2022年7月18日月曜日

2022/7/18 岩岳アイゼンガイルド クライミング

日時:7月18日

メンバー:蓮容、生熊、有間、奥津

行程:
18日:静岡=地蔵岳登山口ー地蔵岳ー岩岳アイゼンガイルドでクライミングー地蔵岳ー地蔵岳登山口=静岡

記録:
本来なら17~18日で小仙丈沢へ行くはずだったが天候不良により安倍奥でクライミングをすることに。私も1回生二人もクライミングは約1ヵ月ぶり&初めての岩岳であり、ちょっと心躍らせていた。

岩岳のアイゼンガイルドへはアプローチに1時間ほどの登山を有する。行く前はちょっとだるいなと思ってたが、今回は天気が良く安倍奥の美しい山並みを眺めながらさくさくと進みとても快適だった。

笹いっぱい✨

地蔵峠の分岐を過ぎたあたりから道の両脇に笹が出現
しばらく歩いていると
「あ、多分ここだよー、岩へのアプローチの入り口」
と言う蓮容さんの声が
見ると蓮容さんが生い茂った笹をかき分け笹藪の中へ
へ?
明らかに道がなさそうな笹藪の中へ消えていく蓮容さんを見つめ、他3人とも騙されてるんじゃないかとしばらく固まっていたが、とりあえずついて行くことに
試しに笹藪をかき分け前に進むとなんとそこには道があるではないか!なんだこれは!まるでゲームの隠し扉ではないか!!!
そしてその自分の背丈以上も高さのある笹藪の道を進んでいくと、突然視界が開けた
するとそこには南アルプスの美しい山並みの景色が!!!

すごーぅい!!!

そしてここからはなんと崖のようなほっそい斜面を歩いていかなければならない
みな慎重にゆっくり進む
山岳部に入ってから、死にたくない、、、!と死を身近に感じたのはこれで何回目だろう、心臓に悪いったらありゃしない、、、

そんな道(?)を進んでいくと突然でっかい岩が現れた。どうやら今回のお目当てはこの子らしい。よし支度開始だ。今からはクライミングだ。

岩岳からお送りしています今日の主将です


ウルクハイ・ワルツ(10.a)

最初はウルクハイ・ワルツへ。奇妙な名前やなぁ、、、ウルクハイて指輪物語じゃあるまいに、、、。
蓮容さんがリードでロープをかけてくださる。途中まではよさげだったが、トラバース部分でカムの効き具合がどうにもハマらず大変そうであった。しかもカムの前後のボルト同士は間隔が広くランナウト状態。それでも無事に終了点まで到達し、ロープをかけてくださった。さすがです。ありがとうございます。

お次は有間
今年の1回生の中ではなかなかの有力候補である。なんといっても彼女の持ち味は動きの滑らかさやしなやかさである。男性には出せない静かな美しさが彼女のクライミングにはある。この先どうなるか非常に楽しみだ。
そんな有間も途中までは順調に登るもののやはりトラバース部分で苦戦。うーむあのトラバース、なかなかに厄介だぞ、、、?と、奥津と私は身を震わせていた。

ふぁいとぉ!
それでも無事終了点へ、お疲れ様!


次は奥津
奥津も今年の有力候補である。まだスラブは苦戦しているように見えるが、もう少ししたらパワー系の方で覚醒するのでは、、、?と勝手な妄想を膨らませている。(私が)
奥津もトラバースで苦戦するも無事終了点へ、お疲れ様!なんだかんだ登り切ってしまうのである

がんばえ~!

最後に私が終了点の回収に向かう。久しぶりのクライミングのせいか、最初から落ちるんじゃね?とひやひやしながら慎重に登る。トラバース部分では確かになんか指がうまく耐え切れなさそうで不安定であり、かといって足が十分に支えてくれるわけでもなく優しくないなぁと思いながら進む。でも楽しい。
なんだかんだ言いながらトップではあるがノーテンで終了点まで行くことができ、ニッコリ
少し腕力ついたかも、、、ね


ファルコンハング(11.a)

私が終了点を回収している間に蓮容さんはお次のルートへ
降りながら横を見ると何やら苦戦している蓮容さんの様子が

なんかすごい、これぞクライミングって感じですね by有間

4ピッチほどまで行ったとこで帰還。せっかくなので他3人もトップで登ることに。


初手は有間
このルート、最初の取り付きで岩から体が離されてしまうらしくさすがの有間も何度も吹っ飛ばされていた。吹っ飛ばされるたびにぶらんぶらんと宙を舞う姿がなかなか面白かった。

お次は奥津
ここでちょっとした珍事件が起きる。ここでは私が奥津のビレイをしていたのだが、最初に奥津がチャレンジしたときに事件は起きた。ほんのちょっと目を離したすきに奥津が岩から弾き飛ばされそのまま私の顔面にゴーン!!!!そしてなんと私はそのまま後ろへポーンと弾き飛ばされる!が、奥津がちゃんとロープをハーネスに結び付けていたことと私がロープを握る手を離さなかったことが功を成し、二人ともそのままぶらーんぶらーんと宙を舞うだけで済んだ。ちなみにそのまま弾き飛ばされていたら後ろの崖へ滑落グッバイだ。あっぶねぇぇぇぇぇ。まあ、目を離さなくとも防げなかったことは確かだが(反省してます)、クライミングにおいてビレイヤーが絶対にロープを離してはいけない理由を身をもって感じた瞬間であった。

そんなこんなで2人とも取り付きで帰還し、最後に私も触らせていただいた。取り付きの部分は特に問題なく乗り越えられたが、これをリードで乗り越えるとなるとゾッとする。先輩の背中は大きいなぁ、、、。正味、私も取り付きで帰還すると思っていたからだいぶ想定外のことに自分自身びっくりしていたがそうこうしているうちに例の蓮容さん帰還部分に到達。うー-んしぶいっっっ!私の腕力と根性じゃまだ無理!!ってことで帰還。また触りたいな。
※その後、終了点代わりにしていたヌンチャクは蓮容さんが上から懸垂下降で回収してくださいました。


時間も時間なので下山開始。また例の危険地帯を抜けると、辺り一面、霧でいっぱい!

まっしろ!

岩を見つけると触りたくなる(ついでに登っちゃう)お年頃♡


お遊びも程々にして登山道へ戻り、下山開始。帰りは奥津が先頭を行く。

いい感じのペースで下山していく奥津に突然、蓮容さんが「奥津ー!走っていいよー!」を声をかける
その瞬間から奥津がダッシュで駆け降りる。まるで犬かと思うような足さばきですいすい下山していく。嘘だろなんであの速さで足を適切な位置に置きながら転ばず下山できるんだあの子。
と、その後ろを蓮容さんが走って追いかけていく。あー(何も言うまい)。
女性陣はゆっくり安全に下山する。(よかったー今日もう1人女子いて。)
すると途中で奥津と合流。蓮容さんは?と聞くと、奥津を抜いて走り去ってしまったのだそう。
なるほどつまり野生のハスイが現れたわけだな。野生のハスイは蓮容さんではない。動物界 脊索動物門 哺乳類鋼 霊長目 ヒト科 ゴリラ属 ハスイ である(?)。

なんてことを考えながら下山しているとなにやら前方に不穏な動きが、、、。
と、何かを察して斜め後ろを振り返るとそこには座り込んだハスイ、じゃない蓮容さんの姿が!私はびっくりして思わずしりもちをついてしまった。いやダメじゃん!

先輩にしてやられた後輩の図
悔しい!!!!


ちなみに奥津は視線をそらさず少しずつ後ずさりするという、山で野生動物に遭遇した時の模範的な動きをしたらしい。一方、有間は蓮容さんの姿を発見する前に匂いで蓮容さんの気配を察知したという。?????とりあえず有間の嗅覚がすごいことは分かった。人間を察知できたということはきっとこれから山で野生動物に遭遇しそうになっても彼女の嗅覚が助けてくれるだろう。

そんなこんなでようやく下山!お疲れ様!
日帰りクライミングにしては色々濃い内容だったなあと振り返りながら各々の帰路へ着いたのであった。

はいさどんどん

まとめ:
この度は、日帰りクライミングの記録でありながら、不必要な部分まで書き記したため内容量が非常に多い記録となってしまったことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。とても楽しかったです。

(文:生熊)

2022/7/17 北八ヶ岳 茶臼山・北横岳

日時:12月12日(土)~12月13日(日)

メンバー:CL池田,SL高林,吉田,鈴木(琴),鈴木(健)

行程:
17日:静岡=麦草峠駐車場ー茶臼山ー縞枯山ー雨池峠ー坪庭ー北横岳ー坪庭ー山頂駅ー麦草ヒュッテー麦草峠駐車場=静岡

記録:
今回は僕と池田が中心となって計画した初めての山行である。初めての計画ということで、体力をあまり必要とせず、読図の必要性が低いことからこのルートでの山行を行った。駐車場問題で一悶着あるもなんとか車を停め、いざ出発!
最初は舗装された木の板の上を歩いて行く。しかし、板が濡れていて滑りやすかったため危なかった。

木の板

木の板が濡れていることからわかるように、この日はずっとガスっていてジメジメしていた。景観は最悪といわざるを得ない。でも、こういう日だからこその美しい景色もあったりする。
ガスってる・・・

ガスってるからこその幻想的な景色

枯れ木の間を進む

縞枯山荘の前後では下の写真のようにひらけた笹原を突っ切っていく。このあたりまで来ると曇ってはいるものの足場などは濡れていなかったのですいすい進むことができた。
縞枯山荘が見えてきた

山荘を出てもしばらくはこれ

読図もしっかり行う


とても混雑してた北横岳ヒュッテ
北横岳ヒュッテに到着!ここでレイヤードなどの準備をすることにしたが、ここから特に人が大勢いて大変だった。北横岳までの道で人の列に混ざって登る羽目になり、とてもストレスだった。
それでもなんとか北横岳到着!

しばらくして山頂駅に到着。看板の表記がややこしくて一度道を間違えるも、読図でしっかり持ち直すことができた。
山頂駅

ちょっとした藪

日が差す瞬間も

到着!

まとめ:

僕と池田が主導となって行われた初めての山行だったので少し緊張していたが、まず無事にみんなで帰ってこれて良かったと思う。行程も短くルートがそこまで難しくないのもあるが、この山行を完遂できて自信がついた。また、先輩として、連れて行く側の人間としての自覚を実感することができた山行だった。責任あるメンバーの一員としてこれからも頑張りたいと思った。
(文:鈴木(健))