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2025年6月21日土曜日

2025/6/21~22 甲斐駒ヶ岳黒戸尾根 (後半組)

日時:6月21日(土)~6月22日(日)

メンバー:CL鈴木(大),SL中村,菅原,前嶋,堀,松田,大門,日比野,青島,石田,川村,村田

行程:
12日:静岡=登山口(6:30)ー七丈小屋(13:00)
13日:七丈小屋(5:00)ー甲斐駒ヶ岳(7:30)ー登山口(2:30)

記録:
今回の甲斐駒ヶ岳は前回とは違って、2つのグループに分かれて1週間ずらして登ることになった。当初は半分ずつに分かれていたが色々あって12人という大人数で登ることになった。

今回の集合は2時。駐車場対策のため早く出る。個人的には一睡もしていないので駐車場で寝たかったが、早めに出発することになった。入山前に神社を通るが、登れそうな岩が結構あって、とんでもなく美しいスラブもあった。帰ったら登ろうと決意して入山する

美しすぎて大興奮

橋を渡って登山道が始まる。今回は初登山の村田がいて、しかも前回のSLが悲惨だったのでペースには気を付けて登った。黒戸尾根は日本三大急登の一つだが、初めのほうは傾斜は強くない。むしろかなり緩いほうで、拍子抜けするほどだった。2,3時間登っていくと、急にナイフリッジのような地形が現れて、とても気持ちがよかった。

スリル満点

この後も登りとトラバースを繰り返して気持ちの良い登山道を進んでいった。登山者が多いからか、木の根の下が崩壊してハイステップになっているところが多かった。さらに道がいくつにも分岐しては合流するを繰り返しており、登りやすい道を探すのが難しかった。

みんな楽しそう

この辺りは前述したとおり寝ていないせいでとても眠く、テレポートしそうだったが何とか耐えた。七丈小屋まで残り1時間くらいのところまで順調に歩く。

登山靴ではなかなかシビアでした

最後の1時間ははしご場の連続だった。尾根もかなり細くて高度感があり、10m近くあるはしごもあった。避ける場所が少なく大人数だったので、すれ違いが大変だった。途中、村田が怖くて動けなくなることもあったが、3年生が対応してくれて歩けるようになった。七丈小屋のテン場についたが、既にたくさんのテントが張られていた。

たくさんありました

テン場についたらまだ夕飯には早いので、しゃべったり昼寝をしたりする。4時くらいから夕飯を作り始めた。今日の夕飯はカレーうどんでめっちゃおいしかった。じるerとしては1年生にカレーうどんのじるを飲んでほしかったが、飲んでくれなかった。(じるerは喜んで飲んだ。)堀さんと大樹は外で寝るらしくテント内は余裕があった。明るいうちに早めに就寝した。

一人2玉食べました

2日目は3時半に起床。ソーセージ入りの塩ラーメンを流し込む。やはりこの時間にラーメンは辛い。荷物をデポして、5時に出発。涼しくて荷物も軽いので、サクサク進んでいく。まもなく岩場が現れる。危ないので慎重に登っていく。2時間で山頂についた。クライミング好きはボルダーで遊んだ。

なかなかに悪い

ここからは下りなのでよりいっそう気を引き締めて下る。2時間ほどでテン場に到着した。撤収して10時半。昨日登ったはしご場を慎重に下っていく。

天気は最高だった

はしご場が終わって緩やかな下りになり、順調に下って行った。最後の1時間は、日比野と大門にSLを交代した。2人とも結構な速さで下っていた。2時半頃、登山口に到着。川で水浴びする者もいれば、岩に登る者もいた。夕飯は「ぼんち」に行った。今年もミックスカツカレーに挑むやつがいた。
 
まとめ:
今回、大人数で天気も少し心配だったが、よく晴れて山頂にも行けてよい山行となった。今回のテーマは岩場だった。一年生は慣れていないので、怖かっただろうし大変だっただろう。これからいろんな岩場を経験して慣れていってほしいと思う。今回SLをやっていてペースが難しいと感じた。細かく言うと、ペースの調整ではなく設定だ。メンバーが辛そうにしているとき、ペースを落としてやってあげるのは、一見当たり前のことに見える。しかし本当にそれは正しいのか。いつまでも優しくしているわけにはいかないし、少しは辛いことをしないと、体力的にも精神的にも成長しないだろう。これは、辛いときに荷物を持ってもらうかとも同じことだろう。今回の山行で、休憩中にCL(大樹)に「ちょっとは無理させたら」と何度か提案を受けた。そうしたほうがいいことは分かっている。でも僕は去年、体力の少なさでいつも辛い思いをしていたので後輩に同じような思いはさせたくない。結局無理やりペースを上げさせることはしなかった。優しくするか厳しくするか難しい議論だが、これは受け取り手の性格も関係してくると僕は思う。メンタルの強さだったり、負けず嫌いな性格であったりで、影響は変わってくるだろう。この議論に答えはないのかもしれないが、よりよいSLになるために、これからもこういったことを考えたりメンバーと話していきたい。
(文:中村)

2025年6月15日日曜日

2025/6/14~6/15 甲斐駒ヶ岳黒戸尾根 (前半組)


日時:6月14日(土)~6月15日(日)

メンバー:CL梅田,SL大串,清田,笹木

行程:
14日:静岡=登山口ー七丈小屋
15日:七丈小屋ー甲斐駒ヶ岳ー登山口
記録:
今年は一年生の人数が多く、現役だけで20人近い大所帯(?)になってしまった。笹山は全員で行っても列が長いのが煩わしいだけであまり問題はなかったが、人の出入りの多い山では隊列が長いのは周りに迷惑だろう。そんなわけで隊を二つに分けることになった。メンバーは最初は9人いたはずなのだが、突然の入退部、怪我などが重なった結果、4人にまで減った。個人山行ではないはずなのに、ずいぶんコンパクトになってしまった。

14日
3時集合。梅田10分遅刻。梅雨前線と熱帯低気圧の影響で土曜の午後から日曜にかけて強い雨が降る予報が出ていたため、なるべく早く出発したかったのだが、こういう時に限って彼は遅刻してくる。挙句持っていくはずの鍋を家に置いてきたため、鍋を取りに行ったりする間に出発が3時半になってしまった。

駐車場に着くと、もう雨が降り出そうとしていた。黒戸尾根の急登を悪天候の中登るのかと思うと気が滅入る。なんとか天気がもってくれますように!あわよくば晴れてくれますように!と駒ケ岳神社でお祈りしてから出発。
帰りたい

今回のMVP,積極的に写真を撮ってくれた
つづら折りのかったるい登りが終わるとだんだん視界が開けて...!うわっ、真っ白。
晴れていれば景色がよかったんだと思うと悔しい。
驚きの白さ
鎖場は写真で見たよりもあっけない。雨で地面は濡れていたが岩が花崗岩なので滑りを感じることも無くすんなり歩けた。
トリックアートでしょこんなん
急登とは言われているけれど梯子や鎖場の手を使う登りが多いので足への負担は少ない。いろいろなパターンの登りをお出しされるので飽きずに高度を稼げて楽しい。
梯子あり、鎖場あり
1時前に七丈小屋に到着。雨は小雨から本降りになるくらいだったので行こうと思えば今日中に山頂をとることもできるが...テントの設営を終えるともう一度出発という雰囲気ではなかった。山頂を目指すモチベーションがない中無理して行くことはないなという事で今日の行程はここで終了。4時半くらいまではテントの中で喋るなどしていた。
グラノーラに憑りつかれた男
夕食は鍋とうどん。8人を予定していたのが4人になった影響で油揚げだけ大量に持ってきてしまったが、残すのももったいないので思い切って全部入れてみる。おお、結構いける。食べ応えがあってうまい。

七丈小屋のテント場は電波が届くので天気予報や天気図を見ていたが、とても次の日の朝に雨が弱くなるとは思えない。一応4時に起きて速やかに朝食を食べ、雨が止み次第出発する手はずではいたが、山頂は半ば諦めていた。

15日
朝は味噌ラーメン。トッピングにチャーシューとチーズ。チーズ⁉
期待値は高かったが味はイマイチ。別で食べたほうがうまかった。朝食を食べていると、雨の音が小さくなった。行けそうな雰囲気になってきたので急いで食べて準備を済ませる。諦めるにしても前日のうちに荷物をある程度まとめておくんだったな、と反省。5時に出発。
天気は悪い
雨雲レーダーとにらめっこ
祈った甲斐があったのか、雨が強まることは無かった。ミストのような雨がずっと降ってはいたがここまできてしまえばもう気にしない。山頂手前で清田が強風に圧倒され一瞬過呼吸気味になるというハプニングがあったものの山頂に無事到着。
雨のわりにハッピー
山頂からの下りでは、なんと雨もやみ、雲の切れ間からうっすら青空が見えた。この青空は天気が回復する兆しで、晴天の中下山できるのだろうと勝手に考えていた。
青空がありがたい
下りこそ慎重に
結局途中で雨が降り出してみじめな下山をする羽目になった。

刃渡りを過ぎたあたりで先頭を一年に交代してみる。まずは笹木。初めて先頭を歩くとペースを掴むのが難しいため、後続はおかしなスピードで走らされる歩かされるのだが、全くそんなことはなかった。速すぎず遅すぎず、読図も忘れずに歩いている。
こいつやりおる。

笹の平の分岐あたりで清田に交代。
はっ、速いッ!!
これを待っていたというか期待通りというか...
左足か右足どちらかは必ず接地していたので一応走りはしなかったが、ランとウォークの境目のある意味神業のようなペースで登山口まで駆け抜けた。

まとめ:
後半組が晴れてしまっただけに一年生二人には雨で景色が見えない山行をさせてしまい申し訳なかったなという気持ちになった。しかし二日目に運よく雨が弱まり山頂まで行くことができ、悔しい思いをさせずに済んだ。また、雨の中の鎖場や梯子を歩くことができたのはいい練習になっただろうし、4人という人数の快適さも教えることができた。雨天の山行の中ではかなりいいものになったと思う。
(文:大串)

2025年6月7日土曜日

2025/6/7〜8 笹山ダイレクト尾根


日時:6月7日(土)~6月8日(日)

メンバー:CL鈴木,SL梅田
 堀、菅原、前嶋、大串、中村、有間、湯本、笹木、青島、日比野、大門、増田、川村、杉浦、石田、清田

行程:
7日: 静岡=笹山登山口-2560メートル付近-笹山
8日: 笹山-白河内岳-大籠岳-広河内岳-大門沢下降点-大門沢小屋-大門沢登山道入口-笹山登山口=静岡

 今山行は笹山をダイレクト尾根を伝ってのぼり大籠岳、白河内岳を通過し大門沢から降りるルートを選んだ。上級生にとっても記憶にないほどの大人数の山行であり、かつて登った山とは思えないほど多くの知見が得られた。

7日
 朝4時に部室に集まり、準備を行った。朝の空気は生暖かく、冬山が終わり夏山の訪れを感じさせた。手早く荷物を分配し、車に乗って出発。人数が多いため、一人あたりの共同装備が少なくなることに驚いた。

7時過ぎに駐車場へ到着。山小屋に荷物を運ぶヘリが忙しなく働いていた。我々も素早くトイレやコンパスの準備を整え、登山を開始した。

準備中に何度もヘリコプターが行き来していた

ダイレクト尾根の取り付きから、今日一日続く険しい急登が始まる。特別な歩行技術は必要とされないが、斜度と標高の低さから多くの汗をかき、体力を消耗する。水分・塩分・エネルギーを適宜摂取することが大切だ。今回は自分が先頭を歩いたが、ペースが速くなりすぎてしまい、特に一年生には大変な思いをさせてしまった。

傾斜はここが一番辛いと思う

林が人の手によるものから自然のものへと変化すると、しばらくは緩やかな傾斜が続く。このあたりは尾根に乗るタイミングとも近く、読図のポイントとなる。その後も、標高1420mの小さなピークや、標高1760mで左手に谷が入る地点など、絶好の読図ポイントが多くあった。

読図を兼ねた休憩

高度が上がるにつれ、木々が痩せたり倒れたりと、周囲の様子が変化していることがわかる。頂上直前の肩では、テントを張ることができるらしいが、木が生い茂っていてとても張れるとは思えない。

みんなの頑張りのおかげで、13時過ぎには笹山南峰に到着した。まだ時間に余裕があり、疲れていたためテントは張らず、少し休憩したり笹山北峰に足を伸ばしたりして過ごした。

北峰からはこの先行くであろう山々が見える

しかし、14時30分ごろから急に雨が降り始め、慌ててテントを張って中で時間を潰すことになった。雨は16時過ぎまで続き、その後も時折降ったため、夕食はそれぞれのテント内でとることになった。

12時の天気図
15時の天気図
18時の天気図
「気象庁・過去の実況天気図より」

翌日の起床を3時、出発を4時半と決め、その日の活動を終えた。

8日
3時に起き準備を始める。
朝食は手早く食べられるパンとスープであったため想定より少し早く出発できた。
ただ一年生はまだ不慣れなせいか朝の準備に少し時間がかかっていたため成長に期待している。
この先はしばらくなだらかな稜線上を歩くためコンパスをあわせて歩く。
すぐに笹山北峰の到着。
まだ白根三山は残雪が残っている

道がわかりづらい場所がたまにあるが稜線に乗って歩けば迷うこともなく、また頂上標識やルート案内なども充実しているため迷うことはない。
稜線を終え、大門沢降下点から降りる。
急な坂道で地面の土で滑りやすいがロープが準備されているため慎重に進む。
6月頭ということもあり谷に残雪がかなり残っていたため、途中のいくつかのトラバースでは雪の上を歩くことになった。
雪山に慣れているメンバーが先に歩きそのトレースを丁寧に辿って抜ける。
場所によっては滑落すると十数m落ちそうなところもあり事前の確認の甘さを痛感した。
ピッケルを持ち込んでもよかったかもしれない

残雪ゾーンを抜けると左に川を見ながら尾根の上を下っていく。
この川は雪解けによるもので地図には表記されていない。そのため読図で混乱する一年生もいた。時期によって地図にはない山の風景が見られるのは非常に面白いものだ。(古文の現代語訳みたい)

険しい降りを抜け木々の少ない尾根を抜け少し樹林帯の中を歩くと大門沢小屋に到着。看板の案内に従って沢沿いを下っていく。
一年生のダイモン=コヤ君

少し降ると左岸に抜ける橋がある。前回来たときは壊れていて渡れなかった橋だが今回もなぜか無視して右岸を下る。どう考えても左岸の方が楽なので右岸に戻る橋があることを確認できているなら左岸に行くべきだ。
幸い右岸にも案内はあるのでそれを辿って歩いていくともう一つの橋が見える。
そこを超えると次第に樹林帯に入っていと木々が邪魔なだけのトラバースへと変化していく。その道中で日比野がメガネを落としトラブルになりかけた。幸いなんとかメガネは回収できたが予備のメガネやコンタクトの必要性を実感した。たまに雪解けによる地図にない川があり楽しい。
小川山を思い出す沢

下の最後にロープや木を使って降りなければならない箇所があった。少し不安だったが一年生がそつなく降りれて安心した。

まとめ
今山行はメンバー18人という過去にない大所帯での登山となった。
この人数で行くなら普段の山行と前提から変えるべきだと感じる。
普段の基本形はSLやCLが全体を見て上級生がそれを補佐することだ。しかしこれほどの人数となるとパーティを見ることも、上級生が周りの様子を見てそれをリーダーに伝えることも難しい。
本合宿までに対策を考えなければならないだろう。

新入生に関してはまだ経験が浅いため技能はもちろん山行中の細かな所作にも拙さが目立った。地図や地形を見る頻度やテント場での寝袋や食料の手際などこれからの成長に期待したい。

(文:梅田)

2025年3月2日日曜日

2025/2/25〜3/2 南アルプス 大唐松尾根〜白峰三山縦走

日時:2月25日(火)~3月2日(日)

メンバー:CL菅原,SL堀,増田,梅田

行程:
25日:静岡=奈良田ー雨池山ー大唐松山ー2580地点
26日:停滞
27日:2580地点ー2633地点ー農鳥岳ー西農鳥岳ー農鳥小屋
28日:農鳥小屋ー間ノ岳ー中白根山ー北岳山荘
1日:北岳山荘ー北岳ー八本歯ノコルーボーコン沢ノ頭ー池山小屋ーあるき沢橋登山口ー奈良田
2日:奈良田=静岡
記録:
なんとも大きな計画を立ててくれました。あの蓮容さんが4年時にやった白根に(少し距離は短いが)挑戦することになった。もちろん自分たちに実力も考え、予備日も多めで少し行程も短めとはしたが。

25日:晴
行きの送りを有間にお願いし、5時半に奈良田発電所に。
爆睡をかました男4人を無事に送り届けてくれた。
ザックはパンパン

朝の6時発を目標としていたが、5時半発となった。今日の行程もどのくらいかかるか分からないので早いに越したことは無い。ヘッテンを着け歩き出す。
大唐松尾根への取り付きは大門沢と同じところから始まる。
目印?となるお地蔵さんを過ぎてから斜面を上がっていくと鉄パイプの手すりがある巡視路にあたる。ここから先30分程度はこの巡視路で標高を稼ぐ。

久しぶりのヘッテン行動

6時を過ぎたころからあたりも明るくなった。


同期に借りた100Lザック

こう見えて滑りやすかった

巡視路から先は普通の登山道。尾根にのるまでで少しざれている箇所はあったが、尾根にのってからは特段悪い箇所も無く、順調に進んでいく。

すごく頼りになるSL

1704を過ぎてからはちらほら雪も見え始め、なんなら土が硬く凍っている場所もあった。アイゼンを履きたいような雨池山まで行きたいようななんて考えながら進んでいった。

そしてプチハプニング
雨池山手前の最後の登りでれいみが滑った。落ちたとかでは無いが、ザックの重さもあり動き出すまでに四苦八苦。諦めてアイゼンを付けることに。斜面なので個人で分かれて装着。
かと思ったら少し上に登っていった梅田のところで何やら不穏な物音が...
聞けばザックを落としかけたとのこと...
うん。良かった。未遂で。
ここで敗退になったら流石に悲しい。

プチ現場です

気付けば一面雪景色

アイゼン装着したら滑るなんてことも無いので順調に。

最初のピーク

雨池山通過後は傾斜が緩くなることもあり、快適に歩いてく。
大唐松は少し記録が少なかったので、ラッセルも覚悟していたのだが...

!?!?
あれ!
まさかのトレースがあった。
感謝しながら歩いて行く。
そして何やら不穏な気配を感じる...ああ、キレイな農鳥岳がみえ、その手前に立ちはだかる大きな大きな大唐松山。

え、でかくない...

今日あれ登るのマジですか?

今回の山行、久しぶりに上級生だけなのである。しかも2年生3人で3年生は1人。そのうち2人は梅田&堀という体力お化けコンビもいる。自分が体力的に迷惑をかける恐れもあるという久しぶりの緊張感?を行く前も山行中も感じていた。

みんな体力あるよねぇ

2346までで一度ワカンを付けたが、2346通過後は足場が狭くなって岩場も出てきたのでアイゼンだけに。

間ノ岳が

大唐松手前の最後の急登からは明日以降歩く農鳥-間ノ岳の稜線が。こういうの見ちゃうとテンション上がるよね。

そしてラスボス感ある大唐松

ここの登りは本当に急だった。地図上では大唐松は目と鼻の先なのだがとても時間がかかった。雪壁と見まがうような急な登りもあり、アイゼンの前爪とピッケルを突き刺し慎重に登る箇所があった。

こーんな急登や

悪い登りが

ヘトヘトになった先で

富士山がお出迎え

ここまではみちが狭かったり、ナイフリッジみたいな箇所もあり、歩行に気を遣った。また、木が生い茂っていてザックや外付けを引っ張られ苦労した。
元気な2名とちょい疲れ気味の2名。誰がどっちかは想像にお任せします。
結局1時間以上を費やし13時過ぎに大唐松山に到着

農鳥をバックに

当初の予定よりは早く着いたので少しの休憩の後、さらに先を目指す。
明日荒天で停滞も視野に入れていたので、行けるなら行っておいた方が良いという結論に。

後はもう

いいねー

目の前には笹山ー間ノ岳までのキレイな稜線。左見ても右見てもキレイな大きい尾根が伸びている。そんな景色を堪能しながら、笹山の冬も行ってみたいねーなどと話しながら、今日のテン場を目指す。

...あれ
長くない?
2580のピークまで2時間かかった。
ここを本日の幕営地とする!

梅田に頼んだら梅田一人分の雪を持ってきてくれた

今回は、雪から水を作ることを前提にガスを多めに持った。堀のジェットボイルを使いドンドンと雪を作っていく。
水作りで、堀が素晴らしい仕事をしてくれた。複数のペットボトルを操り、自分の体温で雪をドンドン水に替えていく。シュラフの中で温め、朝の食事の際に役立った。

ペンネ(少ないと騒ぐ輩が...


26日:曇
事前に分かっていたが、案の定悪天候。歩けないとまでは行かないが、稜線は歩きたくないぐらいの風が吹いている。おとなしく停滞を決めこみ二度寝をきめこむ。

こうみえて朝ご飯後

一度お腹が空いて朝食を食べたが、特にやることも無く。
何度目かの寝

その後は起きて暖かいものを口にし、談笑。
午前中は風が強く、時折雪が降ってくる天気だった。午後になると天気が落ち着き、行動できそうなくらいの天気になった。

なんか楽しそうだよね

大富豪

午後はひたすら大富豪。
性格がでて面白いね。
明日は晴れますように

ピンク色の富士山

カレーメシ

2泊した愛すべきテン場

27日:晴
起きて風の音がしなかった。
これは!!
期待が持てるね



外で準備をしていて、だんだんと明るくなる空や周囲の景色に胸が高ぶりっぱなしだった。

富士山も

6時出発
2633通過後は雪壁となっているらしいのでまずはその取り付きを目指す。

うわぁぁぁぁぁ!

快感

2633までの道中は素晴らしかった。
稜線のモルゲンロートを見ながら尾根を上がっていく。
自分の経験の中でもトップクラスの絶景だった。

そして、見えてきました。

ここを登ります

事前の下調べでも上がっていた、稜線にでるまでの急登。
想像とは裏腹に、ズボズボのラッセルが待っていた。ひどくても膝までではあったが

登りしか見えない

イェイ

みんなでラッセルを回しながら登っていく。左側に寄りすぎたらおちるかもな~などと思いつつ、木や岩に注意しながら進む。
風が強く、しっかりクラストしている箇所に入ってからは先達のトレースもかすかに残っていて、参考になった。

個人的お気に入りの1枚

尾根を登り切り、最後の稜線にでる部分。
ここは岩が露出していて注意が必要だった。
もしここで滑落しようもんなら...岩をつかんで慎重に稜線にでる。

白いところを歩いてきた

快晴ですね!

稜線にでてからはあっという間。
9時半に農鳥岳到着

パシャリ

あぁ~やっとみれた

個人的な話だが、これで南アルプス制覇となる。今年の夏にも南アを光岳から鳳凰まで繋げたが、白根三山は間ノ岳しか取れなかった。まさか最後が農鳥岳で、まさか冬に来ることになるとは思わなかったが...。

農鳥岳から西農鳥岳まで40分程度だった。
稜線部は雪が飛ばされていてほぼ夏道だった。アイゼンを削りながら進む。

パシャリ2

西農鳥岳通過後、農鳥小屋までの下りは危険箇所が。
間ノ岳方面から農鳥岳を目指す人の記録では、雪壁のトラバースか岩場の稜線かを選択を迫られるらしい。気をつけて進んだが、西農鳥岳からは夏道に従って進んだため、トラバースの方にでた。
怖かったのだが、OBさんによくアルパインに連れて行ってもらっているれいみ&堀は素早く下っていく。やはり、かなりレベルアップしていると感じた。

梅田と2人で慎重に行きました。
問題の箇所です

ここを過ぎたら農鳥小屋まであと少し。
赤い屋根がよく映えていた。

11時過ぎ、農鳥小屋到着。
想像よりも早く雪壁を通過でき、早く着いた。
北岳山荘を目指しても良かったが、まだまだ天気が良い日が続くので急がないことに。

農鳥小屋

今日の宿は雪の中に埋まってます
冬期小屋をお借りする。
掘り起こし、中に。小屋の中でテントを張り、終了。

個人個人で選んだ食料withチーズ

有名な?農鳥小屋に泊まれて良かった。
衝撃的な青空トイレもなかなか快適だった。

のんびりして、夕日見て、就寝。
明日も良い天気になりますように!



28日:曇
天気図でみると天気は良さそうだが、てんくらさんの予報だと午後からCに。うーん。理由を考えたが、はっきりとは分からなかった。
今日は農鳥小屋から北岳山荘までと短めの日。悪くなっても小屋には付けていると考え6時過ぎに発。
東の空は明るかった

お世話になりました

昨日の晴天に比べたら悪天候。冬山の天気としてはまあまあといったところだろうか。昨日が良すぎた。
雪はあまりなかった

今日のメインは間ノ岳までの登り。そこさえ行ってしまえばその後に登りはほとんど無い。
快調に飛ばしていく2人、必死に食らいつく上級生、いろいろと考え、悩み、頑張るCL。

間ノ岳までの登りのルーファイは少し課題が残った。
堀がドンドン登っていくのだが、少し悪いところを直登し後続が落石の怖さを感じヒヤヒヤしていた。ペースや場所選びはもう少し余裕を持って行いたい。

北岳も見えてきました

稜線上は日の出以降ドンドンと風が強くなってきた。歩けないほどでは無いが皮膚がでている箇所はピリピリとし、冬山の厳しさを感じつつ進んでいく。景色もあまり見えず、耐えの時間だった。

日本第3位

雲の中には仙丈が

到着後は到着後は多少の上下を繰り返しながら進む。
稜線右側の雪があるところを歩くかと思ったがあまり良くなく、夏道と同じところを歩いた。歩きにくいとかは無かったが、時節出てくる凍結した箇所や岩場でアイゼンに注意しながら歩く。もしアイゼンを引っかけでもしたら爆速下山(命の保証は無い)をしてしまう。油断はできない。

顔が見えなくなっていくのが冬山

中白根からは今日のホテル北岳山荘、明日のメイン北岳、難所(予想)の八本歯のコルが一望できた。特に八本歯のコルの荒れ具合がよく見え、明日への楽しみと不安がせめぎ合っていた。

冬山らしい1枚かな

参ります

ホテル北岳山荘

9時に北岳山荘に到着。行動終了にはかなり早い気もするが、荒天予報もあるのでおとなしく行動終了。事前情報では入口が凍っていて入れないかも...なんて不安材料があったが、ちゃんと中に入れ、キレイな室内でのんびりできた。

流石に時間が余りすぎ、雑談&第2回大富豪大会開幕。水作り隊隊長の堀も頑張ってくれてた。
暇なこともあってか、とてつもなくくだらない話をしたような気がするが、気にしないでおこう。恋愛とクライミングはウンヌンカンヌン。まーあれだ。こいつらは本物だ。

気付けば外は一面真っ白、風も強く荒れ模様。
トイレに出た後輩が言うには「トイレ行くのに耐風姿勢が必要です!!」
こんな日に外にいなくて良かったー。てんくらさんの的中ぶりに驚きつつ、これも天気図から読み取れるようにならないとと感じた。


1日:晴
天気の確認をしに外に出る
うん、静かだ。勝った!

iPhoneのナイトモードで

夜景もくっきり

そして朝焼け

ホテルです

朝の6時に山荘発
気持ちが良い。この山行で1番の天気をここで引き当てた。誰か分からないが日頃の行いに感謝。
360°どこを見ても素晴らしい。堪能しながら北岳を目指す。


昨日見えなかった仙丈もくっきりと

歩いてきた稜線

景色は良いが、そんな甘くは無い。もはやおなじみだが、爆速で飛ばす2人。
あの2人はちゃんと景色を堪能してんのかな~と話しながらついて行く。

近づくとちゃんと絶望を与えてくれる登り

今日も今日とて元気な2人

分岐につき、アタックザックに装備を詰め込み、ザックを固定して行く。
ちゃんとしんどい

途中、悩ましい箇所があった。
夏道はトラバースして上に行くのだが、雪壁状態でトラバースは少し怖い。かといって、直登は岩が露出してたり、雪が浅かったりでアイゼンでは少し嫌な感じかも。話し合いの結果、直登に。前爪で蹴り込んで登る。

ここ

急な箇所を乗り越えたら後は緩やかにピークハントするだけ。

これも冬山の良さが伝わる気がする


7時に北岳到着。
夏道と変わらないコースタイムだった。

無事にこれた喜びと、言葉にできない絶景をしばし堪能する。風もまったく吹いておらず、3,000mの冬山にいるとは思えないほど穏やかな時間が流れる。

北!

3年生

2年生’s

この雰囲気かわいい

甲斐駒も

ぐるって1周を眺め、半年前にやった山行を思い出す。
見えてる範囲で、塩見岳から鳳凰三山まで北岳を半周まわったのが分かる。
こうやって見るとやっぱ長いなって思いつつ、繋げた稜線を別のところから見るのも長期縦走の楽しみだなと感じた。

名残惜しいが下山開始。
まだまだ難所はあるので慎重に。

行きに悩んだところは帰りはトラバースでおりました。
気が抜けない

荷物を回収し、先を目指す。
見えてきたのが八本歯のコル。

見るからに悪い

一歩ずつ慎重に行く。


上から見ても怖いよね

道も細く、少しでも踏み外したら爆速下山の可能性が。先達のトレースが救いに。
ここが登りでまだ良かったと感じたが、行けない範囲でも無いのかも、とも感じた。
冬山はやはり天気によるところが大きい。

難所を抜け小休止。
昨日まで本当に2月だったのか疑うほど暖かく、なんなら暑いぐらいだった。気の早いこの男はすでに半袖だった。
ぽかぽか

コルを過ぎたあたりで女性とすれ違った。
こん山行初めての出会いである。ソロで冬山か。お強い。


ドンドン標高を下げていく。景色が良いだけにすごく名残惜しく、もう1泊ぐらいしていきたい気持ちになった。蓮容さんが白根でもう1泊した理由が分かる。

うわー

いいね

グッバイ

ボーコン沢の頭を過ぎ、樹林帯に。
夏道ペースを巻く勢いで下っていく。
こっから写真も一気に減っており、ただただ無心で下っていたのを思い出す。
相変わらずの速度で進んでいくが、早く下山できることに対し何も言うことがないので、足をひたすら動かす。

こんな顔もしたくなるよね

なかなか急な下りが続いており、池山から北岳を目指すにはここを登るのか...と。
大唐松尾根もなかなかだったが。こっちもあまり気が乗らないなぁと。

下りで良かった

10時半に池山小屋に到着。
夏道ペースを30分以上巻いての到着だ。

事前の予定ではここ泊も検討していたが、おりきることに。
お迎えはどうしても2日のため、降りて帰れるわけでも無いが...
奈良田で1泊するか~
あ、水が無い→地上で買うのはしゃくに障る
そして始まる水作り。

ピクニック

必要な水を確保し、下山再開。
コースタイムの半分で進んでいく。

最後の下りはあまり良くなかった。道は細いししっかりと凍ってる。
少しでも気を抜いたら滑ってしまいそうで、楽々下山とは行かなかった。

気を抜けない

途中何度か梅田がすっころぶというハプニングもあったが、大きな怪我が無く無事に下山。

下山完了

そして始まります林道歩き。12㎞。
長い。しんどい。しんどい。長い。

ほんとに一休み

1㎞のトンネルはちゃんと怖かった。ポジティブに捉えたら夏はこんなとこ歩けない。とても貴重な機会だ。意味も無くトンネルの壁を触ってみたりもした。

一休み

林道歩き。冬靴。雪山フル装備。12㎞。二度とやりたくない。
休憩したいが一度泊まると、動き出しの足が鈍る。
時折ある看板の表記が減るのが待ち遠しい。
後輩に聞いたら、無心で歩いていたそう。

せっかく作った水を、まるでこのためだったとでも言わんばかりに消費していく。

発電所到着。ここからスタートしたから周回達成。
...
え...
奈良田まであと30分ですか...

ボロボロの背中

そんなこんなで奈良田到着。
炭酸が染みるぜ!!!!!!!!

結局自販機でジュースを爆買いし、愛すべき笹山登山口を最後の宿とした。

2日
迎えの有間がとても頑張ってくれ(朝の4時過ぎにでてくれたらしい)、7時にお迎えに。ありがとう。
足裏がみんな痛く、登山靴を諦めテントシューズで帰るアホも。

タイヤの人みたいなの

差し入れも😭




まとめ:
菅原
   冬季白根三山は蓮容さんの記録を読んでからずっと頭の中にあって来年冬の目標にしようかなと思っていたのだけど、真達さんや青木さんの後押しもあり堀君の今年行っちゃわねってことで今年最後の挑戦にすることに。天候や自分の体力とラッセル度合いによって大唐松尾根が何日かかるか分からなかったので5泊6日の贅沢日程で計画。梅田堀なら天候抜きにすれば2泊3日で出来たのかもしないが、自分の体力で言えば3泊以上はマストだったので計画でカバーした部分は評価していいのかなと。
    クリスマスに4日ほど八ヶ岳にこもったり、真達さんに特訓をお願いしてみたり個人的には今年の冬山は意識的に力を入れたことが今回(堀君のバカ早いペースに何度も文句も入れながらも)完遂出来た要因にもなっていると思っている。特にアイゼンをつけた状態での岩稜帯の歩き方や手足を1歩ずつ確実に決める感覚はかなり良くなっているように感じた。
   堀がいなかったら完遂出来たのだろうか、自分に行く資格があったのだろうかと悩む時間も山行中多かったがそんな事ばかり考えていてはソロ山行に帰着してしまうだけなので考えるのをやめた。ついて行くだけでCLとしての仕事は計画書作るぐらいしかほぼしてないし、ラッセル変わったのも一瞬だけであったが、そのためにパーティーを組んで行くわけだし、少なくとも共装は今回山行中に他の人に自分の分を持ってもらったりはしてないので下手に自己評価を下げるのは辞めたいものである。
モチベーションがあっても知識があっても技術があっても体力の前には無力である(自分が大唐松尾根で息を切らしてる間梅田から出てきた言葉は「寝みぃ」であった)ことを5日間分からされ続けた。なんなら途中は景色を振り返らせる余裕すら与えられずコースタイムだけしか見てない前の奴らに着いていくことに楽しくないとも思った。それでもピークは取りたいと欲するものでその葛藤含めてパーティで登るってことなのだと思う。鬱憤と感謝が半分半分の山行も随分と面白いものであると終わってからなら言える。
長々とまとまりのない感想となったがとりあえず無事完遂出来た事はこの2年間の成果または集大成と言って差し支えないように思う。この同期たちとこれからもどんな山行が組めるか楽しみである。

 本来であれば笹山方向に行く予定であったが、僕が北に行きたくねwなどと言ったおかげで白峰三山を最高の状態で登ることができた。鬼ラッセルを期待していたがトレースがあり期待外れだったが。。
 登る前普段は9割9分ワクワクの感情だが、今回はワクワクと不安、緊張のブレンド。初めて緊張感を持って山に臨んだと思う。そのせいでお酒を持っていっていたが、明日の行動に支障をきたしては申し訳ないという感情が湧いてお酒を飲まなかった。今回最大の反省である。お酒は飲むためにある!
 SLとしての反省は少しパーティーが離れすぎてしまった事。稜線上はつい楽しくなっちゃうので次からは気をつけたい。
 
増田
 無事に行って帰って来ることができ、素晴らしい景色を堪能でき、今回の山行は非常に満足がいくものだった。行く前は今までの山よりも危険箇所が多く、冬山で最長の計画だったため不安を感じる部分が多かった。不安もあったが、今回の計画は自分の行ける山のレベルを広げられることにもつながるなと、楽しみな気持ちやモチベがかなりあるスタートだった。いざ始まり結果を見れば、好天に恵まれ順調に進み、大成功と言える結果だったと感じる。成功の要因は6日間のうち5日が晴れ、風も弱かったことがやはりあるだろう。冬山は天気によってかなり難易度が変わるので、今回行けたから次も絶対に行けるとはならないが、予備日を多めにとって良い天気を狙う感じなら目指せるレベルと感じた。
 今回のような長期の登山を通して、当たり前のことを当たり前にやること、その重要さを随所で感じた。特にアイゼンワークは岩場の歩行から前爪を効かせる部分、雪壁のような場所をピッケルも用いながら上下する箇所まであり、難しいことは無いが確実性が求められた。後ろからついて行くことが多かったが、少しは自分も冬山に足を踏み入れることが許されるようになったかなと考えたりしていた。それと同時にやはり2年は強い代だなと感じた。計画を立て実行してくれた菅原、技術・体力ともにズバズバ抜けてる堀、体力お馬鹿の梅田、ちらほらちらほら。今回は3年1人となり上級生としていられたとは思わないが、ちゃんと付いていくことができて少しほっとしたのも事実。来年度の体制になって、どんな部活になっていくのかとても楽しみに感じた。

梅田
coming soon
(文:増田)