2025年6月21日土曜日

2025/6/21~22 甲斐駒ヶ岳黒戸尾根 (後半組)

日時:6月21日(土)~6月22日(日)

メンバー:CL鈴木(大),SL中村,菅原,前嶋,堀,松田,大門,日比野,青島,石田,川村,村田

行程:
12日:静岡=登山口(6:30)ー七丈小屋(13:00)
13日:七丈小屋(5:00)ー甲斐駒ヶ岳(7:30)ー登山口(2:30)

記録:
今回の甲斐駒ヶ岳は前回とは違って、2つのグループに分かれて1週間ずらして登ることになった。当初は半分ずつに分かれていたが色々あって12人という大人数で登ることになった。

今回の集合は2時。駐車場対策のため早く出る。個人的には一睡もしていないので駐車場で寝たかったが、早めに出発することになった。入山前に神社を通るが、登れそうな岩が結構あって、とんでもなく美しいスラブもあった。帰ったら登ろうと決意して入山する

美しすぎて大興奮

橋を渡って登山道が始まる。今回は初登山の村田がいて、しかも前回のSLが悲惨だったのでペースには気を付けて登った。黒戸尾根は日本三大急登の一つだが、初めのほうは傾斜は強くない。むしろかなり緩いほうで、拍子抜けするほどだった。2,3時間登っていくと、急にナイフリッジのような地形が現れて、とても気持ちがよかった。

スリル満点

この後も登りとトラバースを繰り返して気持ちの良い登山道を進んでいった。登山者が多いからか、木の根の下が崩壊してハイステップになっているところが多かった。さらに道がいくつにも分岐しては合流するを繰り返しており、登りやすい道を探すのが難しかった。

みんな楽しそう

この辺りは前述したとおり寝ていないせいでとても眠く、テレポートしそうだったが何とか耐えた。七丈小屋まで残り1時間くらいのところまで順調に歩く。

登山靴ではなかなかシビアでした

最後の1時間ははしご場の連続だった。尾根もかなり細くて高度感があり、10m近くあるはしごもあった。避ける場所が少なく大人数だったので、すれ違いが大変だった。途中、村田が怖くて動けなくなることもあったが、3年生が対応してくれて歩けるようになった。七丈小屋のテン場についたが、既にたくさんのテントが張られていた。

たくさんありました

テン場についたらまだ夕飯には早いので、しゃべったり昼寝をしたりする。4時くらいから夕飯を作り始めた。今日の夕飯はカレーうどんでめっちゃおいしかった。じるerとしては1年生にカレーうどんのじるを飲んでほしかったが、飲んでくれなかった。(じるerは喜んで飲んだ。)堀さんと大樹は外で寝るらしくテント内は余裕があった。明るいうちに早めに就寝した。

一人2玉食べました

2日目は3時半に起床。ソーセージ入りの塩ラーメンを流し込む。やはりこの時間にラーメンは辛い。荷物をデポして、5時に出発。涼しくて荷物も軽いので、サクサク進んでいく。まもなく岩場が現れる。危ないので慎重に登っていく。2時間で山頂についた。クライミング好きはボルダーで遊んだ。

なかなかに悪い

ここからは下りなのでよりいっそう気を引き締めて下る。2時間ほどでテン場に到着した。撤収して10時半。昨日登ったはしご場を慎重に下っていく。

天気は最高だった

はしご場が終わって緩やかな下りになり、順調に下って行った。最後の1時間は、日比野と大門にSLを交代した。2人とも結構な速さで下っていた。2時半頃、登山口に到着。川で水浴びする者もいれば、岩に登る者もいた。夕飯は「ぼんち」に行った。今年もミックスカツカレーに挑むやつがいた。
 
まとめ:
今回、大人数で天気も少し心配だったが、よく晴れて山頂にも行けてよい山行となった。今回のテーマは岩場だった。一年生は慣れていないので、怖かっただろうし大変だっただろう。これからいろんな岩場を経験して慣れていってほしいと思う。今回SLをやっていてペースが難しいと感じた。細かく言うと、ペースの調整ではなく設定だ。メンバーが辛そうにしているとき、ペースを落としてやってあげるのは、一見当たり前のことに見える。しかし本当にそれは正しいのか。いつまでも優しくしているわけにはいかないし、少しは辛いことをしないと、体力的にも精神的にも成長しないだろう。これは、辛いときに荷物を持ってもらうかとも同じことだろう。今回の山行で、休憩中にCL(大樹)に「ちょっとは無理させたら」と何度か提案を受けた。そうしたほうがいいことは分かっている。でも僕は去年、体力の少なさでいつも辛い思いをしていたので後輩に同じような思いはさせたくない。結局無理やりペースを上げさせることはしなかった。優しくするか厳しくするか難しい議論だが、これは受け取り手の性格も関係してくると僕は思う。メンタルの強さだったり、負けず嫌いな性格であったりで、影響は変わってくるだろう。この議論に答えはないのかもしれないが、よりよいSLになるために、これからもこういったことを考えたりメンバーと話していきたい。
(文:中村)

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