日時:2017年12月27日(火)~12月28日(水)
メンバー:CL髙田,SL若月,岩城,大井,杉山,橋倉,山本
行程:
27日:静岡(5:00~5:40)=西友富士見店(9:45)=停滞
28日:西友富士見店(2:30~2:45)=舟山十字路(3:20~4:00)-西友富士見店(4:40~5:00)-舟山十字路(5:40~6:10)-広河原橋(6:40)-立場山(8:25)-青ナギ(8:45~9:05)-P3(11:00~12:55)-阿弥陀岳(14:15~14:30)-不動清水入口(16:20)-御小屋山(16:55)-舟山十字路(18:10)=静岡
記録:
27日午前に寒冷前線が通過する予想であった為、
雨が上がり次第青ナギまで入るというのが前日時点での予定であったが…
27日:雨 一時曇
忘れ物がないよう共装は2者によるダブルチェック。
準備を終え、慣れた52号線20号線を経由し八ヶ岳山麓に着くが雨は一向に弱まらない。
13時を過ぎても雨が止まないため、今日は停滞に決定。
諏訪湖の間欠泉を見に行きました。
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諏訪湖 間欠泉 |
雨は次第に雪へと変わり、一向に回復しない天気が心配てある。
19時から明日の行動について細かく(登攀順序、ポイントでのリミットタイム設定)打ち合わせをする。各ポイントでリミットタイムを過ぎていたら引き返す、
万が一の場合もビバークで対応ということで装備を減らし機動力向上を図る。
28日:曇りのち晴
起きると雪は止んでいる。
トイレを済ませ舟山十字路を目指す。
路面はアイスバーンとなっておりスタッドレスとはいえ、よく滑る。怖い怖い。
舟山十字路到着後、準備をするが。一名がオーバーグローブを忘れたことに気づく。
替えもあったが一度西友へゴム手袋を買いに行くことに。
そんなこんなで出発は遅れたが、リミットタイムに変更は無しということを再確認の上出発。
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いよいよ出発 |
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広河原橋 |
駐車場に一台車があったが御小屋尾根方面へとトレースは消えていき、
ここから先は終日ノートレース。楽しい。
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南稜取り付きへの分岐点 |
広河原橋を渡り、数分で南稜取り付きへの分岐点となる。
堰堤の数メートル下流を石伝いに渡渉。夏来た時よりも心なしか水量が多い。
道らしい道がいくつもある斜面を適当に拾って急登を突き上げると南稜に乗る。
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朝。待望の青空 |
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旧旭小屋分岐 |
心配していたようなドカ雪ではなかったようで青ナギ辺りまでは脚が埋まるような積雪は無し。
よいペースで来ていたが、この辺りから岩城のペースが落ちる。体調が悪いわけではないようで
とりあえず青ナギを目指す。
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樹氷が美しい |
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阿弥陀岳。かっこいい |
時間を追うごとに天気もどんどん良くなり、気持ちも上がっていく。
青ナギで休憩し、アイゼン・ハーネスを装着する。
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青ナギにて。髙田 |
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P3手前トラバース |
P1,P2は所々露出している岩に注意しながらピークを左側から巻いていく。
そして本日の核心P3へ。
午前中、P3ガリー取り付き付近は日陰になり寒い。素早く準備し、1ピッチ目は高田がリード。
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P3ガリー内部 |
下部はピッケルが突き刺さらないぐらい硬いバーンとなっている部分もあり慎重に登って行った。
ガリーの中に入ると空気が変わり冷たくピンと張り詰め、取り付きにいるはずの仲間たちの声は一切聞こえず、風と自分の吐息、アイゼンピッケルが氷を刻む音だけが聞こえた。
その時の緊張感がとても気持ちよく、楽しかった。
50mロープほぼいっぱいに使った1ピッチ目終了点は強固な支点は作れず、
後続は1人ずつプルージックやアッセンダーで登ってもらう。
この時、声での伝達が失敗し一時2人同時に登ってしまう状況があった。
長いピッチでのコミュニケーション方法は課題である。
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岩城 |
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山本 |
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岩城&山本 |
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杉山 |
2ピッチ目は若月がリード。終了点は灌木や草付き複数の支点から作ることができ、
同時に何人も登ることができた。
この辺りで後続パーティーを後方に確認する。
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2ピッチ目 |
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八ヶ岳山麓。遠方に北アルプス |
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P3ガリー上部。阿弥陀岳をバックに |
ここから先は一箇所トラバースが少し緊張するところ、一箇所明らかな弱層が見受けられる
斜面の上部通過があったが特筆するような困難なところはなく頂上へ。
天気が最高でここの新雪の稜線歩きも最高でした。
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権現岳方面。遠方に富士山 |
登頂の瞬間の顔。
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雄叫びを上げる橋倉。 |
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後光付き 岩城 |
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玄人感のある山本 |
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若月 後光付きPart2 |
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喜ぶ大井 |
みんないい顔をしていました。
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阿弥陀岳登頂 |
写真を撮ったら風が強いのでとりあえず下ります。
不動清水入口手前で休憩。もう一度、短い休憩をとり、舟山十字路へ。
部室へ帰ってきてキムチーズ鍋を食べました。
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オフショット |
まとめ:
一年生にとっては少し難しい合宿だったようだが、それでもポジティブな感想が聞けてよかった。
また、全体を通してテンポよく行動できており日頃の山行・トレーニングの成果ではないだろうかと思う。春季合宿は修正できる部分は修正し、詰める部分を詰め、準備を進め、今年度の集大成となるような成果ある合宿にしたい。
(文:髙田)