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2023年5月13日土曜日

2023/5/13 安倍川 黒ん沢

日時:5月13日(土)

メンバー:CL蓮容,SL奥津,高林,有間,鈴木

行程:
13日:静岡=駐車場ー七ツ釜ー林道交錯点ー林道ー駐車場=静岡

記録:

雨の中沢にいきました。2級らしいです。安倍奥は近くて良いですね。鈴木は初沢なのでわくわくしてました。雨でしたけど

いざ



綺麗

高林が飛び込む

とてもよい景色でした。雨で曇りですがそれもまた雰囲気があってよいと有間がいう。

楽しむ有間

浸かって


挟まって

のぼって
あとはヒルにかまれたりして
1つ目の滝に到着



綺麗~。しかし登れないので少し戻って巻きます。



初巻き。蓮容さんがロープはってそのあとを私たちがアッセンダー使っていきます。
鈴木はずるずる滑ったのでロープなかったら死んでました 

そのままロープの長さで行ける範囲で巻きをします。初めてインディアンコールを実践で使いました。沢だと水の音でかなり声がかき消されるのでなかなか役に立ちますね。

最後尾の奥津の巻きが終わってセルフをとった瞬間に鈴木は足を滑らせ奥津、高林を巻き込みました。鈴木たちはセルフをとっていなければ死んでいました

巻き中は1人ずつのぼるので待ち時間の寒さがきつい。段々日も落ちてきた。絶望。多分女子二人は寒かったと思います。これが女…

懸垂下降でおります。これも初めて実践で使いました。

ははは

下りたらもう水に浸かりたくなくて仕方がない。
多分本来登れる滝だったが、増水のためまた巻きます。

私だけの勘違いなら良いですが、このあたりからもう2回生の目は死んでいたと思います。

蓮容さんがまたロープやってくれます。私と高林は足場がなくて滑ってなかなか登れない。他3人はすごいなっておもいました。蓮容さんまた知らないロープワークをやっている。まだまだ知らないロープの世界でした。






といったところでハイライトの滝を目の前にタイムアップ。惨めに下山します。
19時過ぎだったでしょうか、連絡係のけんしんさんはあと少しで警察に通報しようとしてたみたいです。


まとめ:
これが2級…
巻き、インディアンコール、懸垂下降、もりもりでしたね
今回で水の恐怖を学べました!
沢楽しかったけれど寒さと、水位が怖かったですね。息が詰まる感覚…おなかより浸かると急に嫌悪感がありました。巻きで時間ぎりぎり。毎回ロープ使ってたら全然間に合わないなと思いました。
ですが、沢って総合力だなって感じました。沢ができたら山もクライミングも本当に簡単なもんだなって思いました。
これから沢に行ける機会も連れていってくれることもすくないので頑張りたいですね。

(文:鈴木)

2022年8月8日月曜日

2022/8/8 木曽川水系岩倉谷 樽ヶ沢遡行

日時:8月8日(月)

メンバー:CL蓮容 SL増地 池田 奥津 

行程:
8日:静岡=岩倉林道ゲート-樽ヶ沢出合-樽ヶ沢遡行-林道-岩倉林道ゲート=静岡

記録:

初めて中央アルプスの沢へ。樽ヶ沢は泳ぎよりも登攀メインの2級の沢である。高速を使い岩倉林道ゲートへ向かう。

恵那SAボルダー 9級

7:00 岩倉林道ゲート


樽ヶ沢にかかる橋から取り付く。容易に降りることができる。池田はこの日のために度付きのゴーグルを購入していた。

ここから入渓

序盤から小滝の連続

ひたすら登る


写真が逆さまのせいでどう見てもプロである




快適な登りがしばらく続いた後に大滝が現れる。一段目の6m滝は右岸巻き。二段目の30m滝は蓮容さんがリードで取り付く。滝の右側は逆層になっている箇所があり悪そうなので左側から登った。

リード中


アッセンダーで後続が続く。滝の音で全く声の伝達ができないので、事前に蓮容さんと手振りでの合図を設定したがこれはなかなか有効だったのではないかと思う。何気に沢でのビレイとハーケン回収は初めての経験だった。ハンマーで強く叩いてもハーケンがなかなか取れず苦戦した。


登攀自体は簡単で楽しい

ライフジャケットに感謝()しながら飛び込む

CS滝 登れそうにないので左岸から巻く。踏み跡、テープあり


この高巻きを終えしばらく進むと35mの大滝が。これも蓮容さんがリード。右から攻めるのが良さそうだ。

見上げる池田

高度感がある。待ってる間寒い...

上から


ホールド多めで明るい沢ということもあり落ち着いて登ることができた。



そしてここが増地のやらかし地点である。この滝の上部がスラブ状になっており、足を滑らせ下まで滑落してしまった。痛い

あの箇所は他大学の記録によると上部が悪かったので1人が巻いてロープを出したらしい。自分があの箇所を突破できるできないにかかわらず、後続の安全を考え一度全員クライムダウンするのが最善だっただろう。不幸中の幸いか足の打撲のみで済んだので遡行を継続。

あと蓮容さんの迅速な容態確認はとても参考になった。

簡単な右から登り直します

ここです

このCS滝は裏から登れる。ただ落ちた後で余裕が全くありません(笑)

うおおおおあああ

分岐 右俣へ進む

左は水量が少ない


分岐のすぐのところにちょっとした滝があるので、ここは蓮容さんがフリーでのぼりロープを垂らして肩がらみビレイする方式で突破した。

ここを抜けると徐々に水量は減ってくる。ちょうど良いタイミングで大雨が降り出したので適当な枝沢を詰めあがり林道へと帰還した。

この枝沢はけっこう脆かった

13:20脱渓 3年池田と1年奥津

林道を歩き最初の入渓点まで戻ってきた。この辺りで水が苦手な僕の特訓をしたり馬鹿なことをやったりして車へ戻った。


あ、垢BANだ〜〜


帰りに立ち寄った柿其温泉というところ、休みだったのに入れていただけたし何故か安くなったし温泉も最高だったしでオヌヌメです。



まとめ:

滑落は初めての経験だった。ある意味貴重な経験をあそこまで安い怪我で済んだのはラッキーと言うしかない。
蓮容さんは言わずもがな、奥津と池田も水属性のようでありマグロのように動き回っていた。僕はマグロにはなれないかもしれないがせめてマンボウぐらいまでいけたらもう少し沢を楽しめるのではないかと思う。ただ写真を見返していると生き生きとしているので案外楽しんでいるのかもしれない。

(文:増地)


2022年6月29日水曜日

鳳凰三山 2022年赤抜沢遡行・オベリスク登攀について

日時:06月25日(土)~06月26日(日)

今回の遡行・登攀は新人錬成の鳳凰三山縦走の裏企画的なものであり、山行記録はそちらに委ねる。


本記録は、情報の少ない赤抜沢とオベリスク登攀の参考として残す。

メンバー
蓮容 若月(OB)

行程(参考タイム)
6月 25 日: 夜叉神峠登山口 (8:10)→赤抜沢橋(10:55)→2200m二俣(14:20)→
                 2250m付近幕営(15:00)

6月 26 日: 幕営地(6:50)→ 2400m分岐(7:13)→稜線部2700m付近(8:00)→赤抜沢ノ頭
                   (8:15)→オベリスク基部(8:25)→オベリスク登攀終了・出発(9:50)→
      赤抜沢ノ頭→観音ヶ岳(10:33)→薬師ヶ岳(10:46)→南御室小屋(本隊合流) 
                  (11:15)→苺平→夜叉神峠→登山口(14:50)
      (初日のタイムはだいぶ遊びながらのもの)


赤抜沢について
下級生は鳳凰三山へ。
なら自分も別働で行ってオベリスクも登りたい。
せっかくギアも持って行くならバリエーションで。
それを叶えてくれるのがマイナー沢・赤抜沢でした。シレイ沢より鳳凰三山への縦走として美しいルート取りができ、なおかつ記録が少ない。
OBの若月さんをお誘いし、一緒に遊んでいただきました。


快適な登攀が続く、明るく開けた美しい癒やしの沢でした。
アプローチは、今回は車道を3時間ほど歩きましたが、実際はバスに乗り赤抜沢橋で下ろしてもらえば楽々でしょう。

連瀑帯も2箇所ほどありましたが、困難な登攀はなく、事実ロープは出さずに遡行できました。

また、早い時間に起てば足並みそろったパーティなら日帰りも可能でしょう。

一方、連瀑帯やいくつか出てくる滝の中には高度感があるものもあり、初級者同伴の場合ロープを出す場面は多く、時間がかかるかもしれません。

幕営適地は第2連瀑帯まではあまりありませんが、それ以降は斜度が緩み、2~3人程度なら。。。な場所がいくつかあります。今回の幕営地は二人ならば非常に快適な、ナメを眺めながらの草地でした。

詰め方は自由ですが、2400m付近からガレがひどく斜度もでて来たため、高嶺と赤抜沢ノ頭の間のコルより二つほど東側の尾根を詰めました。
途中、少しの藪漕ぎがありましたが概ね問題ありませんでした。
入渓 立派な堰堤だが簡単にまける

しばらくゴーロ 明るい渓相

第一連瀑帯 快適に登れる

ただし、高度感はあるので要注意

小滝もいくつか

バックもすんばらしい

水は非常にきれい 痺れるほど冷たく気持ちいい

水浴び


苔むした美しい小滝

若月パワーで浮く岩板

二俣を過ぎてしばらくゆくと適地あり



2400m付近で沢から離脱


最後にマツこぎ

稜線へ 気持ちのいい爽やかな沢でした



オベリスク登攀

オベリスクは地蔵ヶ岳にそびえる岩塔で、遠くからもよく見えます。白根三山から、八ヶ岳から、あるいは以前に鳳凰三山を縦走したときから登攀にあこがれを抱いていたものです。
今回、若月さんに付き合っていただき、ようやく挑戦するチャンスをいただきました。

登攀についてですが、昔の記録では残置ロープがあったようですが数年前には撤去されたようです。現在ももちろんありません。

メジャールート(?)として、賽の河原側から見えるクラックがありますが、今回は人の目を避け裏側に回り込みました。そこにもクラックが走っており、上まで抜けられます。これはメジャールートのクラックとつながっているようでした。

取り付きまでは一般の登山者も多く登ってきていました。
クライミングをする人なら問題になりません。

今回登ったルートはチッピングも人の目もありません。クラッククライミングをしている人にはお散歩でしょう。ただし、少し表面が風化し、ザレている印象を受けました。ホールドにはご注意ください。
クラック入門者である私には少し怖かったですが、若月さんはあっという間に登られました。

カムはキャメロットC4 0.75~3を使用。
余裕を持たせるなら2,3は2つずつあると安心する印象です。

一応残置はありましたが、結構サビています。
帰りは残置支点を信頼せずにカムで懸垂下降後、リードクライミングの要領で登り返し回収しながらクライムダウン。このあたりはそれぞれの判断で行って下さい。
オベリスク かっこいい!! この裏面を今回は登攀

蓮容、リードをさせていただきます


賽の河原の人が手を振ってくれた(照)

オベリスク頂上からのパノラマ 



帰りは鳳凰三山を縦走できるというデザートまで待っています。
南御室小屋で本隊と合流するまでの1時間30分、一般登山道での快適な稜線歩きを堪能させていただきました。

文:蓮容