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2026年3月1日日曜日

2026/2/28-3/1 大山 弥山西陵 天狗沢

日時:2月28日(土)~3月1日(日)

メンバー:CL菅原,SL堀,笹木,湯本,OB真達,OB大井

行程:
28日:静岡=ラ・ムー伊賀上野店-県営大山駐車場-元谷避難小屋-弥山西陵-大山山頂-六合目避難小屋ー元谷避難小屋
1日:元谷避難小屋-天狗沢-剣ヶ峰山頂ー大山山頂-六合目避難小屋ー元谷避難小屋ー駐車場=静岡

記録:
大山北壁に行ってきました!そもそも東側の出身の方々は大山がどこにあるかご存じではない場合もあると思いますが、鳥取県です。えぇ静岡から片道600kmです。道民の方に分かりやすくお伝えすると稚内から函館まで数字上は同じくらいです。九州山行と四国クライミングツアーや神戸六甲山全山縦走と西側にも定期的に足を延ばしている我が学年にとって西側に行くときの王道ルートなどもうすでに出来ています。まず静岡からは1号バイパスをメインに浜松名古屋を抜け、四日市で一度給油をしてからラ・ムー伊賀上野店を目指します。ラ・ムーでお弁当とレーションを調達したら、名阪国道に乗って奈良大阪を抜け西日本に入り、あとは良しなにです。四日市市はコンビナートが多くあるせいか比較的ガソリンが安いかつ、ここで一度入れておくと帰りもここら辺まで持つことが多いです。(四国内をぐるぐる回った時はさすがに無理だったので高知で高級ガソリンを入れてました)。ラ・ムーは行けば分かります。激安のお弁当と西側に行くんだという高揚感を我々にくれます。

そんなこんなで運転を回していって11時間かけて鳥取県に入りました。
あれ黒くね。焦りましたがさすがにあれは大山ではありませんでした。

先週の戸隠ぶりに大井さん真達さんとも合流しましたが、生憎の雨。
今回ハードシェルではなく雨具を選択した自分に悲しきかなグッジョブをするしかない。

戸隠神社までくると雪はまだ残っていて一安心。ガッスガスの中小屋を目指します。

真達さん大井さんは最難の幻のカンテへ。堀が教えてた山ポーズが真達さんには刺さったようでよくやってくれます。もとは同期梅田の母校の悪しき風習だそうですが、外国人に誤解されないように親指小指の主張強めでお願いいたします(笑)

ガッスガスでいまいち取り付きに自信を持てませんでしたが、我々は弥山西陵へ。大山北壁の中では初心者向けに分類されます。今回アルパイン系はお初の一年生を連れているのでこのルートをチョイス(一年生がやりたかったかどうかは知りませんが、菅原堀が夏道ルートで歩いて登頂なんてさせるわけがないんだよな)

先週の昇温のせいか、足はずぶずぶ踏み抜き祭りに枝はきれいな氷のコーティングを受けていてテムレスで掴むとまぁまぁ滑る。岩稜帯が出てくるわけではないのですがそこそこの緊張感を感じます。

コンテで進みながらも一年生が難儀しそうなところはボディビレイで一応確保しての繰り返し。雪稜といえど傾斜立っているところは枝掴んでよいしょよいしょなのでちょっと大変そう。後ろの組はもう階段になっていて楽々だったそう。

ガッスガスで現在地分からないなとか思っていたら終わりました。西陵は弥山に直接突き出すルートなのでロープをしまって大山山頂までしばし歩きます。

一瞬晴れ間が。それでも今日は風が強いのですし、入山がゆったりだったので時間的にもさっさと下ってしまいたい。

一年生二人ともよく頑張りましたね

ちゃっちゃと下っていると見覚えのあるお二人が!多分幻のカンテに奮闘しまくって遅くなるから先に晩御飯食べててくれとまで言われたものの、この時間で抜けてしまうのはさすがのもんです。

別山沢を尻セードで下るのが最速だろうということで、下山開始。ものの10分ほどで小屋につきました。やっぱ下山は滑るに限りますよね。そうですよね。みなさん山スキー始めませんか(そうじゃない)
帰ってみるとテン場はどこかの山岳会だったか大盛況でしたが、小屋内を広々と使わしていただきました。お酒を持ってきていないことだけが残念でしたが明日に向けて就寝。

今日は一年生をOBさんにお任せして堀と天狗沢へ(一年生側の記録は紫岳会の真達さんの記録からぜひ!)。去年真達さんと大井さんが行っているルートですが、遠目から見ただけに明らかに黒く氷がつながっているか不安になりましたが気合い入れて行ってきます。

なんで黒いかと言うと、大小さまざまな大きさの落石落氷の止めどなく襲ってくるからです。出来るだけ雪が緩む前に抜けるために朝一でクライムオン

じゃんけんに買ったので1P目は菅原が。氷は繋がっていたので一安心ですが、水が流れているラインを避けつつ、落石のリスクが低そうなラインを登っていきます。ほぼ60m登り切ってアイススクリューで支点を作って次のピッチへ。2P目出だし10mはスクリューが決まったもののその先はもうスクリューは使い物にならなかったのでアイスセクションはもう終わりかとちょっと落胆。

スノーアンカーを適時刺しながら一応スタッカートで登っていきます。つるべで2Pほど登ると右の稜線に乗ればこの落石祭りの沢から抜けられそうなのでその方針で。

時折ヒューンと猛禽類が飛んで行ったのかと思うほど甲高い音が聞こえたかと思うと、こぶし大ほどの石が落ちてくる音だと気づいて戦慄が走る二人。

落石落氷が収まるタイミングを見計らって爆速でバンドを横断し、尾根に乗ることを目指します。あ~怖かった。

尾根に乗ると太陽が当たって暑いくらい。雪の状態はまぁギリですかね。下手したら全層雪崩行くんじゃねとも思うクラックの走り方もしてましたが、陰になっているところはまだガッチガチにクラストしていたのでこの時間に抜けれてよかったなと思いました。

コンテで稜線まで

自分は天狗峰までお散歩。徳永さんに借りたクウォークを剣ヶ峰を背景にパシャリ。丸々二シーズンお借りしてしまっていますが、お陰で色んな景色を見れました(今年度ノミックを1セット部費で購入しましたが、また値上がりして1セット10万弱はもう個人で手が出るもんではないなと思います)

太陽に当たっているとポカポカで堀は半袖に

最高峰剣ヶ峰で写真を撮って帰ろうとすると

一年生が頑張っているのを発見!いいタイミングで抜けてこられました

去年の冬毎月真達さんには特訓にお付き合いしていただき、お陰で天狗沢を堀と二人で抜けられるくらいには成長しました。そのうえ一年生の面倒も見ていただきありがとうございました。一年生の冬の段階でアルパインに触れられたのは今後大きな糧になると信じています。

お天気もいいので剣ヶ峰に戻って記念写真をパシャリ。夏はここまで来れないの冬だけの山頂ですね。だいぶ雪も溶けていてナイフリッッジは岩が出ていて冬の終わりを感じました。周回して帰ろうかとも話をしましたが雪がついていなさそうだったので引き返して帰ります。

大山山頂まで来てみると人の多いこと多いこと。冬山でこんな人が多い山頂は初めてでした。真達さんの飛行機の時間も迫っているのでちゃっちゃと帰りますよ~

こいつら何しだすんだという周りの視線を無視して六合目避難小屋からは昨日同様尻セード開始!はたから見たら滑落と大差ないかもしれませんが、コントロールできるならばこれが一番速いんですもん。楽だし。えもっとコントロールしたいですって?そしたら秀岳荘で靴とビンディングと板を買っていただいて、セットでシールとストックを買えばあら不思議もっと速く正確に滑れますね~(しつこい)

小屋で荷物をまとめて下山開始。昨日はガスガスで何も見えませんでしたが最後に大山北壁を拝めて大満足。標高だけでいえば大したこともない(おかげで林道歩きもなくてアプローチ最高に良い)のにこの壁は羨ましい。北壁って響きよくないですが? The north faceですよ~

神社まで戻ってきて真達さんにラーメンをごちそうになり、帰路につきます。
堀と菅原はこの後タイに行くのですが月曜の昼出発から一日遅らせて本当に良かったと思いました。なぜなら月曜の朝5時に静岡に帰ってきて昼まで爆睡をかましてましたからね。到底準備が間に合った訳がないんですよ

まとめ:
竜爪山と大山とっかえてくれないかな~(ついでに久能山東照宮あたりの山を大堂海岸ととっかえて、大谷海岸を黒潮ボルダーととっかえたら完璧)と思ってしまうほどにいい山いいルートでした。天狗沢も落石落氷は怖いものの傾斜はそこまでたっていないので八ヶ岳の大滝系に比べたら取っつき易く、弥山西陵といった初心者向けのルートから揃っているのも嬉しいところでした。なかなか部内で鳥取県に行こうとはならないので大井さんのお誘いに乗れてよかったです。3年間の集大成というには少々スケールが小さいですが、クリスマスの八ヶ岳合宿に引き続き堀とアルパイン力を高めつつ、後輩に経験を引き継ぐ山行を組めたことはうれしく思います。来年度以降後輩たちが面白い山面白いルートを立ててくるのを楽しみしてますし、まだまだ自分自身も面白いことやっていこうと思います(2泊3日予備日2日の温泉旅とかね!温泉旅に予備日とは⁉)

(文:菅原)



2025年12月26日金曜日

八ヶ岳 アルパイン 合宿



  • 日時:
    12月26日(金)~12月28日(日)

メンバー:CL菅原,SL堀,中村,清田

行程:
26日:静岡=八ヶ岳山荘駐車場-行者小屋
27日: -赤岳-行者小屋
28日:(菅原,堀) -赤岳-行者小屋
(中村,清田) -阿弥陀岳-行者小屋
-八ヶ岳山荘駐車場

記録:
 初めまして、一年の清田と申します。特に何もなかったクリスマスが過ぎ、26日からの3日間八ヶ岳へ行ってきました。夏にも登った赤岳は楽しい登山道、整った小屋、素晴らしい景色と良い思い出しかなく、冬の赤岳はどんなかなぁと心弾ませながら呑気に構えていました(アルパイン三昧とも知らず)。

26日(1日目)
 部室で準備をしていくうちに今回はアルパインがメインであることに勘付き始め、冷や汗とアーメンが止まらない一年生清田。さらに追い討ちをかけるようなトンデモデカザック。じゃん負けがロープを持つことにし私は見事勝利するも、代わりにアイススクリューを持つことに。これがむちゃくちゃ重い。


100Lザックがパンパン


 ピザをたらふく食べたら


行ってきます

 夏にも見た小滝に到着。どうやらアイスクライミングなるものをするらしい。誰かファミコン持って来てるのかなぁ?でも電源はどうやって?

電源いらないタイプだった

滝って人間も登れるんだ。無知はいけませんね。堀さんアイススクリューを滝に差し込みながらあっという間に登ってしまいました。続いて菅原さんもスイスイ登っていき、私と中村さんもいざ。氷に冷やされたアイスピッケルの冷たさが手に伝わり、腕がパンプするよりも先に手先の感覚が鈍ります。それに加えてアイスピッケルやアイゼンを刺した途端、氷が崩れ落ちたりするので登っている際の恐怖が岩よりも大きかったです。トップで登りながらアイススクリューを滝に差し込みましたが、とても難しい。自分的にはカムよりもはるかに複雑でまた下に落としてしまう確率もカムよりぐんと上がるような気がします。小滝にしばらくいて思ったのは、岩は基本的に形を変えず日が変わってもムーブの再現性が高い一方で、氷は日光や人の登った痕跡で刻一刻と変化してしまうのでその場での判断力が岩以上に必要だということです。同じクライミングでも岩か氷かで性質がかなり異なると感じました。ただ岩でも氷でも登ってみてしまえば楽しいんですよね(毎度悔しい)。無事終えて行者小屋へ。すぐだと思っていた小滝から行者小屋までは暗さも相まってか異様に長く感じ、体感2時間ほどありました。(誇張したつもりでしたが本当に2時間くらいかかってました)


菅原さんの梅酒が紛失。夕飯は鍋。美味しい。就寝。
27日(2日目)
 この日は赤岳主稜を登ることに。最初それを伝えられた時は夏と同じく普通に赤岳まで登り、その後歩く稜線のことを赤岳主稜だとここでも勘違い。ただ地図を見てみたらなんということでしょうか、等高線が治一郎のバウムクーヘンぐらい密ではありませんか。


動揺しつつも醤油ラーメンを食べて、日の当たる阿弥陀岳に念じながら主稜の取り付きへ向かいます。


 文三郎尾根を登り、途中で一般登山道を外れて主稜の取り付きへとトラバースします。大袈裟かもしれませんが、普段の登山ならそこのトラバースが核心になるくらい悪かったと思います。先・堀リード清田フォロー,後・菅原リード中村フォローで登っていきます。昨日のアイスクライムと違って今日はアイスピッケルとアイゼンを岩にも引っ掛けるらしい。
    リード堀さん
菅原さん

 序盤は雪の詰まったルンゼ状から始まります。アイスピッケルの先とアイゼンの前爪を岩の窪みに引っ掛けて登るのですが、この時の「カツン」という乾いた音が良い。堀さんリード早い。少し傾斜が緩み始め一息つくと後ろには南アルプスと八ヶ岳ブルーが。

中村さんも1ピッチリードしたそうです

 まだ日が当たらず風もそれなりに強いのでオーバー手&インナー手してても手が凍えます。堀さん菅原さんはテムレス...。あと風と遮蔽物のせいで「ビレイ解除」や「登ります」などのコールが全然通らないし聞こえづらい。(富裕層の持ち物には無線機というものがあるらしい)稜線に出ると西からの突風が粉雪をともなって吹き荒れます。全部で8ピッチくらいだったと思います。

おしまい

 今夜の晩御飯は中村さんが用意してくださったシチュー。テント内でシチューに何を入れるのか確認していると出てきたのは牛乳、バター、肉、野菜。...中村さん、シチューのルーの存在を知らない!?ゴードン・ラムゼイならテントぶち破ってると思います。爆笑と失笑が混じり合うテント内。学年が上がる前に中村さんの抜けたところを見られて少し嬉しい。沸騰した
牛乳に具材とバター100gを投入。

         ねぇ 

人生初のコクのみの料理。堀さんの提案で隠し味に白ワインを入れることに。食べてみると隠し味の白ワインの風味は微塵も感じられず神隠し味に(小マット2枚といったところでしょうか)。


バターとのコントラストのせいか、なんだか赤い堀さん

 夕食のあと明日の予定について話し合い菅原,堀ペアが中山尾根を、中村,清田ペアが阿弥陀岳北陵を登攀することに決定。1,2年生だけの行動と知って中村さんと僕は目を丸くして見合わせてました。堀さんの手袋紛失。就寝。

28日(3日目)

 3年生ペアは6時前には出発し、中山尾根を登攀開始。後から聞いたところ1ピッチ目から相当悪く熱戦だったそうです。




3年生のお二人が奮闘している時、私は凍った靴の紐をほぐしていました。


7時過ぎに出発。放射冷却のせいか昨日と比べ非常に寒い。取り付きへ向かう途中、壮大な北アルプスの巨大壁が見えました。

奥穂高より槍ヶ岳の方が高く見える

夏に菅原さんと大同心を登っている中村さん、下級生をリードするのは初めてで緊張してるかなと思いきや、

おい早ぇじゃねぇか

スムーズに安全にリードしてくれました。この日は風が無いに等しく、取り付きから日も当たり終始快適でした。そして

山頂からは赤岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスと日本の高山トップ100の大部分を目に収められる素晴らしい眺めでした。私にとって人生1の景色になりました。3年生2人はこちらより5分ほど早く登頂。


嘘みたいな堀さん

阿弥陀岳から小屋まで尻セードもしつつ下り、30分もかからなかったです。3年生も爆速下山だったらしく菅原さんと堀さんが言うには年が経つごとに地蔵尾根が短くなっているそうです。多分本当。テント撤収中に梅酒と手袋も無事見つかりあとは下山のみ。下山は少し飛ばし、八ヶ岳山荘駐車場に2時間ほどで到着。温泉と晩御飯を済ませ、夕日に照らされた赤岳を見ながら帰りました。



まとめ:
 今年一の景色を密かに期待していたらまさかの人生一の景色が見れてしまいました。山からずっと続くこの高揚感、このまま年を越せるのがとても嬉しい。
 冬休み前、部会終わりのさりげないお誘いに乗っておいて本当に良かったと改めて思います。これもまだ氷山の一角なのでしょうが冬の八ヶ岳の魅力を存分に味わわせていただきました。来年も必ず行きたいと思うのと同時に、今回の菅原さん、堀さんがしてくださったことを2年後3年後には自分が一二年生してあげられるように様々なことを上達しなければならないと思うと背筋がしゃんとします。山行を重ねるごとに山が好きになっていくのを薄々と感じてはいたものの、今回の八ヶ岳ではそれがひしひしと感じられました。
 菅原さん、堀さん、中村さん、人生で最高の年の瀬にしてくださり本当にありがとうございました。
(文:清田)