2021年9月27日月曜日

2021年9月27〜29日 白根三山・南嶺 北岳〜笹山

日時: 9月27日(月)~9月29日(水)

メンバー:CL蓮容,SL増地,芳村,池田,和田,生熊

行程:

          27日 静岡=奈良田=広河原―白根御池小屋―大樺沢二俣―肩ノ小屋()

28日 肩ノ小屋―北岳―北岳山荘―間ノ岳―農鳥岳―大門沢下降点―広河内岳(泊)

29日 広河内岳-大籠岳-白河内岳―笹山―(ダイレクト尾根)―奈良田=静岡


記録:

8月にいく予定だったが、秋雨前線の影響により延期となった今合宿。新学期を目前にしてようやく行くことが出来ました。

今年はコロナの影響により大人数での長期合宿は無理だという判断に。人数を絞り、個人山行という形で班を分けて夏合宿を行うことになりました。今回は一回生主体の、体力錬成目的の山行です。


さあ行こう


27日:天候 晴
広河原行きのバスに乗るために奈良田へ向け5時に部室を出発。奈良田ってこんなに近かったっけ...?初日の行程は長くなく、バスの時間も8:40からなので余裕のある支度。バスで池田が酔うが、彼は3日間終始楽しそうだった。



9:45分、行程開始。とりあえずスローペースで歩き始め、第二ベンチに着いたところで1回目の休憩。

第二ベンチ


ここを越えるとトラバース道に入り、あっという間に白根三池小屋につく。気持ちの良い歩きだ。特に問題箇所もないのでSLの練習として和田に先頭を行かせる。


白根三池小屋


急登が嫌なので大樺沢二俣経由の右俣コースで行くことにする。この辺でガスり始めるが、雨が降る気配はない。生熊がペースダウンしてきたので煽りながら進む。




あっ!野生のハスイが現れた!


小太郎尾根分岐につけば、残り30分ほどで本日の幕営地である肩の小屋に着く。これから始まる稜線歩きに心が躍る。



肩の小屋から見る北岳。尾根を境に天候が違っている。

ブロッケン現象


肩の小屋についてから、自分と日苗さんで水場へメンバーの水を汲みに行った。
しかし....


水、少ない

記録で確認してはいたが予想以上に水が少ない。チョロチョロとすら言わない。
溜まらない水と溜まっていくストレス。だが待っている間に駄弁るのは楽しかった。
結局行って帰ってくるまで1時間半かかった。

カレーは、美味しい


28日:天候 晴のち曇
朝、和田が高山病を訴え吐く。しばらく休憩させて様子見することに。その間他メンバーで北岳へ日の出を見に行く。



一旦肩の小屋に戻り、相談の結果進むことに決定。この時点で3時間ほどロスしているが今日の工程を無事消化できるのか?時計とコースタイムを逐一確認しながら進む。



北岳をもう一度登り返したのち、間ノ岳へ向かう。午前中は天気がよく、快適な稜線歩きとなった。

間ノ岳


農鳥小屋間近から見る農鳥は雄大だった。
生熊「今からこれ登るの...?」


農鳥小屋についた頃には13時。ここで午後の急激な天候の変化、日没までの時間、1回生の体調を考慮し農鳥小屋に泊まるか、このまま進むかで審議する。10分ほど考えたが、最終的に農鳥親父の「はよ行ってこい!」の激励(?)で結局行くことにする。ありがとう、農鳥親父。


農鳥岳

なんとか西農鳥、農鳥を取る。中々上がらないペースに焦りを感じた。ガスっていたが、時々覗かせる景色は素晴らしかった。岩崚帯の通過で特に問題は起きず良かった。


大門沢下降点を通過しいよいよ白根南嶺の領域に足を踏み入れる。




広河内岳はニセピークがいくつもあり精神的にやられた



本来は白河内あたりまで行く予定だったが、時間と疲労の状態を考え大籠へ向かう途中に幕営することにした。が、この判断によって次の日に私たちは素晴らしい景色を拝むことになる。


満天の星空


29日:天候 晴

THE 快晴。朝食を食べ、出発。



白根南嶺は間違いなく今まで行った山で一番美しかったです


大籠岳

昨晩ぐっすり寝たためか、皆元気。南嶺特有の広い稜線と塩見岳など周りの山々を見ながらの快適な尾根歩きに興奮しっぱなし。



白河内岳

白河内付近は特に稜線が広い。こっちを広河内にしろよと言いたくなる。まあ笹山が黒河内だから仕方ないか。
広い稜線の上りは問題なかったが、下りの時に
ルートを2回ほど外れたのは反省点。稜線の左側に乗らなければ笹山へ続くルートへ行けないが、乗る前に降る選択をしてしまった。
ルート自体は不明瞭な部分があったが、マーク自体は豊富についていたので、マークが途切れた時点ですぐルートを見直すことで防げるミスだったかもしれない。

笹山へのルートは樹林帯に変わる

樹林帯は木々がトンネルのようになっておりこれまた気持ちが良い。山頂直下の上りはわりと急登。9時前には笹山へ到着。

結構好きな写真

これはナッツをぶちまけ慌てて回収しているところ(口に)



あとはダイレクト尾根を下るのみ。ここで先頭を日苗さんと交代する。日苗さんは3月の雪山で笹山ダイレクト尾根に来た時、下山でバテてペースダウンしたが、、果たして?

は、速え....!!

おそらく今回の全工程で一番ペースが速かったのはこの区間だろう。聞けば日苗さん、毎日歩荷トレをしているそう。軽快なペースでぐんぐん高度を落としていく。



12時40分、下山。お疲れ様でした



まとめ: 各メンバーの感想

今回は全体を通して好天で、非常に充実した3日間となった。2日目は結果的に通過することができたが、もし農鳥あたりで悪天候となり雨に降られていたら、落雷が発生していたら、、、と考えると本当に運が良かっただけなのかもしれない。状況を的確に分析しいかに最善の判断が下せるかということは今後の課題だ。またメンバー間の体力の差が非常に目立つ。そもそも体力に余裕がないと読図や丁寧な足運びをする余裕も生まれないし、今回のようにトラブルで出発が遅れた時のリカバリーもきかせられない。日苗さんの成長を見て何か感じるものがあれば良いと思う。 (増地)


今回は一年にとって初の2泊の山行ででしたが、苦痛と感動という山の両面をしっかり味わえるいいルートだったと思います。
体力面、行動面で各々が未熟なところがよく出てたので、次回山行から冬までに修正していくので、待ちに待った秋山シーズン、どんどん山に連れてって行ければと思います。 (蓮容)


山岳部での縦走登山は初めてだったので、できて嬉しかったです。
稜線上をずっと歩き、高山の良さを存分に感じることができました。
後ろの方を歩いたり、先頭を歩いたりして、新たな経験となりました。
憧れの北岳と懐かしの笹山に登れてよかったです。 (芳村)


天気に恵まれ、美しい稜線、星空、日の出などを見ることができ、満足度の高い山行になった。
反省
行きのバスで酔ってしまい、一日目の行動に影響がでてしまった。次回からは酔止めの薬を持参しようと思う。山のバスを舐めてはいけない。 (池田)


初日から今まで経験したことのない疲労に見舞われ感情を失った状態でスタートした今合宿。だが天気に恵まれ景色が素晴らしく2日目の稜線歩きは景色に見惚れて何度か滑落しそうになる程であった。相変わらず登りでペースがガタ落ちしたり2日目は先輩に荷物を分け持って頂いたりと自分の体力のなさを痛感した。体力は私にとって大きな課題であるが、他にも事前の下調べ、地形図の読み込み等様々な課題がある。今回は地形図を見ながら歩くということが全然できなかったがそれでも歩いている最中、この道で合っているのかという疑問が頭をよぎることが何度かあった。その勘が確信か否かその場で判断できるよう下調べ等をしっかりやらねばと思った。来年以降は自分も先輩として後輩を山に連れて行く立場になる。その時、自分のことでいっぱいいっぱいな先輩にはなりたくない。周りへの心配りができる余裕をもつため、山を楽しむために体力をつけたいと心から思った山行だった。 (生熊)


和田:永遠の提出待ち


(文:増地)

2021年8月22日日曜日

2021年7月22~24日 南アルプス深南部 栗代川 遡行

日時:7月22日(木)~7月24日(土)

メンバー:CL高田(OB),SL蓮容

行程:
22日 静岡=千頭駅=取水堰堤ー八丁暗見ー幕営適地
23幕営適地ー曲り淵ー竜言淵ー竜神ノ瀬戸ーこっぱ沢出合(幕営)
24こっぱ沢出合ー栗代林道ー奥泉駅=千頭駅=静岡

記録:
5月末、高田さんから「沢行くか!」とのラインをいただいた。
当時の私は、日々上がっていく気温から、のんきに「泳ぎたいですね~」などとのたまっていた。
与えられた選択肢は、逆河内、赤石、栗代川の3つ。
栗代川は調べた限り、豊富な水量を誇り、気持ちよさそう。その上近年は多くの淵が埋まって遡行も容易なようである。(なぜだか個々ここ2~3年の記録がないとは思いつつ。)情けないと思われた方もいるかも知れないが、実は私はずっと天候や先輩の下痢などでタイミングを逃し、沢泊をするのが初めてで、そんな目論見もあって「栗代川いいですね~」とかなんとか言ったのだろう。

命を燃やす(流す?)3日間は、こうして開催が決定した。


22日
高田さんの愛車、車中泊ホテルCRVくんが長年の酷使からついに寿命を迎えてしまったらしい。そのため高田さんは電車で、私は原付で千頭駅に向かうが、倒木で電車が止まってしまったらしい。

...なにやらこのあたりからすでに不穏な気配を感じる。

それでも、大井川鉄道の方々はこのような事態には慣れているのであろう。あっという間に撤去、運行が再開したようで、8時過ぎには久しぶりの高田さんを拝むことができた。
千頭駅からはタクシーで行けるところまでいってもらい、林道に入って歩くこと1時間半で堰堤巡視路(入渓地点)に至る。
9:30頃 林道入り口へ

1時間ほどで放棄されたバスが

入渓地点までに1箇所大規模な崩壊地はあるものの、巻き道や河床までの巡視路が付けられており、快適。因みに入渓地点は帰りには大高巻きしなければならない崩壊地の手前である。

地獄の天国にも至れそうな3日間の始まりである

入渓し、装備を整え出発。豊富で美しい水にわくわくが抑えきれない、そんな時間帯も確かに存在していた。
堰堤は入渓地点からすぐの所にある。随分と立派な施設であった。

すばらしい色合い

こんな余裕もまだあった。。。

しばらくは困難な場所はない。一応、いつもは水に飛び込んで進む場所も自粛し温存するが、そんな必要ないんじゃないだろうか。
しかし、高田さんはどこか憐れなものを見る目でにこにこしている。...温存を続ける。

そして現れた八丁暗見 蓮容のトライ

そして、核心1つ目は唐突に現れた。以前の記録では土砂で埋まって歩いて通過できたらしいが、もう完全にそれらは除去され、足の付かない激流が待ち構えている。はじめは右岸からへつるもホールドがなく、結局ガチ泳ぎ。私はヘトヘトになるまでトライするも、リタイア。高田さんも数トライした後、巻く判断を下すほどの激流。

左岸から巻くこととするが、なかなか進めそうな場所がない。しかも急斜面かつもろい。残基を削りながら数ピッチ上がるも巻きすら許してもらえず、下降。ここで、ロープワークに関して何点かご指導をいただいた。まだまだロープワークの技術が未熟であることを再認識し、自分での勉強と今の4回生に方々にも教えていただかないとならないことが多数あることを認識した。先輩方、よろしくお願いします。

振り返るとこんな感じ 手前の岩の右側に入る

結局、巻きも断念し河原に下りてきたときには15時過ぎ。
あと数トライして突破できなかったら適当に焚き火して帰ろうかとか、諦めに近い空気。

しかし、やはり高田さんは強かった!
流れの緩い左岸を進み、壁を蹴って流心を突破、そのまま右岸へ抜けていった。
こうして2日目以降の継続が決まってしまった無事可能となった。

さすがの蓮容も今日は水を避けるようだ

その後は癒やしの渓相へ。水量も流れもあるがさっきほどのものはない。ただ、八丁暗見の疲れと時間も遅くなっていることもありユズリハ沢が合流した少し先あたりで幕営。
ここで幕営しろ!といわんばかりの平らで小高い適地であった。沢泊は初めてであったが、こんな地形が用意されていることに驚いた。
木も葉も湿っていたがなんとか火を起こし、大量のウィンナーを炙る。
今回食担をしたが、飯には高田さんもにっこりだったので良かった。
疲れもあってかよく眠れた。


23日
よく食べよく寝たおかげか、すっきりとした目覚め。
昨日の八丁暗見の難易度を踏まえた上で、竜神の瀬戸を控えていることを考えると呆然とするが、行くしかないのでひとまず忘れて道中を楽しむこととする。
ラーメンをすすり出発する。

出発 ~高田さんの背を追い

倒木が引っかかっている それにしても深い青

ザックが重く、しばらく浮いてこなかったそうな

歩き出してすぐに倒木が引っかかるゴルジュへ。朝からテンションが上がる⤴⤴
流れはそれほど強くなく、気持ちよく突破。当然倒木からは飛び込んでおく。

流入する沢はほぼ滝 栗代川は深すぎる!

鶴の天手前にもこんな地形 写真では伝えるのが難しいが、これも大迫力であった

鶴の天 感動ものの景色でした

きれいな水と迫力ある地形を楽しみながら遡行。鶴の天に至る。
ここも泳ぐ必要があるほどの水位はあったが、写真左側は流れもほぼなく容易に突破可能。
真ん中の凹状を登る。
ここで高田さんがカメラを無くしてしまったが、潜って探したところ川底で無事発見することができた。これほどの沢の写真が撮れないのは悲しい。流されていなくてよかった。

沢の主(蛙)との対面 さわっても微動だにしない

以降は比較的楽に突破可能


時々射す日差しが暖かい

その後も泳ぐ箇所が何カ所か出てくるが、問題なく突破。
水と景色に感動しっぱなしである。

なんだか今日の記録は余裕がありそうに見える?
そう、確かにこのあたりまでは実際余裕であった。このあたりまでは...。

再びゴルジュ地形がでて来る。このあたりから竜神ノ瀬戸入り口だろうか。
流されたり巻き込まれたりしたらやばそうなボイルの横をへつったり泳いだりして抜けてゆく。

すさまじいボイル

掴まっている岩沿いに左岸へ その後振り子トラバースで竜神ノ瀬戸へ突入

核心部の手前から勢いの強い滝が出てきて、威圧感が出てくる。
上の写真に写っている淵は岩沿いに泳いで左岸の草付きあたりに上がり、残置支点で振り子トラバースをし、竜神ノ瀬戸に侵入した。
ここで、ロープ回収時にどこかにロープが引っかかり回収に手こずる。高田さんがほぼフリーで戻り、回収してきてくれた。本山行では助けてもらってばかりである。。。
なお、竜神ノ瀬戸を巻く場合は振り子トラバースをせずすぐ手前のルンゼを上がれるようである。

すさまじい水圧と白泡 突破後の位置から

いよいよ竜神ノ瀬戸に至る。圧倒的な威圧感から、強い恐怖を感じた。
ほんとに突破できるのだろうか...とか思いつつも、一度は経験しなければなるまい。先陣を譲っていただく。

一回目、荷物を全て置きロープをセット。左岸をギリギリまで進み壁を蹴ってクロール。流心に流されるも、流れがあたる窪み部分をキャッチすることに成功。そのままバンド方向に泳ぐも、白泡で沈む!自分の居場所が全く分からなくなったところでロープを引っ張ってもらい、なんとか水揚げ。溺れかけ、高田さん曰く顔が真っ赤であったようである。

その後も数トライするも、うまく進めず回収してもらうこと数度。だいぶ水も飲み、疲れてしまいリタイアし、高田さんに代わる。

高田さんも1回は流れに負けて回収。
しかし、ついに先ほどの窪みをキャッチ、そこからは1回でバンドに至ってしまった。
窪み部分を登り、バンドに向かってジャンプ!そのままガチ泳ぎでキャッチしていた。
さすがです。

その後、荷物を引き上げ、自分も対岸に水揚げしてもらった。
ただ、対岸のスペースは狭く荷物を置くのにも工夫が必要であったため、荷が多い場合事前に突破の手順を考えておいた方が良いかも知れない。

そんなに高さはないが、支点はありがたく使わせていただく

バンドを上がった先で残置支点を利用し、懸垂下降で河床に戻る。
それにしても震えが止まらない。これは水流による寒さだけでは無いと思う。ロープがなければ  トライの回数=死亡回数   であっただろう。

こっぱ沢出合の手前にも強い流れの箇所があり、そこは右岸から高巻く。
ここで先頭を行かせてもらうが、下りられそうな場所をうまく見つけられず高くまで上がってしまった。高田さん曰く、下の方に懸垂可能な場所があったらしい...。
沢に復帰する場所の見極め力が不足していた。今後の沢でも気をつけなければならない。
そうこうしているうちに夕立がやってきて、雷光とゴロゴロという音を聞きながら沢への復帰を目指すが、沢も増水・笹濁り。薪もびっしょりに...。

幕営はこっぱ沢にわずかに入ったこっぱ沢左岸の高台に。
すでに外も暗くなり始めていたが竿を出し、短い時間だったが1匹だけアマゴを獲る。

これも寝始めてすぐ消えてしまった

雨自体はすぐやんだが、火はなかなか付かない・・・。かろうじて小さい火が点ったがいつまで持つか。
晩飯はα米と乾燥スープの雑炊。マシュマロでカロリーを摂取。アマゴもうまかった。
ズボンは寝るまでに乾いてくれなかったが、相変わらずよく眠れた。


24日
今朝は脱渓し、林道を帰るだけ。林道は相当荒れているとは聞いているが、道は道であろう。明るい気分で朝食の蕎麦をすする。

脱渓は栗代林道まで行かず、幕営地からすぐの大きく沢が屈曲した場所に伸びる尾根を使った。序盤は悪いが次第に歩きやすい尾根へ。ところで、こんな場所でも釣り師が設置したのであろう金具やロープが見られた。林道が崩壊するまではこの尾根を使って下りてっていたのだろう。恐ろしい程までの釣りへの執念を感じた・・・。

木や石は落ちているが、わりときれいな道だ

1時間とちょっとで林道まで上がる。やれやれ、なんとか生還できた。八丁暗見や竜神ノ瀬戸、その他にも流されたり落ちたりしたら助からなそうな水流が多数あり、よい経験と刺激を得られた。なんせよ、あとは長い林道を利用しててくてく歩いて帰るだけ。ザレのトラバースもあるようだが、まあ問題ないだろう。



そんなわけは、なかった。

道は、無かった

うわぁ。。。


こんな箇所が谷地形をまたぐ度に毎回現れる。例外はほぼない。

ミスったら、再び栗代川まで ...生きての遡行は二度とできないであろう

道は谷地形ごとに消え、ミス=死のザレトラバースを延々とこなす。

高巻き もう勘弁してくれませんか。。。?

極めつけには、懸垂下降で下におりてからのザレトラバースや、入渓点目前ではザレ自体を大きく高巻いたりと、これ自体で命がけのアクティビティーとなるバリエーションの豊かさである。
そして、すさまじい数のヒルが会いに来てくれる。足首の1つの出血箇所にぶくぶく太ったヒルが5匹くらいたかっていたときは、もはや感動すら覚えた。

脱渓から6時間、追加で命を燃やしなんとか林道まで戻ってきた。
ここからは奥泉駅まで行き、電車で千頭まで。素敵な電車であった。
道の駅川根温泉でさっぱりし、各々帰宅した。


総括
こんな記録を書いといてあれですが、栗代川は本当にすばらしい沢で、沢泊のノウハウや自分の能力の至らない点を多く把握し、高田さんに指導していただけるという非常に恵まれた充実した山行となりました。
自分の中では新世界のような難易度で、まだまだ後輩達は連れて行ける実力はありませんがなんとかそのような実力を目指して精進します。

栗代川に入られるような方は私よりよっぽど分かっていらっしゃると思われますが、沢の様子はダイナミックに変化しています。
以前の記録では、淵が埋まったりした箇所があるようでしたが今回の時点では再び深く抉られており、高い泳力がなければ突破は難しくなっています。
また、下山に林道を使われる場合も、非常に危険な道となっており、今後さらに崩壊が進んだら完全に通れなくなるのかなあと思います。

感想
残機(ハスイ)99→5
(文:蓮容)