日時:2019年2月21日(木)
メンバー:CL高田,大井
行程:
21日:静岡=菅の台バスセンター(7:50~8:15)-千畳敷駅(9:20~9:45)-サギダル尾根登攀(9:55~11:45)-サギダルの頭(11:45)-宝剣岳(12:50~13:18)-乗越浄土(13:48)-千畳敷駅(14:04~14:55)-菅の台バスセンター(15:45)=静岡
記録:
千畳敷駅前の鳥居の裏から尾根に取り付く。
いきなり傾斜が強く、ふくらはぎに乳酸が溜まる。
雪山久しぶりの大井は少しきつそう。
今日のサギダル尾根は1名が他にいただけでほぼ貸切状態。
左ピークがサギダルの頭、右が宝剣岳 |
鳥居裏から取り付く、一番手前に見える峰は左から巻く |
1ピッチ目 |
1ピッチ目ビレイ支点はピナクルから |
1ピッチ目 |
フリーソロで横にあるワイヤーを掴みながら登って行った。
1P目は高田リード、始め10数mは強傾斜の低木帯。
これを抜けると、雪のあまりついていない壁になる。
ホールドスタンス豊富で僅かについてる雪も
これを抜けると、雪のあまりついていない壁になる。
ホールドスタンス豊富で僅かについてる雪も
硬いのでピッケルがよく効く。
展望のきく楽しいクライミングとなる。
ここを抜けると1m位の細いリッジがあり再び低木帯。
ハイマツの根っこで終了点を取る。
2P目は大井リード、始め10数mは強傾斜の雪壁。
適度に締まった雪でピッケル・アイゼンが小気味よく決まる。その後は傾斜が緩みサギダルの頭に着く。
適度に締まった雪でピッケル・アイゼンが小気味よく決まる。その後は傾斜が緩みサギダルの頭に着く。
サギダル尾根登攀中に宝剣岳を望む |
1P目核心 |
2P目 |
登攀中の動画
御嶽!来年冬は登れるかな? |
夏道の鎖が出てました |
途中巻くときは木曽側。但し木曽側は卓越風の関係で総じて硬い雪面につき注意 |
三の沢岳をバックに高田。なかなかいい山容です |
宝剣岳山頂 |
宝剣岳からの下り |
乗越浄土あたりまで降りてくると安心 |
無事登らせてもらい感謝! |
途中巻くときは木曽側を巻くが総じて木曽側は堅い雪面なので注意。
宝剣岳山頂からの下りは青氷ぽくなっており、緊張した。
まとめ:
同メンバーで仙塩尾根を計画していたが、卒論執筆や就活の関係で中止…
でも山行きたいね!ということで都合のついた1日。
少しの罪悪感を感じながらロープウェイを使ってサギダル尾根に行ってきた。
一番の核心は宝剣岳からの下りだった。
区間は長くないものの、風に叩かれ青氷気味になっておりアイゼンが全然刺さらない。
登ろうとしていたガイド登山のパーティーはその状況に引き返していった。登りでこの斜面を見ていたら私たちも引き返していたかもしれない。
今回のように天候が良くとも、前日までの気温変遷、降雪、斜面の向き如何で山のコンディションは恐ろしいものとなる。
アイゼンを強く蹴り込みながら慎重にゆっくり降りた。
中央アルプスでは2月上旬に相次いで3名が亡くなった。亡くなった方にはTJAR完走者の西田さん、海外登山もされるfinetrack社幹部の方も含まれた。
言わずもがな登山経験が豊富な方々だ。
事故日の気象条件は私達同様、悪くなかったという。
ただ同じなのは、「季節外れの高温の後の気温低下」後というコンディションだ。
これは残雪期である3~5月にも起こりやすい状況のように思う。
残雪期登山となるとアイゼン研ぎが疎かになるなど、厳冬期に比べ気が緩むように思う。
経験豊富な方々でさえ簡単に命を落としてしまう雪山。
準備や予測で避けられるリスクはなるべく避けたい。
(文:高田)
同メンバーで仙塩尾根を計画していたが、卒論執筆や就活の関係で中止…
でも山行きたいね!ということで都合のついた1日。
少しの罪悪感を感じながらロープウェイを使ってサギダル尾根に行ってきた。
一番の核心は宝剣岳からの下りだった。
区間は長くないものの、風に叩かれ青氷気味になっておりアイゼンが全然刺さらない。
登ろうとしていたガイド登山のパーティーはその状況に引き返していった。登りでこの斜面を見ていたら私たちも引き返していたかもしれない。
今回のように天候が良くとも、前日までの気温変遷、降雪、斜面の向き如何で山のコンディションは恐ろしいものとなる。
アイゼンを強く蹴り込みながら慎重にゆっくり降りた。
中央アルプスでは2月上旬に相次いで3名が亡くなった。亡くなった方にはTJAR完走者の西田さん、海外登山もされるfinetrack社幹部の方も含まれた。
言わずもがな登山経験が豊富な方々だ。
事故日の気象条件は私達同様、悪くなかったという。
ただ同じなのは、「季節外れの高温の後の気温低下」後というコンディションだ。
これは残雪期である3~5月にも起こりやすい状況のように思う。
残雪期登山となるとアイゼン研ぎが疎かになるなど、厳冬期に比べ気が緩むように思う。
経験豊富な方々でさえ簡単に命を落としてしまう雪山。
準備や予測で避けられるリスクはなるべく避けたい。
(文:高田)