2016年5月9日月曜日

4月30日~5月1日 燕岳(新歓Part1)

日時:4月30日(土)~5月1日(日)

メンバー:CL高田,CL若月,SL谷村,SL大井,田辺,中村,岩城,大場,佐藤,山本

行程:
30日:静岡=中房温泉(中房登山口)-合戦小屋-燕山荘
1日:燕山荘-合戦小屋=中房温泉(中房登山口)=静岡

記録:
去年に続き、多くの1年生を迎えた今年の新歓山行は2回に分けた。


このPart1には4名の1年生が参加。


当初、昭和の日の29日出発の予定であったが発達中の低気圧通過に伴う


冬型の気圧配置の関係で荒天が予測されたため、


移動性高気圧に覆われ天気が回復するであろう翌30日出発に延期した。
(この予測は外れた。)



29日23時、部室に集合し装備の確認。一年生の少し緊張した面持ちに


去年の自分を懐かしく思い出す。




北アルプスは遠い。6時過ぎに中房に到着。


約120台分ある駐車場はほとんど満車状態で自分たちはギリギリで駐車できた。








































準備に時間がかかり、7時に出発。


今回は人数が多いため2パーティーに分け、前方組にサイト地の整地を頼む。


うっすら汗をかく程度の丁度よい気温でゆっくり登っていく。


やはり人が多く、抜きつ抜かれつを繰り返す。


そうこうしていると富士見ベンチに到着。


この登山道は各所にベンチがおかれ、休憩するのに困らない。


この辺りから初登山もちろん初北アルプスの大場のペースが落ち始める。


靴擦れを起こしているようであり、第二ベンチで患部の様子を診る。


パットとテーピングで処置をし、歩みを進める。






















1年前は死にそうな顔して登っていた中村がこの通り余裕の笑顔。


















第2ベンチを過ぎた辺りから雪が出始め、第3ベンチでアイゼン装着。


合戦小屋でトイレ休憩をし、合戦尾根の頭にでると強風が…


ここで後方組にとってはただ一回の燕岳を望む。





















燕を見ているそばからガスに覆われ、吹雪となる。


慣れないアイゼン歩行を指導しつつ、ゆっくりだが進む。


みんなの励ましと大場のガッツもあり、15時前に後方組も燕山荘に到着。


1年生がどちらも経験者であった前方組は12時過ぎに燕山荘へ到着しており、


テン場の整地と防風ブロックも設置してくれていた。感謝!


夕飯はキムチ鍋。うまうま。


吹雪は止まないが朝には回復するというヤマテンの天気予報を信じ寝る。





朝。相変わらず吹雪は止まない。


寝床が狭くなっている。夜中軽く除雪したにも関わらず、


そこから20cm程度雪が積もっていた。


朝ラーを食べ、様子を見るが一向に吹雪は止まない。


もちろん燕登頂は断念し、下りる契機を伺う。


吹雪が収まる気配はないが、一年生も十分回復していることなどから


若月と相談し下山することに。

















燕山荘前にて



合戦尾根の頭より下は風・ガス共になくなり快適な下り。


途中尻セードをやったり、インディアンコールで前方組と交信したりしていると


中房温泉に着いた。



夕飯は安定の台湾料理屋だった。(笑)


まとめ:

あまり良くないコンディションの下、1年生全員よく頑張りました!!お疲れ!
自分は大人数山行の難しさ、そして天候の予測の難しさを感じた。
特に天候に関しては、天気図の読み取り、そして山岳専用天気予報から
30日午後~1日は天候が回復する予測であったのに対し実際には回復しなかった。
この影響もあってか、4月30日~5月2日の間の3日間に北アでは遭難が相次ぎ合計5名の方が
亡くなった。今回のルート上に雪崩危険個所含め難しいところは無かったがこのような惨事が
同じ山域で起こったことを思うと、結果的には無事登って下りてきているがベストな判断を
自分が各所で行うことができていたか非常に悩ましい。
学ぶべきことの多さを思い知った今回の山行であった。


(文:高田)

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