2025年1月19日日曜日

2025/1/18〜1/19 乗鞍岳

日時:1月18日(土)~1月19日(日)

メンバー:CL興津,SL梅田,高林,大串,菅原,堀,中村

行程:
18日:静岡=乗鞍岳2612m付近
19日:2612m付近-肩ノ小屋-蚕玉岳-剣ヶ峰-蚕玉岳-肩ノ小屋-2612m付近-乗鞍高原

=静岡


記録:
今山行では12月に天候悪化で中止になった乗鞍岳に向かった。
木曜日部会で興津、有間の体調が悪く当日には有間は休み、興津は体調不良でピークを目指すことになった。

18日
乗鞍岳スノーリゾート駐車場に到着。
今日はリフトを3つ乗り継いで頂上の少し下まで行き、そこで今夜泊まる雪洞を掘る予定だ。
途中まではリフトで移動。初めて乗る静岡県民にとってはなかなかのスリル

リフトを乗り継いであっという間に上級コースにつく。
よく晴れた空で風もほとんどないため普段のレイヤーでは暑いくらいで各々必要に応じて調整する。
シャツまで脱いで下着になる男。程度ってもんがあるでしょ


バックカントリーの人たちも多く、彼ら共に頂上を目指す。
ところどころスキーやスノボの跡がありこの山の人気が窺えた。
おかげで雪がしまっていてとても歩きやすい。
足元に見える凹んだ線はスキーやスノーボードが滑った跡

右手に小屋への方向を示す看板を通り越すと次第に平坦になってくる。
2650地点では平地と言えるほどに平らにっており、朝日岳や乗鞍岳も見ることができた。
雪洞に泊まる予定のため12時前には行動を終えて今夜の宿を作る。
7人が入れる雪洞を作るため二つの入り口から掘り始めてそれらを繋げる方法をとり、階段状に掘り進めてから開通するようにお互いに向かって掘り進めた。
広くスペースをとり交代しながら階段状に下へ掘っていく
日が出ていて大変な作業なので結構暖かい

しかし想定以上に雪洞を作る時間がかかり、15時過ぎに雪道は諦めてテントを張ることにした。
掘った時にできた雪のブロックを風を防ぐように置いてテントを張る。
雪の壁があると風を一気に感じなくなり驚いた。
設営が終わったのは16時前と遅くなってしまい、すでに日が沈み始める時間になっていた。
日が落ちると気温もガクッと下がる

テントに入り食事をしながら明日の行動について話し合う。
高林が体調不良でピークハントに参加できず、興津もあまり状態が良くないことが判明した。
乗鞍の頂上を目指すときは先輩方の力が借りられないことがわかり、明日に不安と緊張を感じた。
興津や高林の体調が悪いことはわかっていたので出発前にもしもの対応を話し合っておくべきだったと反省した。

19日
日の出ともにに出発。
まだ星も少し見えていて晴天を予感させる空の下、肩の小屋を目指して歩いていく。
見えているのですぐに着くと思ったが思ったより距離があり時間がかかった。
観測所の周りは岩が岩が露出している場所もあり腰を落ち着けられた。
朝日岳を登って高度をあげ、良さそうな場所からトラバースした。
雪がまだ柔らかいところが多く何度も踏み抜いてしまう。
朝日岳から乗鞍岳へ渡る谷地形は雪崩の可能性があるので時間があれば稜線付近から進むと良いだろう。

風は乗鞍の稜線上から頂上の標識までは強かったが、頂上の建物を回って反対側に行くとほとんど無くなり休憩もしっかり取れた。
風がなく天気も良くてしっかり休憩できた

下山は登ってきた道を通って戻る。
危険な箇所やアイゼン、ピッケルワークが求められる箇所はなく楽に歩くことができた。
肩の小屋を過ぎると雪面が平らで傾斜も緩やかになり座って滑り降りることができる。
右奥の黄色い男はこの後ヘルメットを落とし数十m追いかけることになる

キャンプ地に戻りテントを撤収して下山を始める。
バックカントリーに興じる人々とすれ違いリフトの一番上まで到着。
その後はスキーヤーの邪魔にならないように駐車場まで降りた。

まとめ:
今回の山行は天候に非常に恵まれたものになった。
日中は特に暖かく普段より薄着でとても気持ちよく登ることができた。
一方高所や夜になってからは気温がガクンと下がり冬山の寒さを油断すべきでないとも感じさせられる。
今回の挑戦の一つに雪洞に泊まることがあった。しかし実際に7人が泊まれる一つ雪洞を作ろうとすると時間、体力ともに非常に消耗してしまうことがわかった。選んだ立地が比較的平らで雪洞に適した地形出なかったことも大きいが、必要な状況に陥った時は全員が入る大きなものではなく少人数用のものを複数作る方が現実的だと思える。
反省としては予測できた問題を山で発覚するまで放置したことだ。
木曜日の部会の時点で興津と高林の不良は分かっていたため、事前に動けなくなった際の対応を話し合っておくべきであった。

(文:梅田)

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