2019年1月6日日曜日

2018年10月20~21日 山伏ー七面山(1年生山行)

2018年12月20日
2018年10月20~21日 山伏ー七面山

日時:10月20日(土)~10月21日(日)

メンバー:CL岡,SL中川、食料市川、後藤、会計大和田、田中
行程:
20日:静岡駅=新田ー山伏ー新窪ー五色ノ頭
21日:五色ノ頭ー八紘嶺ー希望峰ー七面山ー七面山登山口=静岡駅

記録:
 今回の合宿ではリーダー経験のない二人がリーダーだったため計画段階から非常に慎重に取り組んだ。しかし結果としては1日目に大岩を通過後に蓬峠に入るまでの道で迷ってしまい、悪天候も重なったため
尾根上でビバークをすることになってしまった。また、翌日のルートの偵察も行った。
2日目には元の登山道に復帰し山伏山頂に到着したが、時間の関係で七面山にいくことを中止し、予定していたエスケープルートである新窪乗越から大谷崩を通って無事下山した。




大谷崩と山伏の分岐点

秋晴れたまらない

田中におびえるカモシカ
カモシカに勝った田中
ビバークをしたげな市川哲也
西日影沢分岐

富士山が見えた

山伏山頂にて

新窪乗越


下り。崩壊していたので落石に気を付けた




 まとめ
 結果的には遭難してしまったため失敗ではあったが、きちんと計画を練っていたため適切な対応を取り無事下山することができたので良かった。しかし個人のルートファインディングの技術不足が浮き彫りになった山行であった。これからは日々の部活などで読図の練習をおこなって技術の向上を図っていきたい。


(文章:岡)













2018年12月31日月曜日

2018.12.27~28 海金剛スーパーレイン

日時:12月27日(木)~12月28日(金)

メンバー:若月(CL),市川(食料)

行程:
26日:富士宮→松崎町・雲見海水浴場駐車場(車移動のみ)
27日:駐車場(6:20)→スーパーレイン取付(9:45)→(15:10)海金剛頂上(15:20)→(22:00)スーパーレイン取付
28日:海金剛基部(10:30)→(13:40)駐車場→富士宮

年末。
富士の実家に帰省するも、どうにも暇な日ができてしまいそうだったので、
近く富士宮出身の市川に声をかけてクライミングに行ってきました。

狙ったのはマルチの有名ルート・海金剛のスーパーレイン。
全7ピッチで、うち3ピッチがテン台となかなか手強いルートです。
また、初登者は静大OBの真達さんであり、静大山岳部と縁のあるルートでもあります。

結果はと言えば、登攀自体はおおむね順調だったものの、懸垂下降で大大大苦戦。
いろいろと面白い課題を発見した山行となりました。


記録:
「海金剛が初めてのクライマーはお断りします。」
事前に問い合わせると、雲見オートキャンプ場にバッサリ断られてしまった。

仕方なく雲見観光協会の方に問い合わせてみると、雲見海水浴場の駐車場を使用しても良いとのことで、そちらを利用させていただく。
あとは幕営地だが、トポに海金剛の基部に幕営可と書いてあるので、それを信じてとりあえず行ってみることにした。

26日:
富士宮で市川を拾い、雲見海水浴場へ移動。車の中で寝た。

27日:
6時に起きて、6時20分頃に駐車場を出発。
長い1日が始まります…
















まだ薄暗い。
30分くらい歩くと、海金剛へと続くアプローチ道の入口に到着しました。
















6時50分。ここから山道を行く。ピンボケでごめんなさい…


























アプローチ道。ところどころ崩れているが、山岳部なので(?)歩くのは問題なし。
1時間半くらいで崖に出た。


























ここで朝8時。この崖はロープをフィックスして懸垂下降。
この崖を降りればスーパーレイン取付まであとわずかです。


























写真にある尾根の鞍部を目指してさらに進みます。



























尾根の裏側にテントを設営。
とはギアの準備をしてスーパーレインに向かい、9時46分に登攀開始!

1ピッチ目:5.8


























取り付きから見上げた最初のピッチ。凹角をガシガシ登るラインです。
最後のトラバースは度胸を試されるところ。


























1ピッチ目・恐怖のトラバース前の市川。
彼は1年生ながら室内壁でイレブン後半をリードするツワモノで、すいすい登ってきました。

2ピッチ目:歩き


























ここで10時50分。
次のピッチの取り付きまで。茂みの中を移動します。

3ピッチ目:5.10a
正面にクラックが見えるが、右側の易しいところから登った。
右上するフィンガークラックが難しい。
途中で小さいカムを使い果たし、最後はナッツで何とか。
ここはフィンガーサイズのカムが2セットあると重宝するかもしれません。


























11時20分。3ピッチ目をフォローする市川。

4ピッチ目:5.10a


























3ピッチ目終了点から見上げる4ピッチ目。
易しいフェイスを登り、シンハンド~ハンド~OWと続きます。
最後のワイドにキャメロット5番がありがたかった。

このピッチの終了点は居心地が良く、小休止を挟みました。


5ピッチ目:5.10a


























4ピッチ目から見上げる5ピッチ目。
出だしの階段状フェースから写真左のクラックをたどります。
核心のハング越えはなかなかパワフル。
終了点手前も岩が脆く、気が抜けません。
















5ピッチ目をフォローする市川。海がきれい。


6ピッチ目:5.8
下部要塞の薄被りフェースを右側のクラックから越えます。
ハングの下を左側へトラバースするところが難しかったです。
ここまでは穏やかだったのだが、この辺りから風が強くなってきた。


7ピッチ目:
易しそうに見えたので、市川にそのまま上がって貰いました。


























しかし、写真のクラックが思いのほか難しく、代打要請。
その上もプロテクションが限られ、渋いピッチでした。
登攀の難易度は見かけによらないものです。


























15時10分。無事に海金剛のてっぺんに到着!

時間が押し気味なので、休憩もそこそこに懸垂下降を開始しました。
が、ここからが大変でした。

懸垂下降がとにかくはかどりませんでした。原因は強風。


























懸垂下降中、風で大きくたわむロープ。
4ピッチ目終了点から撮影したものですが、この辺りは特に風が強かったです。

風で引かれてロープの繰り出しが上手く出来なかったり、
コールが届かなかったり、
ロープが回収不能になって5ピッチ目を登り返したり、
落としたロープが真横に飛んで行って岩角や木に引っかかったり、
暗くなって終了点が見つからなかったり…
おおよそ懸垂下降で出くわすトラブルは全て体験できました。

とにかくすったもんだと時間を費やし、テントに着いたのは何と22時過ぎ。
7ピッチの懸垂下降に7時間近くかかったことになります。

後日談ですが、このとき使用していたエアライズのポールが歪んでいました。
やはり、このときの風の強さはかなりのものだったのでしょう。

2人で生還を祝って(?)夜12時まで鍋パーティをして、就寝。


28日:
気の済むまで寝て、朝8時半起床。
誰かがスーパーレインを登るコールで目が覚めた。
あまりにも夜遅かったため、1ピッチ目の懸垂下降に使ったロープを放置していたので、
まずはそれを慌てて回収しに行く。
親切にも東京から来たパーティが終了点からロープを落としてくれました。


























テン場から見上げる海金剛。この日もいい天気でした。
テントを片付けて、黒潮ロック・極楽ロックの見学へ。
これまた真達さん初登のルートが何本かあるのですが、この日は波が高くて取り付けませんでした。


























近くの岸壁にも見事なクラックがありましたが、とにかく終了点が無い!
ボルトは錆びて白くなっているし、木も生えてません。

残念ですがこのまま帰ることにしました。


























11時半。フィックスしたロープを登り返す市川。
あとは少し道に迷いながらもアプローチ道を戻り、14時前に車に戻りました。
















大ボリュームの天ぷら定食を食べて帰宅。
松崎市街の「さくら」という店です。
向かいのお土産屋さんの桜葉餅もかなり美味でした。(完)

【使用ギア】
マスターカム#00~3 , キャメロット#0.5~5(#0.75~2は2つずつ), リンクカム#0.5~2
ナッツ1セット , ヌンチャク8本 , 60cmスリング3本 , 120cmスリング3本 , プルージックコード , 50mダブルロープ2本 , ATC

まとめ:
懸垂下降が強風によって難しくなるということは、あまり考えたことがなかった。
これは登山においても発生し得る問題であり、検討のうえ部内で共有していきたい。

スーパーレインは、クラックを絶妙につなげて登る素晴らしいルートだったと思う。

終了点を除いて、ボルトを全く使わずにあれだけの距離を登攀できるのだから驚きである。ただし、ルート中は一部岩が脆いところもあり、フリークライミングというよりは、アルパイン的な神経も使い方も必要になる。
各ピッチの難度・質ともに、鷲頭山の中央正面ルートにどことなく似た感じがしたので、挑戦しようか迷っている方は参考にして下さい。

(文:若月)