2026年2月21日土曜日

2026/2/21 戸隠P1尾根登攀~仏沢 滑走

日時:2月21日(土)~2月22日(日)

メンバー:菅原,OB髙田

行程:
21日:戸隠P1尾根登攀~仏沢滑走
22日:温井集落~鍋倉山~温井集落

記録:
決算合宿時の降雪で今年の冬はまだまだこれからだぜと意気込んでいたのもつかの間、翌週の昇温でみるみるうちに雪が消えて行って、髙田さんから送られてくる戸隠の黒くなる様に鮮烈しながらも、戸隠山にクライム&グライドに行ってきました。

まずは今回のルートの軌跡を。戸隠p1尾根を登っていき、トラバースして仏沢の滑走に入った形です。
日射で雪が緩む前にということで10時を登攀のリミットに5時前からガシガシ登っていきます。天候は無風快晴。雪は締まっていて多少灌木が気になるものの歩きやすかったです。
日の出と同時くらいに標高1380mぐらいで傾斜的にもスキー履いて登るのが厳しくなったのでアイゼンに切り替えました。
髙田さんにラッセルしていただいているので後ろは快適そのもの。行く先と進行方向右手に見える本院岳ダイレクト尾根が大迫力できれいに見えます。
スキーを担いで登るのは、あっちゃこっちゃにひっかけないようにするのに気を遣うもので、トラバースにしても乗越にしてもちょっと神経を使わせられました。

懸念していた鎖場は鎖が出ていたのでロープは出さずに通過することに。スキー靴にアイゼンで岩に立ちこむ練習してこなかったことを悔やみましたが、鎖をパワーで上がっていって解決。
最後雪面に乗り移るのはちょっと怖かった。コンディションとメンバー次第では迷わずロープを出す局面ですが、ここら辺をロープを出さずに時短で行けるのは大きい。世代間を越えて山岳部である以上山岳部としての基礎技術が各自に確実に身についているというのはいいところですよね。
キノコ雪は踏む抜いて滑落したら終わりなので、クライムダウンも慎重に。本来の戸隠はキノコ雪をスコップで切り崩していくもんだと思いますが、その季節は今年は終わってしまったようで残念
本院岳ダイレクトもまぁ黒いこと黒いこと。OB二人と5峰を登りに行ってる堀はドラツーやらされてるんじゃないかと心配になりましたが、彼らなら抜けれるから大丈夫だろうなとも思いつつ。本院岳側の斜面に落とす案もありましたが、時間的にな余裕もあったのでトラバースしてその先の斜面を探検しに行くことに。
トラバースは一人ずつお互いを監視しながら。
2峰下の崖下に出てこれたのでここから滑走に移ることに。この崖も時期が時期なら立派な氷瀑がかかっていそうな気がしました。
髙田さんが滑り始めた途端、雪面の音でお察し。硬そ~

いや~かっこいいですね。いいカメラが欲しくなる瞬間
滑り始めた瞬間確信に変わりました。これ何もさせてもらえないやつやと
というわけでほぼ横滑りで安全に下るモードにチェンジ。ガッチガチのデブリをいなしてシュプールを描くなん器用なことは出来ないんで降りることに専念。こぶ上手い人は得意だったりするんですかね。

こうも狭いとターンを切り返すだけで結構ギリギリ。その場で跳ねるようにターン返す動画がSNSで流れてきますけど、自分にできる芸当じゃないです。patientタイムと言い聞かせて耐えます。

patientタイムを終えると絶好の斜面が現れたので、至高の一本を楽しむ。温度的に雪に引っ掛かりを感じるもののいい滑りができました。北海道から送って貰ったスキー用品一式に温度高めの時用のワックスあったよなと探したらまさかのホットワックスでアイロンを自分で買えという意味か⁉とも思いましたが、さすがに買ってません。え、買いませんよ。買いませんからね!
あとは沢の右岸をへっつるように帰るのですが、ドボンはしたくないのでなかなか神経を使います。小学生の頃比布スキー場で黄色いリフトからコース外滑走して、ちっちゃな沢に落ちたこともあったよな~と懐かしく思いました(誰が分かんねん)

上手いこと林道に出てきてあとは帰るだけ。こうも温度が高いと滑走面に雪がびっしり...そりゃあ重いわけだ

いい天気過ぎて昼前には下山。5峰を登っているであろう別パーティーに朝から飛ばし続けているインディアンコールが一向に返ってこないのは心配ですが、まぁ彼らなら何とかするはずですし、ぽかぽかの駐車場で装備を乾かして腹ごしらえへ。

実は私、静岡で入学時から3年間戸隠そばでバイトしております(ホールなんでそば打ちとかはできないですよ)。まぁうちのお店は別に戸隠のそば粉を使ってるわけではないんですが(去年は北海道雨竜町だったはず)かくかくしかじか戸隠そばを名乗っておりまして、ついに本場を戸隠そばを食べる機会に恵まれました。余談ですがバイト先にはホントにこれ以上ないくらい融通を利かしてもらっていまして、感謝してもしきれないので是非みなさん行ってください。お蕎麦もいいんですが天丼カツ丼親子丼もおすすめですよ。県外の方は黒はんぺんの天ぷらなんてのもいかがでしょうか。持ち帰りもやってますんで静岡駅にお立ち寄りの際にはぜひ!

5峰(後日談あり)組とも合流して晩御飯は乙妻へ。先月に引き続き2回目ですがお気に入りです。髙田さんは先週八甲田に行っていたそうで髙田さん家で美味しい日本酒を頂いて気持ちよくなって就寝。

昨日の長野市までの移動でみんな疲れていたこともあり、朝もゆっくり起きスロースタートな一日ですし、昨日以上に気温が高いのでコンディションを見極めつつ、今日は手頃な鍋倉山に行くことに。山スキーのデビューには適した山なようで二時間弱汗だくで爆速で登り切りました。三回目で足の動かし方や体が慣れてきたとはいえ、髙田さんの爆速具合には一瞬でおいていかれます。もっと強くならねば...

ストップかかる感じも強いですが、時折いいシュプール描けるバーンがありました。車で小一時間で多くの遊び場がある長野市が素敵です(温泉も多いし!)

冬の終わりに滑り込みセーフということでラッキー

3日目は大井さんと八ヶ岳でアイスクライミングでもと思い、向かってはみたものの駐車場で雨が降っている中で歩き出す気にはなれず、悲しく静岡に帰りましたとさ。

まとめ:
幼少期の自分が頑張って身に着けた滑走技術と、大学に入ってからの自分が頑張って身につけた技術の両方を合わせることが求められるこのスタイルはこれまでの自分を褒めてあげられるので好きです。今となってはなぜなんな躍起になって級別検定にこだわっていたのかも忘れてしまいましたが、お陰で今の自分がこういう遊びをできているので感謝しています。
初期投資も安くないですし、アバランチコントロールにしても観察力にしても普段の登山の比にならないほどの知識と経験値が求められるので後輩を安易に引き込むことはしてませんが、こういうスタイルもあるよってくらいには布教しておきます。ありがたいことにOBさん方にはそれぞれのスタイルのスペシャリストがいますからね。すぐにとはいかなくても一歩ずつやれますよ(自分もその最中です)。そこも山岳部のよさですよね。
OBさんまた遊んでください!

(文:菅原)



2026年2月13日金曜日

2026/2/13-16 諸沢山 合地山 中ノ尾根山

日時:2月13日(金)~2月16日(月)

メンバー

行程:
13日:静岡=寸又峡−千頭ダム−日向林道−尾根取り付き
14日:取り付き−諸沢山−合地山Ⅳ
15日:合地山Ⅳ−中ノ尾根山−諸沢山
16日:諸沢山−寸又峡=静岡

記録:
決算終わりに予定無いだろ!と思いバイトを入れてしまい、若月さんからのクライミングのお誘いにいけず、2月は戸隠に大山その後タイなど予定が入っているので、行くなら今しかないと思い、行きたかった合地山へ。

実はソロ山行は初めてでどうなることやら…


寸又峡までは電車とバスで

大井川鉄道が好きになりました。



夢の吊り橋は許してください

2時間ほど歩きます

昼からの出発でむちゃ暑い。山に雪あるのか?不安になりながら無心で進む。


千頭ダムは枯れてます。静岡でも最近雨が降らなすぎて雨の存在を忘れるほど降ってないのでそのためでしょう。

尾根を登って日向林道へ

到着

崩落がどんなもんかビクビク



早速崩れてますね。
1個目の崩落地が一番怖かった。ステップをつくれないぐらい硬い地盤が出ててスラブみたいな乗り方しました。こえ〜




他はステップ作れるので意外と大丈夫だが下を見ると怖い


橋到着



今回は軽量化でツェルト泊。初めて寝ましたが意外と広くて良いですね!

ソロの気づき
さみしい

歩いていると良いのですがツェルトで一人でいると深南部のせいもあってか音がなく非常にさみしくなった。いつも一緒に行ってくれるみんな、ありがとう!


晩飯はペンネ。レモンの味付けにしようとしたらコショウを入れすぎて、辛いのあとにスッパ!
練習が必要のようだ

無音の中就寝





5時に起きて6時頃出発

ツェルトは片付けるのも早い。ソロで風が強くないところはこれで十分かも。




昨日目星をつけていたところから尾根に取り付く。



このへん





30分ほどでアンテナ残骸発見



がれた岩場みたいなところも





雪が少しずつ出てきました。
ヤッター






無論トレースはないが、動物の踏み跡が結構あってついていきました


9時頃着

このペースなら合地山まで余裕か?


合地山はあれっぽい

雪がついてるので慎重にくだります




途中育ちすぎた木が行く手を遮りました。
木の根っこでトラバースしたが意外と怖かった

あとは登るだけ



トレースは鹿さんのを参考にしましたが踏み抜くので結局ラッセルです



1時半頃着。今日はここで終了。
合地山は4つピークがあり、中の尾根側から数えてこれがⅣ峰。広くてテン場には最高。



誰も来ないだろと思い、ど真ん前に張りました。

展望はないですが、静かな山の中に1人で過ごすのは贅沢な時間でした。



4時半起床、5時に荷物は最小限にして出発。

暗いですが特に読図やルーファイには困りませんでした。

ここはⅠ峰だったと思う

ここもテン場として優秀


ここからまた下ります。




中ノ尾根山が見えました。デカイ。ここらへんが1番辛かったです。傾斜は緩いですが常に膝上ラッセルで体力を持っていかれました。
たまに倒木が倒れているのでそれに乗って行くとラッセルせずに済むことに気づき、積極的に倒木に乗って進みました。






中ノ尾根直下の登りはどうせすぐ戻ってくるので、空荷になって進みました。

そこからも意外と長くてきついじゃん



ヤッター!

9時半頃、ようやく着きました。
以前秋に来たときとは雰囲気が違うくて、こんなんだったっけ?って感じでしたが、穏やかな山でとても好きです。

気温もポカポカで一眠りしたいところですが、先は長いのでちゃっちゃと帰りましょう。




帰り合地山が綺麗に見えました。こう見ると分かりやすいですね。

自分のつけたトレースに感謝しつつ爆速下山。







1時前にⅣ峰に到着。ここでもう1泊して帰ることもできましたが、時間もあるので行っちゃいました。


デポしていた荷物を背負うと無茶苦茶重く感じて不安になりました。

無積雪期だとここからの下りのルーファイは結構難しいと感じましたが、雪があることによってトレースを作ることができたので、ほぼルーファイや読図をせずとも諸沢山に繋がる尾根に乗れました!

水も作れるし雪がある時に行くのがオススメかも。




最後の登り



4時着。
クソ疲れた

ご飯が余ったので2食分のカレーメシをペロリ。もっと食べたかった






6時過ぎに出発。

あとは下るだけ。



何個か大きい岩を発見。まだいっぱいありそうです。

最後林道に出るところを適当に下ってたらちょっと左側に行き過ぎてました。降りれればよし



50年以上前にできていたとは驚きです。




適当に進んでたらいつの間にか着いてました。
行きの怖かったところはどこへ?
帰りは怖くないってヤマノススメでも言ってました


林道歩いて寸又峡へ


楽しみにしていた南アルプス山岳図書館はなぜかやってなかった。マジで落ち込んだ


まとめ
初めてのソロ山行。初日は慣れなくてソワソワしていたが、慣れれば気楽で楽しい山行でした。
体力、精神力ともに成長できたと思います。
深南部は沢を含めまだまだ行けておらず、これからは色んなアプローチで楽しんでいこうと思います



(文:堀)