メンバー:CL鈴木(大),SL中村
行程:
23日:静岡=夜叉神峠登⼭⼝駐⾞場−夜叉神峠−苺平−南御室⼩屋
24日:南御室⼩屋−薬師岳−観⾳岳−⾚抜沢ノ頭−地蔵々岳−⾚抜沢ノ頭−観⾳岳
−薬師岳−南御室⼩屋−夜叉神峠−夜叉神峠登⼭⼝駐⾞場=静岡
記録:
同期山行は静大山岳部では伝統となっているらしく、先輩方からも行くことを勧められたので少し遅いシーズンとなったが、1年生2人で山に入ることにした。どの山に登るかは少し迷ったが、2年生の先輩らが1年の時に同期山行で行った鳳凰三山に僕らも挑戦してみることにした。
23日
今回の山行では僕らが運転できないので、2年生の前嶋さんと菅原さんにお願いして登山口まで連れて行ってもらうことになっていた。朝部室へ着くと先輩らがウキウキでクライミングの準備をしていた。僕らは2人にしては多い共装を2等分してザックに無理やり詰め込む。やけに重いなと思って計ってみるとなんと2人とも20キロもあった。共装が重いのもあるが、食料を豪華にしたせいだろう。夜叉神峠の駐車場についたら、冬靴を履いて2人にお礼を言って出発した。先輩がいない自由な山行という高揚感と、すべてが自分らの責任になる緊張感の2つが混ざり合って変な感じがする。最初は少し緊張が勝っていたが、次第に緊張がほぐれ、楽しくなっていった。
行ってきます
最初の夜叉神峠までの登りは、寒かったのでとりあえずとばして登った。後から確認したら150%出ていたので素晴らしい滑り出し。読図も所々はさみながら、べらべらしゃべりながら登っていく。ちょうど熱くなるくらいで夜叉神峠に着いた。着くと目の前に数か月前に歩荷ボランティアで登った北岳が大きく構えている。しかも雪が降り積もっていた。雪景色の北岳に感動しつつも雪大丈夫かなと思った。
10秒タイマーで撮りました
ここからはひたすらテン場まで尾根沿いに登っていくだけである。今日の行程は短いので、ゆっくり登っていく。途中、何となく切りのいい場所で休憩を取ろうとして峠で休憩を取ったのだが、風が強くてさっきまで暑かったのが一気に冷えて寒くなってしまった。テン場までもうすぐの苺平辺りから雪が始まって、テン場に着く頃には1~2cmの積雪になっていた。テン場に着いたら寒いのでテントを張って中に入る。時刻は12時で特に夕飯まですることもないので、豪華に昼寝をかます。
共装のコーラを冷やす
起きたら3時くらいだったので少し早いが夕飯を作り始める。今日はキムチうどん鍋だ。うどんを何故か6玉持ってきたので、どんどん食べていく。キンキンに冷えたコーラもうまい。最後のほうは苦しくなりながらもなんとか食べきった。
コーラめっちゃうまかったです
実は夕飯を作っているときに事件があった。夕飯を作っているときに水を沸かしていると外から「熊だー」と聞こえてきて、しかも鳴き声みたいなのも聞こえてきたから驚いて2人ともしばらく固まっていた。しばらくして恐る恐る外に出てみて近くの人に聞いてみたら、身内で小太りの人のことを熊と言ってからかっていただけだったらしい。本物の熊じゃなくてよかったが、マジで死ぬかと思った。後から聞いてみたら大樹は鍋の熱湯をぶっかけようと思ってたらしい。夕飯の後は早めの就寝となったが、昼寝のせいで寝られない。仕方なく2人で雑談でもして時間をつぶした。いよいよ眠くなってきたときに何故かどこかのテントで宴会が始まった。宴会は9時くらいまで続き、非常に迷惑だった。翌朝、3時半に起床してラーメンを食べる。トッピングのメンマがめっちゃ美味かった。寒すぎて出発したくないので、どうせ巻けるだろうと出発を30分遅らせて5時に出発した。
動かないと寒い
昨日と同様、寒いので稜線までクソ飛ばして歩いた。砂払いに着いて、雪で滑りそうな箇所があったのでチェーンスパイクを装着した。しばらくして薬師岳に着いて、間もなく観音岳
に着いた。先輩らの意思を受け継いで、山頂でスクワットをして温まる。ちょうど日の出くらいで登頂
ここからは地蔵岳に行くために結構降りて登り返しだが、結構アップダウンがあるように見えて2人とも一気にテンションが下がった。ここからは結構雪が積もっていてチェーンスパイクが無かったらここで引き返していただろう。地蔵岳の登り返しで大樹がシャリバテを起こしてペースダウン。あと少しなので何とか引っ張る。地蔵岳に着いたのでオベリスクを行けるところまで登ることにした。結局一番上の大きな岩の基部まで行くことができた。
高度感があって楽しい
ここで行程の半分なので、SLを大樹に交代する。帰りの登り返しは斜度がゆるいからなのか、意外と楽だった。雪の上を歩いていると、サクサクしていて歩くのが楽しい。
気がついたら結構積もってた
観音岳からはほとんど下りしかないので、サクサク降りていく。テン場に着いたのが11時過ぎだった。迎えまでかなり時間的に余裕があるので、ゆっくり撤収してだらだら下山していくこととする。ゆっくり降りようとしてもやっぱり早く降りてしまう。うまいことたくさん休憩をとって、3時半くらいに下山した。親指に馬鹿でかい水ぶくれができていた。
まとめ:
今回の山行は同期山行でいつもと全く違う山行だったが、とても楽しい山行だった。先輩がいないのでとても気楽だし、自分たちで行動を決められるし、いつもは出ないような話がいっぱい出た。僕らの代は2人しかいなくて1つ上の先輩らは6人と大勢で、僕の中で何となく同期がたくさんいるのに憧れていた。だが、今回の山行を通して意外と2人でもいいなと思った。機会があればまた2人でどこかの山に行きたいと思う。
今回の山行は同期山行でいつもと全く違う山行だったが、とても楽しい山行だった。先輩がいないのでとても気楽だし、自分たちで行動を決められるし、いつもは出ないような話がいっぱい出た。僕らの代は2人しかいなくて1つ上の先輩らは6人と大勢で、僕の中で何となく同期がたくさんいるのに憧れていた。だが、今回の山行を通して意外と2人でもいいなと思った。機会があればまた2人でどこかの山に行きたいと思う。
(文:中村)
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