2025年12月26日金曜日

八ヶ岳 アルパイン 合宿



  • 日時:
    12月26日(金)~12月28日(日)

メンバー:CL菅原,SL堀,中村,清田

行程:
26日:静岡=八ヶ岳山荘駐車場-行者小屋
27日: -赤岳-行者小屋
28日:(菅原,堀) -赤岳-行者小屋
(中村,清田) -阿弥陀岳-行者小屋
-八ヶ岳山荘駐車場

記録:
 初めまして、一年の清田と申します。特に何もなかったクリスマスが過ぎ、26日からの3日間八ヶ岳へ行ってきました。夏にも登った赤岳は楽しい登山道、整った小屋、素晴らしい景色と良い思い出しかなく、冬の赤岳はどんなかなぁと心弾ませながら呑気に構えていました(アルパイン三昧とも知らず)。

26日(1日目)
 部室で準備をしていくうちに今回はアルパインがメインであることに勘付き始め、冷や汗とアーメンが止まらない一年生清田。さらに追い討ちをかけるようなトンデモデカザック。じゃん負けがロープを持つことにし私は見事勝利するも、代わりにアイススクリューを持つことに。これがむちゃくちゃ重い。


100Lザックがパンパン


 ピザをたらふく食べたら


行ってきます

 夏にも見た小滝に到着。どうやらアイスクライミングなるものをするらしい。誰かファミコン持って来てるのかなぁ?でも電源はどうやって?

電源いらないタイプだった

滝って人間も登れるんだ。無知はいけませんね。堀さんアイススクリューを滝に差し込みながらあっという間に登ってしまいました。続いて菅原さんもスイスイ登っていき、私と中村さんもいざ。氷に冷やされたアイスピッケルの冷たさが手に伝わり、腕がパンプするよりも先に手先の感覚が鈍ります。それに加えてアイスピッケルやアイゼンを刺した途端、氷が崩れ落ちたりするので登っている際の恐怖が岩よりも大きかったです。トップで登りながらアイススクリューを滝に差し込みましたが、とても難しい。自分的にはカムよりもはるかに複雑でまた下に落としてしまう確率もカムよりぐんと上がるような気がします。小滝にしばらくいて思ったのは、岩は基本的に形を変えず日が変わってもムーブの再現性が高い一方で、氷は日光や人の登った痕跡で刻一刻と変化してしまうのでその場での判断力が岩以上に必要だということです。同じクライミングでも岩か氷かで性質がかなり異なると感じました。ただ岩でも氷でも登ってみてしまえば楽しいんですよね(毎度悔しい)。無事終えて行者小屋へ。すぐだと思っていた小滝から行者小屋までは暗さも相まってか異様に長く感じ、体感2時間ほどありました。(誇張したつもりでしたが本当に2時間くらいかかってました)


菅原さんの梅酒が紛失。夕飯は鍋。美味しい。就寝。
27日(2日目)
 この日は赤岳主稜を登ることに。最初それを伝えられた時は夏と同じく普通に赤岳まで登り、その後歩く稜線のことを赤岳主稜だとここでも勘違い。ただ地図を見てみたらなんということでしょうか、等高線が治一郎のバウムクーヘンぐらい密ではありませんか。


動揺しつつも醤油ラーメンを食べて、日の当たる阿弥陀岳に念じながら主稜の取り付きへ向かいます。


 文三郎尾根を登り、途中で一般登山道を外れて主稜の取り付きへとトラバースします。大袈裟かもしれませんが、普段の登山ならそこのトラバースが核心になるくらい悪かったと思います。先・堀リード清田フォロー,後・菅原リード中村フォローで登っていきます。昨日のアイスクライムと違って今日はアイスピッケルとアイゼンを岩にも引っ掛けるらしい。
    リード堀さん
菅原さん

 序盤は雪の詰まったルンゼ状から始まります。アイスピッケルの先とアイゼンの前爪を岩の窪みに引っ掛けて登るのですが、この時の「カツン」という乾いた音が良い。堀さんリード早い。少し傾斜が緩み始め一息つくと後ろには南アルプスと八ヶ岳ブルーが。

中村さんも1ピッチリードしたそうです

 まだ日が当たらず風もそれなりに強いのでオーバー手&インナー手してても手が凍えます。堀さん菅原さんはテムレス...。あと風と遮蔽物のせいで「ビレイ解除」や「登ります」などのコールが全然通らないし聞こえづらい。(富裕層の持ち物には無線機というものがあるらしい)稜線に出ると西からの突風が粉雪をともなって吹き荒れます。全部で8ピッチくらいだったと思います。

おしまい

 今夜の晩御飯は中村さんが用意してくださったシチュー。テント内でシチューに何を入れるのか確認していると出てきたのは牛乳、バター、肉、野菜。...中村さん、シチューのルーの存在を知らない!?ゴードン・ラムゼイならテントぶち破ってると思います。爆笑と失笑が混じり合うテント内。学年が上がる前に中村さんの抜けたところを見られて少し嬉しい。沸騰した
牛乳に具材とバター100gを投入。

         ねぇ 

人生初のコクのみの料理。堀さんの提案で隠し味に白ワインを入れることに。食べてみると隠し味の白ワインの風味は微塵も感じられず神隠し味に(小マット2枚といったところでしょうか)。


バターとのコントラストのせいか、なんだか赤い堀さん

 夕食のあと明日の予定について話し合い菅原,堀ペアが中山尾根を、中村,清田ペアが阿弥陀岳北陵を登攀することに決定。1,2年生だけの行動と知って中村さんと僕は目を丸くして見合わせてました。堀さんの手袋紛失。就寝。

28日(3日目)

 3年生ペアは6時前には出発し、中山尾根を登攀開始。後から聞いたところ1ピッチ目から相当悪く熱戦だったそうです。




3年生のお二人が奮闘している時、私は凍った靴の紐をほぐしていました。


7時過ぎに出発。放射冷却のせいか昨日と比べ非常に寒い。取り付きへ向かう途中、壮大な北アルプスの巨大壁が見えました。

奥穂高より槍ヶ岳の方が高く見える

夏に菅原さんと大同心を登っている中村さん、下級生をリードするのは初めてで緊張してるかなと思いきや、

おい早ぇじゃねぇか

スムーズに安全にリードしてくれました。この日は風が無いに等しく、取り付きから日も当たり終始快適でした。そして

山頂からは赤岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスと日本の高山トップ100の大部分を目に収められる素晴らしい眺めでした。私にとって人生1の景色になりました。3年生2人はこちらより5分ほど早く登頂。


嘘みたいな堀さん

阿弥陀岳から小屋まで尻セードもしつつ下り、30分もかからなかったです。3年生も爆速下山だったらしく菅原さんと堀さんが言うには年が経つごとに地蔵尾根が短くなっているそうです。多分本当。テント撤収中に梅酒と手袋も無事見つかりあとは下山のみ。下山は少し飛ばし、八ヶ岳山荘駐車場に2時間ほどで到着。温泉と晩御飯を済ませ、夕日に照らされた赤岳を見ながら帰りました。



まとめ:
 今年一の景色を密かに期待していたらまさかの人生一の景色が見れてしまいました。山からずっと続くこの高揚感、このまま年を越せるのがとても嬉しい。
 冬休み前、部会終わりのさりげないお誘いに乗っておいて本当に良かったと改めて思います。これもまだ氷山の一角なのでしょうが冬の八ヶ岳の魅力を存分に味わわせていただきました。来年も必ず行きたいと思うのと同時に、今回の菅原さん、堀さんがしてくださったことを2年後3年後には自分が一二年生してあげられるように様々なことを上達しなければならないと思うと背筋がしゃんとします。山行を重ねるごとに山が好きになっていくのを薄々と感じてはいたものの、今回の八ヶ岳ではそれがひしひしと感じられました。
 菅原さん、堀さん、中村さん、人生で最高の年の瀬にしてくださり本当にありがとうございました。
(文:清田)


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