2021年12月19日日曜日

2021年12月18〜19日 八ヶ岳 硫黄岳 雪上訓練

日時:12月18日(土)~12月19日(日)

メンバー:
OB: 青池,真達,谷木,小林,伊藤,高田,若月
現役:CL,SL増地,金子,鈴木,生熊,芳村

行程:
18日:静岡=美濃戸口-赤岳鉱泉-赤岳鉱泉付近雪上訓練
19日:赤岳鉱泉-硫黄岳-赤岳鉱泉-美濃戸口=静岡

記録:
OBの方からお誘いを頂いて、交流会も兼ねて硫黄岳に雪上訓練に行くこととなった。

私は今年初めての雪山で、なんとなく楽しみにしていた。
が、そのようなモチベーションは本番が近づくにつれ雲行きが怪しくなっていき、去年の記憶からか体が雪山に対して拒否反応を示し始め、前日には動けなくなっていた。準備が大幅に遅くなり、一睡もせずに行こうとしたら炬燵で寝落ちし、起きたのは集合時間ぴったりであった。
顔面蒼白で部室に着き、カッパとヘルメットを忘れたことに気が付いた。なんと情けないスタートであろうか。もたもたと準備をする私を待っていて下さった方々には、非常に申し訳なかった。


18日、早朝に駐車場に着き、なんとその先の林道を車で運んでいただいた。林道がカットできるとは文明も進歩したものである。(ありがとうございます)
ちなみに私は乗りそびれて一人だけ林道歩きか?と思われたが無理矢理乗らせていただいた。
すみませんでした。

最初の感想としては、「寒い」ということである。
駐車場の段階で既にその寒さに恐ろしさを感じていた。しかし、歩くととても暑くなる事を知っているので、最初から薄着で行った。

行者小屋へ向かう


雪はいい感じに積もり、さらさらしていた。

テント場で地面を固める


テントを張り終えると、行者小屋から下の方へ歩き、良さそうな場所を探した。
東君はOBの方と共にアルパインへと向かった。

ちょうど良い斜面で雪上歩行の練習


少し下ると、右手に雪上訓練にぴったりの美しい斜面があったため、OBの方の指導のもと、歩行の訓練を行った。
前々主将高田さんが、つぼ足歩行やキックステップ、ピッケルの持ち方を丁寧に教えてくださった。真達さんからも、長年の経験をもとに歩きやすい方法などを伝授していただいた。

説明の後、斜面を横一列になって登っていった。最初はつぼ足歩行、次にキックステップ、という具合である。雪が深く、軽くラッセル気味であった。

晴れ間に見えた美しい山容


それに釘付けになる人々


途中、事件が起こった。皆で雪の斜面を全力で走り回っていた際に、若月さんがスマートフォンを落としたのである。
というわけで、歩行訓練も兼ねて若月さんのスマホ探しが始まった。

ピッケルで雪面を掘りながら、皆で上へ登っていく。


しばらく時間が経って、諦めのムードが漂ってきた頃…。





「ありました!」

私がなんとなく手を突っ込んだ所にそれはあった。よかったです。


感動の再会(スマホとの)


雪を掘り続けたため、間違いなくピッケル使いが上手くなった。

その後、キックステップや滑落停止、ロープワークなどをじっくりと行い、良い時間になったので引き上げることとなった。アイゼンを使っての歩行は、翌日に行うこととした。

良い写真をありがとうございます


テントに戻り、アルパインに行った人々を待ちつつ夕飯を作った。

ポトフ(?)と米


お米が炊けて、鍋も作り、東君が帰ってこないので、先にいただいていた。東君の分をどれだけ残しておくか考えたりしていた。いつものように談笑して待つ。

日が落ちてくる。

段々と、テント内には不穏な空気が漂ってきた。
(あいつ…まだ、帰ってこない…。)

口少になり、重々しく夕食を口に運ぶ。天候状況や様々な危険が、各々頭を巡る。人生において、ここまで重い空気の夕食は初めてであった。

彼ら


彼らが帰ってきた時、私は放心して何も喋れなかった。これほどまで彼の存在を尊いと思ったのは初めてである。東君だ!東君が笑っている。無事だー!

東君が持ってきたお楽しみ


テントに暖かく迎えられた東君は、「こんな空気の中気が引けるが…」と徐にパイナップルとリンゴとホイップクリームとスポンジを取り出した。

けんしん作


最終形態


大事な仲間が帰ってきたことに一安心し、皆でケーキを食べた。
高田さんから巨大なソーセージと、バウムクーヘンも頂いており、充実した夕食であった。

就寝


翌日(19日)、朝食を終えて硫黄岳へ向かうルートを確認した。硫黄岳に行くことは、前日に決めていた。我々は、地形図を見ながら、正規の登山道のルートでなく、尾根の末端から登っていくルートを使い登頂することとした。

沢を超えた所で位置確認


どうやらここが末端だ


道なき道を行く


尾根に乗り、ラッセルをしながら登っていった。

交代で一人ずつラッセル


少し離れてOBの方々


無事登山道に行き当たり、平和に樹林帯を歩いていった。
雪景色が美しい。

ラッセルカモシカ


木が少なくなる


稜線上は風が強いと聞いた。私は去年の山行を思い出していた。にも関わらず、早く稜線上に出たいと願うのは何故だろう。

森林限界


やはり稜線上は風が強く、最高に寒かった。

ホワイトアウトで何も見えない


岩場が怖い


耐風姿勢


硫黄岳山頂にて、高田さんの指導のもと、耐風姿勢の訓練を行った。
私は実は山頂に向かう途中でも、耐風姿勢をしていた。飛ばされる気がしたので。

山頂で複数の地形図が風に舞ったり、下山早々道を間違えたり、色々とおかしなところはあったが、無事に行者小屋まで戻り、テントを片付けた。私の髪は恒例だが凍り、「イソギンチャクみたいですね」などと言われて腹が立ったが、(そこはサンゴ礁だろ)下界に降りる頃までには溶かしておいた。ついでに凍ったおにぎり(なんで持ってきたんだろう)も溶かしながら歩いた。
駐車場までは何人か転びながら順調に歩き、この山行を終えることができた。

色々と教えてくださったOBの方々、本当にありがとうございました。



まとめ:
今年最初の雪山も、強風の中寒さに打ち震えるものとなったが、レイヤードを去年よりだいぶ改善していたためか、スムーズな感じがした。とは言っても、雪山に慣れていない部分が多く、特に自分の準備の遅さには腹が立った。
歩行に関しても、乾雪だけでなく湿雪や、凍った地面などにも対応できるよう、まだまだ訓練が必要である。OBの方々の手厚い指導を胸に、これからの雪山に挑んでいこうと思った。
また、硫黄岳に対して吹雪の印象しかないのはどうにかしたい所である。晴れている時に登ったら、全く違う景色が見られるに違いないと思った。

(文:芳村)






2021年12月12日日曜日

2021年12月11日 天狗岳 雪上訓練

日時:12月11日(土)

メンバー:CL東,SL金子,鈴木,生熊,池田,市川

行程:
静岡=唐沢鉱泉ー黒百合ヒュッテー天狗岳ー唐沢鉱泉=静岡

記録:

雪道と車が多いせいで登山前からわちゃわちゃしてしまったが、なんとか車を停めて準備を始める。この山行が今シーズンで初めての雪山だったが、去年入部して割とすぐに雪山に連れられたことや今回が雪上訓練ということもあり、僕はすこし落ち着いた気分で準備を進めた。

ここからスタート


樹林帯をかき分けていく



黒百合ヒュッテに到着!まず特筆すべきはこの一面に澄み渡る青空!この景色だけで来て良かったと思うほどにきれいだった。気温も特別寒いわけでもなく開けてるにもかかわらず風も全然吹いてなくてとても穏やかだった。みんなもこの景色が気に入ったのか15分くらいここでレーションを食べながら休憩していた。ただ雪面からの照り返しがとてもまぶしく、長く見ていると目が痛くなってしまう。景色を見ていたいけどまぶしいから見れない、そんなジレンマを抱えながらこの時間を過ごした。サングラスをもっておくとこういうときに便利だと思った。

雲ひとつない快晴!


ただ照り返しがきつかった・・・



休憩を終え、黒百合ヒュッテを出発すればここから天狗岳に向けて上っていくことになる。


ここから本格的に天狗岳へ



途中、東天狗岳に着いた。ここでも天気が良くかなり気持ち良かった。このあたりは稜線が近いため風は少し吹いていたがその風すらも心地よく感じた。

(東)天狗岳


イェイ!


西天狗岳に到着!これまた雲ひとつない快晴で僕たちを迎えてくれた。それもあってか山頂にはたくさんの人がいて賑わっていた。僕が今まで上ってきた山でこれほどまでの快晴の山頂は2月の仙丈ヶ岳以来かもしれない。やっぱり天気が良い山頂は良いものである。毎回これくらい天気が良ければなあと痛烈に思った。

天狗岳山頂到着!


集合写真



その後、無事下山し、静岡へと戻った。帰り道で車が汚れてしまったので部室で洗車することとなった。ホースの水をかける程度で落とせる汚れだったので一安心。みんなで交代で汚れを落としている中で、なんと池田がめちゃめちゃ上手にホースの水を操るではないか!素人がやろうとすると二つに分かれてしまうのに対して、彼がもつホースからはひとつに集約された水圧の強い水が出ていた。それによって細かい汚れを集中的に落とすことができた。曰く、実家の庭の手入れの手伝いでホースの扱いに慣れているとのこと。その甲斐もあって僕たちは車の汚れきれいさっぱり落とすことができた。

部室で洗車


まとめ:

今回の山行はとにかくずっと天気が良かったのがとても気持ちよかった。ただその分、照り返しも強く、雪盲の危険性を肌で感じることができた。サングラスなどで対策できればより楽しめたと思った。
雪上訓練ということもあって体力的にしんどいというものではなかったが、今シーズン初めての雪山だったので歩行が全然安定しなかったのが反省点としてあげられる。これからもっと歩行技術を向上させて冬山を乗り越えていきたい。
(文:鈴木)