メンバー:若月(CL)、中村(SL)、杉山、伊藤、佐藤、橋倉
行程:
17日:静岡=奈良田=広河原-八本歯のコル-北岳山荘
18日:北岳山荘-間ノ岳-北岳山荘-北岳-肩ノ小屋-白根御池小屋-広河原=奈良田=静岡
記録:
海の日を使って南アルプスの北岳、間ノ岳の縦走に行ってきた。
夏の長期山行に向けた1年生(+α)の体力強化山行の一環である。
今回は静岡から奈良田まではレンタカー、奈良田から広河原まではバスを利用した。
奈良田
奈良田につくと人の数に驚く。天候は予報ではあまり良くない日であったのだが流石というべきなのか。
7時前。各自準備を済ませていざ出発!
吊り橋を渡ってスタート
登りはじめてすぐに沢沿いの林の中を通る。
林を抜けると今度は沢に出て岩の上を移動しながら登る、アスレチックみたいで楽しい
楽しそうな伊藤と佐藤の藤コンビ
ここを登っていくと早くも雪渓が見え始めた
アスレチックのようなゾーンも抜け、ガレ場を登る…と少し大きめの岩を発見する
若月、杉山、伊藤の心をくすぐったのか休憩がてらすぐにとりつきに…
ただ、この岩反対側に取りつきは自粛する文言が書かれていたそうで…
すこし気まずい思いをしながら行動を再開。
ここあたりから左側に雪渓が続く
せっかくなので雪上歩行の練習もかねて通ってみることに
1年生にいい練習ができるかと思ったが残念だった。
ガスり始める中、更に登っていくと今度は水場が出てくる。
北岳山荘には水場がないのでここで今晩の水を補給しつつ休憩をとる。
出発しようかとし始めた頃、なかなかの強さの雨が降り始める。
全員カッパを着込んでから行動再開。
ガスも濃くなっていくので足元に注意しながらすすむ。
分岐の看板が出たところで休憩。
看板によると北岳へは約2時間とのこと。
うつむく二人は雨に打たれて寒いのか、それとも眠いのか・・・
ここからは木の階段が連続するようになる。
人も多く雨で滑りやすくなってることもあってここでペースは落とされてしまった。
まぁ安全が第一なのでこれは仕方ない。
晴れてれば開けた景色も見られたのだろうか…
何とか昼過ぎに北岳山荘に到着。
本来であれば北岳へのピストンもする予定だったのだが断念。
テントを張って食事の準備に入る。
今回の食事は1年生佐藤がぺミカンに否定的な先輩方へ、ぺミカンの良さを知らしめたいと意気込んでいた。
かくして準備されたぺミカン豚汁であったが結果は……
中々に美味であった(個人的な感想)。
だがしかし、いかんせん量が多かった。
味噌汁約30杯分と書かれたうちの8割ほど使った量だといえば想像できるだろうか。
写真を撮ってなかったことが悔やまれる…
中々の強敵だったが、互いに協力(押しつけ?)しあったことと、山岳部の誇るダイソンこと中村(若月談)により完食。
明日は天気が良くなることを祈って就寝。
翌日、願いが届いたのか快晴とはいかないがなかなかの好天気。
昨日のぺミカンが効いたのか食事は後にして、間ノ岳のピストンへ行くことに。
軽装にして早速出発。
この青空である
軽快に出発したかと思った矢先、中村が頭が痛いと訴える。
止まるほどではなかったものの、ペースはゆっくりに…。
そんなこともありつつ、間ノ岳に到着
いい天気だが、強風が吹く
富士山をバックに決めポーズの伊藤
一通り景色を楽しんだ後、山荘のテントに戻って朝ごはん。
頭が痛いと言っていた中村も朝ごはんを食べたらかなり元気になっていた。
この後、昨日断念した北岳を経由して下山するか、当初のルート通りにそのまま下山するかとなった。
せっかくの好天気であること、中村も体調が回復した様子からも北岳を経由していこうということに。
北岳山荘を振り返る、本当にいい天気である。
昨日とは違い、気持ちい風と少し暑いくらいの太陽を浴びながら進む。
稜線歩きはやはりこうでなくては。
日本でNo.2の高さを誇る北岳山頂。
好天気と合わせて気分は最高である。
四方を囲む山々を楽しんだ後は下山のお時間。
行きとは逆の右俣コース側から降りる。
帰りは不思議と足も進む。
肩ノ小屋で一度トイレ休憩をはさみながら進んでいく。
しかし高度が下がるにつれて暑くなってくる。
ここで橋倉が暑さにやられたのか足取りが重くなる。
景色は開けている分日当たりはきつい…
それでも頑張って白根御池小屋まで降りる。
今回の目的の一つであった1年生の体力強化としてはこれでよかったのかもしれない。
ここで少し長めに休憩をとった。
この後出発して昼過ぎには広河原まで帰った。
広河原のバス停にて
2時過ぎのバスに乗り込み奈良田へ、そのまま車で温泉へ行き飯を食べ静岡へ帰った。
まとめ:悪天候の1日目と快晴の2日目、急な環境の変化があったので慣れない1年生には疲れる部分はあったように思う。かくいう私も体調を崩した。情けない。
元々縦走からクライミングか何かに変えようとも話が持ち上がっていが、結果的に縦走にしてよかったと思った。天気のいい時の山の景色は何にも代えがたいものがあると改めて感じた。
(文:中村)