊かれたので探していると言ったら、そこら辺にいくらでもあっただろと総ツッコミを貰った。結局みんな楽そうだったので鍋冠山まで行くことにしてそこで休憩を取った。

既に2000mを超えていて涼しい

鍋冠山からは少し下って平坦な長いコルを歩いて最後の登りをゆったり登った。大滝山に到着し、テン場に荷物を置いて南峰をとりに行って今日の行動は終了した。

大滝山南峰にて

テントを立ててしばらくゆっくりして、みんなお腹が空いていたので早めに夕ご飯を作り始めた。結構寒かったので鍋はめちゃくちゃ美味かった。高林さんが酔いながら面白い話をしてくれたので終始笑いっぱなしだった。話でもしながらゆっくり鍋を食べて、外を見てみると綺麗な夜景と星空が見えた。隣の尾根からヘッテンの光っぽいものも何個か見えた。

お楽しみをたくさん持ってきた高林さん

具が多すぎて閉まらない(笑)

雲一つない星空でした

朝起きたら昨日降った小雨が凍って、フライがバキバキになっていた。2日目は蝶ヶ岳で日の出を見れるように暗いうちから歩き始めた。歩き始めは寒かったが歩いているうちに暑くなった。蝶ヶ岳までは1時間半くらいで、ちょうど日が昇ったくらいで到着した。奥津さんがさっき朝ご飯を食べたばかりなのにラーメンを食べ始める。山頂からは穂高が迫るように大きく見えて圧巻だった。

雲海と日の出

高林さんは味噌汁

いつか縦走してみたい

しばらく山頂を楽しんでテン場へ戻り、撤収してそのまま下山した。帰りの車は面白い話で大盛り上がりし、最後までハイテンションで起きていた。

まとめ:
今回は初めてのSLだったが特に何の問題もなく終わることができた。山行自体もハイキング程度でなかなか行けない北アルプスに行けたので楽しかった。ケガをして以来最初の山行だった蓮容さんも元気そうに登っていてよかった。今回は夏山と違ってかなり涼しかったり寒い時が多かったので、冬が近づいてきているのを感じた。よりいっそう、秋山・冬山が楽しみになった。
(文:中村)

2024年9月30日月曜日

2024/9/29,30 鹿島槍ヶ岳

日時:9月29日(土)~9月30日(日)

メンバー:CL梅田,SL前嶋

行程:
29日:静岡=柏原新道登山口駐車場―種池山荘―爺ヶ岳(南峰)―冷池山荘(泊)
30 日:冷池山荘―布引山―鹿島槍ヶ岳(南峰)―鹿島槍ヶ岳(北峰)―冷池山荘―種池
山荘―柏原新道登山口駐車場=静岡


記録:
北アルプスの鹿島槍ヶ岳まで行って来ました。
参加予定だった院1のけんしんさんが体調不良で来れなくなってしまい、梅田君と2人で行くことに。頼りない彼らは、無事山行から帰ってくることができるのでしょうか?


駐車場があり得ないくらい混んでて10時に遅めのスタートを切りました。
行動時間5時間の予定だったため大丈夫そう。
それにしても北アは人気だなあ~


曇ってきて景色が何も見えないぞ。


ここで一つ問題が生じます。
これまでの山行で他の人たちに写真をまかせてきた漢二人、
同じ構図のツーショットしか撮れない!
しかも量が雀の涙ほどしかない。
この後、山行記録を書くことなど微塵も考えていない彼らの
笑顔がこちらです。


見ての通りこの写真に山に関する情報は一切入っていません。


そんなこんなで爺ヶ岳に到着。
来る途中に石のベンチというとても座り心地のいい
休憩スポットがありました。
勿論、写真は撮っていません。


中峰です。
1日目はここから更に進み、冷地山荘にテン泊しました。
かなりのハイペースで行程を終えたのでご飯を食べて
すぐ寝ることに。明日までおやすみ~





とはなりませんでした。
大体8時半頃、外のガサゴソという音で目をさましました。
誰かがトイレに行ったのかなと思いましたが、
次はフガフガという音が聞こえてきました。
誰かがいびきをかいているのかなと思いましたが、
そんなわけありません。
明らかに動物が匂いをかいでいる音です。
その瞬間、山荘の前にあった熊注意という看板が頭によぎりました。
薄っぺらいテントの外に熊がいると思うと身体がガタガタ震えてきます。
一向に外の動物が立ち去る様子がないので、
辞世の句を考えていたその時横から音がしました。
見ると梅田君が寝返りをうっています。
現役の方はご存知の通り、彼はどんな状況でも眠ることができるsupersleeper
という特殊能力を持っています。
外に熊かもしれない動物がウロウロしているぐらいでは覚醒しません。
なので僕は梅田君が寝返りを打つたび「もうやめてくれ~」と泣きそうになりながら
時が過ぎるのを待っていました。
結局、なにごともなく朝を迎えることが出来たのですが、僕は眠ることが出来ず、
若干体調不良になりました。


昨夜起こったことを知らない彼の笑顔が眩しい。


鹿島槍ヶ岳到着です。
この頃にはすっかり笑顔が戻っています。


君は写真に映る雷鳥を見つけられるかな?
リアル雷鳥めちゃくちゃ可愛かったです。

この後テン場まで下り、僕の体調が悪くなったため、
バファリンAを飲み、30分休憩して下山しました。

下山時の写真枚数、驚異の0枚!


まとめ:

次回、少人数で山行に行く時はもっと写真を撮ります。
今回は写真から読み取れる情報が少なすぎます。
記録を書いている時、逆に面白くてめちゃくちゃ笑ってしまいました。
鹿島槍ヶ岳自体は歩きやすくてとても良い山でした。
今度晴れてる時にもう一回行きたいです。
あと、帰りの車で梅田君の運転に注文をつけすぎて
若干雰囲気が悪くなりました。
スマン。

(文:前嶋)



2024年8月3日土曜日

2024/8/1-3 常念岳 蝶ヶ岳 大滝山

日時:2024年8月1日~3日

メンバー:CL菅原,SL大串、高林

行程:
1 日 静岡=三股―前常念岳―常念岳―常念小屋 
2 日 常念小屋―常念岳―蝶槍―横尾分岐―蝶ヶ岳―大滝山荘―大滝山 
3 日 大滝山―まめうち平―三股=静岡

記録:
テスト週間を挟んだり、なんだかんだで三週間ほど山行が無かったのでこのままだと事前合宿に体力的な不安感があるということで夏休みの初日から北アルプス常念岳周辺に行ってきました。
2時に大学に集合して下道で三股登山口の駐車場まで向かいましたが、8時前に着いた地点でもうすでに上の駐車場は満杯だったので少し下に停めて歩きました。
登り始めから急登でどうにも自分の調子が出ず、大串に水を2L持ってもらって何とか食らいついていく形になってしまったのが本当に情けない。テスト明けも相まってただでさえ足りてないのに更に体力が足りていないのが一番の問題なのだが、それに加えて今回は睡眠不足と朝食の栄養がまだ回り切っていない感じがして、今後そこら辺も含めてマネージメントしていけるようになりたい。
今回はトレーニングの意味も込めて液体類を一人7L以上持っていたのだが、樹林帯での急登と前常念岳直下の岩稜帯で確実に効いてくる。おそらくこれで雨が降ろうものなら心が折れていたかもしれない。3日間を通して天気が良く景色に支えられた山行であった。
出発時刻があまり早くないので夕立が来る前にテン場についてしまいたくて、前常念岳で水をいくらか捨てる決断をしたのだが、前常念から分岐までは思っていたよりもかなり歩きやすく、結果論的には正直捨てなくてもよかったのではないかと後々思ってしまったが全ては自分の弱さが招いた結果であるから小屋で水を買うことにした。
分岐に出ると真正面に槍ヶ岳が見え、去年の本合宿で歩いた稜線の美しさにテンションが爆上がり。裏銀座から槍ヶ岳と槍ヶ岳から伸びる東鎌尾根・北鎌尾根は北アルプスに来たんだなと実感させてくれる。常念小屋は200mほど分岐から下ったところにあるのだが、かなりのがれ場で明日登り返すことに若干の憂鬱さを感じながら慎重に下って行った。
晩御飯は米にシーチキンとコーンと入れてコンソメで味付けしたものと、バイト先で頂いてきた余りもののカツ。前日までテストを受けていたせいでろくに食糧計画を立てずスーパーで適当に見繕ったせいで3日間野菜がなかったのはプチ反省である。高林さんの下山後の昼ご飯の希望がサラダバーであったのは驚いた。
自分は食べ終わってろくに荷物も整理せずに寝落ちしてしまったが、6人テンに3人であったためにさほど邪魔にはならなかったようである。
2日目は三時半に起床しラーメンと肉団子を平らげ、四時半に常念小屋を出発。朝日に照らされる槍ヶ岳がきれい。常念岳山頂での休憩時に昨日のうちに2L補充したはずの自分のハイドレーションから1L以上夜のうちに漏れ出ていることが判明し、2日目の水がギリギリになることが確定したが、漏れちゃったもんはしょうがない…買えることを祈ります。
ツアー客も相まって常念岳山頂はにぎやかでした。今年度の山行は昨年度よりも天気のいい割合が高い気がする。さんざん筆者の雨男説が言われているがこの山行で覆せたのではないだろうかと思ったり……。
常念岳から蝶槍までは一気に下った後に登り返して南下を繰り返します。しっかり寝た分1日目よりは確実に動きがいいのを実感してました。睡眠時間だいじ!
このあたりから穂高連峰が非常によく見えました。涸沢カールから上がって涸沢岳を挟んで北穂・奥穂と西穂から槍までの稜線がくっきりしていて、いつか歩いてみたいなと強く思いましたね。
蝶ヶ岳ヒュッテから大滝山方向の分岐に進み小一時間下りて登ってを経ると突然大滝山北峰がでてきて、大滝小屋のテン場指定地になっていて驚きました。張り数は少ないが景色もよく大滝小屋のトイレが水洗(?!)でたいへん良かったです。
ねるねるねるねを作ったり、暑さと開放感から服を脱いだり思い思いに過ごしていたところ、もう一方天幕する方がいらっしゃって西穂から槍への縦走や後立山連峰縦走の話を聞くことが出来、山の先輩方はやっぱりすごいなと感じましたね。
映画トップガンに出てきそうな雰囲気を醸し出している高林さん。人生初ねるねるねるねに大感激を受けていました。夜はパスタを茹でて就寝。
翌朝テントを出ると思わず笑ってしまう程に綺麗な雲海が広がっていました。雲海と朝日に照らされる穂高連峰を見ながら下山を開始します。ピストンの憂鬱なところは下ったところを登り返すところですよね。
やはり人気な山だけあって登ってくる人も多く、常念岳から蝶ヶ岳の区間は外国の方もかなり多い印象を受けました。下山後にカモシカスポーツに行くことが決定したため皆の気持ちはそちらに傾きつつありましたが、なかなか下山も長く感じました。
なぜ迂回路が設定されているのか分からなかったのが、実際行ってみると沢が増水すると登山道が冠水するために一度尾根にあがる迂回路があるのを知ってよくできてるな~と感じましたね。

まとめ:
1日目大串には情けない姿を見せた形になってしまったが、事前合宿でバテるよりは相当マシだったと思う。快晴の北アルプスを3日間堪能することができ、体力的にも次の北アルプスへのモチベーションをかなりあげることが出来た。同期がパワフル系ばかりでいつも助けて貰ってばかりなのだが、いずれソロでも行けるように個人としての心身両面でのレベルアップもはかっていきたい。どうしても北アルプスは遠いので運転してくれる高林さんはありがたい。急な計画にも関わらず乗っていただきありがとうございました!
(文:菅原)






2024年2月19日月曜日

2024/2/18~19 北アルプス 常念岳東尾根

日時:2月18日(日)~2月19日(月)

メンバー:CL 増地4年,SL 増田2年, 食料 有間2年

行程:
17日:静岡=須砂渡ゲート(0:10)
18日:須砂渡ゲート(4:20)-送電巡視路入口(4:55)-1955峰(8:20)-2178峰(9:05)-前常念岳(11:35)-常念岳山頂(12:20)-2178峰(15:30)
19日:2178峰(7:30)-須砂渡ゲート(10:35)=静岡

記録:

2年生2人と常念岳東尾根へ行ってきました。
自分が2年生の時に1度計画し、断念したルートでもあります。当時印刷し、メモ書きして残してあった地形図を引っ張り出し、持っていきました。ようやくこいつが役に立つ時がきた。

17日、前泊のため20時に部室集合して高速を使い須砂渡ゲートへ。いきなり余談ですが、長野へ向かう中部横断道は中央道と合流するまで延々と一車線を走らされるため、時間短縮にはなりますが走ってて正直つらい。唯一快適な点といえば、信号機という名の汚い三色団子に引っかからないことでしょうか。
眠い目をこすりながらも安曇野ICで降り、夕ご飯にすき家を食べて0時過ぎに須砂渡ゲートに到着。明日は好天予報のため多くの車が停まっていました。明日に備え、3時間ほど就寝。

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18日:天候 晴

4時20分に出発。
林道を30分程歩く。凍結しているので自分はここでチェーンスパイクを装着する。

送電巡視路入口(高瀬川線No.63)
ここが目印

増田、有間

歩く

今回は計画段階で候補日を6日間ほど設けていたが、前線が南下する影響で本日以降の天候は全滅・・・。明日は午前はガス、午後には雨が降り出す予報である。そのため、体力的にはしんどいが天候が安定している本日にアタックすることを選択。東尾根は累積標高、距離ともに甲斐駒黒戸尾根と同じくらいか。いつぞやの記憶が蘇る。

樹林帯に関しては、送電鉄塔から南東尾根にのるまでが少し分かりにくいくらいで、あとは基本的に尾根筋の一本道をひたすらに歩くだけである。この日の気温は2000m地点ですら5℃と、もはや残雪期の様相で汗が噴き出るが、ここでの歩きが稜線上での行動可能時間に直結するので黙々と歩く。

歩く

日の出を見て、

また歩く

たまに薮

1955峰を過ぎたところで増田が足を攣っていた。水分不足だろうか、それとも運動不足だろうか。おそらく両方。水分と塩分を多めに摂るよう促し、注視しながら進む。

予定より早く2178峰に到着することができた。ここで泊装備を全てデポし、常念岳へ向かう。

気合い十分

森林限界に出ると、

常念岳が姿を現す

森林限界〜前常念岳までに大きな岩場を通過する箇所が3箇所ほどあり、ここが本ルートの核心部である。個人的な体感としては、1つ目より2つ目、2つ目より3つ目の方が悪いなという印象であった。もちろん雪の状態、トレースの有無でも難易度が大きく変化するので、あくまで当日の体感である。

奥に見えるのが最初の岩場。右に巻く

トラバース中

左奥に次の岩場

傾斜が強い

次の岩場も右にトラバース。ピッケルと岩のホールドを使いつつ慎重に登る。手足丁寧に決めていけばおよそ問題ないが、滑ったら逝ってしまうのでビビりながら進む。また、ハイマツが所々に露出しているので引っかけないよう2人に呼びかける。

この辺りから増田がバテる

なげえ・・・

最後の岩場は、直上してからわずかに右にトラバース。
暖かく、風も厳冬期とは思えないほど弱い。よいコンディションで登らせてもらっていることに感謝しつつ、前常念岳に到着。

振り返る

前常念岳で休憩

あとは常念岳まで傾斜もあまりなく、危険箇所も少ないビクトリーロードだが、増田の体力が気がかりである。前常念からの下降で集中が途切れないだけの余裕は持って下りたい。
増田に「自分置いて2人で山頂行くのはどうですか」と提案されたときは流石に「ありま主将・・・」の言葉が浮かんだが口には出さなかった。

最終的に、本日中は天候が保つ事、時間の余裕が十分にあることから、常念岳までのピストンを(ほぼ)空荷で行うことを提案。増田も、それなら行けるとのことで、山頂を目指す。
テント場からのデポも然り、ロケットの切り離しみたいだなと思ったが、切り離したモノを回収するという点でロケットとは違う。

空荷が功を奏しサクサク進む

一度生で見たかったこの景色

見惚れてばかりではいけない

常念小屋を見下ろし去年の夏を思い出す

三股への分岐点の手前が痩せているのでここだけ注意。
最後の急登を上がる。


着いた!やたー!🙌(松田風)

常念岳東尾根登頂

前常念から続く稜線を眺める
彼方に見えるのは越後山脈?

有間と増田もとても嬉しそう。槍穂高方面は雲に隠れてしまって見えなかったのが唯一残念。
もう一度3人で気を引き締めなおして、下山する。


下山は早い

危険箇所も危なげなく通過


森林限界まであと少しのところで雲がわいてきた。明日の環境下での稜線行動は、自分達にとっては難しいものだっただろう。初日アタックを選択した自分を心の中で褒める。トレースにも大いに助けられた山行だった。

時折覗かせる水墨画のような景色を眺めながら、1時間ほど休憩し、テン場へ戻った。

人様が残していった防風壁にあやかる

弱層テストを試したあと、晩御飯を食べる。今日の出来事やこれからの部について、自然と会話も弾んだ。

トマトペンネ
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19日:天候 曇のち雨

今日は降りるだけなので気も楽である。
途中、雨に降られかけるが下山までは持ってくれた。

下山

お疲れ様でした

高林が部室にジュースを残置してくれてあった。
やさ林。

まとめ:

まずは2年前のリベンジが果たせて嬉しかった。以前のレベルでは挑戦できなかったことが、できるようになる。他の人からすれば些細な事かもしれないが、自分の中では大きな出来事だった。

増田と有間には反省会で、山行の成功確率を少しでも上げる意識について話した。夏合宿で蓮容さんも似たようなことを話していただろう。今山行でも、成功確率を上げるための判断は随所にあるが、果たして前常念までの岩場に関して事前に把握できていなかった2年生のみで、どこまでその判断ができただろうか。また、体力づくりも、成功確率を上げるための準備として当然含まれる。だとするならば、足りなかったのは体力ではなく、準備だったと言ったほうが正しいだろう。山行自体は楽しかったが、2年生の弱い部分が露呈した山行だったようにも思える。
偉そうなことをのたまっているが、私自身もまだまだビギナーの域を出ているとは全くいえない。それほど山の世界は奥深く、すべてを把握することが難しいと感じている。

この山行が終わった日の夜、悪い夢を見た。部員が岩から100m転落する夢だ。その時の落ち方や皆の悲鳴がやけにリアルで、私が今まで何千回と想像した場面を具現化したかのような夢だった。問題なのは、山岳部では実際にこういったことが起こりうるということである。
新しく2、3年生になる部員はおのおの目標があり、高いモチベーションもある。素晴らしいことだ。だからこそ、安全意識についてもう一度見直してほしい。山行のレベルを上げるということは、順番に山の難易度をあげていけば良いという単純なものではない。そのレベルに見合った知識と技術、また思考力を並行して身につけていかなければならない。部員の中でクライミング技術や気象について書籍などで体系的に学んでいる者は少数派だろう。自分が見てきた強い人達は、圧倒的に知識・技術・思考力を持った人たちばかりである。そういった諸々の習得を忙しさを理由に怠るというのなら、その目標は目指されるべきではない。

今の後輩たちには、たくさんの刺激をもらった(もちろん先輩からも・・・)。自分もまだ行きたい山があるので、機会は減るかもしれないけど、今後も付き合ってもらえると嬉しいな。

(文:増地)