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2025年7月19日土曜日

2025年7月19日 瑞牆山クライミング

日時:12月12日(土)~12月13日(日)

メンバー: 中村、若月さん、真達さん

行程:
19日: 静岡=瑞牆山=静岡

記録:
テスト前で部の山行がないので、若月さんに連絡を取ってみたところ、瑞牆山に行くらしいのでご一緒させてもらうことにした。装備を聞くと、「C5とC6もってきて」と返ってきて、たぶんワイドだろうなと悟った。聞いてみると弁天岩という山頂直下の岩に行く予定らしく。アプローチは2時間弱かかる。瑞牆山の駐車場に前泊して、早朝からアプローチ。先頭で飛ばしたらなんと1時間で着いた。

山頂直下まで登る

最初にとりついたのは「残氷」という5.9のマルチで、弁天岩の頂上まで抜けられる。全部で3ピッチあるが、内容はワイド、ワイド、ワイド。ありがたいことに1Pと3Pをリードさせてもらった。ワイドはやったことがなかったので、初めてC5、C6を使った。2P目が難しくフォローで1回落ちてしまったが、初めてにしてはうまく登れた。
彼は必至です

瑞牆山頂をバックに

景色を楽しんだら、頂上からクライムダウンして横の岩峰に取りつく。この岩峰にはクラックが走っており、親指岩のように表側と裏側を登ることができる。まずは裏側の5.10bのハンドへ。とりあえずリードしてみたが序盤で普通に落ちるので交代してトップロープを張ってもらった。ハンドというかシンハンド気味で難しかった。6割くらい登って敗退。若月さん真達さんは簡単そうに登っていく。

壁がでかい

表側のクラックは風穴クラックという5.10cのフィンガーだ。若月さんにトップロープを張ってもらった。登ってみると少しかぶっていて、フィンガーだがたまにシンハンドが入る感じ。クラック以外にも1cmくらいのカチがいくつもあって、クラックをカンテ持ちしたりしながら登っていった。パンプに耐えながら気合で登るも中間部くらいで敗退。若月さん真達さんは相変わらず安定して登っていた。実はこのルートは、長い歩きと登りのアプローチがあるのにもかかわらず星が4つついている。

手痛すぎィィー

すごい写真が撮れましたね

終了点まで到達できなかったものの、とてもいいルートだった。一通り登ったのでそこら辺の木から懸垂下降して戻った。

最後にルーパークラックという5.10bの有名なワイドに挑戦した。最初に登った若月さんは苦戦しながらも一撃。10台のワイドにもなると勘では登れなくて、技術を教えてもらいながらずりずり登った。全身を使うので10cm上がっただけでも息がゼエゼエになる。四肢のすべてを使って泥臭く這い上がっていくのが楽しかった。けっきょく核心が超えられなくて敗退したが、満足感があった。真達さんも濡れに苦戦していたが一撃していた。

OBさんも苦戦してて安心しました

まとめ:
瑞牆の時点で察していたがやはりクラック修行となった。強い人と登るととても勉強になる。自分の登りをよく見ていて、改善点を理由付きで教えてくれる。特にワイドについては、初めて登ったのでたくさんの技術を知ることができた。ワイドはなかなかマニアックな世界らしくて、自分は面白いと感じたのでまた岩場で登る機会があれば登りたい。

(文:中村)

2025年6月29日日曜日

2025/6/29 笛吹川水系東沢 ホラの貝ゴルジュ

日時:6月29日(日)

メンバー:CL堀,SL蓮容

行程:
12日廻り目平キャンプ場=西沢渓谷入口駐車場-二股大橋-F1滝-ゴルジュ入口-ゴルジュ下降-西沢渓谷入口駐車場=静岡


記録:

梅雨がいつの間にか終わり、暑い日が続いている今日この頃、蓮容さんがホラの貝に一緒に行ってくれることになったので初の3級沢、気合いを入れて行ってきました!!




小川山の朝は寒い

前日は静岡で沢を登っていたので急いで小川山へ。
結局着いたのは11時過ぎで少し焚き火で語り合って1時頃就寝。6時に起きてうどんを貪る。
前日の疲労と睡眠不足で身体はだるいが憧れのホラの貝へ。


香りと食感が良い!

市営駐車場に止め11時頃出発。蓮容さんがよもぎ餅を買ってくれました。まじでうまい。ありがとうございます!

入渓地点までウキウキ

30分ほど歩いて入渓地点到着
沢装備をつけて出発。

いざ、行かん





少し進むと川幅が小さくなり、本格的に沢の様相に

蓮容さんも歓喜!

少し泳いだりして進んでいく。
ゴーゴーと激しい音が聞こえてきたらF1に到着。



ヮ(゚д゚)ォ!

凄い立派です。

右岸のクラックを登っていきます。中盤まで足が良いですが後半は突っ張る系でヌメっていたので少し悪い。ホラの貝を遡行する良いアップですね。

さてこのF1の危険性を考えていきたいと思います。
①ホワイトウォーター
滝直下の部分は空気を多く含んでいるので比重が低くなり、ライフジャケットを着ていても浮力が弱く自力脱出は難しいです。
②反転流
滝の形状、水量などによって上流側に水が流れる現象。結果的にホワイトウォーターに引き寄せられます。
①,②の理由から登攀中に落ちる場合できるだけ滝から離れて、安全な場所に落ちる必要があります。

また、途中でプロテクションを取る取らないやビレーの仕方など考慮する点はまだ多いです。特に今回は2人での遡行だが登攀力が弱いメンバーがいる場合は冷静な状況判断が必要だと感じました。








2個ほど淵を泳いでちょい悪いところが

堀は左岸の壁正面を

蓮容さんは更に右の凹角クラックを


ワイドっぽく登って大変そうでした





少し進むと開けた明るいところが。


これには堀もニッコリ

遂にホラの貝入り口に到着!!
水の色が濃く、幻想的な雰囲気の中に何とも言えない畏怖の念を感じます。



ソーラービームチャージ中

レーションを腹に詰め込んで、太陽エネルギーを蓄えます。




じゃんけんに負けたので堀が先に行きます。
溺れても蓮容さんが引っ張ってくれるので安心して泳ぎます。


やったー

今回は水量もそれほど多くなく、水温も低くない好条件のおかげであまり苦労せず突破。







中には幻想的な滝が






これは下降の写真だがいつぞやの増水で今年から木が倒れかかっていた。

以前までとは違い、リードやフォローで落ちた際にロープが木に引っかかるという危険性が存在した。

木がない場合はプロテクションを取らず、落ちたら滝に落ちてロープを引っ張って回収する事が可能だが、今回の場合ロープが木に引っかかることでロープを引いても落ちた人を回収できない可能性があった。そのため僕たちは積極的にプロテクションを取り、エイドも積極的に行う作戦で登ることにした。(実際はフリーで抜けました)



堀がリード。このために持ってきたクライミングシューズに履き替える。オブザベでは壁が傾斜していてどう登ろうかルートを考えていた。ルートとプロテクションを取れそうなクラックを目星をつけ取り付く。腰チョーに手を伸ばす動作が無意識に出るの不思議。落ち着いて登ればトラバース自体は無問題。僕にとっては落口への下降が難しかった。十分慎重に足を置いたつもりだったが水線沿いに足を置いた瞬間ゼロフリクションでギャグみたいにヌメった。一瞬でバランスを崩し振り子状に落ちた。真剣に登っていたが自分の落ち方が面白すぎて笑いながら落ちていた。その後もう一度同じ場所で滑って落ちた。どうしよっかなーと考えていたときクライミング用のブラシを持ってきていたことを思い出し、使ってみることに。すると効果抜群!!あんなに滑っていたのが嘘みたい。ブラシありがとー。


買っといてよかった!

無事登りきりました!





アンカーを右岸のクラックに作ったが少し考えようだ。トラバース自体は安全にビレーできていいが問題なのは最後のハーケンから落口への下降である。右岸に作ったせいで後続が落ちると振られが大きく滝下へ行ってしまう可能性がある。すごい迷ったが左岸に良い支点がなく振られて落ちても右岸側なら水流に直接当たらないと判断して右岸にアンカーを作った。

落ちる時の危険性を受け入れられない人と行くのは難しいと思います。同程度の実力がなければ難しいですね。


さて、ホラの貝はまだまだ続くので頑張って行きましょう!!


テクノロージア

自然と身体が突っ張りムーブになって不思議。


水圧強し


ちょっと広いとこらがあったので休憩&ロープ解除。



右岸を高巻き気味に登ります


滑って怖い

ジャンプで沢復帰。




沢は突っ張りムーブが最強ですね!
突っ張りすぎて足の付け根が痛いです。

まだですか?




ラスト突っ張り

これを抜けるとゴルジュが終わります。


奥が明るい!


淵を泳いで光のもとへー


疲れた(´Д`)ハァ…

沢が穏やかになったので遡行終了にします。
沢での本格的な泳ぎは初めてですっごい疲れました。

一息ついて下降はキャニオニングで。死亡事故の多くはキャニオニングで起きているのでここからが核心と思って行きます。

スライダー



ひょいっと


クライムダウンも



飛び込むまでが悪い

ホワイトウォーターや水の流れに注意して飛び込もう!




約30分で入り口に戻ってきました!
下りは早い!
名残惜しいですが時間も押してるので下山。

まだ終わってないので慎重に。


登りで悪かったところは右岸から


淵はゆったり背泳ぎで泳ぐと自然を感じられて幸せ。



タマヒュンポイント

F1到着。7,8メートル程の高さを落ちるというのは普段リードで落ち慣れているとは言え怖いです。
深そうな場所を狙って大ジャンプ!!
落ちている途中、時間がゆっくりと流れてふわっとする感覚をまだ覚えています。ヒエ~




ここさえ越えれば後は大丈夫。
橋を渡って駐車場まで戻ってきました!




疲れすぎて車で静岡に帰るのが本当の核心でした。前島くんありがと。




まとめ:

短いながらも沢の厳しさを感じる遡行だった。滝の危険性、プロテクション、アンカーなど蓮容さんから多くのことを学びました。今後、後輩を連れて行くにあたって今以上の安全が必要と感じたので、沢をもっと経験して行きたいと思います。
ホラの貝は圧倒的に綺麗で無事登ることができて良かったです。また行きたい!

(文:堀)




2024年5月5日日曜日

2024/5/3~5/5 奥秩父主脈縦走(撤退)

日時:5月3日(金)~5月5日(日)

メンバー:CL増田,SL高林,有間

行程:
2日:静岡=韮崎
3日:瑞牆山荘―富士見平小屋―瑞牆山―富士見平小屋―大日小屋―金峰山―朝日岳―大弛小屋
4日:大弛小屋―前国師ヶ岳―国師ヶ岳―天 狗岩―甲武信ヶ岳―甲武信小屋
5日:甲武信小屋―木賊山―徳ちゃん新道―甲武信ヶ岳登山口=静岡

記録:
さーGWです。どこに行こう。って考えたときになんか面白そうなルートを発見してしまった。奥秩父の主脈を山梨から東京に向けて縦走するこのルートである。
3日で歩く人、4日で歩く人、5日で歩く人、いろんな人がいたけど、僕らなら4日で行けるんじゃないか!!
...と思ってしまったのが運の尽き。この後の悲劇をご覧あれ

2日
部会の後支度をして、7時半に東静岡駅へ集合。
帰宅ラッシュの電車に乗りながら富士駅へ。身延線に乗り継ぎ甲府を目指す。
...
そして誰もいなくなった
...
3時間に及ぶ富士から甲府までの道のり。だんだんと人はいなくなっていき1時間もすれば空っぽに。

ひっっまだった...
背もたれがある分逆に寝にくい...

地図を書いてます

頑張って寝ようとした

そんなこんな、暇な時間にも耐え韮崎に到着。
駅にスペースがあったが寝ちゃだめとのこと(当たり前)
本日の宿を求めて深夜の町を徘徊する大型ザックを背負った三人組(不審者)
河原を本日の宿と定め眠りにつく

なかなか快適でしたよ

3日
朝からいい天気!バスは8:50発のため時間にゆとりはある。
朝ご飯を食べにファミマに出かけ、駅に戻ると...
なんと!なんと!!な、なんと!!もう人が並んでる!(時刻は7:30)
本日最大の衝撃を感じながら渋々列に。

ここで事前準備の足りなさが露呈する。
並んでた人は8時前に来た増富温泉郷行きのバスに。そこから先は歩きなのかなぁとぼんやりしながら見送った後、よくよく調べれば増富温泉から瑞牆山荘までのバスはあった。しかも1時間早く着く。今回みたいな時間に余裕がない山行はこういったところも山行の達成のためには重要なところである。
まーもう後の祭りである。頑張って歩こうねーとおとなしく8:50のバスを待つ。

そして警察に囲まれる。駅前の警察署からわらわら、わらわらとたくさんのお巡りさんが。
何事かっと思えば安全登山のための声かけとのこと。特に法を犯してはいないが冷や汗が止まらなかった標準かつ平凡、一般的な小心者大学生も胸をなで下ろす。

いいものもらった✌

山救の人もいらっしゃったので軽くお話をさせてもらったりしてたら時間に。
バスに乗ります。
人が多かったので当然と言えば当然なのだが...
不快・不愉快

大型ザックを膝の上にのせバスに揺られること2時間
と~ちゃ~く!
からの(準備とかいろいろして)
しゅっ~ぱ~つ!

イクゾッ

泊り装備を持ってるとはいえ富士見平小屋までは一瞬である。
荷物をデポして瑞牆山を取りに行く。

気分はピクニック

アタックザックに持ち替え、足取りも軽く瑞牆山へ

気分も上々

八ヶ岳

久しぶりの瑞牆は天気に恵まれ360度パノラマビュー!
...この後いく山が見えその遠さに絶望したのも天気のせいだ

ハイ、チーズ

速やかに下山し、富士見平小屋で愛するザックとご対面...ハァ

足取り重く(物理的に重くなった)

ハァハァ

富士見平小屋から金峰山までは巻きの後ひったすら登り。
途中から上級生だけなのをいいことに弱音がちらほら...

景色はいい

ここら辺は○林君の体力・気力がやばかった。
きついらしくとても苦しんでいた(楽しいねぇ)

ここまで来れば

あと少し

そして...
ついたっ
彼はもう限界です

ハイチーズ2

金峰通過後の稜線は素晴らしかった。
まるで南アを彷彿させる広い稜線をゆっくり下っていく


さて、雲行きが怪しくなるのはここからであった
有間&増田が膝の痛みを訴え始める。
少し前に静岡ー焼津までランニングをし、その時に痛めたっぽい...
その後は特になんともなく2週間過ごせたがやはりこう言うときに出てくる。

一面ちゃんと雪

そして膝痛のためスピードが上がらない二人を尻目に、下りなのもあって息を吹き返した○林君。とてつもなくご機嫌である。...クソ

ちゃっかりピークハントにも

その後、今回のために買ったチェンスパの凄さに感動しつつ歩きます。
大弛小屋を目指すがだんだん暗く...
日も暮れ大弛まであと少しではあったがビバークを決め込む。
疲れもあって、夕食もそこそこに就寝。

4日
朝食はパスタ。安定のおいしさであった。


テントを撤収し行動の準備をする。
さぁ出発!というときに高林君がボソッと一言「先に言っとく。ごめん…」
これが何を意味するか...

歩き始め、適度に涼しく静かなスタートだった。
朝焼け

ここで朝日は見れなかった

朝は順調である。膝の痛みも特になく、登り基調をどんどん進んでいく。
大弛も越え、国師への登り。階段もあり、キレイに整備されていたので歩きやすかった。
道中雪も多くチェンスパが大活躍であった。

ハイ、チーズ3

今回の最高峰は北奥千丈岳であった。

with 富士山

国師ヶ岳からは景色がよく見え、とても満足であった。
...ここまでは。
国師ヶ岳から長い下り基調であり痛み出す爆弾に苦しめられる2人。
コースタイムこそ下回らなかったものの、うーん...

杖を片手に

下りは元気な高林も登りになると一気にきつそうに。
しんどい

登りの途中、良い杖だね~と言ってくださる方が。
違うんです、ないときついんです。とはいえず笑ってごまかしておいた。

そんな登りも超えたらやっと甲武信岳である。

ハイ、チーズ4

ここで、今後について考える。2日目が1番長いとはいえ、この先も長い距離を歩く必要がある。怪我人が3人中2人であり、残りの1人も余裕はない。悪化も避けたいのでここで撤退との判断をする。まごうことなき、体力撤退である。

甲武信小屋で今日は泊り、翌日徳ちゃん新道で下山することとした。
そうと決めたら

のんびりタイム

夕方、安全登山を呼びかける埼玉県警のヘリコプターが頭上を通過。そっかーここ埼玉かと認識すると同時に、初埼玉であることに驚愕。
夜も前日少し睡眠時間が少なかったこともありおとなしく就寝。

5日
今日は下山するだけ。バスの時間もありのんびりと下山をする。

朝日

今日も杖を片手に

動き始めすぐは膝も痛くならない。

この山名読めなかった

木賊山まではちゃんと凍結していて、チェンスパなしでは歩行がしんどかった。
何故か使わずに行ったが...

ちゃんと残雪

徳ちゃん新道は意外と快適な登山道であった。
これといった危険箇所もなく甲武信ヶ岳までのアクセスにはかなり良さそうな道だと感じた。
景色も良い

だらだらと下山し、登山口へ。登山口周辺は5月ならではの新緑が良い雰囲気であった。

下山口
下山後、なんか見覚えが...と思えば、以前沢登りで来た道そのものだった。
懐かしいなぁ

まだ、杖片手に...

バスに乗り、温泉に入り、電車を乗り継いで静岡まで。
電車移動だと最後までザックに苦しめられますね。
名産品のオブジェ



まとめ:
面白そうな山行を組んだものの、結果として撤退となってしまった。
怪我もあるが、体力撤退の意味合いが強く、まだまだ十分とはいえず、今後もより一層体力トレーニングに取り組むことを決意させられることとなった。
しかし、撤退について考えた際、すれ違う人から情報収集をし、安全な下山方法についてしっかりと考えていけたのは収穫であったと思う。こういった情報収集は山において重要な情報源となりうるので、今後も行いたい。
(文:増田)