2021年5月16日日曜日

日時:2021年5月15日(土)~16日(日)山伏・水無峠山

日時:2021年5月15日(土)~5月16日(日)

メンバー:CL蓮井,SL増地,金子,鈴木(健),和田,池田,生熊,鈴木(陽),飯村,森(4年)

行程:
15日:静岡=山伏登山口-蓮峠-山伏-小河内山-水無峠山(泊)
16日:水無峠山-小河内山-山伏-蓮峠-山伏登山口=静岡

記録:

山にも春が訪れて徐々に緑が深まっていく5月中旬、春の息吹を肌で感じながら、久々に安部奥へやってきた。今回は1年生にとって初めての泊登山。いやぁ~、楽しみですな。

15日 晴れ時々曇り

レッツラゴー!

10人もいるとなかなか賑やかでございます。準備体操で身体をほぐし、いざ出発!


駐車場からしばらくは林道歩き。火の用心の垂れ幕から登山道に入り、沢筋をずんずん登っていく。

全員で現在地を把握する。ここはわかりやすい。


ワサビ田が出現した。日よけ用の落葉樹も葉を茂らせていて季節の移ろいを感じる。

今日も元気に行きましょー!


デデーン!山と高原地図にも乗っている大岩が姿を現した。その直下で小休憩を挟む。





1370m付近の二股を右に進み、急な斜面をえっさかほいさか


右側に沢を見ながらトラバース気味に進んでいく。よく整備されていてなかなか気持ちがよい。


いい笑顔です
 

けんてぃー、頑張れ!


ようやく蓮峠。ここで下山してきた山のベテランさんと10分ほど談笑した。



蓮峠からはしばらく急な尾根道が続く。1776mを通過し、さらに180mほど高度を上げると道が平らになってきた。



ようやく山頂に到着。地形図にも現れているがかなりのっぺりしている。お団子標識がかわいい。
         
森さん、写真撮影ありがとうございます。


山伏山頂からは進路を西にとり、いよいよ非正規ルートに足を踏み入れる。とは言っても踏み跡はかなり明瞭であった。


尾根を下り始めてすぐに崩壊地が現れた。治山事業の一環であろうか、法面がコンクリで補強されている。他のみんなは写真左側の樹林帯を歩いたが、筆者はCLの蓮井さんに倣って崩壊地の縁にそって歩いてみた。よい子のみんなは絶対真似しないように!



林道を横切り、1881mに伸びる尾根にとりつく。



崩壊地を振り返ってみる。かなり遠く感じるのは気のせいだろうか・・・。



ずんずん標高を上げていく。

崩壊地の縁をてくてく進む。


この稜線が何とも気持ちいい。



南西方向から大きな尾根が合流してくる。地図読みではこのように周りの地形をよく観察し、地形図と照らし合わせて現在地を把握することが非常に重要である。手前の2075のピーク(三角点あり)に合流する尾根は通り過ぎたので、もうそろ2060のピークだな、

と思ったら・・・


「小河内岳・2075m」の看板を発見!あれれ、、、どっちが本物なんだ??
この場所に三角点はないので、(看板の位置が間違えている上に)三角点を見逃すという痛恨のミスを犯していたことに気づいた。前方や地図ばかり見ていたのでもっと周りを見るべきだったと反省。あちゃ~


気を取り直してずんずん進んでいくと、本日の目的地、水無峠山に到着した。みんな各々の荷物を下ろして幕営の準備に取りかかる。筆者は開けたピークを想像していたが、思ったより樹木が多く、かなり平べったい山頂であった。


風が強くバーナーの火がたびたび消えかけたので、けんしんの小マットを拝借して風よけを作る。今回は暖かいので外で食事をとることにした。

食事を作る間もトレーニングを積む森さん。さすがです。


本日の献立はキムチ鍋とお米。ちょいと味の加減をミスったけれど、皆さんには好評でした。あぁ~よかった笑


16日 曇り
今回は往復コースなので後は帰るだけである。どういうわけか16日の写真が異常に少ないので、16日の分は手短に。

5時に起床し素早く朝食の準備に取りかかる。今回のメニューはパンとウィンナーのスープという定番メニューだった。それを胃袋に流し込むと撤収作業を済ませて6時に出発。前日は皆よく眠れたようで、快調に元来た道を引き返す。1988m地点、2075m小河内岳、1881mピークを過ぎ、そして・・・


林道との合流点に戻ってきた。現在この林道は通行止めとなっているが・・・
こりゃ通れまへんわ。。


崩壊地より下側を望む。ここで滑落したらひとたまりもない。バランスを崩さぬよう、恐る恐る渡っていく。

山伏ともお別れ


蓮峠のベンチ

蓮峠を過ぎた後は順調に沢すじを下り、約2.5時間ほどで駐車場に到着した。

まとめ
 今回は今季初の無雪期泊登山であり、1回生にとっては初めての泊登山であった。1年生にとってはテント泊を経験でき、また上級生にとっては1年生に対して山のノウハウをできうる限り教えることができたので非常に良い機会となった。3年生が抜けて始めて上級生側に立ったたわけであるが、まだまだ自身の力不足、知識不足を痛感した。教える側に立つにはそれ相応のバックグラウンドが必要になるので、足りない知識を補填していこうと思う。また地図読みに関しては徐々にコツを掴めてはいるものの、まだまだ不正確である。常にSLをやっているつもりで山行に臨みたい。1年生にとっては、体力や読図、歩行技術など各々の課題が浮き彫りになった。各々の足りない部分を強化しつつ、積極的に山へ行って経験値を上げてほしい。
 最後に、車を出してくださった森さん、運転してくれた龍信、健心、ありがとうございました。





























































2021年4月5日月曜日

2021年4月3日 伊豆・仁科川大滝川三階滝沢

日時:4月3日(土)

メンバー:CL高田(OB),SL市川,蓮容

行程:
3日:静岡=大滝歩道入り口-二俣-三階滝-三階滝沢歩道ー駐車スペース=静岡


記録:
高田さんに誘っていただき、昨年より遅めの沢はじめに。遅いと言ってもまだ4月、少しでも暖かいであろう伊豆の沢に向かう。

サクラが咲いていた

入渓点はやや急だが分かりやすく、踏み跡も


車道を少し歩き、看板のある尾根を下り入渓。若干斜度もあるが踏み跡もあり無事到着。
とりあえず水に足を入れて見るが、4月でもそんな堪える冷たさではなく、さすが伊豆といったところ。
市川さんも久しぶりの水にいい笑顔である。

なんだがよい雰囲気

わざわざ浸かりに行く蓮容 水と戯れにきたんだもの

登れる小滝

流水はさすがに冷たい!

あっ  と思った。なんとか耐える。

わざわざ水に浸かりに行かないと濡れる場所は少ない。市川さん達は冷たいやらなんやら言って脇から進もうとするので、水中に引きずり込む。
少しすると登れる小滝が。左右どちらの水流も行けるが、蓮容は最後足を滑らせ腹ばいに。なんとか耐えて這い上がった。無様である。

10m滝 なかなかでかい

巻き道には廃坑が!

ダンジョン探索

さらに進むと10m滝が。小さい沢だが見ていて楽しい景色が結構ある。しならく眺めた後、これはさすがに巻く。
巻きの途中には廃坑が!ここはとりあえず入っておく。市川さんは意外にも怖がりということを以前聞いたので、なおさら突っ込みたくなったというのもある。
巻き道はトラロープも設置されており、比較的よい巻きであった。

ナメ滝 一回触ってみる

 ...なぜ蓮容は先輩を突き落とすのか

この沢、景色のバリエーションが豊富で続いてはナメ滝が。なかなかに楽しませてくれる。
一度触ってみるが、ホールド乏しくこれはすぐ脇を通る木の歩道で巻くが、朽ちていて怖い。なんなら今日1番のスリルであった。
滝を巻くとナメの渓相が。本当にバリエーション豊かである。
ポットホールがあったので、市川さんを突き落としておく。

あえての水線突破




たまには水を浴びながら

きれいな節理

樋状 右岸がいい感じ

その後も、快適に登ることができる小滝がいくつもあり、楽しく登る。
水はほとんど避けられるが、せっかくなので水に浸かりながら楽しむ。
小さいながらも滝のバリエーションが多く、渓相も飽きない。

三階滝 でっかい!

すぐ脇まで行けるのもGood

快適に遡行していると、本日のハイライトである三階滝へ。小さな沢ながら、結構なスケールである。さらに滝の横までいって滝を見上げると飛沫と風をを全身に浴びることになり、なお気持ちがよい。
ここで遡行終了。朽ちてこそいるが歩道があり、簡単に車道にあがることができううえ、上がった先は駐車場所のすぐ近くだった。

まとめ:
昨年より遅い沢はじめとはなったが、今年も沢の時期がやってきた。とはいえ、まずはあったかい場所からということで伊豆の三階滝沢へ。4月といえども水を楽しめる水温で、快適な沢登りであった。

この沢は小さいながらもバリエーションに富んだ渓相であり、登れる小滝も多く楽しかった。アプローチも脱渓も巻きも容易で、また1年を連れてきてもいいなと思える想像以上によい沢だった。
来年以降、沢デビューに使うのもよいかも知れない。


完全な余談だが、この後は沼津観光をした。
高田さん、海鮮丼ごちそうさまでした。またよろしくお願いします!!
(文:蓮容)

2021年3月24日水曜日

2021年3 月23 日~24 日 白根南嶺 笹山(黒河内岳)ダイレクト尾根

日時:3月23日(火)~3月24日(水)

メンバー:CL蓮容,SL増地,東,金子,芳村

行程:
12日:静岡=奈良田温泉-ダイレクト尾根登山口-P1932-P2300m-笹山南嶺-笹山北嶺(幕営)
      13日:幕営地-笹山南嶺-窪地-ダイレクト尾根登山口-奈良田温泉=静岡

記録:
先輩達も引退し、いよいよ私たちの代となってしまいました。先輩方がいないはじめての部としての山行には不安がありましたが、だからこそ一度自分たちだけで山に行くことに。
本当は白峰南嶺を縦走し大門沢に降りる予定でしたが、直前に入りやがった就職説明会とやらに阻まれ、ダイレクト尾根のピストンに...。
新年度を迎えるにあたってメンバー同士のコミュニケーションなど様々なことを確認できた山行となりました。

23日
奈良田湖には深夜に到着。車中で仮眠をとる。橋の前の駐車場には工事関係のプレハブ小屋と工事車両があったが、邪魔にならない位置なら駐めてよいようだった。

奈良田湖を渡る大吊り橋 6:00出発


駐車場の目の前にある吊り橋から対岸に渡り、湖の縁を尾根に向かう。洞門をくぐり、発電所の施設に沿って右へ。ダイレクト尾根取り付きに至る。

ダイレクト尾根取り付き

ダイレクト尾根の取り付きはなかなかの斜面だが、つづら折りに道がつけられておりすぐに尾根上に乗れる。雪はおろか凍結の気配もなくここを上がるだけですぐ暑くなった。

アセビのトンネル 低いところではすっかり春の山に

水場の分岐前に一回、白根南嶺が顔を見せてくれます

今回はスルー

ぐんぐんと高度が上がっていき、とても気持ちがいい。
基本的に展望はないが水場分岐までに1回、雪がついた稜線を拝めた。ただ、道中もそうだが今年は雪が少なそうである。
水場まで往復するのが面倒だったため、今回は必要分の水は全部担いでいった。

金子の顔に笑顔がない...笑 少しずつ雪が付いてくる


1932m手前から凍結が目立つように。


水場を過ぎるとすぐに雪が現れ始めるが、1年前の記録では水場の地点でもう雪があったので、やはり少ないのであろう。
1932mあたりから雪が多くなり、また凍結箇所が出てきたためアイゼンを装着。
アイゼンの素晴らしさを感じながら一歩ずつ登っていく。

2256m手前の崩壊地から 北岳カッコイイ!!

2256m付近の崩壊地からは、本来歩むはずだった稜線が望める。
説明会が恨めしい。もっとはやく告知してぇ...。
なおこの説明会の後、縦走した方が遙かに有意義だったと後悔したのはまた別のお話。

深くてもこのくらい ラッセル天国は来シーズンまでおあずけ


14時笹山南嶺 よい天気

幕営後北嶺へ 最高!!!

幕営適地は随所にあったが、雪も少なく1日目で笹山山頂まで行くことができた。
南嶺と北嶺の間、北嶺直下に幕営適地があり、風が凌げ山頂も近い素敵な場所に宿をとる。
設営後北嶺へ。天気がよく、360度の絶景が広がりなかなかに感動的な光景であった。

その後夕日を見ようと3時間ほど山頂に留まるが、東、金子、増地は寒いやら疲れたやら言ってテントに戻る。芳村は耐性がある模様。
たそがれの芳村

凍える東。もっと食え!

これを見ず寝るとは愚かしい...

すぐテントに籠もってしまってはもったいないといつも主張するが、なかなか理解されない。まあ、いいんだけどさ...。
夕食はすき焼き風鍋。大変美味であった。

24日
今日は下るだけであり、遅めの起床。
朝から楽しそうでなにより

そして朝から感動的な景色をみさせてもらった。


その後、てくてくと下山。芳村はまだ下山の体力に不安があるところでまだまだ訓練が必要だが、みんな無事に帰れてなにより。
奈良田温泉は休館日であったため、少し下流の 湯島の湯 へ。ひっそりとした雰囲気とすばらしい泉質でガッチリ私好みな温泉でした。

まとめ:
本来はダイレクト尾根からぐるっと南嶺を縦走し、大門沢を下る予定でしたが、急に就職説明会とやらが入りダイレクト尾根のピストンに。
ダイレクト尾根はぐんぐん高度を上げてゆけるとても気持ちのよい尾根でした。メンバーも体力や素早い準備が身に付いてきたようでとりあえずは一年を迎えるにあたって一安心です。
それにしても、尾根も山頂も天気も素晴らしかった...!それだけに縦走できなかったことは惜しかったですが、ぜひまたリベンジをしたいところです。
(文:蓮容)