2026年7月18日土曜日

2026/7/18,19,20 北岳バットレス4尾根主稜 登攀 ~ 白根縦走

日時:7月18日(土)~7月20日(月)

メンバー:CL S原,SL M嶋

行程:
18日:静岡=奈良田温泉駐車場(7:30)-白根御池小屋(8:50~9:25)-ボルダー岩(10:20)-Bガリー取り付き(10:45~11:55)-ヒドゥンスラブ(12:10)-第四尾根取り付き(13:50)
19日:第四尾根取り付き(5:00)-バットレス登攀-北岳山頂(8:30)-間ノ岳(10:50)-西農鳥岳(0:35)ー農鳥岳(1:10)ー大門沢下降点(1:30)ー大門沢小屋(4:00)
20日:大門沢小屋(5:00)ー奈良田温泉(7:30)=静岡

記録:
今年の7月の三連休は北岳バットレスに行って来ました。
卒業前に一回はアルパインに行きたいということで、S原君の計画に乗っからせてもらいました。
初アルパインかつ白根縦走もするということで、いくつかのステップを飛ばした気もしますが、果たして無事に帰ることができるのでしょうか?

注 この記録はバットレス登攀のネタバレを含みます。オンサイトをしたい方は読まない方がいいかも。



レンタカーを借りると出費がいたいということで行きはT林さんに送ってもらいました。  感謝!


始発のバスに乗ります。
片道協力金込みで1600円でした(値上がりした?)by S原


午前7時、広河原到着。三連休の頭はやはり大盛況で二人ともトイレに30分くらい並びました。


午前9時、白根御池小屋到着。曇りで涼しかったのでここまでは快適でした。


バットレスの分岐まで沢を登ります。


午前10時過ぎ、ボルダー岩到着。僕達は岩の右から上がりましたが道がかなり悪かったです。岩の左からが正解っぽい。また、このあたりから空気がモイスチャーを超え雨が降ってきました。


踏み跡らしきものにつられちゃったンゴねえ。
それでも登ったりトラバースしたりしているとBガリーの取り付きが見えてきました。


岩ビショビショやないかい!
まったく乗り気ではなかったけど、リードで登ってみると
握り込める系のガバしかありませんでした。
ハーケンも打ってあり安心安心。


Bガリー2ピッチ目の終了点です。
1ピッチ目と同様にペツルのボルトが打ってあります。
S原君がリードしてくれました。
やってることがクライミングじゃなく沢登りで二人で笑ってました



Bガリーを登り終えてからヒドゥンスラブまで。
踏み跡はありましたが、少し登ってからトラバースするので分かりにくかったです。


午後1時20分、到着。
ヒドゥンスラブ自体はスタートしてからすぐに左に抜けると簡単でした。
M嶋がリード。


午後2時、第四尾根取り付き到着!
身体がびしょ濡れかつツェルト泊なのでみじめな夜は確定しています。
少しでもマシな睡眠環境を、ということで二人で奮闘する姿がみじめを加速させます。
ツェルトから常に水滴が落ちてくるので、完全に水も滴るいい男たちだったわけですが
飯食ってすぐ寝たので写真を撮るのを忘れていました。
滴り損やね。


夜起きると、晴れていて星がすごいことに。
写真を見返している今、こんなに綺麗だったのかと驚愕しています。


夜明け前。
これもいい写真ですね。
岩は夜に風が吹いて奇跡的に乾いていました。



登攀前のかっこいい写真を2枚。
S原君のスマホの夜景モードとてもいいですね。


午前4時過ぎ、登攀開始です。
1ピッチ目の最初が少し悪かったです。
下部はクラックが細くフットジャムがつま先までしか入らず緊張しました。
一段身体を引き上げると左足がすっぽり入ります。
M嶋がリード。


1ピッチ目の終了点です。
右下と少し上にも残置があり、ピッチを切ることは出来ますが
僕はピカピカのペツルのボルトに吸い込まれてここで切りました。


2ピッチ目は最初のスラブが少し怖かったです。
ロープは60mギリギリでした。ピッチを切った残置の3m下にもペツルが打ってあったので
そこで切っても良いです。
S原君がリードしてくれました。
クラック区間が気持ち良すぎて伸ばせるだけ伸ばしました。


3ピッチ目はマッチ箱の懸垂下降点まで行きました。
三角垂壁は右から抜けると簡単でハーケンもたくさんありました。
M嶋がリード。
M嶋は普段「自分はボルダラーだから」と無駄にナチュプロとりまくる傾向がありますが、
三角垂壁からマッチ箱の下降支点までどちゃくそにランナウトしていました。うーむ分からん。


懸垂下降は少し降りるとボルトが見えてきます。


懸垂下降してから枯れ木のテラスまでの4、5ピッチ目の写真はないですが
どちらも難しいところはなく楽しいクライミングでした。
枯れ木のテラスに少し広いスペースがあり、そこで5分ほど休憩しました。
懸垂下降後の出だしがリングボルト一本でランナウトしてスラブに立ちこむので緊張しました。
K心さんが全力で握りこんだカチはこれだったのだろうかなどど思いつつ


6ピッチ目のトラバースはS原君がリードしてくれました。
終了点には、ペツルが打ってあったので
トラバースしすぎて城塞ハングをスルーしてしまうことは防げました。
トラバースは景色が映るので写真が映えますねぇ。
ペツル打ってあるもののビレイ点の居心地はいまいち


最終ピッチ、城塞ハングです。
ジャミングは使わず、ガバを探して登りました。
クラックの中に足を入れるので見た目より傾斜を感じ、かなりパンプしました。
また、数年前の記録でK心さんがガチ持ちしたカチらしきものを見つけることも出来ました。
その当たりがガバも少なく核心だったと思います。
M嶋がリード。


最終ピッチの終了点はハイマツに残置のスリングがかかっていました。
踏み跡をたどり、数十分で登山道合流。
バットレス登攀は約4時間かかりました。
お花畑!!!


北岳山頂には8時半に着きました。
二人ともいい笑顔ですね。


ご満悦。


ニッコリ、間ノ岳山頂。


西農鳥岳山頂。...おや?


農鳥岳山頂。・_・

こうみると北岳から農鳥岳までの写真で
笑顔→真顔のグラデーションが綺麗にかかっています。
所要時間は4時間10分。
顔色から見てわかるように私はがっつり高山病にかかり、頭が痛かったです。
本来は笹山方面に下山予定でしたが、農鳥岳についてからS原君と話し合い
大門沢からのエスケープに変えてもらいました。ごめんね。
竜爪山トレーニングしてても高山病はどうしようもないよね

とはいえ、大門沢小屋までの3時間悪いうえに長い下山道で足が過去最高に痛くなりました。
ひざが痛すぎて、頭はいつからか痛くなくなっていました。
不幸中の幸い!


写真だとわかりにくいですが滑落した男性を救助するため静岡県警のヘリが来ていました。
狭い沢の中でホバリングしながら回転したり、ホイストしたり
芸術でした。それとすごい音でした。


これは翌日の下山の様子です。
10時のバスに乗るべく朝5時くらいに出発しました。
奈良田の温泉はえらく近代化改修が入っていました


というわけで下山!
エナジードリンクが身体に染み渡ります。



帰りに「ゆるキャン」という漫画に出てくる、みのぶまんじゅうを買って食べました。
甘さ控えめでとてもおいしかったです。


まとめ:
私はクライミングが好きなのでアルパインにもいつか行こうと考えていましたが、先延ばしていたらもう4年の夏で危うく卒業するところでした。
間ノ岳、農鳥岳は行ったことがなかったので今回の山行は得られたものが多かったです。
途中で高山病になってしまったのは反省点で稜線行動の際、頭が痛くなる前から呼吸を意識するべきだったと思います。
ロープを外付けしながら稜線を歩いていると、「バットレス登ってきたの?すごいね!」と声をかけてくださる方が何人もいました。
かなり自己肯定感が上がるので、バットレスからの白根縦走おすすめです。
(文:M嶋)

先輩の北岳バットレス山行記録を読んで在学中にいこうと決めていたので唯一来春卒業予定の同期であるM嶋と行ってきました(あれです卒業予定でいうとあと3人いますが院進予定なのでね...残りの二人は留年...)。せっかく静岡県民になったならば白根三山もとっておかないとということで縦走もおまけで(ちな日本2位間ノ岳は山梨県)、自身は冬の大唐松尾根・白根三山縦走以来でしたが、こんな長かったっけという印象でした。そういえばここ全く折れ曲がらず直登したわなどと思い出を嚙みしめながら歩けました。バットレスは晴れていれば乾いていれば荷物が軽ければさほど難しくはないように思いますし、興ざめはしますが支点にはペツルも打ってあるのでぜひ後輩たちにも遊びに行ってほしいと思います。
にしてもM嶋君 一日目の夜はなんともみじめな幕営だったね!あんな環境でも寝れる山岳部万歳!
(コメント:S原)

7/18-20 明神谷本谷 大無間山 

日時:7月18日(土)~7月20日(月)

メンバー:

行程:
18日: 静岡=白樺荘-明神橋入溪-オウダ沢出合−西魚岳沢出合
19日:幕當地点=魚無沢-稜線−大無間山−小無間山−外山沢頭で幕営
20日:外山沢頭-明神橋=静岡
記録:

単独で南アルプスの明神谷に行ってきました。
移動手段は井川地区自主運行バスを利用しました。
定員はmax8名、到着時間と帰りの出発時間が全く山用ではないので帰る時もちゃんと時刻表をみましょう。




白樺荘行きのバスの途中で降ろしてもらいました。
11時発




ヤマメ祭りで奉納されるヤマメを明神谷で取っているので明神谷での釣りは禁止です。僕の体感ではあまり魚を観なかったんですけど僕の実力不足かもしれません



作業道路を進んで入渓します


あまり水量は多くない模様。しかし、登山体系には意外と水量が多く渡渉に苦労する、と書かれていたのでどんなもんでしょうか


取水堰を超えるとこんな感じ

進んでみると渡渉はそうでもありませんでした。
水量にもよると思いますが今回は小川山の沢を適用に渡渉した時ぐらいでした。
基本的に進むたびに渡渉を強要されたので水量が多ければ面倒くさかったかもしれません。



基本こんな感じ



ヌメヌメ巨岩







こんな感じのが何個か出てきますが、どれも左右から行けるので難しくないです



謎のトラロープ。特に使う必要もない

巻中




腰ぐらい


一度開けました


左岸の支流の滝
結構面白そうで右のやつは階段状に見えました



進むとゴルジュっぽくなってきました。



特に問題無かったが、先が見え無いことにワクワクしてました



小さいCS滝 
左岸が簡単
これを超えると


この沢では一番大きい滝が見えました。これの奥はオウダ沢出合
流芯の右側がホールドがありそうで頑張れば登れそうでしたが、一人なのと登攀道具持ってきてないので一度戻って高巻きしました。



上から見れました

適当に巻くとはっきりした巻き道に合流しました。
結構手前から巻いているのかも
巻いた先に幕営適地がありました。
この時点で2時頃。ほかの記録ではここらへんで幕営していますが明日は大無間より進んで小無間ぐらいに幕営しようと考えていたのでもっと進むことにしました。



踏み跡を進めばオウダ沢に降りれます。
上流側に進めば、小さいコルから元の本谷に戻れました


戻ったらこんな感じ
ちょっと岩岩しくなってきました。これからゴルジュが出てくるので気をつけて進みました



5m程の滝
右岸から巻きました


晴れてきました
沢で日差しが差し込む空間がとても好きです



ここはちょっと悪かったです



これは左岸を巻きました


2時間程進みました
途中幕営できりところはいっぱいありました



無茶苦茶気持ちよさそうなところが!
西魚岳沢出合の広河原に到着
今日はここらへんで幕営。
時間に余裕があればここで幕営するのが最適だと思う。前日に降っていた雨の影響で、見てきた幕営地の薪はほぼ濡れていたが、ここは風通しもよく、日も当たるので結構乾いていた。






高台に建てました。
薪も多く、快適で最高の場所でした



飯は米と味噌汁。美味い

準備した薪は夜節約して使って、朝にちょうど無くなった。もうちょっと多く作っても良かった





今日は大無間山へ



沢はゴルジュになるらしい


川幅が広いので何も問題なく進める





ゴルジュを抜けるとガレが多くなりました




沢沿いに歩くのではなく適当に歩きやすいところを歩きました



左は大ガレ、右の影ってる所へ行く


小さい滝


伏流する前に5リットルほど水を確保しました。
一気に重くなって稜線まできつかった


尾根に乗れそうなとこで適当に乗った。
乗らないほうが良かったかも


稜線キタ~





三方嶺に到着。
冬以来の深南部で、来たことない稜線が気持ちよすぎてキモい顔しちゃいました




気持ちい




熊の爪痕があったのとバスのおじちゃんに熊に注意されたので登りながらインディアンコールしながら登りました。


10時ごろ大無間山到着!
2年ぶりぐらいでしたが、良い山ですね。



中無間


命よりの小無間



小無間以降は踏み跡が少ないと思っていましたが無茶苦茶踏み跡とピンクテープがありました。


外山沢ノ頭で幕営

焚き火をしようとしましたがある枯れ木が腐ってて水分を含んでいるものばかり。何とか最初の火をつけたがすぐ消えてしまう。
1時間ほど苦労してつけましたが、熾火はできるが火が上がらない。焚き火は難しい。何とか米を炊いてご飯にしました。

そんな火の焚き火はもちろん夜は越せず、起きたら消えてました。
朝は冷たいお茶漬けで出発







ロープがあったら左に曲がる合図



きれいな看板があります



右側は苔が生き生き


鉄塔があります。
この道も本来は中部電力の見回りの道をでしょう


鉄塔を過ぎてから道路まではまあまあ悪い急斜面を降りるので注意⚠️
ロープがいっぱいあるので大丈夫だと思いますが



明神橋到着

白樺荘まで40分ぐらい
10時に白樺荘着



うまい


風呂に入って飯を食って帰りました

(この後Googleマップでは11時と14時過ぎにバスがあると書かれていたが、呑気に風呂と飯を食べていたら1時頃になり、14時のバスに乗ろうとしたら、実際のところ14時のバスは無く、今日帰る手段が無くなってしまった。仕方ないので田代まで3時間ぐらい歩いて適当に河原で幕営し翌朝8時のバスに乗れて帰ったとさ。)

まとめ:
今回の明神谷は沢登りのお手本のような気持ちいい沢でした。滝は少ないが沢を伝って山頂を踏み、深南部を縦走できる、自然を感じられるルートで、難しいところが少ないのでオススメです。
初めて単独での沢泊でしたが、一人で居ることの静かさが、より自然を感じられて充実した山行になったと思います。単独での改善点はそこそこあるので今後考えていきたい。
今年は無理でも来年は単独で赤石沢に行きたい。



(文:堀)