2021年2月12日金曜日

2021年2月12日(金)~2月14日(日)決算合宿 仙丈ケ岳(地蔵尾根)

日時:2月12日(金)~2月14日(日)

メンバー:CL宮下,SL蓮容,市川,中嶌,東,金子,増地,森,鈴木

行程:
12日:静岡= 柏木登山口駐車場―松峰小屋分岐―仙丈ケ岳―松峰小屋
13日:松峰小屋―柏木登山口駐車場=静岡

記録:
12日
いよいよ来てしまった決算合宿。先輩達がまともに関わってくれる最後の合宿であることをかみしめながら登ろうと思う。
駐車場にはそこそこの車が駐まっていたが、なんとかねじ込めた。
まだ暗い6時に出発する。

闇に浮かぶ森さん

市川さん

登山道を時々舗装された林道が横切る

30分ほどで孝行猿へ。この悲しいエピソードはまんが日本昔ばなしでアニメ化もしているらしい。
登り始めからやるせない気持ちに。

凍結しており油断するとツルン

登山らしくなってきた。

そのうち登山道へ。雪はそこそこだが、先行者のトレースによって踏み抜かない限り楽に歩かせてもらった。先頭の蓮容は半袖で進む。重量級は雪山への耐性があるようだが、これが終わると天敵である夏山が訪れ、蓮容は自らの熱で死ぬだろう...。

トラバースだが滑りも埋まりもしない

中央アルプスが望める 曇りだが見れてラッキー!

この尾根は、松峰や地蔵岳など多くのピークをトラバースするようにつけられており、優しさを感じる。(下山時は長く感じたが...)
道の状態がよく、松峰小屋はスルーしてさらに歩みを進め丸山谷の頭を過ぎたあたりで幕営。

どういう表情ですか笑

外で寝っ転がっていたら通行人が来て焦った 17時頃だったんだもの...

夜ご飯は鍋。森さんが自宅の食品用乾燥機で野菜を脱水してくれた。軽量で食感もおもしろく、ありがたい。
食後、ゆっくりしようとテントの外で寝そべっていたら寝てしまい、さらにそこに下山してくる集団が通りかかり焦った。
「大丈夫ですか??」
「追い出されたの???」
まさかヒトがこんな時間に通るとは思わず、油断していた。
外で寝転がるのが好きなんですよ~とかなんとか言ってやり過ごした気がする。
思ったより行程に時間がかかってしまったらしい。松峰小屋まで危険な場所はないが、時間も遅いため少し心配であったが、みなさん元気そうではあったのできっと大丈夫であろう。

13日
4時に起床。いつものように暗い時間から行動開始する。
歩いているうちに空が明るくなり、稜線が朝日に照らされていく過程が本当にきれいであった。
次第に明るく

2736m手前 尾根を少し外れた所を直登

本日は天気がよい。荷物も軽く仙丈ヶ岳山頂を目指す。
ところで、上記写真の坂、ここではN嶌先輩が帰りにやらかす場所である...。

雷鳥がすぐ近くに!ふっくらおいしそう

しっかりアイゼンを効かせながら

仙丈ヶ岳山頂

8時前にはピークに。風も穏やかで暖かい。いままで登った山が一望でき、宮下さんの目には涙が...。
先輩方、いままで本当にありがとうございました!


。。。で終れればよかったのだが...。


帰り道、例の坂で横着して尻セードで降りていた中嶌さんが停止できずに滑落。ブッシュに衝突しなんとか止まったが足をくじく。
下級生に、横着して尻セードをする恐ろしさを体を張って教育していただいた。敬礼。

びっこを引きながら歩く中嶌さん 

貸し切りでした

とりあえず松峰小屋に戻り、一泊。中嶌さんが痛々しく、なんか笑えてしまった。
水は小屋から30分ほど下った場所に流れていた。
今晩も鍋をいただく。小屋も隙間こそ多いものも風がない立地で快適な夜を提供してくれた。

14日

最後に中央のこんな景色も

中嶌さんの荷物は分けて下山。そもそも下るだけなので気も楽であったが、松峰を過ぎた後間違った林道に下りかけてしまう。最後まで油断してはならないことを再認識した。
その後、10時頃には下山。中嶌さん、辛くも自力下山でした。

まとめ:
決算合宿ということで仙丈ヶ岳に登った。全体的にコンディションが良く行程的にはやや楽なものになったが、よい眺めで素晴らしい山行になったし、実りも多いものであった。
中嶌さんは最後に体を張って私たちに雪山の怖さを教育してくれた。
最後に油断して道を間違えかけたのは、反省。車に戻るまで最低限の確認は忘れずにやらなければならなかった。
このミスはメンバー全員によい経験となるよう、原因をよくよく反芻したい。

この山行後、先輩方がいなくなってしまうのは本当に寂しい。来年度も個人山行につきやってやって下さい。よろしくお願いします。

(文:蓮容)