2019年9月13日金曜日

2019年9月9日~11日 深南部 上西河内

日時:9月9日(月)~9月11日(水)

メンバー:若月(CL/院1年),宮下(SL/2年)

行程:
9日:静岡ー寸又峡温泉(8:25)-千頭ダム(10:25)-寸又峡川遡行-寸又川/逆河内二俣(11:57)-逆河内/上西河内二俣(12:14)-上西河内遡行ー上西河内1000m地点(15:00)
10日:幕営地(5:40)ー上西河内遡行ー1330m二俣(8:19)ー不動岳(12:57)ー不動岳東尾根1700m地点(14:50)
11日:幕営地(7:00)ー逆河内/上西河内二俣(9:15)ー天地第一吊橋(13:40)ー千頭ダム(14:00)ー寸又峡温泉(16:40)

記録:
宮下と2人で沢登りに行ってきましたので、報告します。
最初は信濃俣河内に行こうと思っていましたが、台風の影響で予定を変更。
南アルプス深南部の”上西河内”という沢に挑戦してきました。
本山行の概念図。赤線が行き、青線は帰りです。
どこを歩いたか分かる方はかなりのマニアでしょう。
とにかく記録の少ない沢で、ついに登山体系以外の記録は見つけられませんでした。
人の入らない山域だけにアプローチや下山も含めて大変でしたが、未知の沢に挑み、充実した3日間となりました。

9月9日
車で静岡から寸又峡まで移動。
 8:25 寸又峡温泉のゲートを通過。
長い林道歩きの始まりです。


 この林道の名物?真っ暗トンネル。
昼間歩く場合でもヘッドランプが必要です。
今回はひんやりしていて幸せだった。


 10:25 きっちり2時間で千頭ダムに到着。


 前日の台風の影響で増水を心配していましたが、寸又川の水量は少なめ。
「これなら渡渉できるだろう」とうことで、寸又川をザブザブ。上西河内の出合まで進みます。


 途中、天地第一吊橋をくぐる。帰りは写真の吊橋を渡って対岸へ帰りました。


 基本的にはへつりと渡渉で進みますが、両方とも出来ないところは高巻いて懸垂しました。

11:57  寸又川/逆河内二俣の二俣に到着。
逆河内の方へ進み少し河原を歩けば、

 12:14 すぐに上西河内出合。
写真左から流れ込むのが上西河内です。
寸又峡温泉から4時間、長いアプローチでしたが、ようやく上西河内の遡行が始まります!

最初は河原状でしたが、少し歩くとゴルジュっぽい雰囲気に…

 このあとは適度や滝や釜が現れて、楽しい沢登りになりました。

 果敢に水に突っ込む宮下。


しばらく進むと巨岩帯が現れ、

 やがて河原に。

14:50 さらに進むと7~8mくらいの滝が出現。
右壁にホールドが続いており、ここは宮下が軽々と完登。

滝を越えると平坦地があったので、タープを張りました。
おそらく標高1000mくらいの地点です。

9月10日
長い一日になるだろうということで、早めの5:40出発。
最初は平凡な河原を歩いて行きます。
しかし!!
6:23 圧巻のゴルジュが出現!!
光っていて写真には写っていませんが、
奥に10m弱の斜滝、さらに奥の絶壁には50mクラスの垂直の滝が水しぶきを上げています。
「キサマら人類など相手にしておらん!」
と沢に言われているような気さえしました…


…というわけで巻きます。これが人の知恵(笑)
巻きのときに見てみると、50m大滝のさらに奥も連瀑になっているようで、大高巻きとなりました。


支尾根に乗ったところで一休み。


驚いたことに、ここに鳥居や剣の残骸が。
先程の大滝を見て、先人も自然に祈ろうと思ったのでしょうか?
8:00 古い廃道を利用しつつ沢に復帰。ふたたび平和な河原が広がります。


8:19 間もなく1330mの二俣。水量は五分五分くらいかな?
左は丸盆岳、右は不動岳に突き上げるはずです。右へ進む。


水量も半減して楽勝…かと思いきや。なかなかの渓相が続きます。


5~10mクラスの滝も連続する。


ようやく一段落。平坦地で一休みします。
結局、1330mの二俣から4つほどロープを出した滝がありました。


11:38 おそらく1800m付近の二俣。
ここも右に取り、断固として沢通しに不動岳を目指します。


水が冷たく、触れていると手が痛いほど。


いよいよ源頭の様相。沢がガレて歩きにくくなったところで、

水を補給して、左手の樹林帯に進路を変えました。

あとはこれぞ深南部名物・笹藪こぎ。
急斜面を笹藪を手掛かりによじ登ります。


稜線までもうちょい。


 12:51 「着いたー!」
不動岳東の2150mピークに飛び出しました。
いや~本当長かった。


12:57 不動岳到着。先輩はバテ気味です(笑)


それでも不動岳からの眺めはやはり素晴らしく、しばらくゆっくりしました。


あとは不動岳東尾根を降りていく。
笹が深いところがあったり、疲れて読図がはかどらなかったり大変でした。


15:00 1700m地点にタープを張る。(宮下火おこし中)
密度の濃い一日でした。
この辺りはシカが多いようで、夜はひっきりなしにシカの鳴き声や足音が聞こえました。

9月11日
この日は降りるだけ。
ゆっくり朝ごはんを食べて、7:00出発。


地図を眺めつつ、順調に下ります。


吊り橋は壊れていて使えないので、最後はガレ場を降りて、


9:15 逆河内と上西河内の二俣に戻ってきました。


時間があるので竿を出してみると、


何と釣れた!


すぐに焚火開始!時間の許す限りじっくり焼いて、おいしく頂きました。
この一匹は深南部が最後にくれた贈り物のように思えました。自然の恵みに感謝ですm(_ _)m

結局11:50までこの二俣でゆっくりし、ようやく出発。
帰りは上西河内対岸の960m峰を越えて、天地第一吊橋から帰ります。
(行きに懸垂下降した箇所があったため、帰りは別ルートを選択)


13:40 吊橋に到着。
960m峰を越えるルートも急斜面の登りやトラバースがあり、なかなか大変でした。


あとは林道を歩いて寸又峡温泉へ戻ります。
沢靴の靴づれが二人とも酷く、顔をしかめながらの林道歩きとなりました(完)

感想:
いつ行っても充実した山行を約束してくれる。深南部がそんな素晴らしい山域であることを再確認した山行となった。また行きましょう。(若月)

今回の上西河内の遡行には様々な要素があり一番楽しむことができた沢でした。夕立に降られることもなく滝も良いところにガバがあったり、かなり好条件で沢登りを行えました。
渡渉、懸垂下降、小滝の登攀、タープ泊、火おこし、藪漕ぎ、バリエーションルートなど本当に濃密な3日間を過ごし学べたと思います。あと、ヤマメがとても美味しかったです。(宮下)

(文:若月)

2019年9月9日月曜日

2019/9/1 西丹沢 小川谷廊下

日時: 2019年 9月1日(日)

メンバー: 小林(OB) 高田 若月 市川

行程: 浜松=玄倉駐車場-入渓地点-東沢出合-(右岸作業道)-玄倉駐車場=浜松

記録: 
 先輩方に連れられ西丹沢に入った。玄倉の無料駐車場に車を停めて、林道を50分ほど歩いた。まだまだ汗ばむ。
入渓点は色々あるようだが舗装が無くなった道を少し行った尾根から降りた。
2分ほどですぐチョックストーンの5m滝にぶつかる。右側を直登したが滑って難しかった。ショルダーやお助け紐で引っ張り上げてもらった。他のパーティーは巻いたようだ。
直後の滝はfixしてもらった。

その後小滝やらゴルジュを越えると大岩がある。岩の上を駆け上ってもいいし、岩の下を抜けてもいい。
3段20m滝。中段から右岸を高巻き。若干悪いのでロープをだす。
最後の滝。右岸から簡単に巻けるが、先輩2人はフリーで登ってしまった。
終了点の崩壊した堰堤。ラピュタを見た後なので興奮する。遡行を打ち切り右岸から脱渓。下山道はよく整備されている。しばらく歩くと入渓点の数m上に出た。ヒルから逃げつつ沢を後にする。


まとめ:美しい滝やゴルジュがありなるほど丹沢の人気沢である。登攀は相変わらずお助け紐とフォローだった。沢はまだまだリードする気にはなれないがそうも言ってられまい。地図を濡らしてしまったのは反省点だった。やはりジップロックでヘルメットの中にいれるのが一番良い。そしてフェルトソールだが1年から使い込みゴリゴリに擦り減っていた。
ラバーソールに目を惹かれる。


(文:市川)

2019年8月28日水曜日

2019/8/10~12 南アルプス 白根三山(夏季準備合宿)

日時:8月10日(土)~8月12日(月)

メンバー:CL宮下、SL田中、市川、中嶌、中川、森、佐野、蓮容

行程:
10日:静岡=奈良田=広河原ー草すべりー肩の小屋
11日:肩の小屋ー北岳ー北岳山荘ー間ノ岳ー農鳥小屋ー農鳥岳ー大門沢小屋

12日:大門沢小屋ー奈良田=静岡

記録:
10日:晴れ
 5:30発のバスに間に合うように車を走らせ奈良田の里に到着。今期の今までの山行と異なり青空が見られる清々しい天気が迎えてくれた。このまま晴れの続く山行になれば良いのにと思いつつ、暑いくらいの日差しを浴びながら既に何度か通ったことのある登山道を歩いていく。この時期の天気は午後から急変することも珍しくなく、つい先日このエリアで他大学の人が雷に打たれて亡くなっている。そのことも踏まえて行動する時間には気を付けて登ることにした。
 広河原インフォメーションセンターから
白根御池
草すべりに入ってから60人規模のある高校の登山部とすれ違ったが正直かなりの迷惑行為ではないかと思う。そこまで広い登山道ではないのでやや不安定な場所で道を譲って頂くこととなったがあまり褒められたことではなかったであろう。隊が長すぎることによる弊害が強く出ておりパーティを分割するなどの措置を講じてもらいたかった。今回、私たちは8人パーティであったがそれでも多少多いほうであり、すれ違う時などのマナーで気を付けることが他より多々あるということを改めて意識させられた気がした。
 肩の小屋。稜線に出ると左右で天気が異なるのが判りやすい。
積雲が綺麗に灼けている。
メンバーの体調を考慮し肩の小屋までの行程としたため比較的穏やかな時間をテン場で過ごすことができた。夕食を食べ早めに就寝に入り明日に備える。

11日:晴れのち曇り
 3時起床でホットドッグという軽めの朝食をとり撤収。雨でないことと調理が単純であったことから1時間もしないうちに歩き始めることができた。空には満天の星空があり写真を収めたがもう少し露光の長いカメラが欲しいなと感じた。夜明け前に北岳に登頂ができ、初めてご来光を拝むことができた。この時点で大半の人がこの合宿に満足していた気がする。記念撮影を終えたのち北岳山荘側に下り始めた。少し岩場の地形であったが皆しっかりとした足取りで下れていたと思う。
 日の出前
 北岳山頂
 御来光。ありがたや。
 涼しく心地よい気温だった。
富士にグラデーションがかかっている。大気の温度が違っているのか?

 先日の雷の痕跡
間ノ岳山頂

農鳥親父。かなり話しかけられた。数十分のやり取りから私は合わないなと感じたが他のメンバーは農鳥に泊まってみたいという感想を抱いたようだ。わからん。親父殿にあれこれ言われたのでまだ行動可能時間であり天気の崩れもまだ持つと判断し農鳥岳へ歩みを進める。急登であったが皆足取りはしっかりとしており時間をかけずに西農鳥に登頂。「やっほー!」と叫ぶだけの体力がまだまだ残っているらしい。
 農鳥岳山頂。ここら辺でガスが景色をかき消してきたがここからは大門沢へ下るだけなので雷のことは一安心。だが、肩の小屋から農鳥までかなりの長時間行動で疲労の蓄積による注意力の低下が下山の危険性を上げている。そのことを意識して下山を開始した。特に今期のメンバーは下山の悪い歩行の仕方や落石などが目立つため皆にも留意してもらいたいことである。
 大門沢小屋。ここのトイレは凄いので一度ご利用してみては如何かと…。
久しぶりのご飯の写真。今回は和風きのこパスタ。
 夕食までの時間が空いていたので沢で涼んだり昼寝をしたり。明日は少し下山をするだけなので起床は少し遅めにして就寝。

12日:晴れ
 今日も星は見られたようで大気も安定している。3日間天気が持つのは素晴らしいことだ。朝食をとりテントを撤収し奈良田へ下山。
奈良田の里温泉は営業9時開始とのこと。下山が早すぎたためしばし川遊びに興ずる。温泉に入った後は青果市場に寄ったりしながら静岡に帰着。そのあと本合宿に向けた話し合いを行い無事今回の準備合宿は終了。

まとめ:
 今期初めての晴れ間の続く山行を遂行することができた。一年生にとっては景色が見られる山は初めてだったのではないだろうか。晴れているとテントの撤収もスムーズに行うことができていたと思う。
 テン場や登山道でのマナーなど他人の行動で目に付く所がいくつかあったが、自分たちの行動はどうであっただろうか。人の振り見て我が振り直せというが言われるまでは気づけないことがほとんどであると思う。細かい部分にも意識を向けていきたい。パーティ同士がすれ違う時など譲る譲らないの見極めもマナーの一種だと考える。
 毎度の事となってしまうが体力は今までも、これからもずーっと付きまとってくる課題だと感じた。下山のとき休憩がとれるスペースが少なくあまりとらなくなっていたが長時間ノンストップだったとは思わない。体力があれば並大抵のことはどうにかなるので長時間動き続けても問題のない基礎を作ってもらいたい。それと、今回地図を見て整置を行い現在地の把握を行った人はどれほどいたか。地形を読むくらいの余裕を持てるくらいにはなりたいものである。

(文:宮下)

2019年8月26日月曜日

2019/7/13~14 南アルプス 仙丈ケ岳 甲斐駒ヶ岳 (体力錬成合宿)

日時:2019年7月13日(土)~7月14日(日)

メンバー:CL宮下、SL佐野、市川、中嶌、中川、森、田中、蓮容、白水、池田

行程:
13日:静岡=芦安=北沢峠ー長衛小屋(BC)-甲斐駒ー双子山ー長衛小屋
14日:長衛小屋ー小仙丈ー仙丈ー長衛小屋ー北沢峠ー芦安=静岡

記録:
13日:晴れ
 真夜中の1時から慣れない大きめの車を寝不足で走らせ芦安の駐車場に到着。天気がそこまで良くないはずの3連休にも拘らず大勢の登山家がすでに待機しており その中に紛れつつ広河原行きのバスを待った。バスを乗り継いで北沢峠に到着しBCの長衛小屋にてテント設営をし、多少軽くなったザックを担いで甲斐駒へと向かう。体力錬成なのに荷物を軽くして良かったのだろうか?
 大きくガレた岩場を歩いて行った。浮石もいくつか存在しており確実な足運びが必要とされてくるような場所だが躓いたり転倒したりすることなく皆歩けていたと思う。
鳳凰三山のオベリスクを望む。
摩利支天である。いつか登ってみたい。
甲斐駒ヶ岳の直登とマキ道の分岐だ。直登ルートはやや難易度が高いとされているがそれは下山時の危険性からくる難しさで、一定のクライミングの技術があれば登りに関しては然程問題はないと考えたが、メンバーの1人が登っている最中に足を踏み外してしまい擦り剥く程度の怪我を負ってしまった。原因としては当人の慢性的な視界不良と注意力の低下が要因ではないかと思われるがメンバーの技量を過信してしまい適切なルート選択を行えていなかった可能性がある。
甲斐駒ヶ岳からの眺め
集合写真
面白い地形。冬には凄い雪庇になりそうだ。
テン場に帰着。甲斐駒ヶ岳からは行きとは異なるルートを使い下りてきたが一年生の皆はかなり疲れ切っている模様で石に躓いたりペースが急激に遅くなったりと酷い下山の仕方をしていた。少しばかり長い行動時間であるがまだまだ体力不足なのが分かった。疲れてくれば集中力も落ち、危険が増すことになるため日々の生活から体力づくりを心掛けてもらいたい。それと睡眠時間はとても大切なので寝不足な私は早めに寝た。

14日:小雨
 起床後朝食をとり余分なものを置いて小さくパッキングを行い準備体操を行いいざ仙丈へ。食事をとってから準備体操を行うまでの時間がかかり過ぎていた。テントを片すわけでもないうえ、目標時間を設定しているのでこれからはしっかりと時間を見て行動してもらいたい。
朝から雨は気分が沈む
 カッパとザックカバーが色とりどりに並んでいる
 誰も気にも留めなかった小仙丈ヶ岳。稜線に出てから雨風が増し体力が持っていかれたのだろう。ここからは急登も少なくなるので多少はマシになったのか。
集合写真2枚目
 雨のせいで景色が真っ白。おまけにレンズに水滴がいっぱいついて綺麗に撮れない。一年生の登った感想が気になる。 
初めて雷鳥を見れた。解像度ギリギリで粗い

まだ一部で雪渓が残る
 雨の仙丈ケ岳を踏破し無事下山。皆昨日よりは疲労が少なく丁寧に歩けていたと思うがまだまだ歩行技術は覚束ないので精進していこう。

まとめ:
 今回は1泊2日の山行にしてはお金がかかった。マイカー規制でバスを利用せねばならずそのバス代が学生には結構な額で在学中はもうこの仙丈甲斐駒のアプローチは行わないだろう。今回の合宿で山が初めての人や、まだ2回目の人もいたが、だいぶこの部活に慣れたのではないかな思う。細かく挙げれば限がないが鍛錬すべきところがたくさんあり、本人も自覚はあると思うのでこれからも山に行って精進してもらいたい。私は寝不足が一番の敵であると思った。願わくは次の山行は太陽の日差しを浴びたい。

(文:宮下)

2019年7月28日日曜日

2019/7/28北山川水系前鬼川

日時:7月27日(土)~7月28日(日)

メンバー: 高田、中村、市川、中嶌

行程: 浜松=前鬼登山道駐車場-入渓地点-本流出合-垢離取場-小宿坊-前鬼登山道駐
    車場=浜松

記録: もともとは柿其川に行く予定だったが、天候悪化で転身することに。場所は奈良は前鬼川。前日は主将のお宅に泊めていただいた。美味しい夕食を頂き、主将の高校時代のビデオを見せられ得も言えぬ気持ちになった。
朝早く車で発ち、愛知を抜け関西へ。

林道から駐車場へ。先に2パーティーほどいた。子供連れでキャンプをしていた様だ。
日差しが伸び唸るような暑さ。支度をし駐車場下から入渓する。川は冷たく水飴のように透き通っている。
足がつかないところも多い。泳いで突破する。
身長と体重の無さからかなかなか水流を抜けることができない。フローティングロープを出してもらいやっとの思いで進む。
 大滝にぶつかり、高巻く。残置ロープが据えられている。しかし直後に対岸への渡渉を強いられる。真下は滝で水量も多く、質の悪い渡渉だった。フローティングロープは残置してあったハーケンに中間支点で取り、主将が突破を試みる。じりじりと進んでいくが、流心の辺りで体が傾いた。みるみる流されロープとハーケンに荷重がかかる。しかしすぐさま復帰し、2発目で突破。中嶌、中村先輩も抜け、自分は最後のフォローだった。もう少しというところだったが、途中で体がふわりと浮き上がる。とっさに岩へとダイブし、事なきを得た。
やれやれだぜ・・・と思ったところにまたしても難所が。中嶌が奮闘して全員無事に抜ける。僕はギリギリまでへつったが、無事入水した。
その後も泳いだりしながら進み、終点垢離取場に到着。

中嶌が糸を垂らすと一匹かかった。その後リリース。
右岸側から登山道に上がり、小中坊を経て駐車場へ。


まとめ: 豪華な転身先だった。今回は渡渉技術の大切さを学べたと思う。機会があれば
練習したい。フローティングロープはちょっとした時にさっと出せて便利だった。渡渉では水の抵抗も少なくて良い。一本持っててもいいかもしれない。


(文:市川)