日時:8月10日(土)~8月12日(月)
メンバー:CL宮下、SL田中、市川、中嶌、中川、森、佐野、蓮容
行程:
10日:静岡=奈良田=広河原ー草すべりー肩の小屋
11日:肩の小屋ー北岳ー北岳山荘ー間ノ岳ー農鳥小屋ー農鳥岳ー大門沢小屋
12日:大門沢小屋ー奈良田=静岡
記録:
10日:晴れ
5:30発のバスに間に合うように車を走らせ奈良田の里に到着。今期の今までの山行と異なり青空が見られる清々しい天気が迎えてくれた。このまま晴れの続く山行になれば良いのにと思いつつ、暑いくらいの日差しを浴びながら既に何度か通ったことのある登山道を歩いていく。この時期の天気は午後から急変することも珍しくなく、つい先日このエリアで他大学の人が雷に打たれて亡くなっている。そのことも踏まえて行動する時間には気を付けて登ることにした。
広河原インフォメーションセンターから
白根御池
草すべりに入ってから60人規模のある高校の登山部とすれ違ったが正直かなりの迷惑行為ではないかと思う。そこまで広い登山道ではないのでやや不安定な場所で道を譲って頂くこととなったがあまり褒められたことではなかったであろう。隊が長すぎることによる弊害が強く出ておりパーティを分割するなどの措置を講じてもらいたかった。今回、私たちは8人パーティであったがそれでも多少多いほうであり、すれ違う時などのマナーで気を付けることが他より多々あるということを改めて意識させられた気がした。
肩の小屋。稜線に出ると左右で天気が異なるのが判りやすい。
積雲が綺麗に灼けている。
メンバーの体調を考慮し肩の小屋までの行程としたため比較的穏やかな時間をテン場で過ごすことができた。夕食を食べ早めに就寝に入り明日に備える。
11日:晴れのち曇り
3時起床でホットドッグという軽めの朝食をとり撤収。雨でないことと調理が単純であったことから1時間もしないうちに歩き始めることができた。空には満天の星空があり写真を収めたがもう少し露光の長いカメラが欲しいなと感じた。夜明け前に北岳に登頂ができ、初めてご来光を拝むことができた。この時点で大半の人がこの合宿に満足していた気がする。記念撮影を終えたのち北岳山荘側に下り始めた。少し岩場の地形であったが皆しっかりとした足取りで下れていたと思う。
日の出前
北岳山頂
御来光。ありがたや。
涼しく心地よい気温だった。
富士にグラデーションがかかっている。大気の温度が違っているのか?
先日の雷の痕跡
間ノ岳山頂
農鳥親父。かなり話しかけられた。数十分のやり取りから私は合わないなと感じたが他のメンバーは農鳥に泊まってみたいという感想を抱いたようだ。わからん。親父殿にあれこれ言われたのでまだ行動可能時間であり天気の崩れもまだ持つと判断し農鳥岳へ歩みを進める。急登であったが皆足取りはしっかりとしており時間をかけずに西農鳥に登頂。「やっほー!」と叫ぶだけの体力がまだまだ残っているらしい。
農鳥岳山頂。ここら辺でガスが景色をかき消してきたがここからは大門沢へ下るだけなので雷のことは一安心。だが、肩の小屋から農鳥までかなりの長時間行動で疲労の蓄積による注意力の低下が下山の危険性を上げている。そのことを意識して下山を開始した。特に今期のメンバーは下山の悪い歩行の仕方や落石などが目立つため皆にも留意してもらいたいことである。
大門沢小屋。ここのトイレは凄いので一度ご利用してみては如何かと…。
久しぶりのご飯の写真。今回は和風きのこパスタ。
夕食までの時間が空いていたので沢で涼んだり昼寝をしたり。明日は少し下山をするだけなので起床は少し遅めにして就寝。
12日:晴れ
今日も星は見られたようで大気も安定している。3日間天気が持つのは素晴らしいことだ。朝食をとりテントを撤収し奈良田へ下山。
奈良田の里温泉は営業9時開始とのこと。下山が早すぎたためしばし川遊びに興ずる。温泉に入った後は青果市場に寄ったりしながら静岡に帰着。そのあと本合宿に向けた話し合いを行い無事今回の準備合宿は終了。
まとめ:
今期初めての晴れ間の続く山行を遂行することができた。一年生にとっては景色が見られる山は初めてだったのではないだろうか。晴れているとテントの撤収もスムーズに行うことができていたと思う。
テン場や登山道でのマナーなど他人の行動で目に付く所がいくつかあったが、自分たちの行動はどうであっただろうか。人の振り見て我が振り直せというが言われるまでは気づけないことがほとんどであると思う。細かい部分にも意識を向けていきたい。パーティ同士がすれ違う時など譲る譲らないの見極めもマナーの一種だと考える。
毎度の事となってしまうが体力は今までも、これからもずーっと付きまとってくる課題だと感じた。下山のとき休憩がとれるスペースが少なくあまりとらなくなっていたが長時間ノンストップだったとは思わない。体力があれば並大抵のことはどうにかなるので長時間動き続けても問題のない基礎を作ってもらいたい。それと、今回地図を見て整置を行い現在地の把握を行った人はどれほどいたか。地形を読むくらいの余裕を持てるくらいにはなりたいものである。
(文:宮下)