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2023年5月28日日曜日

2023/5/27-28 春のOB交流会

日時:5月27日(土)~5月28日(日)

メンバー:蓮容,増地,増田,高林,鈴木,有間,梅田,大串,米虫,菅原,堀,前嶋,渡邉

行程:
12日:静岡=小川山
13日:小川山=静岡

記録:
今年もやってきました、春のOB交流会👏
例年とは違い、1回生はこのOB交流会で初めてのクライミングに。
小川山到着!混んでますね~、相変わらずです。

荷物を降ろして、早速出発。
1日目は対岸側の母岩がターゲット。

今年は大所帯













ぐいぐい
初クライミング!支える先輩




















人数も多いので二手に分かれて登り始めた。
激強OBさん方にルートをかけてもらいながら、1年生も初挑戦!
事前にビレーの仕方、ロープの扱いなどの練習は重ねていたが、
やはりビレーなどは実践あるのみ。
最終的には1年同士でペアでビレー、登り、ができるようになっていた。

救助成功
体重は後ろにかけてね
     


岩壁、しかもかなり高い。そこをロープ一本に命預けて登って降りてって…
まあ最初は怖いですよね。
でも大丈夫!頼れる先輩がいます
いつでも助けに行くよ

このでっぱりが核心…
   
多分一番多く登ってたね



















時間制になってでも登りたい





みんなほぼ全てのルートをさわりきる。
誰かが登っている時にみんなでアドバイスしあう光景がよく見られ、
ワイワイと楽しく登れていたと思う。
降ります!と叫ぶ声も傍ら、
一時間ほど岩に張り付いていた人もいたとか...
夕方まで遊びつくし、お楽しみの夕食へ!




















∼27日(母岩)でかけたルートは御覧の通り∼
.5 命の母
.8 エイトマン
 .10a サドン・ストーリー
 .10b パンピー
 .10b レッド・ストーム
 .8 ジョイフル・ジャム  (弟岩)

途中で翌日の烏帽子岩左稜線でのクラックの練習をかね、
蓮容さん健心さん+何人かは弟岩へ行っていました。


景色良かったそうな







夕食は、うどんなどなど。
みんなで囲む焚火が雰囲気を盛り上げる。
毎年恒例入部理由の聞きあい






長年山に向き合ってきた方々の話をゆっくりと聞く。
もちろんワイワイもしながら、部員同士も、OBさんとも
交流を深める。


ヘイキさんのサウナ





ヘイキさんの持ってこられたお楽しみはなんとサウナ!
サウナの後は自然水風呂...?



朝は各々起床。先輩方2人は烏帽子岩へ出発。
どこの岩に行くのか、OBさんと相談しながら朝食の焼きそばをペロリ。
人気ルートのある場所は人が混んでいて、人数の多さ的にも入れないこと
2年でかけれるルートがありつつ、10Cへの挑戦もしたいこと
などなどを考慮し、対岸側の姉岩へ行くことにした。

料理男子


















ところが。
姉岩へ向かう途中、マラ岩周辺のクラックルートで足を止めるOBさん。
人気ルートだそうで、こんなに人がいないのも珍しいそう。
ということで、登っておきましょう!!


私にとっても初めてのクラック体験になった。
思っていたより、いや、思っていた通り、手が難しい。
クラックの大きさによって幅を変えていき、それを固定したままというのが
なかなか大変であった。
登り切ったぜ
下部はヘルプで
   
クラックのリードというもう1段階上の領域を見てしまった。
まだまだできるようになりたいことが山のように出てくる。

OBさん方が14時過ぎ頃には下山されたので、残りは1,2年のみで。
姉岩に移動し、新たなルートにとりついた。
下山時刻等未定など不安要素もあったが、
今後自分たちだけで行くためにも、と
よく話し合いながら決めた。

話しながら登るスタイル
  
この笑顔がいいんですよ☻


他の団体とも交渉しながら、3本ほどルートをかける。
終了点づくりや回収方法などまだまだ見極めるところは多くあった。
今回はボルトなしの終了点もあり、いい経験になった。

みんなで囲んで応援してるとこ良かったですね。


最後に.10cに挑戦。
スラブでした...
ドキドキ感が独特。
敗退しつつも、次への楽しみを残して下山。


∼28日に登ったルートは御覧の通り∼
.7 川上小唄
.9 龍の子太郎
.9 ムードはいい線
.10a カサブランカ
.8 センター試験
.10a た・たんか
.10b yamashi
.10c 入学試験

車はギューギュー














薄暗い中、小川山を去ります。
またね!!

(まとめ)
今回は1回生が初のクライミングということで、OBさんにたくさん支えてもらいながらのクライミングになった。たくさんのビレー体験といい、様々なレベルの岩を触れたことといい、とても良いクライミングのスタートが切れたのではないかなと思う。現役へのご指導と、美味しいご飯、楽しいお話、ありがとうございました。
自身としては、足での立ち上がりや、自分に合ったルートの攻略法など、課題も多く見つかった。
また、2日目の行動がかなり良い経験になった。
これまでは連れて行ってもらう側だったが、一気に連れていく側にシフトした気がして、責任感と同時にいろいろなところへ行ける、という高揚感もあった。まだまだグダグダと1回生を連れまわしてしまったことは反省点である。今後のクライミングだけでなく山行への向き合い方も変えてくれた1日になったと思う。
(文:有間)

2023/5/28 小川山 烏帽子岩左稜線

日時:5月28日(日)

メンバー:蓮容,増地

行程:
27日:静岡=廻り目平キャンプ場−付近にてクライミング−廻り目平キャンプ場
28日:廻り目平キャンプ場−烏帽子岩左稜線取り付き(7:20)−クライミング終了(17:00)−廻り目平キャンプ場(19:00)=静岡


5月27、28日に小川山にて毎年恒例のOB交流会が開かれ、その2日目に蓮容さんと烏帽子岩左稜線へマルチピッチに行ってきたので記録を書こうと思います。
全18ピッチ(うち懸垂下降2P)、取り付き含め約10時間半のコースタイム、ボルトはなくほぼNPのルート取りなど自分にとっては結構大変でしたが、充実の山行でした。

記録:

7時、朝食の支度をしている下級生を横目に左稜線への取り付きへ向かう。取り付きまでは歩いて40分ほど。

渡渉箇所。増水しているので・・・

足を痺れさせながら渡渉

正面が烏帽子岩左稜線。迫力がある

旧林道をケルンがあるところで左に曲がり、ガレのモレーン上を進む。天気が良く、5月の小川山といえども歩いていれば汗ばむほどの気温。目印があるので右の樹林へトラバースすれば、すぐに左稜線取り付きに着く。

1P目

駄弁りながら支度をする。実戦でのダブルロープ使用は初めて。

1P目 5.6 20m 
2P目 5.7 20m 
蓮容さんリード

まとめて蓮容さんが登った。1P目は汚い大溝を登る。汚かった。

2P終了点より

3P目。ダブルクラック

3P目 5.6 20m
増地リード

ガバガバのダブルクラックを越えるとバンドを右へ。少し上がってピナクルでピッチを切る。
カムが一つバチ効きしていたらしく回収に手こずったと言われた。さーせん


汚いアッチョンブリケ


4P目 5.8 40m 
蓮容さんリード

岩塔のてっぺんへ。フォローで登ったが、なかなかの高度感でカムの決まる場所も乏しく、リードは相当怖いと感じた。

ここを越えると見晴らしが良くなる

5P目 5.4 40m
増地リード

ほぼ岩稜歩き。念のためロープを出してもらい、肩がらみでビレイした。ロープの流れ方についてはやはり課題だなー。

6P目 5.4 30m

バリエーションチックな樹林歩き。コンテで進んだが一部、ロープを出した。
最後のブッシュは踏み跡的に左から回るのが正しかったかもしれない(無論、正規ルートなどないが)。

7P目 5.5 30m
増地リード

ここから一本ロープをしまいシングルで登った。快適な岩尾根を登る。一部トラバースあり。残置ハーケンも数個あった。

8P目中間より

8P目 5.5 15m リッジ上に上がる
9P目 5.7 35m チムニー状からカンテ
10P目の途中まで 5.6 一瞬怖いトラバース
蓮容さんリード

まとめて蓮容さんがやってくださった。少々時間が押していたのでここでの時間短縮は結構でかい。

一瞬怖いトラバース中の自分。はよ行けよ

トラバース終了直後に振られ止めのカムをセットしておいてくれる蓮容さんの優しさよ・・・。10P目の残りは自分が行き、肩がらみビレイ。この先からは景色に見とれながらの優勝クライミングに。



11P目 5.6 45m 写真の左前方のリッジを辿り、右上の岩塔まで
蓮容さんリード

下は谷底。奥まで行きL字に曲がると・・・

2D横スクロールアクションに。
マリオ好きの自分は感動した。


自分がいる場所が12P目終了点。このスケール感

12P目 5.5 30m
増地リード

クラックの基部まで。快適なテラスでピッチを切る。

山いくと毎回口内炎になるのでビタミン補給は必須

訝しげな表情の蓮容さん横にあるのが
本日の難所の一つ、13P目のクラック。

ルート右下はすっぱり切れ落ちている。

13P目 5.7 15m 美しいハンドクラック
蓮容さんリード

ジャンケンに負けたのでありがたくリードを譲る。クラックの練習にちょうどいい課題で、近場にあれば大人気ルートに違いない。


クラック終了点から

少し歩き、烏帽子岩本峰頂上へ到着。しばらく歩けば、懸垂下降点の木が見つかる。

懸垂下降点より。ラスボスチムニーに取り付くパーティが見える。


14P目 リッジの懸垂下降。振られないように注意

15P目 5.5 25m
増地リード

クラックの走ったリッジから、チムニーを登る。岩が脆いので要注意。

16P目 再び懸垂下降。少し降りすぎてしまったが容易に稜線へ復帰できた。
チョークバックやリップなど色々落ちてた。懸垂下降中は落とし物が多いようだ。
一応ここから歩いてエスケープも可だが、登攀を継続。



17P目 5.7 35m
増地リード

ワイドクラックを登る。カムがうまく決まったので安心して身を乗り出すことができた。
終了点の木の強度が若干怪しかったので、スリングを伸ばしてもう一つバックアップを取ってもよかったかもしれない。

登ってきた稜線が見える

いよいよラスボスのチムニー。取り付きの部分が台座のようになっておりまさにラスボスの名に恥じない貫禄である。蓮容さんが珍しく武者震いしている。

行って参ります!


18P目 5.8 15m
蓮容さんリード

チムニーを登る。中間部からが難しく、チムニーの登り方に慣れてない人だと5.10a、10bぐらいには感じるかもしれない。2人とも登っているときは多種多様なキモボイスを発していたと思う。成人男性が岩に挟まり、つっぱりながらハアハア言ってる状況がシュールすぎてお互い爆笑しながらクライミングしていた。

見事蓮容さんがオンサイトし、ザックの荷揚げをしてから自分も登る。自分のザックが天空輸送されていくところに妙な感動を覚えた。


色々言ってます

なんですかこれは。ここまでフォールする場面はなかったが初めてフォールしてしまった。全身擦り傷だらけで最後身を乗り上げ、辛くも終了点へたどり着いた時はかなりの達成感を味わえた。

foooooo!

対戦ありがとうございました

帰路は右に逸れ、沢沿いに下っていけばやがて旧林道へ出ることができる。
踏み跡、テープもあり思ったより安定した道だった。

帰還

まとめ:
前日にOBの小林さんに付き合っていただき、カム特訓をやっておいてよかった。ありがとうございました!
今年は新たな一年生がクライミング熱心で、強くなりそうな予感です。


(文:増地)

2019年9月24日火曜日

9月14日~20日 小川山クライミング

日時:9月14日(土)~9月20日(金)

メンバー:若月(院1年)、市川(2年)、宮下(2年)
14日~16日の3連休はOBの方もたくさん。

行程:
全日程小川山にてクライミング。行先と登ったルートは以下の通りです。
14日:父岩周辺
小川山ストリート、小川山物語、クライマーのク、モラリスト、岩壁の父(?)

15日:小川山レイバック、林の中のボルダー、最高ルーフ
小川山レイバック、笠間のピンキー、ナデシ、最高ルーフ見学ルート、他ボルダー課題多数

16日:小川山レイバック、八幡沢左岸スラブ
小川山レイバック、トムといっしょ

17日:小川山レイバック、八幡沢周辺、林の中のボルダー
小川山レイバック、クレイジージャム、春の戻り雪、ジャーマンスープレックス

18日:小川山レイバック、マラ岩、ビクター
小川山レイバック、センター試験、卒業試験、サブウェイ

19日:ソラマメスラブ、お殿様岩、林の中のボルダー
つるかめスラブ、ソラマメハング、ソラマメ、やわらかソラマメ、予期せぬプレゼント

20日:マラ岩方面
川上小唄、龍の子太郎


記録:
1週間小川山に泊まって、クライミング合宿をしました。
実は2年前からひっそりと毎年やっていたのですが、今年はOBにもたくさん応援していただいたので、合宿の成果と合わせて報告します。

14日
ナナーズで買い出しを済ませ、10:00ころ廻り目平に到着。
すでに来ていた徳永さん、小林さんと合流し、父岩方面へ向かいました。


すぐに準備を済ませて登り始めました。



小川山物語を登る市川。


クライマーのクを登る若月。


徳永さん、小林さんも。片っ端から登りました。



最後はお隣の父岩で登って終了。


夜はみんなで宴会。さながらOB交流会のようでした。

15日
合宿2日目。現役はこの日から早起きして小川山レイバックに通うことに。
「早朝レイバック」と題して、これは合宿3日目以降も続くこととなりました。


小川山レイバックを登る宮下。
この日はトップロープでもテンション混じりの宮下でしたが、驚異の成長を見せることになります。

この後は朝ごはんを食べて、青木さんとボルダーへ出かけました。


太鼓を登る市川。しかし見事なフレークです。

さらに
ジャク豆へ行っていた徳永さん、ミッキーさんと合流し最高ルーフへ移動。わいわい楽しく登りました。
ナデシを登る青木さん。


笠間のピンキーを登るミッキーさん。
(ジャク豆RPおめでとうございます!)

OBに良い刺激をもらいながら、たくさん登った1日でした。

16日
夜に雨が降りましたが、問答無用で早朝レイバックに行きました。このルートは多少の雨なら登れます。

この日は市川がカム入れの確認をしていました。



この後は岩が濡れていて登れないので、買い出しや洗濯。
午後から晴れたので八幡沢左岸スラブへ出かけました。
目当てのジャーマンスープレックスはまだ濡れていましたが、トムといっしょは乾いていて遊べました。



トムといっしょを登る宮下。
この後林の中のボルダーにも行きましたが、岩が濡れていて登れませんでした。

17日
この日も早朝レイバック。
そして市川が小川山レイバックをレッドポイント!
練習通りのスムーズな登りでした。



若月は裏側のクレイジージャムにも取り付きましたが、核心の?ワイドでテンション。根性が足らない。

この後は、
市川→レイバックが終わって満足
宮下→明日のレイバックのために力を温存したい
若月→クレイジージャムで疲れ気味
と、皆モチベーションが低い
結局、市川・宮下はマルチ(春のもどり雪)に出かけ、自分はボルダー(ビクター)で遊んで過ごしました。

マルチが終わってから2人と八幡沢左岸スラブで合流。ジャーマンスープレックスを登りました。



下部を登る宮下
有名なドスラブとあって、2年生ふたりともかなり擦り下ろされてました(笑)
ジャーマンが散々な結果だったので、このあと林の中のボルダーでスラブ修行。



スラプーシェを登る宮下。
ホールドを限定して遊びながら、ひたすらスラブの練習をしました。

18日
そして来る9月18日。
宮下も小川山レイバックをレッドポイント!
ギャラリーが応援に必死だったためか写真は残っていませんが、、、
早朝レイバックやって良かった。本当に。

この後マラ岩へ移動。昼頃には雨が降ってしまいましたが、まずまず登れました。


センター試験を登る宮下。さくさくのオンサイトで外岩慣れを感じました。


卒業試験を登る市川。市川にとって因縁のルートだったようで、最後は吠えながらレッドポイントしてました。
このあと雨が降ってきたのでそそくさと下山。

「ビクターの裏側は雨でも登れる!」と雨の中ビクターに行きましたが、間もなくハングから水がしたたってきて戦意喪失。


サブウエイを登る市川。
土砂降りだとやっぱりダメですね。(当たり前か)

19日
皆レットポイントしてしまったので、この日は早朝レイバックは無し。
ソラマメスラブにアプローチしました。



つるかめスラブを登る宮下。スラブ慣れするために繰り返し登りました。



そらまめハングを登る市川。見事レッドポイントでグレード更新!



やわらかソラマメを登る宮下。易しいながら面白いルートです。



ソラマメを登る宮下。目標ルートにしているようで、かなり集中して登ってました。

移動して予期せぬプレゼントもトライ。


もがく若月。30分以上格闘して何とかオンサイト。
ワイド苦手です…

この日は活発でさらに林の中のボルダーにも行きました。


市川が兼題だった穴社員を完登(!)し、若月もエイハブ船長を再登。
ボルダーでも成果が上がり、この日はおいしいお酒が飲めました。

20日
最終日はマラ岩へ。龍の子太郎を登りました。


順調にロープを伸ばす宮下。かなり振り絞ってましたが、このあと惜しくもフォール。
呪いでもかかっているのか、市川も同じところで落ちてきました。
しかし、下部のハンドジャムは二人とも本当に安定していて、早朝レイバックの成果を感じました。カムで落ちる経験も貴重だったのでは。




核心手前の市川。この後で苦労してました。
結局トップロープで抜け口の動きを確認し、市川が何とかレッドポイント。
宮下もトップロープでは解決してましたが、リードでは惜しくもテンションが入り、今回はレッドポイントならず。

結局3人で10回くらいこのルートを触り、ひたすら龍の子太郎にクラックを習った一日でした。

「龍の子に手こずっているようでは…」と、
お隣からカサブランカの高笑いが聞こえてくるようでした。





7日間お疲れさまでした!


まとめ:
登攀は登るほど楽しくなる。と思います。ガンガン登りましょう。

(文:若月)