2023年5月4日木曜日

2023/5/4~5 南アルプス青薙山・稲又山

日時:5月4日(木)~5月5日(金)

メンバー:CL高林,SL奥津,有間,鈴木

行程:
4日:静岡=畑薙ダムゲート前ー青薙山登山口ー青薙山ー稲又山
5日:稲又山ー青薙山ー青薙山登山口ー畑薙ダムゲート前=静岡

記録:
 ゴールデンウイークということもあり、二年生山行をしようと思い今回の山行を企画した。ただ、直前まで計画がまとまらず、かなり急ごしらえな計画で山に行くことになってしまった。冒頭でいきなりの反省点である。

久しぶりの畑薙ダム

 予定時間よりも20分程度早めに大学を出発したにもかかわらずなぜか到着が40分近く遅れるトラブルが発生。GWということもあり7時過ぎに着いた時にはすでに駐車場が満車気味で停められないかと冷や冷やした。
 ゲートの前にある登山指導センターには大勢いた。こんな僻地でそんな人数の人と遭遇するとは思っていなかったのでとても驚いた。「指導センター」という名前がついているだけあって計画の確認や危険個所を教えて頂いた。その後の紙の登山届を記入し、提出して出発した。
 長い長い林道を歩いている途中遠くからガラガラという音がして斜面を見ると落石があった。しかもそこそこの大きさの。落石が多い地帯と頭には入っていたものの実際に遭遇したのは初めてでまたも冷や冷やしてしまった。流石に入山もしていないのに怪我をして撤退は洒落にならないので急いで危険そうなところを通過した。


目指せ笊ヶ岳!

 入山して30分もしない内に本山行の最大の核心に到達した。





 まあとにかく傾斜がきつく、足場が終わっている。いわゆるザレ場の連続であった。ところどころ親切にロープが張られてはいたが如何せん見るからにボロボロでとてもじゃないが信用できなかった。踏み固めようにもズルズルと滑ってしまい通過に苦戦。そして極めつけには・・・

突然のクライミング要素

 クライミングが大の苦手な筆者には恐怖以外の何物でもなかった。とりあえず落ちたら結構痛い、それどころか死ぬなというのが直感で分かった。こういった危険個所は事前に把握していれば心理的負担が軽減されたに違いなく、計画不足を肌で感じてしまった。
 しばらく歩くと池の平に到着。核心を通過した後では肉体的にも精神的にも疲れていたので滝の近くで涼みながら大休止を取ることにした。


急にめっちゃ平ら


涼しい~


滝と池をバックに

池の平を出発すると青薙山の最大の目玉とも言える赤崩が見えてきた。





茶臼岳もかすかに見える

 この赤崩のところでも常に落石が発生していた。自然の力がいかに大きく抗うことのできないものだと実感できるような景色だった。この崖のすぐ横に登山道があり、100年くらいたったら登山道も変わるのだろうなと感慨に浸りながら青薙山を目指した。

青薙山まであともう少しというところでまたも予想外の出来事が起きた。


残雪がかなり多い

 残雪はある程度あるとは思ってはいたもののまさか青薙山の手前ですでに遭遇してしまった。今回の山行ではアイゼンは必要なしとして持ってきていなかった。この辺りから行程を変更すべきか悩み始めた。


青薙山到着

とりあえず今日は稲又山付近で幕営することにし、そこで撤退するか検討することにした。


残雪の量が着実に増えている


当然富士山はまだ雪化粧


今にも取れそうな大岩


特にトラブルもなく稲又山到着


稲又山山頂から若干下ったところにちょうど良い場所があったのでそこで幕営した。


夕食はトマトチーズリゾットだった。リゾットに外れはなさそうだ。


 テントで話し合った結果、笊をとると下山時間が遅くなり、核心部をやや暗い中通過する可能性があること、残雪の影響で中途半端な地点で引き返す恐れがあることなどが懸念されたため安全面を考慮して今回は撤退することとなった。本心としては完登したいところであったが仕方がないことだと思い、次回の楽しみにすることとした。
無事に帰れば、また来ることができる。


2日目の朝食はカレーうどんwithチーズ。チーズ乗せとけば大抵のものは美味しくなる理論


記念にパシャリ


2日目も相変わらず超が付くほどの晴天


思わず歩みを止める一行


茶臼小屋
 先日筆者はスマホを買い替えたのだが、カメラ性能がエグいくらい上がったため信じられない望遠性能を手に入れてしまった。これからの山行写真で度々登場することになる。


懐かし&見慣れた茶臼小屋に思わず歩みを止める一行


押すなよ!絶対押すなよ!

*彼は特別な訓練を受けた訳ではなく、ただ恐怖を知らないだけです。
良い子はマネしないように!


核心部も難なく通過


無事帰還


松ぼっくり達をお持ち帰り(なお駐車場に忘れていった模様)


本山行の真の核心・鈴木の運転
死ぬかと思った

まとめ:
 急ピッチで計画したGW山行だった。やはり、もう少しゆとりをもって計画すべきだったと深く反省する山行でした。特に残雪の読みがまだ経験があまりなかったため甘かったと言わざるを得ない。ただ、景色もよく、大勢の新入生が本格的に活動を始める前に二年生だけで親睦をより深化出来て嬉しかった。三年生がいないため実質的な部の運営は自分たち二年生で行わなければならず、心配なこと、不安なことだらけではあるが今年はより一層個性豊かな新入生たちが入ってきたので一緒に山行に行くのが楽しみだ。

(文:高林)

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