2022年5月5日木曜日

2022/5/5 深南部 沢口山〜八丁段の頭

日時:5月5日(木)

メンバー:CL増地,池田,フォレストアドベンチャー鈴木

行程:
5日:静岡=寸又峡温泉―日向山コース-沢口山―天水―板取山―八丁段の頭-板取山―沢口山―猿並平コースー寸又峡温泉=静岡

記録:

GWに山へ行くことに。一泊二日で行きたかったが予定が合わず、日帰りで汗をかく山行がやりたかったので沢口山からのプチ縦走をすることに。新緑を堪能しに行こうと思う。

一年半ぶりの寸又峡


行きは日向山コースから

7時ごろに登山口へ。沢口山までのコースタイムは3時間。ガツガツと高度を上げていく。あっつい。



尾根に乗ってからしばらくはこんな感じ
自分

池田と鈴木

道は明瞭で歩いていて気持ちがよい。池田に3ヶ月ぐらい前から日記をつけていることを話したらこのブログで毎日投稿することを勧められた。なんでだよ。


沢口山着

入山から1時間半で沢口山についた。うん、いいペースだ。





中ノ尾根山、加加森山、光岳、朝日岳、大無間山、山伏、十枚山、、、

天気もよく今まで登ってきた山が一望できる。素晴らしい。
ここから縦走が始まるわけだが、当初の計画である蕎麦粒山まで行こうとすると往復で26キロほどになるわけでかなりしんどい。とりあえず行けるところまで行くことにする。

横沢の頭と名付けられているがここは鞍部になっている

wow


見渡す限りの森、森、森である。沢口山から先は稜線がかなり広い部分があり踏み跡もあったりなかったりするためルーファイを要する。木に付けられた赤印を見逃さないようにする。

天水到着

景色の気持ちよさがコンビニで購入したコーンマヨパンが美味しくなかったせいでプラマイゼロになってしまった。
コンビニのパンが不味いことってあるのか?

静大の看板をいくつか見かけた

ガレさん

天水〜板取山間は細くて切り立ったトラバース箇所がいくつかある。別段難しいわけではないが滑ったら人生からのドロップアウトである。


板取山

黒法師方面が見える

ここで引き返す選択肢もあったが、せっかくなのでもう少し進んでみることにする。
しばらく進めばホーキ薙の工事現場にやってくる。工事現場を横切り急登を上がれば八丁段の頭に到着する。

なかなかご立派だった

ニッコリ池田とグッタリ鈴木

八丁段の頭のすぐ近くには広い展望所があるのでここで大休止をとる。キリが良かったのでここで引き返すことにした。

ここの景色も言うことない。来てよかった

↑のポーズ

帰りは鈴木に先頭を任せたが、どうやら鈴木は明日友達とフォレストアドベンチャーに行くのが楽しみで仕方ないらしく、走って下山を始めたため着いていくのが大変だった。その分登り返しで虐めた。




15時40分下山。お疲れ様でした

沢口山は猿並平コースから降った。新緑狙いでこの山域を選んだのは大正解だった。
そこそこマイナーなのかGWにも関わらず2人の登山者としかすれ違わなかった。


そこそこタフで気持ちいいのができて個人的に満足である。また寸又峡温泉でヌルヌルの体になれたこともポイントが高かった。


まとめ:
とうとう自分達の代になってしまった。不安も多いがそれ以上に自分を成長させてくれる1年になると思っている。Mr.Childrenの「ALIVE」みたいに『全部おりたい 寝転んでたい』とか言っている場合ではないのだ。新しく入部してくれる1年生とはやく山行に行きたい。


(文:増地)

2022年3月17日木曜日

2022/3/17 北アルプス唐松岳

日時:月17日(木)

メンバー:CL増地,SL池田、東、鈴木、生熊

行程:
17日:静岡=白馬八方尾根スキー場-八方池山荘-八方ケルン-丸山-唐松岳山頂山荘-丸山-八方ケルンー白馬八方尾根スキー場-近くの宿
18日:宿-観光=静岡)

記録:
4月には新入生を迎え、新体制と動き出す。その前に1,2回生山行を行うことになり、今年は日帰りで唐松岳へ。北アは遠いので高速を使い、早朝から車を走らせ、八方尾根スキー場へ。この春休み、暖かい下界でひたすら委員会と車校に追われていたため久しぶりの雪に私は身震いがした。


北アってシビア!


無料駐車場から少し歩き、装備を整えて8時ごろのゴンドラに乗る。ここからゴンドラ→リフト→リフトと乗り継ぎやっと登山口へ。下へ滑り降りるスキーの方々を眺めながら昨日の夜、競技スキー部の連中とした雪山は滑るべきか登るべきか論争を思い出した。


今年最後の雪山だね!がんばろうね!!(しろめ)


アイゼンを着用し9時ごろ出発。帰りのリフトは15時終了である上に強風によって終了が早まる可能性がある。そのため遅くとも12時半には下山を開始すると決める。今回はタイムトライアルである。ふぇぇ、、、。

なんと私にとって雪山は2ヶ月ぶりである。2ヶ月ぶりの冬靴&アイゼンはとても重く、登山開始早々から私の足取りは重かった。これから歩荷をする際は足におもりをつけることを固く決心した。

ひたすら尾根への直登と強風の中での尾根歩きを繰り返す。直登は好きではないがSLの池田さんはゆっくり確実に足場を作って歩いて下さり本当に歩きやすかった。ありがとうございます。むしろ強風の中の尾根歩きのほうが辛かったような記憶が、、、。






途中の樹林帯で休憩


今回の山行で1番怖かったのは天気である。山頂へ進めば進むほど天候は悪化していき、風は強まり辺りは暗くなっていった。また、私の歩くスピードはゆるゆると遅くなり、タイムリミットは刻一刻と近づいてくる。

       


そして山頂直下の山荘付近で爆風の中、耐風姿勢をとりながら山頂へ向かうべきか否か会議が始まった。山頂を見上げながら私は登頂したい気持ちともう帰りたい気持ちが戦い、もうどうでもよくなってきていた。だが、先輩方も登るか降りるかきっぱりと意見を出す人がいない。これは一番体力のない私が決めねばならぬのか、、、?すると東さんに
「ここから山頂へ行くか撤退するか!生熊!お前はどうしたい!!!」
と聞かれた。私はなんて答えるのが正解なのかわからず超速球で思考を巡らせた結果
「うー-ん、、、山頂へ向かうなら私をここに残置して先輩方で行くのが現実的かと!」
と答えた。その瞬間
「よし!撤退!!!」
と東さんが叫びその場で下山が決定した。
なんて情けない部員だろう。こんな人間がまだ山岳部で山を続けようとしているなんて。その場から消えたい気持ちと自己嫌悪と先輩方への申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら下山を始める。

下山を始めると少しずつ辺りが明るくなり天候が回復してきた。



山頂で写真が撮れなかったため途中の丸山で写真を撮る。


下山しながらふっと先輩が「そーいやほかの登山客どこ行った?」とつぶやく。そういえば行きのリフト&ゴンドラでは他にも登山者らしき人たちが何人もおり、登り始めは私たちのほかにもいくつかパーティーがいたはず。だが山頂直下の山荘近くでお会いしたソロの方以外にほかの登山客にお会いしていない。彼らはいずこへ、、、?
と思いながら下山し、リフトがよく見えるくらいまで降りてきたところで足元を見ると大量の足跡が。「わー!!今日こんなに人おったんか!?」と皆叫んでしまった。一般登山客が軒並み撤退するほど今回はコンディションが悪かったのだろうか。(なお下しか見れずに歩いていたため登りの記憶が曖昧な人)

無事リフトの乗り口に着き、装備をある程度解除してリフト→リフト→ゴンドラで下まで降りる。そして温泉に行きご飯を食べ、車中泊組と宿組で分かれて就寝。次の日は奈良井宿で観光し、のんびり静岡へ帰った。

まとめ:
きっといつか体力がついたら雪山も好きになれる

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ここで最後に一つ余談である。今回止まった宿には実はアップライトピアノが置いてある。YAMAHAかなカワイかなとか思いながら蓋を開けるとなんとそこには「ETERNA(エテルナ)」と書いてあった。嘘やろ聞いたことないぞと思いながらスマホで調べると今は亡き小さな楽器メーカーだそうだ。まさかそんな貴重なピアノにお会いできるなんてこれも何かの縁だと思い、宿の方の了承を取ったうえで弾かせていただいた。このピアノがどれだけ年季が入っているか、またどれだけ久しく調律をされていないかは少し音を鳴らしただけでわかった。試しに1曲弾いてみると今まで出会ったことのない音色と響きに驚きを隠せなかった。どちらかといえばYAMAHAのピアノを思い出すソフトで滑らかな音色だが、YAMAHAとはまた違う独特な響きを持ったピアノであった。記念に写真を撮ったがここにあげていいのかわからないため写真は伏せておく。これからもしこの宿を訪れる際はぜひこのピアノに触れてほしい。ただ、当たり前だが音を鳴らす時間帯に気を付けてほしい。また、古いピアノのため真ん中の弱音ペダルを踏んだ状態で弾くことをオススメする。


(文:生熊)

2022年2月22日火曜日

2022/2/22 八ヶ岳 蓼科山


日時:2月22日(火)


メンバー:CL増地,SL池田

行程:
静岡=すずらん峠園地駐車場=標高2110m 標識=幸徳平=蓼科山=幸徳平=標高2110m 標識=すずらん峠園地駐車場=静岡
記録:
2年生以下での山行の予定だったが、予定が合わず2人での山行となった。レンタカー代が…

最近(?)中部横断道の富沢IC~六郷ICが無料区間として開通されたとのことなので、使ってみることに。移動時間が短縮されてありがたいが、個人的に身延付近の下道の雰囲気が好きだったので、これから下道を通ることが少なくなることを考えると少し残念な気持ちになった。

増地が山でカップラーメンを食べたいとのことなので、池田もコンビニでカップラーメンを購入した。


到着


外に出て思ったことは「あまり寒くない」である。早朝の大学の部室のほうが寒い気がする。




樹林帯の道はトレースがしっかりついており歩きやすかった。






急登の手前まではスイスイと進んでいった。


急登


急登はキックステップを駆使して登って行った。途中、後ろから来たおじさんがキックステップで進むたびに「キック!」と言っていた。良いと思います。


樹林帯突破


樹林帯を抜けると風が吹き荒れ、体感温度が一気に下がった。

ホワイトアウト&トレースが薄くなっていたので、コンパスで方向を確認したり目印のポールを辿りながら頂上へ向かった。


頂上付近



頂上

エクストリームお参り


頂上はさらに暴風で、写真を撮るために一瞬素手になっただけで「やばい凍傷になるかもしれない」と頭に過るほどの寒さだった。手をグーパーグーパーしてなんとか耐えた。

写真を何枚か撮ったあと、すぐに下山開始し、樹林帯に逃げ込んだ。樹林帯に入った瞬間暖かく感じた。木々に感謝しながらスピーディーに下り、あっという間に標高2110m 標識付近の平坦な所まで降りた。


ここでお待ちかねのカップラーメンタイムにすることにした。

雪のキッチン


ストーブでお湯を沸かしカップラーメンに注いだ。雪山の過酷さを味わった後に食べるカップラーメンが不味いわけがあろうか。(いや、ない)


喰らう増地

喰らう池田

腹を満たした二人を止められるものはいない。残りの行程は走って行った。途中、尻セード跡があったので、滑ってショートカットした。個人的に雪山は下山がスピーディーなので好きだ。

八ヶ岳っぽい


無事着


牡蠣ほうとう

帰りに牡蠣ほうとうを食べた。身体に良い物を食べてる感がすごい。八ヶ岳に行く度に食べたい。(実はこの店2回目)


まとめ:事前に見た他の人の山行記録によると急登がきついとのことだったが二人とも体力的には余裕だった。しかし、頂上付近の暴風は今年度の山行の中で最も過酷な環境だった。日帰りで行ける山でこのような経験ができたのは良かったと思う。

(文:池田)

2022年2月10日木曜日

2022/2/10~11北アルプス乗鞍岳・雪洞泊訓練

日時:2月10日(木)~2月11日(金)

メンバー:CL蓮容,SL金子,鈴木,池田

行程:
10日:静岡=ブルーリゾート乗鞍駐車場-夢の平クワット-かもしかリフトー
   2300m付近樹林帯(幕営)
11日:幕営地ーブルーリゾート乗鞍スキー場最上部ー休暇村駐車場ー
   ブルーリゾート乗鞍駐車場=静岡

記録:
決算合宿に向け山行を積み重ねてきた私たちの目の前に、またもや奴はやってきた。
連日増加してゆくコロナ感染者。。。
さすがの蔓延具合に、部としての合宿は中止。ぽっかり空いた予定を前に、個人的に前々からやってみたかった雪洞泊をぶち込み心の平静を保つこととした。

あくまで雪洞泊がメインで、楽してもいいやということで我らが登山人生初のリフトでのアクセスをすることに!!決算合宿が潰れたことによって生じた革命的発想だ。
Vitsを走らせること5時間、ブルーリゾート乗鞍に降り立つ。

文明の利器

夢の平クワッドの乗り口までは歩いて登った。
夢の平クワッドとかもしかリフトで回数券2枚、計1000円。


鈴木が雪に足を取られた!すかさず撮影する蓮容...

標高を上げていくと、雪が降り始めた。水分を含んでいてさらさらはしていない。
ワカンをはいていても、所々深く足が沈む場所もあった。ただ、基本的には歩きやすく気楽である。

このとき、出発時からパトロールの訓練の方々とほぼ一緒に登っていたのだが、降雪によって位ヶ原の方には雪崩のリスクから行かない方がよい、との意見をいただいた。
ピークハントを目的にしていたら、尾根へ迂回するルートなども考えていたが今回は雪洞泊メイン。翌日はパパッと下りてゲレンデでスキーをすることがここで決まった。

その後、位ヶ原に上がる前の、道から外れた樹林帯内に適当な斜度のある斜面を探しゾンデ棒を突き刺して回る。地面にゾンデがあたらないような雪深い場所を見つけ、今晩の宿作成に取りかかる。

カッパなど防水を行って作業開始!

掘るべし

掘るべし!

事前のチェック通り積雪は十分な深さ。
交代でひたすら掘り出してゆく。
3時間ほどで十分な広さの空間を確保。そこから天井を円くする、入り口をツェルトで塞ぐ、通気口を作るなどした。天井の凹凸を減らせば水滴が落ちてこない、らしい。
これらを行うと一人分で1時間程度の時間がかかるイメージだろうか。
ビバークに使うこともあるかもしれない。参考に覚えておく。
テントより広い。棚も作れて快適!

"ひきずり"という蓮容の故郷の郷土料理。鶏のすき焼き。


夕飯は具材たっぷりのひきずり鍋。幸せな時間でした・・・。
雪洞内は非常に静かで自分は気持ちよく寝ることができた。ただ、他のメンバーは少し寒かったみたい??
雪山全般に言えるが、雪に触れる場所は当然冷たいのでザックの上に足をのせるだとかしっかりやれば快適だと思う。
翌朝はスキーのためにちょっと早起き。雪洞はしっかり破壊してから出発。

今日は晴れていて乗鞍岳もよく見える。今度来たときこそは登りますよ!!

日の出。雲海。


下山後はスキーを楽しんで温泉でゆっくりと。。。

でもやっぱピーク踏みたかったなぁと思うあたり、結局自分はなんだかんだピークハント好きなんだろうなあ

まとめ:
決算合宿がなくなってしまい、やるせなかったが、それならばといっそ開き直って今までとは大きく異なる山行を企画した。

リフト使います!雪洞掘ってみます!ピークにはこだわらない!

ピークを取らないことでちょっと物足りなさはあったが、雪洞泊を経験できたのは嬉しいことではあった。思えば、昔から山とか関係なくいつかやってみたいと思っていた憧れの遊びができた山行であったし、実際21歳にもなってわくわくしながら雪遊びをしていた笑
来年以降も決算合宿後の個人山行でこんなことをやってもよいと思うし、実際にビバークの手段の一つとしての検証もできたと思う。
以下、雪洞作成にあたってポイントや反省点をまとめる。


・ある程度の広さの空間があると作業効率が非常によくなる。ただ細く掘っていくより、そ 
 ういう空間を意識した方がよいかも

・斜度がある場所で積雪の深い場所を探す(雪崩に留意して)。掘り下げがいらず、排雪も 
 しやすい

・複数人いる場合、2箇所から掘って中で繋げると効率的

・はじめの方は雪を削って作業していたが、排雪が面倒。ブロックを切り出すと排雪が楽。

・木の枝が作業の邪魔になった。可能なら木の回りは避けたい。

・作業中はとにかく濡れる!このあたりは注意しておいた方がよい。

・雪洞内は特別冷えるわけでもないが特別暖かいわけでもない。特に底冷えは激しいので
 寒がりなら敷く物を個人で用意したほうがいいかも。

・制作には1人用で1時間ほど。ビバークの候補にある場合さっさと決断し早めに作業を。
(他にコツがあれば部員はいろいろ書き足して!)

(文:蓮容)