2026年8月21日金曜日

2026/8/7-21 カナダ遠征(Canmore周辺登攀編)

日時:8月16日~8月21日

メンバー:S原,H,W月(OB),O井(OB)

行程:
16日: Cougar Creek 
17日: Barrier Wall
18日: Barrier Wall
19日: Grotto Canyon
20日: レスト日
21日: 帰国

記録:
こちらは後編です。前編をまだ読んでない方はぜひ前編のBugaboo登攀編からどうぞ!

16日
O井さんがBugaboo前日に触ったCougar Creekに宿題を残しているそうなので本日はCougar Creekへ。カルガリーから小一時間100km/hでかっとばせば着きます。
今日はよく晴れてCanmore The Three Sistersもきれいに見えています。路肩に車を止めて(これ結構カナダだと一般的で道路もそれ用に設計されていたりします)ちょちょいと河川敷を歩きます。
先日まではBugabooで本気アルパイン三昧でしたが、今日からは楽しい楽しいスポートルートでのフリークライミングです。寒さにもプアなプロテクションにも重荷にもおびえることはありません
右でO井が登っているのはPoker Face .10a 30m
.10aという割にはむずい気がします。垂壁部分が長くパンプした状態で30m伸ばし切るのはなかなか大変でした。ライムストーンにびびって手に力入りすぎていた説もありますがOSするのにかなり集中力を使いました。全然Poker Faceで登れなかった()
左でW月さんが写真撮影用にぶら下がっているのはSnake Eyes .10c 30m
.10aからホールドの持ち感を全体的に甘くした感じで足も少しバランシー。ごりごりにガチ集中して無事オンサイト。グレードの割にむずかしめに感じるものの間違いなくこの壁で1,2位を争う面白いルートでした。
O井さんの宿題であるLucky for some .11c 30m はH君はサクサクOS。S原は下の核心部のムーブが分からず、O井さんはさらに上の核心で落ちてきたので一度お散歩に行くことに。下の核心部のムーブは分からなかったものの、カチは保持できている感じがあったので希望は0じゃないなとも思いましたけどね。
おまけで待ち時間に Time lapse .11a は OS こちらの方が幾分やりやすい方に思いましたね。スタティックに行くところとダイナミックに距離出して取りにいくところがあって面白かったです。
渓谷の右にも左にも岩があってルートは多彩。初めに登っていたのは割と入り口に近めのCasino Wall ここから最深部のPlanet Xを目指してお散歩。薄い長袖で適温くらいの気温
威圧感のあるハングした超ロングルートが並ぶPlanet X。ここで一番簡単なルートが.11cで.13と.14がごろごろ並んでる。
W月さんが取り付いているのが Shooting Star .12d 32m
今回60mロープしかないので最終ピンあたりまで行って落ちてくるそう。ビレイグラスが初めて欲しくなるくらいには長いかつ傾斜が強いルートで非常にかっこよかったです。W月さんに私のふんわりビレイをほめて頂きましたが、これだけ傾斜あってロープ出てたらそりゃ綺麗に落とせますよと。思えば1年の冬ふんわりビレイとがっつんビレイを始めて教えてもらったのはW月さんからでした。H君と三人で南山にいって、ある程度登ったらじゃあそこで落ちてと言われて、腰が若干痛くなるくらいに安全な落ち方の練習もしました。その時初めてATCのセカンドビレイモードも習いました。要はマルチピッチクライミングの基礎中の基礎を私とH君に教えてくれたのはW月さんなんですよね。そっから3年でこうなるとは想像の範疇を優に超えていますがね。はい回想パート終わり
H君はここで一番簡単なルートの.11c に取りついていました。中間部のいかにも使いたいホールドがもろ濡れていたそうで残念。O井さんがLucky for some落とせないと帰国できないと言うのでW月さんと先に戻ってヌン掛けしておいてもらうことに。
無事O井さんは気合いの入ったトライでRP!これで日本に帰れるありがとうと興奮冷めやれぬ様子。さて取り残された私、O井さんが登り終えてから口数が減ったのは周りに気づかれていたでしょうか。こういう気合い入れなきゃいけないトライはだいたいしょうもないところで落ちるのが粗方予想がつきます。ましてや先のトライでは下部の核心を超えられていないので上部核心は見てもいません。しかし明日はこの岩場に来ることはないだろうし(私自身も他の岩場に行ってみたいし)このトライで落とせなければ、今日はもう次の便出す力は残っていないのが容易に想像がつきます。ただ心のどこかでは .11cは落ちてもしゃーないよな、私の最高グレード.11aだしという気持ちもあり(これが私の弱さ)。ほんとにRP便ってOSトライトライより気が重く嫌いです。OSしとけや過去の自分と毎回思います。

前置きが長いって元副部長にどやされそうですが結局のところ無事私もRPしました。下部核心はカチの保持は出来ていたのでムーブをちょこっと変えて突破。上部の核心はW月さんが絶妙な位置までヌンチャク伸ばしてくれていたおかげでギリギリクリップしてからムーブを起こせたので精神的に落ち着きを保てて無事突破。下からは しっかり動け とずっと檄を飛ばしていただきました。こうも長いルートだと知らず知らずのうちに動きが小さくなり、普段なら届くホールドに触るだけ触って落ちてくることがざらにあります。呼吸をしっかりして後半こそ体をしっかり大きく動かすイメージが大事であると学びました。いやぁしかしこれをオンサイトしていくH君はやはり強い。
Canmore The Three Sisters と山バカ三兄弟
カナダで外食しているとお財布が持たないので夜は自炊。朝は夜の余りものかフルグラに牛乳をかけて食べてました。今夜はカレー。あとはパスタとか。インディカ米的なお米は手に入りますが、ジャポニカ米はなかなか見かけないのでちょっと恋しくなってきました。シェフH君ありがとう!

17日
本日は曇り空。というかめっちゃガスってる。まぁいつ降り始めてもおかしくないわけですがカルガリーの天気予報は本当に当てにならないのでどうなることやら。
とりあえずO井さんは今日で帰国されるのでカルガリー空港までお見送りへ。Canmoreに行くのにガソリン代とか考えたら3000円くらいかかるので若干悩む気持ちもありましたが、限られた日数しかないのでBarrier Wallの偵察だけでも行ってみることに。
カルガリー郊外に出てみると一気に雲量が減ってこれはいけるやもしれんということに。ガイド本の概念図と見比べながら、いい感じの駐車場があったので停めて歩いてみるもののトポの岩の感じとどうも違う。結果一時間ほどさまよいここは違うだろうということに。車まで下りて5分ほど引き返すとでかい岩が見えたので今度こそここだろうと。
とりあえず100選にも選ばれている.11aに取りつくことに。H君がサクサクMOSして写真撮影のためにW月さんが登っていくものの会話から難しいのが伝わってきました。OSトライ用に少し離れていた場所で岩をサワサワしていた私は戦々恐々。
下部の被ったパワフルなムーブはカチを握りしめて腹筋で踏ん張って突破。目の前のフェイスに走るフィンガーと使っていくのだろうなと思いつつ、薄被りでパンプしてきて普通に落ちました。薄被り抜けた後の最終ピンから終了点までも簡単ではなくパンプした状態で登らされるにしては厳しいように感じました。RP便出来る気もしなかったので撤収
メインの壁にも太陽が当たってきてしまったことや、その他色々あり今日は撤収して買い出し等々を済ませることに。
持つべきものは自炊力のある同期と先輩です。お前は何してたんだと突っ込まれそうですが、洗濯回して乾燥機にかけて、あとはルートの記録を毎日メモってをやってました。洗濯機と乾燥機がついている部屋をW月さんが抑えてくれたおかげで毎日洗濯を回せたのは気分が良かったです。

18日
本日もBarrier Wallへ。駐車場からのアプローチも短く朝一は壁に日も当たっていないので個人的にはお気に入り。平日だからというのもあるのかCougar Creekより人が少ないのも非常に良かったですね。今日はちょい寒くらいでコンディションもよさそう。
W月さんは.12cにトライ中。下半分の5.9を触りましたがなんか難しく感じ、昨日の.11aと合わせて調べたら初登が1985年でこの壁の開拓の最初期でした。クラシックルートのグレーディングが辛めというのは世界共通なのでしょうか
S原は壁のど真ん中を弱点をついて上まで突き抜ける .11aを。
昨日目星はつけていてトポに最後ランナウトしたくなかったらナッツ持ってけと書かれていたので今日は持っていきましたが、普通にカム持っていけばよかったです、決めたはずのナッツ登ってたら外れていたので(ナッツのセットが下手くそなのは自覚あります)。40mあるのでW月さんに回収しながら登っていただきました。 .11aでトラバース気味なので足遣いやら中間支点の延長に気を遣いましたが、中間部のカチカチゾーンを抜けた後はポジティブなホールドが多くて楽しかったです。トポにone of the most enjoyable routes と書かれているだけあります。ただし下部の.10aはちょっと辛いようにも感じましたけどね。
H君は壁のど真ん中を貫く.12aに終日苦戦していました。懸垂下降してヌナ掛けしてあげましたが核心部は傾斜も立っているしホールドも小さく難しそうでした。写真映えはしますね。彼は本日高校体操着コーデとなっております。
メインウォールが楽しかったので行かなかった少し回り込んだところにある壁でサクッと.11aを頂いて本日は終了。気候が合っているのか岩質が得意なのか自分が.11台で戦えていることが非常に嬉しい。メインウォールからは想像より時間がかかりましたが、この壁から車までは5分とかからなかったのが嬉しかったです。城山よりも短いアプローチ最高
場ご飯に贅沢にステーキを焼いたら火災報知器を鳴らすなどしました。W月さんも別の宿でトーストを焦がした時に火災報知器を鳴らしたことがあるらしく、この宿の初日に報知器の場所を真っ先に確認していました。カナダの換気扇は稼働音の割に排気性能が微妙説ある。

19日 Grotto Canyon
今日はキャニオン市街地の10kmほど手前で、昨日まで行っていたBarrier Wallのハイウェイ挟んで対面に位置するGrotte Caynonへ。鉱山プラントの横のトレイルをしばし歩き、渓谷に入っていきます。出だしは細く、本当に岩があるのか不安にもなりましたが、10分もしないで立派な壁が左右に広がってきてにっこり
W月さんが遊んでいた.13b 1ピン目かける時にこのヒール抜けたら頭から落ちるんだよなぁとか言ってて勘弁してくれと思いましたがが、ホールドは人工チックらしいようです。
トレイルの散歩に来る人が多く、壁画やらがあるそうなので行ってみることに。一番手前の壁で遊んでいましたが、かなり奥まであって一日では登りつくせなさそうです。滝は冬はいい感じのアイスのルートになりそう。ドラツー用かなといった感じの壁もありました。
しかしまぁ毎年の雪解けで研磨されるのか、ここの岩の特に下部はツルツルで、普通に歩く分にも緊張しました。私が取り付いた.11aも1ピン目かけるまでに一瞬足を滑らしてひやひや。タイのクラビのつるつるホールドを思い出しました。私はほんとに苦手なんですあの岩質
自分でやっておいて言うのもなんですが、なんだこの意味不明なポーズは
H君は昨日の.12aに指皮を持っていかれたそうで10台をサーキットしたり、ついでにと取り付いた.10bの横にあった.11aで本トリップ初の11台テンションをかけていたり。W月さんはお昼寝しながら.13b遊びながら。S原は壁の弱点をついた綺麗な.11aを落とすのに3便使ったり、各々登りこみました。この.11aがなかなか曲者で、前半はつるつるホールドを二つほどデッドで取りに行ったり、最後のミニハングのムーブがバランシーだったりとこのトリップの中でも1,2位を争う面白さでした。
当たるか分からない天気予報によると明日は天気悪そうだし、お土産の買い出しにも行きたいので今日は登りこんで終了。スローパー系のガバを保持するコツは、全力では握りこまず外してもいいやくらいの気持ちでポンと出すことだそう。実際それでデッド二発後のパンプ度合いがいくらかましになったように思われたんで意識一つで変わるものだなと感心。
7時に起き、朝ごはんを食べ、8時に家を出て疲れるまで登り、帰ってきて洗濯機を回し乾燥機にぶっこんで、シェフの作る晩御飯を食べて22時に寝る。なんて贅沢な日々だろうか。毎日登ったルートの記録を事細かに書いているという余裕のある生活、小学生の時は夏休みの1行日記を最終日にまとめて書いていましたが、カナダに滞在した二週間に関しては毎日原稿一枚ずつ書けるまであります

20日
今日は天気も崩れる予報だし、明日には帰国なのでお土産買い出し兼レスト日としました。カルガリーファーマーズマーケットにも行ってみましたが、野菜やら果物はあるものの、お酒はあまりなかったので、セールになっていたちょっといい肉だけ買ってお酒屋さんへ。
ダウンタウンの外れにあるKENSINGTON WINE MARKETへ。いまさらだがWINE MARKETなのだからワイン買ってもよかったなと。カナダにワインのイメージはないのですが確かにお店の半分くらいはワインでした。しかしまぁ私はワインの美味しさが分からないお子ちゃま舌なので、店員さんにおすすめのウイスキーを聞いて日本へのお土産用に購入。これでこの今期の冬山晩酌には困らない。ビールは何が好みかと聞かれたのでIPAで見繕ってもらいました。
せっかくなので徒歩でダウンタウンをぶらぶらしてお土産のお菓子を探したりして各々帰宅。余談だがカナダで個包装のお土産を見つけるのは難易度が高い。だいたいが大袋に10個以上入っていたりしてバイト先に持っていくのを考えるが非常に大変でした。
カナダでの最後の晩餐のはずでしたがH君は明日のつもりが明後日の飛行機を取っていたらしく、私は明日一人で帰ることとなりました。時差とどちらの現地時間かはよくチェックしましょうね。マーケットで買ったいい肉とIPAは非常に美味かったです。O井さんが残していったチョコレートでウイスキーをちょこっと開けて気持ち良くなって就寝

21日
非常に名残惜しいですが、S原は帰国します。カルガリー空港は国際便飛んでいる割には非常にコンパクトで、保安検査前にはスタバといったものもほとんどもなく、屋上展望台のようなものを見つけられなかったので、そそくさと保安検査抜けました。そしてカナダには出国審査がありませんから国内線かの如くヌルっと出国。
カナダにきて最初で最後のファストフード。A&W自体は日本だと沖縄だけにあるんでしたっけ。ハンバーガーは具材もしっかりでかく、ラッキーピエロにも対抗できますね。POUTINEはポテトに甘めのチーズソースをかけたもので美味しかったですよ。ルートビアはほぼドクターペッパーみたいなもんですね。ドクペもあまり飲んだことありませんが、そんな感じです。帰りの機内食がボリューム控え目だったのでここでがっつり食べて行ってよかったです。これで2000円強だったかな。
一日滞在がのびたH君は新しいエリアへ。今度会ったらどうだったか聞こうと思います。
「HってDOLLARAMA似合うよね」by W月さん
22日
てなわけでH君も帰国。ここまで読んでくれた皆様ありがとうございました。

まとめ:
Bugaboosでの命を削るクライミングをした後のフリークライミングのなんと楽しいことでしょうか、と言わんばかりに連日登り続けました。涼しいし、エリアもたくさんあるし、私が2年次からやっている9月の小川山クライミング合宿もキャンモアに変えてもいいんじゃないですかね()。なぜか個人的にも非常に調子が良くて、タイ同様行ったRP点取りゲームは私が初日に.11c落としたことでゲームが破綻した気がしますね。こうなるとフリーにも欲が出るもんですから、なんとか週2とかで登れるように頑張っていきたいものです。あと卒業までの半期どれだけ頑張れば.12台なんとか1本落とせるでしょうか。その前に.11をコンスタントに落とせないと話にもなりませんが…同期先輩後輩の皆様どうぞお付き合いください。
命を削るアルパインとか冬山も嫌いなじゃないですよ。その先でしか見られない景色のありますからね。でも疲れたらフリーでぬくぬく楽しくでもいいじゃないですか。んでまた気持ちが向いたら山歩きましょう。今度カナダに行く機会があったらSquamishのクラック登りに行きたいですね。あとはイエローナイフにオーロラも見に行きたいです。
タイの旅行記よりはコンパクトにまとめられたでしょうか。岩場でおしゃべりしたクライマーには「only 2weeks !?」と驚かれてしまいましたが、非常に濃い充実した二週間でした。お誘い頂いたW月さんありがとうございました。また遊びましょう。後輩たちももし興味あれば海外遠征計画してみてください。私が出来る範囲で存分に協力しますよ
(文:S原)

2026年8月14日金曜日

2026/8/7-21 カナダ遠征(Bugaboo登攀編)

日時:8月7日~8月15日

メンバー:S原,H,W月(OB),O井(OB)

行程:
7日:成田空港-カルガリー空港-宿
8日:カルガリー-Bugaboo州立公園-Kain Hut Boulder Camp
9-13日:-East Creek Camp-周辺でクライミング
14日:下山
15日:レスト日

記録:
7日
ご無沙汰してますS原です。OB W月さんが今年度カナダにワーホリに行くということで、夏休みに遊びに行くことにしました。メンバーはタイで一緒にバカンスクライミングを楽しんだH君とOBでW月さんと同期のO井さんです。自分の研究室のお盆休みの都合とO井さんのお盆休みの都合的にタイに行った時とは違って飛行機はハイシーズンに取らざるを得ませんでしたが現地人のいるタイミングはなかなかありませんから貯金すっからかんにして成田空港からLet's go!
bugaboo編だけで写真が800枚近く全部であるので(そもそも日数も7日ありますしね)我々が乗った機体がB787-9でO井さんのエアカナダの機体がA350だとか話していると「Bugaboo クライミング」で検索かけてこのページを見ている人にブラウザバックされるので今回はほどほどにしておきます。サクサク行きましょう!
本題ですが、Bugabooへアクセスする場合直行便は成田空港からのWestJetのみで他はバンクーバー乗り継ぎになると思います。日系の航空会社も多く就航していますし時期をずらせばZipAirあたりが安くていいのではないでしょうか。荷物は今回23kgの預け荷物が一人一個で足りました。ロープ持つ人とカムガチャ類持つ人にテントやらなんやら割り振ったらいい感じに収まります。
食糧はDOLLARAMAで米とチキンとビーフの粉末スープと米を一人1.8kg、Wal-Martで肉とキャベツとリンゴを調達。DOLLARAMAは百均的なお店でTuscany駅から車ですぐのところにWal-Martと並んであり、特に生鮮品以外は安く買えるのでお土産の調達にも便利です
今回はこの4人で行ってきます。フリーのグレードだと自分が一番下っ端かつ体力面にも不安が付きまといますが食らいついて頑張ります!

8日
日本で国際免許証を発行してもらったのですが、レンタカーサイトのtugoに登録してみると年齢が若すぎて保険が適用されないことが判明。W月さんにフルで運転をお願いする形になりました。
ここだけみると十勝と言われても違和感ないのではないでしょうか?ロールにするのは万国共通なのかと思いつつ、白いフィルムでラップされているのはなかったのでそれは日本だけなんですかね。違いは常に100km/hで無料の高速道路をかっ飛ばしていることですかね。あと左ハンドル右側通行。左折するときに左に寄せて曲がらないのが非常に新鮮
途中で休憩。トイレとゴミ箱が設置された休憩スポットがそこそこの間隔で準備されてます。登山口まで四時間ほどかかるので休憩入れつつ安全運転で。登山口手前で小一時間グラベル区間に入るのですが、道間違えたのもあって3時間弱グラベルに揺られました。私は案の定若干の車酔いでダウン。SUVばっか走っている理由がよく分かりました。
小動物が車のタイヤを噛むこともあるそうで、残置の金属ネットを車に一周巻いていざ出発。ちなみに電波はグラベル区間あたりから既にないので、下界からの情報が切り離された一週間がすでに始まっています。
山火事の影響でカルガリー空港ついた時から空がスモーキー。こんな広範囲でスモーキーなのは大丈夫なのかと心配になるほどです。グラベル区間で迷ったこともあってスタートが遅くなったため、今日はKain Hut Boulder Campがマックスかな~という方針に。およそ三時間重荷を背負ったトレイル歩きです。トレイルの後半はそこそこ標高を稼ぐのでそこそこにはしんどい
Kain Hutから登り返しが億劫になるくらいには下ってキャンプ場に到着。途中に水汲めそうなポイントはちらほら。エスパス6人テントがパツンパツンになるくらいの土台がある場所に設営。ペーパー付のトイレとリス対策のザック干し竿がありました。料金はKain Hut で支払うシステム。高緯度帯で空は明るいものの実際は20時過ぎなので飯食ってそそくさと就寝

9日
今日はEast Creek Campまで行ってベースキャンプを設置してあわよくば短いルートを足慣らしに一本触っておきたいところ。というわけで暗いうちから出発
1時間ほどでSnow Patch Spire直下の分岐に到着。ここから右に回るとApple be campで今日目指すEast Creek Campは左回り。雪に乗るところからチェンスパなりアイゼンなりつけてGlacier Tripの始まりです。 
まぁ景色は圧巻でいかにもBugabooにきたぞーとテンションは上がるんですが、トレランシューズにチェンスパは一瞬で濡れるし歩行にも気を遣うしで結構大変でした。理想は後ろコバついてる夏靴に紐タイプの軽量アイゼンとかでしょうか。今回G5evoを持ってくるのは重量的にも嫌でトレランシューズにしましたが、荷物も重いですし、ちょっとミスったな~とは思ってました。
そもそも長い遠い結構登るんでへとへとです。写真の中に豆粒みたいに三人いるの分かりますか?写真奥まで乗越して下ればcampだと踏んで頑張って歩いてはいるのですが、見えても全然近づかないんですよ。まぁ幸い日照時間は長いのでダラダラ歩くだけなんですが
んで乗越に出たと思ったらEast Creek Campまでまぁ結構下るわけですよ。後からGPS見返した300m以上標高差ありました。それもかなり悪いガレ場を2Pくらい下ったあとに超絶長い雪壁をキックステップで永遠に下りました。結構傾斜立ってるし、頑張って下ったな~と思ったのに先に下ったW月さん達より上にいるH君の方が近くて結構絶&望ですよ。こちとらトレランシューズにチェンスパやねん前爪もソール剛性もないねんとツッコミながら下ってました(これに関しては装備選択が甘かった自分が悪いことではあるが...あと経験不足)
出発から6時間かかってEast Creek Campに無事ベース設置完了。水は雪解け水がドバドバ。ペーパーはないですが農鳥小屋もビックリの青空トイレとリス対策の干し竿完備でした。6人テントが張れる大きさの風防付きスペースもあって快適に張ることが出来ました。
ノースアメリカの伝統でピーナッツバターをリンゴにつけて食べる文化があるそうで、毎日行動終了後に食べてました。貴重な甘味かつビタミン食物繊維その他諸々とれて非常に良きでした。気温も低いのでソーセージも野菜もそう簡単には痛まないので安心。
リス手掴みに挑戦するW月さん。ザックをちゃんと干し竿をつるさなかった+テントに穴があいていたために一週間で全員どこかでレーションを齧られました。かれら夜人が寝てても齧っていくのでめんどくさがらず吊るしておくのが吉です。あと面白いのはポテチとかフルグラとかは齧られてもジャーキーとかチョコレートとかは齧られていないあたり、彼らにとっての毒物は見分けられるようです。
East Creek CampからPigeonのコルに抜けるもう一方の道を偵察。結果的にはこちらの方がガレ場も安定していて雪壁も短いのでこちらを通学路に決定。毎日あの雪壁を上り下りするのは嫌なのでこちらの道が使えそうで安心しました。
W月さんとO井さんはBeckey-Chouinardの取り付きを偵察へ(Hot Limitを踊っているわけではありません多分)。この日も1パーティー、明日はW月さんら1パーティー、その翌日も1パーティー入っていて人気ルートさがうかがえました。

10日
W月さんとO井さんはBeckey-Chouinardへ。詳しくは紫岳会かどこかに記録上がると思います。我々は手始めにPigeon Spire のWest Redgeへ。グレードも低くほぼ歩きでPigeon Spire のピークに立てるお手軽なルートです。
左奥に見えるのはBugaboo Spireですね。前半は歩きだそうですが一応コンテの状態で歩き始めます。
左のチムニーから上がるのが正規ルートだとは思いましたが正面にきれいなクラックが出てきたのでH君リードで突破。結晶しっかりめの花崗岩で小川山に近い感覚で登れます。ヨセミテは花崗岩でも氷河に磨かれてツルツルとかいう話も聞いていたのでBugabooはどうなんだと心配していましたがフリクションのある岩質でちょっと安心。
フリーソロの人がかっ飛ばしていくくらいには簡単でした。やれと言われればグレード的には出来るんでしょうけど、精神的な問題はあるのでロープは出してました
ジャンダルムの馬の背的な面つるをペタペタと100mほど下ってから本峰に登り返してサクッとピーク到着。ピークはあまり居心地よくなかったので懸垂下降2回で降りてきて帰りはAllコンテで爆速下山。懸垂下降2回した後コルへの復帰が分かりにくくて汚いクライミングをさせられましたがH君のナイスリードで解決。
Allコンテで爆速下山出来るなら登りもAllコンテで爆速で行けるだろというツッコミを自分にしつつ取り付きにいたクライマーに写真を撮ってもらいました。彼は昨日Beckey-Chouinard行ってへとへとだから取り付きでのんびりしていたそう。彼のパートナーはさっきWest Redgeにトレランシューズで走り出していましたけどね。Pigeon North Faceは取り付きの雪が崩れていたり、取り付いてみたらボロボロと崩れてきたりでクライムダウンして明日のためにBugaboo Spireまでの道を確認して帰りました。
21時頃に帰宅予定のBeckey-Chouinard組のためにお米を炊いてスープを作って我々はそそくさと就寝。結局Beckey-Chouinard組は22時頃に帰ってきました。お疲れさまでした。

11日
昨日よりも寒い気がしますが、今日はS原とHはBugaboo Spire Kein routeへ。昨日のBeckey-Chouinard組は一日レストということで。朝飯を食べたら通学路のGlacier TripをこなしてBugaboo SpireとSnow Patch Spireのコルから登攀を開始
Bugaboo Spire Kein routeはBugaboo Spire の初登ルートで人気のNEリッジの下降ルートでもあります。前半半分はスクランブルでガツガツ標高を稼ぎます。実際登りはともかく下りはどうすんだと思わないこともない箇所もありましたが多分ルーファイ次第なんだと思います。
後ろにはSnow Patch Spire がそびえたちます。それはそうと今日はより一層スモーキー
壁の傾斜が立ってきたくらいでロープを出すことに。4Pほどつるべでロープを伸ばした後、ちょい悪めのレッジを歩いてバットレスの基部に出ました。
急に露出感が出てきてクラックの外に体を出すと足もすくみます。核心部は横向きに走るククラックを数本分直登した後、クラックの残置カムにクリップしてスラブ面に足を出して左に数歩出るところだと思います。自分はここのリードでH君にだいぶ悪態をついていましたがスラブに乗ってみると案外簡単で申し訳ないことをしたなと思います。核心が終わったらもう1P分伸ばして終了。まぁ5.8と言われるとそんなもんだよなという感覚ではあります。
なんも見えねぇ本当に真っ白。こんなの笹山で撮っても似たような写真撮れちゃうじゃないですか。それはそうとBugaboo Spire 登頂です。今度はNEリッジからですかね。太陽が当たると暖かいのですが、北面からの風は冷たく景色もないのでそそくさと下山します
懸垂して歩いてバットレスを巻くように二回懸垂して。一応リッジをコンテで歩いてさらに懸垂を三回ほどしてスクランブル区間に入ります。
スクランブル区間は登りよりも下りの方がケルンが続いているのが目に入ってサクサク降りてこられました。日に日に雪が解けて崩壊しつつある通学路を歩いてテントに戻ります。
こちらEast Creek Campのトイレです。Bugaboo Spire のKeinの取り付きにも似たようなのがあります。農鳥小屋もびっくりの青空トイレですね。
毎日のルーティンはレストの人ないしは早く帰ってきた人が晩御飯用にお米を水に浸しておくのと、汲んできた水を浄水器にかけることでした。H君は浄水していない水をガバガバ飲んでも問題なさそうでしたが、まぁ一応浄水器にかけるか煮沸させるのが安牌だとは思います。

12日
今日はS原とO井ペア。HとW月ペア。でそれぞれSnow Patch Spireにあるルートを登りに行くことに。ここまでの連登に加えて恒常的な睡眠不足と日に日に増す寒さによって起きるのがしんどくてみんなで10分ほど寝坊しました。
本日も通学路をこなしましてここ数日で一番寒いことを再確認。Bugaboo SpireとのコルからWest面にアクセスして登攀準備をしているとまさかの雨が降ってきました。
岩陰に避難してしばし待機。雨も途中から雪に変わりこれがほんとのRock and Snow (やかましいわ)。とりあえず豚肉とキャベツ食っとけばいいことは覚えました。特にキャベツの葉を数枚生食しとくこともついでに覚えました。
さて雨も上がったようなので登攀開始します。我々の登るKingdom routeは前半5.6なので多少まだ湿ってても大丈夫かなと踏んで。1P目から膝が効くクラックで冷えた体も温まってまいりました。つるべで壁の弱点を詰めるイメージで各ピッチ40-50mは出して登っていきます
登りながら途中に下降支点があるのは確認しながら。眼下には氷河とBugaboo Spireを背に気持ちよく登っていきます。フットジャム練習してくださいと言わんばかりのきれいなクラックやちょい悪足フリクショントラバースなど飽きさせない内容にうっとり。
下降支点以外の残置物がないのも非常に美しいです。今回カム2セットと少々のナッツで来てますが特段撃ち尽くして困ることもないくらいには快適なフレーク状のクラックが何本も続いていました。強いて言うなら乾燥したコケのような物が壁一面にびっしりと付いていてフェイス面を踏むのは緊張したくらいでしょうか
高度感と露出感が出てきて私の今のピッチで終わりかとも思った頃、眼前に広がる綺麗な一枚岩。ここまで快適なジャミングに甘やかされてきた私はルートを間違えたのではないかと腰を抜かしそうになりました。ロープもかなり出ているのでO井さんを引き上げて考えることに。
結論目の前の一枚岩にボルトを見つけることができ、20m弱のスラブを登ることでKingdom Towerのピークに立つことが出来ました。後からトポ読んだら古いボルトが二本打たれている旨記載がありました。ボルトはピカピカのペツルになっていましたが荷物を持ってオンサイトするには厳しく出だしでヌンチャクをつかんでしまったのが悔やまれます。
二人がピークに揃った時にはちょうど真っ白になってしまったので下山開始、バリエーションとしてSnow Patch Spire のNorth Summitに抜けるルートもあるようですが下降点も良く分からなかったので同ルート下降で下ります。
下降の向きこれでいいのかなと思っても、いたるところに下降支点の残置が巻かれているので出来るだけ状態のいいものを選んで合計で10回ほど懸垂下降しました。今回現役組は捨て縄持っていくの忘れて行ったし、OB組はBeckey-Chouinardで使い尽くして下りてきたようで降りた先にいい状態のあるといいなとお祈り状態ではありました。
降りてきてスマホカメラの倍率マックスで堀を捉えた写真がこちら。Snow Patch SpireのNorth Summitにちょうど着いた感じですね。動画だと動く様子も分かっていいんですがね。
ちょうど彼らが登攀を終えピークについたタイミングで晴れたようです。Bugaboo Spireがここ数日一番のはっきり具合で見えてますね。彼らの登攀記録はどこかのタイミングでどこかに載ると思いますがなかなか奮闘的な登攀だったようです。
山頂にあったフラミンゴと記念撮影するW月さん。今年カナダにワーホリに行くから夏休み遊びにおいでよと言われた時には驚きましたが、このような機会を頂けてめっちゃ感謝です。
S原らが通学路を帰っているときには夕立(雪)的なので降ってきて風も強く寒かったですが、2時間かからずに雨も上がり、空も晴れ晴れとしていました。去年もBugabooに来ているW月さんはこれが本来のBugabooだよとご満悦の様子
これとかだいぶおこがましいですがESPACEの宣材写真にどうですかね。夕日を背負うHowser Spire がかっこいいですね。レーションが各々リスにやられていたことが判明した以外はいつも通りにご飯を食べて就寝。

13日
起きて開口一番「寒いな...風強いな...」ちょっとこれは素手でクライミングできる温度帯ではないかもしれないので、とりあえずテントを撤収し通学路途中のコルまで上がってみて登れそうならコルにテント設営。無理そうなら下山開始の方針で行動を開始。ひさびさの100Lにガチャ類をつっこみ寒空のもとを歩き始めました。
余談ですが私は今回ザック秀岳荘縫製工場の受注生産のバツーラというザックを使っています。基本はライペンのマカルーら袋系のザックですが、オーダーするときにカスタムの相談もできるので納期はしばらくかかりますがご興味ある人はぜひ。私は今回外付けのアイゼンポケットをつけてもらいましたが気に入っています。
コルに出てみても雲も低く風も冷たいので下ります。ここの下りが足冷たくて冷たくて...早く歩けば温まる戦法でガツガツ下りました。食糧が減った分なんぼか軽くはなったはずなのに体の疲労感と足首の負荷の高さからあまり楽になった気がしません。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」気分よく下っていると結構な頻度でクレバスが出てくるので注意は必要。またげるサイズ感のものを選んで渡っていきますがこれ落ちたらえらいこっちゃだなとは感じました。
久しぶりに緑色を見た気がします。モノクロの世界は言い過ぎですが、この一週間錐体細胞の仕事はずいぶんと少なかったのではないでしょうか。アプローチ日には空がスモーキーで見えなかった遠い空が見えてこんな渓谷だったのかと再認識していました。
三年前の本合宿以来の登場のこのESPACEですが、ゴミ抜き用の穴が開いていて優秀()。重量的な優位性はモンベルに比べてないものの、中で立って着替えが出来るので個人的には好きです。一番の問題は中にいると顔色がすこぶる悪く見えることですね。
テントに入ってすぐ雨が降り始め、そこそこの勢いになってきたのでみんなでお昼寝。5時間以上コンスタントに降っていてどのタイミングでトイレ行こうかと悩んでいました。S原はこのタイミングで記録を書き始めました。本当は毎日記録を残したかったのですが、私に日記を書く習慣もありませんし毎日早く寝たくて寝たくてしょうがなかったので全く書いていませんでした。

14日
さてさてみんなで大寝坊かましましたが帰ります。今日も雲は低く曇天ですのであきらめてサクサク下ります。
名残惜しい気持ちもありますが、お腹いっぱいでもありました。私はどちらかというピークを取りたい人間で、それが壁の弱点を突いた簡単なルートでも大歓迎で(登攀力がへなちょこだからってのもありますが)そいいうラインは美しいと思う人間です。今回Pigeon SpireとBugaboo Spireは最も簡単なラインでピークに立てました。Snow Patch Spireに関しては正確にはSummitは取り損ねているのと、Howser Spireは手をつけられていないのでもし次回があるとしたらSnow Patch routeとBeckey-Chouinardが目的かなと思います。
一週間ぶりに見るお花畑に癒されながら下ります。O井さんは植物に詳しくて羨ましい限り、自分もP-153とP-116の違いやら新しいGORE-TEXの性能がうんたらより、花とか鳥とかの知識をつけたいなと常々思っています。
日本いた時よりマッチョになってませんかW月さん。我々は今から一週間ぶりに下界にでるらしいがどうやらそこはマナーが求められる世界らしい。日本だったら下山後の温泉が楽しみであるが、カナダではそうもいかないので一応ちょっとは身を清めておく。
てな訳で駐車場に到着。山火事で車ごとなくなっていたらどうしようとも思ったが大丈夫だった。タイヤもかまれていなかった。一応全身着替えてみたがあまり匂いは気にならない。日本の夏山と違って汗だくで歩くタイミングがそう長くなかったことや、気温湿度が低く菌の増殖がなだらかなことが要因であろう。自分たちの鼻が匂いに慣れておかしくなっている可能性も微レ存
個人的一番の核心であるグラベル区間を抜けてロードサイドのお店でサンドウィッチとミルクを購入。ここでカナダの物価の高さが身に染みました。さてカルガリーまで4時間ほどカナダのバカでかスケールの中を帰ります。
本トリップ2回目の熊とのエンカウント。ネット一瞬見た感じアメリカクログマはまだ大人しくてグリズリーはやばいそうです。この先の一週間でも感じましたが、トレイルに入る人たちみんな少なくとも1パーティーに1本は熊スプレーを携行していました。ガスなので飛行機乗るときに捨てるしかないのが難点ですが、この頻度で会うとなると持っておきたいなとも感じる次第です。
途中有名な観光地であるLake-Loiseに寄り道もしましたが、まぁ確かにきれいなんですけど人多いですしBugaboo見慣れた後だと、感動も薄れてしまうというか...
あと下の駐車場からだと結構遠くて、途中熊もいたりして、私はサンダルだしO井さんは冬靴でとかいうあべこべトレッキングでした。向かいの山の斜面に見えるのはスキー場だと思います。カナダの冬は寒そうですが、スキーもアイスクライミングも活発のようです。
しばし車を走らせCanmoreも山道具店VERTICAL ADDICTIONへ。雰囲気は秀岳荘のようなお店ですね。山スキー用のブーツが特価で販売されていましたが予算も帰りの荷物の容量的にも今回は泣く泣くスルー。
明日から行く岩場のトポを探しているとテムレスを発見。各社レザーだなんだとアイスクライミング用グローブを開発販売していたのを横目に魚市場で使われるような作業用手袋がその世界を席巻してしまったのはなんとも...まだ青い方じゃなくてよかったです
下山後一発目ということで出費を覚悟して外食へ。うまかったうますぎて瞬殺しました。久しぶりにこんな多彩な味付けを味わったように思います。ビールはIPAがフルーツジュースのようでうまかったですし、一人5000円弱ほど。ハッピーアワーは酒とピザが半額になるようなのでもう一度来てもいいかという話もしましたがフリーも楽しく毎日遅くまで登っていたので結局来ることはなかったです

15日
レスト日ということでダウンタウンまで出てきました。こんな街中を運転してくださるW月さんには頭が上がらないです。MECは和訳すると「山道具会社」なんともシンプルな名前ですけどMoutain Equipmentと半分以上被っている気もしないこともない。日本未入荷の製品らに心が躍りましたね。日本で買うよりも2割程度は安そうであるが、クレジット決済の手数料とか考えると1割引きといったところでしょうか、特段必要なものがあったわけではないがMECオリジナルの製品などをちょくちょく購入。はいそうです限定に私は弱いのです。O井さんはアプローチシューズを買い替えていました。
めっちゃ美味しいアイス屋さん。何の気なしにダブルでワッフルコーンにしたらいい値段しましたがでかくてうまかったからよし。この人生で一番でかかったアイスに違いない。
カルガリー中央図書館にお散歩。日本の蔵書メインの図書館といは雰囲気が違って面白いですね。会議室やセミナーやっている部屋も多く、自習室的なところもおしゃれでした。
C-trainはダウンタウン内は無料なのがありがたい。W月さんに面白い場所があるからとついていってみる。ダウンタウンの外に出るときは90分券4ドルを買って乗るんですけど改札はなく、券のチェックもなかったです(一応無賃乗車に罰金はあるらしい)
公園のアート作品か何かと思ったらボルダーでした。チッピングしてルート作ってあるとかではなく、素の岩が置いてある感じ。マット持っている団体がいたのでお借りして登らせてもらいましたが、三つある岩がそれぞれ岩質が違って面白かったです。クライミングシューズ忍ばせてくればよかったとぷち後悔。スタートしたら初手止まってしまって上部が悪いものの女の子の前では落ちられないのでよく分からんホールド保持して上まで抜けたりしました。
国際交流の記念写真をパシャリ。後編のCanmore編でも感じたがカナダの岩場でのヘルメット着用率が非常に高い。クライマーもビレイヤーもみんなヘルメットをかぶっている印象がありました。
お昼はグーグルマップの星4.9のインド料理屋へ。カナダは他民族国家であるためにカナダ料理というものはないらしい。さてこのインド料理屋は値段もまだお手頃な具合で、おいしかった以上にホスピタリティが高かった。うまいか?味は好みか?量は足りたか?的なことを聞いてくれた気がするし、進んで写真も撮ってくれた。これには星4.9も納得である。Wal-MartとDOLLARAMAで食材の買い出ししたりして終了。いいレスト日でした

後編に続く(Canmore登攀編へ)

まとめ:
 山行記録を書くのはタイぶりでしょうか元部長のS原です。海外遠征というは大学生にとって躊躇せざるを得ない額が吹っ飛びます。なので自分も行くかどうかまず悩みました。しかし人生で何度このような機会に恵まれるか分かりませんし、自分の登攀力とパートナーがそろう機会があるかという意味ではただの海外旅行より行けるときに多少無理してでも行った方がいいと考えました。その考えは帰ってきてからもそう思っています。
 さてBugabooはフリークライマーがふらっと行ける領域ではありませんから、総合的な登攀力と山を歩く力が求められました。冬山の歩行を経験していないとGlacier Tripは厳しいかもしれないし、雪壁歩きはごまかし効かないかもしれません。基本下降支点以外に支点はありませんからナチュラルプロテクション取る技術もいりますし、一週間滞在しようと思ったらその分の食糧は担ぎ上げないといけません(ヘリアプローチとかいう札束で殴る方法もあるようですが)そういう意味で山岳部のアルパインの行きつく先としては理想的なように思います。自分より体力がある人間なんてのは同期にも多くいますし、フリークライミングのグレードでは昨今後輩に抜かれたりもしているへなちょこな私ですが、ごまかし突破する力も含めて総合力には少しばかり自信があります。所詮山岳部の三年間なんてあっという間で基礎的な初等教育くらいしか済ませられないなという実感もあります。がそれと同時に世代に関係なく山岳部としての初等教育が済んでいるということは、OBさんらと遊ぶときに発展的な面白いことがやりやすくなるため、ぜひ後輩たちも山岳部の三年間を大事にして欲しいなと思っています。そんで少しばかりの自信をつけてOBさんらと遊んで自信つけたり折られたりの繰り返しで大丈夫です、私はその繰り返しと色んな巡り合わせで面白い山行に行かせてもらってます。後輩たちも自分自身を高めていくのはもちろん先輩同期後輩その他もろもろ繋がりを大切にして欲しいと思います
 まじめな文章書いたらエネルギー使ってしまってお腹が減ったので後編でお会いしましょう。ではまた
(文:S原)