メンバー:CL堀,SL蓮容
行程:
12日廻り目平キャンプ場=西沢渓谷入口駐車場-二股大橋-F1滝-ゴルジュ入口-ゴルジュ下降-西沢渓谷入口駐車場=静岡
記録:
梅雨がいつの間にか終わり、暑い日が続いている今日この頃、蓮容さんがホラの貝に一緒に行ってくれることになったので初の3級沢、気合いを入れて行ってきました!!
小川山の朝は寒い
前日は静岡で沢を登っていたので急いで小川山へ。
結局着いたのは11時過ぎで少し焚き火で語り合って1時頃就寝。6時に起きてうどんを貪る。
前日の疲労と睡眠不足で身体はだるいが憧れのホラの貝へ。
市営駐車場に止め11時頃出発。蓮容さんがよもぎ餅を買ってくれました。まじでうまい。ありがとうございます!
沢装備をつけて出発。
いざ、行かん
少し進むと川幅が小さくなり、本格的に沢の様相に
蓮容さんも歓喜!
少し泳いだりして進んでいく。
ゴーゴーと激しい音が聞こえてきたらF1に到着。
右岸のクラックを登っていきます。中盤まで足が良いですが後半は突っ張る系でヌメっていたので少し悪い。ホラの貝を遡行する良いアップですね。
さてこのF1の危険性を考えていきたいと思います。
①ホワイトウォーター
滝直下の部分は空気を多く含んでいるので比重が低くなり、ライフジャケットを着ていても浮力が弱く自力脱出は難しいです。
②反転流
滝の形状、水量などによって上流側に水が流れる現象。結果的にホワイトウォーターに引き寄せられます。
①,②の理由から登攀中に落ちる場合できるだけ滝から離れて、安全な場所に落ちる必要があります。
また、途中でプロテクションを取る取らないやビレーの仕方など考慮する点はまだ多いです。特に今回は2人での遡行だが登攀力が弱いメンバーがいる場合は冷静な状況判断が必要だと感じました。
2個ほど淵を泳いでちょい悪いところが
蓮容さんは更に右の凹角クラックを
ワイドっぽく登って大変そうでした
少し進むと開けた明るいところが。
これには堀もニッコリ
遂にホラの貝入り口に到着!!
水の色が濃く、幻想的な雰囲気の中に何とも言えない畏怖の念を感じます。
ソーラービームチャージ中
レーションを腹に詰め込んで、太陽エネルギーを蓄えます。
今回は水量もそれほど多くなく、水温も低くない好条件のおかげであまり苦労せず突破。
中には幻想的な滝が
以前までとは違い、リードやフォローで落ちた際にロープが木に引っかかるという危険性が存在した。
木がない場合はプロテクションを取らず、落ちたら滝に落ちてロープを引っ張って回収する事が可能だが、今回の場合ロープが木に引っかかることでロープを引いても落ちた人を回収できない可能性があった。そのため僕たちは積極的にプロテクションを取り、エイドも積極的に行う作戦で登ることにした。(実際はフリーで抜けました)
堀がリード。このために持ってきたクライミングシューズに履き替える。オブザベでは壁が傾斜していてどう登ろうかルートを考えていた。ルートとプロテクションを取れそうなクラックを目星をつけ取り付く。腰チョーに手を伸ばす動作が無意識に出るの不思議。落ち着いて登ればトラバース自体は無問題。僕にとっては落口への下降が難しかった。十分慎重に足を置いたつもりだったが水線沿いに足を置いた瞬間ゼロフリクションでギャグみたいにヌメった。一瞬でバランスを崩し振り子状に落ちた。真剣に登っていたが自分の落ち方が面白すぎて笑いながら落ちていた。その後もう一度同じ場所で滑って落ちた。どうしよっかなーと考えていたときクライミング用のブラシを持ってきていたことを思い出し、使ってみることに。すると効果抜群!!あんなに滑っていたのが嘘みたい。ブラシありがとー。
買っといてよかった!
無事登りきりました!
アンカーを右岸のクラックに作ったが少し考えようだ。トラバース自体は安全にビレーできていいが問題なのは最後のハーケンから落口への下降である。右岸に作ったせいで後続が落ちると振られが大きく滝下へ行ってしまう可能性がある。すごい迷ったが左岸に良い支点がなく振られて落ちても右岸側なら水流に直接当たらないと判断して右岸にアンカーを作った。
落ちる時の危険性を受け入れられない人と行くのは難しいと思います。同程度の実力がなければ難しいですね。
さて、ホラの貝はまだまだ続くので頑張って行きましょう!!
テクノロージア
水圧強し
ちょっと広いとこらがあったので休憩&ロープ解除。
滑って怖い
ジャンプで沢復帰。
突っ張りすぎて足の付け根が痛いです。
ラスト突っ張り
これを抜けるとゴルジュが終わります。
沢での本格的な泳ぎは初めてですっごい疲れました。
一息ついて下降はキャニオニングで。死亡事故の多くはキャニオニングで起きているのでここからが核心と思って行きます。
スライダー
クライムダウンも
ホワイトウォーターや水の流れに注意して飛び込もう!
下りは早い!
名残惜しいですが時間も押してるので下山。
まだ終わってないので慎重に。
淵はゆったり背泳ぎで泳ぐと自然を感じられて幸せ。
タマヒュンポイント
F1到着。7,8メートル程の高さを落ちるというのは普段リードで落ち慣れているとは言え怖いです。
深そうな場所を狙って大ジャンプ!!
落ちている途中、時間がゆっくりと流れてふわっとする感覚をまだ覚えています。ヒエ~
ここさえ越えれば後は大丈夫。
橋を渡って駐車場まで戻ってきました!
疲れすぎて車で静岡に帰るのが本当の核心でした。前島くんありがと。
まとめ:
短いながらも沢の厳しさを感じる遡行だった。滝の危険性、プロテクション、アンカーなど蓮容さんから多くのことを学びました。今後、後輩を連れて行くにあたって今以上の安全が必要と感じたので、沢をもっと経験して行きたいと思います。
ホラの貝は圧倒的に綺麗で無事登ることができて良かったです。また行きたい!
(文:堀)
(文:堀)
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