2024年8月7日水曜日

2024/8/7-9 事前合宿 荒川三山

日時:8月7日(水)~8月9日(金)

メンバー:CL有間,SL高林,増田,菅原,大串,梅田,堀,中村

行程:
6日:静岡=畑薙第一ダム駐車場
7日:畑薙第一ダム駐車場(3:00)-椹島ロッジ(6:30)-登山口(7:30)-駒鳥池(12:50)-千枚              
   小屋(13:40)
8日:千枚小屋(4:00)-千枚岳(4:35)-悪沢岳(6:00)-荒川中岳(7:40)-荒川小屋(8:50)-赤石岳(11:45)-
   赤石小屋(14:30)
9日:赤石小屋(4:00)-椹島(7:00)-畑薙第一ダム駐車場(11:40)=静岡
記録:
今年もテスト期間を乗り越えた私たちはあっという間に事前合宿を迎えました。
南アルプス 荒川三山!
実は私たち三年生が一年生の頃、計画されていた本合宿の山でした。
(コロナなどで行けず...)
今回もなんだかんだ人が少なくなったが、
いざ!



前泊。畑薙ダムまでの道のりはかなりくねくねしていている。
吐かないように気を付けてね。
あの先輩ここめっちゃ飛ばすんだよね∼とか思い出話をしながら向かう。
数時間ほど寝て、午前3時、出発!
この長い林道の対策として登山靴以外を履いてる人もちらほら。足疲れちゃうもんね。

眠い...

林道は爆速で歩くものと教えられたので、朝から飛ばす。
やはり男子のほうが歩くのは速いのでついていけるか、と頑張ったがまあそんな不安もすぐ忘れた。
休憩するごとに、寝たい!眠い!長い!との声が。
だいぶ巻いていたので、登山口まで歩ききって、仮眠をとることにした。

ちょー早い

嬉しいんだか悲しいんだか、私たちは約20キロの林道歩きが可能だということが分かってしまった。ぜひとも今後の計画に生かしてほしくない情報である。

寝ます

トラックにひかれないように睡眠(仮眠)をとり、再出発!やっと登山だ∼。
テスト期間でなまった体はもう既に悲鳴を上げそう。
いや!そんなこと知らない、久々の登山だ。わくわく。
気持ちだけで頑張れる自分の単純さに感謝します。


登山らしい登山

なんだかお花が多かった😊
黄色と紫の花がたくさん。名前が分かるのはトリカブトくらいなので、 トリカブトだ!としか言えなかった。


次は黄色い花の名前を覚えようかな

途中で同じような年代のパーティーにあった。
抜きつ抜かれつつ、をずっっっと繰り返した。


清水平周辺で水を汲んだ。駒鳥池までの道が、荷物が重くなったこともあり、しんどかった気がする。池は緑色っぽくて、同化していたが、ちゃんと池だとわかるのが面白かった。
気がする。



千枚小屋は登ってきた尾根の、隣の尾根にある。
歩きながらちらちら見える小屋らしきものが、谷を挟んでいるのでかなり遠く感じて、かるく絶望したり、いやあとこのくらいの時間であそこに着けるのか、と感心したりしていた。


頑張ったね😌

彼はどこでも寝れます

千枚小屋はとてもきれいだった。椹島ロッジを見に行った時からうすうす勘づいていたが、
多分ここの山域の小屋はきれいだ、と思った。
テント場はほぼ人がおらず、快適だった。途中であったあのパーティーも無事ついたようだった。

アルファ米とレトルト牛丼

みんな今日は常に眠気と戦っていたので、この瞬間が待ち遠しかったと思う。おやすみなさい。

8日
中日!二泊三日の一番楽しい時だね
今日はたくさんピークをとります!


千枚岳

千枚~悪沢岳が細いところが多かったなと感じた。悪沢に近づくほど広くなるが、一時細いトラバースが続き、転がったら落ちるなあと感じるところがあった。過去の遭難検証の話を思い出しながら歩いた。



ひょー


大きい

仲良しだよね

悪沢岳についたころには日もすっかり登っていた。
なんか分厚い雲あるぞ
うわ、どこらへんかなあ∼
...静岡だ!!!!
きっと大雨だったのではないでしょうかね。


富士山やっと見えた



高林のスマホたて優秀

よく雑誌やインスタで見る赤石岳の姿を実際に見れて感動。
こりゃ立派だね。

綺麗なので写真大きくしちゃおう

中村の黄色ヘルメットいいよね



悪沢岳~もちょっとスリルある下りだった。ここではヘルメットを着けることにした。
下りながら振り返ると、逆から登りたくないなあと思わされました。

荒川中岳
前岳はデポ。荒川大崩壊地が見れます。かっこいい

軽い足取り∼

デポはみんな嬉しそう
そして!荒川小屋へ下ります。
今回のお楽しみはここです。
部員の鈴木(こ)が一か月間バイトをしている荒川小屋へ寄る!という目的がありました☺
荒川小屋のご主人さんは静大OBさんだということで、そちらもわくわく。


きれい
お花畑がきれいなカールを下り、荒川小屋着!
さっそく再会。わーい!!!😆
と、わちゃわちゃする間もなく、ヘリが来るよ~と。
物資の運搬の時間帯だったようだ。届いた荷物は小屋の中まで、バケツリレー。


早速働く

ふんっ

様になってるみんな

間近でみるヘリはとてもかっこよかった。ヘリに乗ってみたくなった。

ばいばーい
お手伝いのお礼に、と飲み物と悪沢Tシャツをいただきました。バタバタとお騒がせしました。 ありがとうございました😊

山ポーズ...!
元気で楽しそうでよかった!! 私たちも会えて元気になった。
素敵な小屋だったので、またのんびりお訪ねしたいと思った。
お別れして、再び出発!


赤石岳へ向かうよ

ガスに覆われながら、えっちらおっちら登る。
少し天気が心配だったが、まだ大丈夫そう。もう進むしかない。

小赤石
デポして、赤石岳登頂!みんな頂いたTシャツ着てるのでなんだか変な一体感があるね。

部活感出てるね
さて、あとは小屋まで。意外とまだあるんだこれが。

八ヶ岳の赤岩ノ頭からの下りと、中アの宝剣からの下山と、双六の巻き道のトラバースと、ただの下山を、混ぜ合わせたような道のりでした。



これはまだ序盤だヨ

赤石小屋の水場の制限が日によって変わるらしいので、途中で沢水を汲んだ。


ついたー
中日終了。
お疲れさまでした!


9日
下山です!SLは大串にバトンタッチ。
くねくねつづら折りしつつ、下っていく。



完!...?

椹島周辺まで降りてきました。が、みんなの顔が暗いな...
あとは平らな道を4時間ほど歩くだけだよ?
...泣

トラックが乗せてくれたりしないかなあとかぼやきながら、行きしよりペースを落として帰路につきます。
どうやら山に登っている間に地震があった様子。各々家族に連絡を取りつつ。

あおいー!

あまりにも道は長く、飽きちゃうので、度々出てくる橋を渡ったりしてみる。

夏を感じる

赤崩を撮った気がする。

残り3キロを切ると、走ろうかな、、とかいう輩が出てくる。あと2キロくらいのところでついに走り出した。一応後に続くみんな。先頭は速いので、一気にばらける。バスの運転手さんもびっくりだよ。

一年の時に先輩に、ありまも走ろう、と言われましたが
来年入ってくる後輩の女の子が、「女子の先輩も走ってたんだよ」、
と言われたら困るし逃げれないだろうから
私は走りません!!と宣言していた。していたんだが、
そんなこと言われて困る後輩の女の子は入ってこなかったのでもう走れちゃうなあ、
と思い出しながら走った。ははは、頼もしい後輩ちゃんです。


何がしたかったのかはちょっと写真からは読み取れないのでコメントに困ります


駐車場着!一年を迎えにピストンするとウメダがついていてくれた。では、と言って颯爽と走っていった。優しいね。
みんな無事到着!

ほっこり

よくいく温泉にまたお邪魔して、どのくらい制覇したかなあとミニお団子標識を確認して、お昼ご飯を食べて、酔いそうな山道を帰った。


 
まとめ:
本合宿の準備としてある事前合宿だが、その準備山行としての役割が果たせていたと思う。歩きながら、これ買っとかなきゃ、あれ持って行こう、などの声が聞こえた。二年生は本合宿で久々のSLを担当する人もおり、準備したいということで今回SLをしている人もいて、いろいろな面から、次につながる山行になったのではないかなと思う。一年生は初めて二泊三日を体験し、疲労もあるが楽しかったという感想が聞けて良かった。今回は一年生が一人の中、とても頑張ったと思う。上級生としては、ペースが落ちた時などまだまだフォローできるところがあると思い少し反省している。が彼は強いので何とかなると思う。
全体の反省点としては、久々なので時間管理が緩かった、とか、少しテン場でうるさかった?などいろいろ。頑張りましょう。
一年の時に本合宿の予定だった場所を、事前で行けたことにみんな少し成長を感じられたのではないだろうか。
とはいいつつ体力的にも精神的にもキツめではあった。鈴木に会えたことで本当に元気をもらえて頑張れた。こういうのは初めてですごいなあ、と感じた。
歩きごたえのある、山だった。かっこよかった。ぜひまた行きたい。(林道はもういいかなあ)

(文:有間)

2024年8月3日土曜日

2024/8/1-3 常念岳 蝶ヶ岳 大滝山

日時:2024年8月1日~3日

メンバー:CL菅原,SL大串、高林

行程:
1 日 静岡=三股―前常念岳―常念岳―常念小屋 
2 日 常念小屋―常念岳―蝶槍―横尾分岐―蝶ヶ岳―大滝山荘―大滝山 
3 日 大滝山―まめうち平―三股=静岡

記録:
テスト週間を挟んだり、なんだかんだで三週間ほど山行が無かったのでこのままだと事前合宿に体力的な不安感があるということで夏休みの初日から北アルプス常念岳周辺に行ってきました。
2時に大学に集合して下道で三股登山口の駐車場まで向かいましたが、8時前に着いた地点でもうすでに上の駐車場は満杯だったので少し下に停めて歩きました。
登り始めから急登でどうにも自分の調子が出ず、大串に水を2L持ってもらって何とか食らいついていく形になってしまったのが本当に情けない。テスト明けも相まってただでさえ足りてないのに更に体力が足りていないのが一番の問題なのだが、それに加えて今回は睡眠不足と朝食の栄養がまだ回り切っていない感じがして、今後そこら辺も含めてマネージメントしていけるようになりたい。
今回はトレーニングの意味も込めて液体類を一人7L以上持っていたのだが、樹林帯での急登と前常念岳直下の岩稜帯で確実に効いてくる。おそらくこれで雨が降ろうものなら心が折れていたかもしれない。3日間を通して天気が良く景色に支えられた山行であった。
出発時刻があまり早くないので夕立が来る前にテン場についてしまいたくて、前常念岳で水をいくらか捨てる決断をしたのだが、前常念から分岐までは思っていたよりもかなり歩きやすく、結果論的には正直捨てなくてもよかったのではないかと後々思ってしまったが全ては自分の弱さが招いた結果であるから小屋で水を買うことにした。
分岐に出ると真正面に槍ヶ岳が見え、去年の本合宿で歩いた稜線の美しさにテンションが爆上がり。裏銀座から槍ヶ岳と槍ヶ岳から伸びる東鎌尾根・北鎌尾根は北アルプスに来たんだなと実感させてくれる。常念小屋は200mほど分岐から下ったところにあるのだが、かなりのがれ場で明日登り返すことに若干の憂鬱さを感じながら慎重に下って行った。
晩御飯は米にシーチキンとコーンと入れてコンソメで味付けしたものと、バイト先で頂いてきた余りもののカツ。前日までテストを受けていたせいでろくに食糧計画を立てずスーパーで適当に見繕ったせいで3日間野菜がなかったのはプチ反省である。高林さんの下山後の昼ご飯の希望がサラダバーであったのは驚いた。
自分は食べ終わってろくに荷物も整理せずに寝落ちしてしまったが、6人テンに3人であったためにさほど邪魔にはならなかったようである。
2日目は三時半に起床しラーメンと肉団子を平らげ、四時半に常念小屋を出発。朝日に照らされる槍ヶ岳がきれい。常念岳山頂での休憩時に昨日のうちに2L補充したはずの自分のハイドレーションから1L以上夜のうちに漏れ出ていることが判明し、2日目の水がギリギリになることが確定したが、漏れちゃったもんはしょうがない…買えることを祈ります。
ツアー客も相まって常念岳山頂はにぎやかでした。今年度の山行は昨年度よりも天気のいい割合が高い気がする。さんざん筆者の雨男説が言われているがこの山行で覆せたのではないだろうかと思ったり……。
常念岳から蝶槍までは一気に下った後に登り返して南下を繰り返します。しっかり寝た分1日目よりは確実に動きがいいのを実感してました。睡眠時間だいじ!
このあたりから穂高連峰が非常によく見えました。涸沢カールから上がって涸沢岳を挟んで北穂・奥穂と西穂から槍までの稜線がくっきりしていて、いつか歩いてみたいなと強く思いましたね。
蝶ヶ岳ヒュッテから大滝山方向の分岐に進み小一時間下りて登ってを経ると突然大滝山北峰がでてきて、大滝小屋のテン場指定地になっていて驚きました。張り数は少ないが景色もよく大滝小屋のトイレが水洗(?!)でたいへん良かったです。
ねるねるねるねを作ったり、暑さと開放感から服を脱いだり思い思いに過ごしていたところ、もう一方天幕する方がいらっしゃって西穂から槍への縦走や後立山連峰縦走の話を聞くことが出来、山の先輩方はやっぱりすごいなと感じましたね。
映画トップガンに出てきそうな雰囲気を醸し出している高林さん。人生初ねるねるねるねに大感激を受けていました。夜はパスタを茹でて就寝。
翌朝テントを出ると思わず笑ってしまう程に綺麗な雲海が広がっていました。雲海と朝日に照らされる穂高連峰を見ながら下山を開始します。ピストンの憂鬱なところは下ったところを登り返すところですよね。
やはり人気な山だけあって登ってくる人も多く、常念岳から蝶ヶ岳の区間は外国の方もかなり多い印象を受けました。下山後にカモシカスポーツに行くことが決定したため皆の気持ちはそちらに傾きつつありましたが、なかなか下山も長く感じました。
なぜ迂回路が設定されているのか分からなかったのが、実際行ってみると沢が増水すると登山道が冠水するために一度尾根にあがる迂回路があるのを知ってよくできてるな~と感じましたね。

まとめ:
1日目大串には情けない姿を見せた形になってしまったが、事前合宿でバテるよりは相当マシだったと思う。快晴の北アルプスを3日間堪能することができ、体力的にも次の北アルプスへのモチベーションをかなりあげることが出来た。同期がパワフル系ばかりでいつも助けて貰ってばかりなのだが、いずれソロでも行けるように個人としての心身両面でのレベルアップもはかっていきたい。どうしても北アルプスは遠いので運転してくれる高林さんはありがたい。急な計画にも関わらず乗っていただきありがとうございました!
(文:菅原)






2024年7月14日日曜日

2024/07/13~07/14 北岳

日時:7月13日(土)~7月14日(日)

メンバー:CL高林,SL鈴木(琴),梅田,鈴木(大),中村

行程:
13日:静岡(3:30)=芦安駐車場(5:01)-広河山荘原(6:15)-白根御池小屋(9:33)-北岳肩の小屋(13:00)
-北岳(14:16)-北岳肩の小屋(15:07)
14日:北岳肩の小屋(4:10)-白根御池小屋(5:48)-広河原山荘(7:43)-芦安駐車場(10:57)=静岡(17:00)

記録:
ボッカディアというボランティアに参加してきました。
10キロほどの石碑を三国沢の源流まで運ぶ計画でしたが、天候の悪化により肩の小屋まで運んでお開きという形になってしまいました。
去年の事前合宿と同じルートで、今年こそは間ノ岳まで行くぞと思っていたのに残念です。

13日
朝3時に部室に集合、手早く準備をしてバス停のある芦安駐車場へ向かいます。
前回は食料を必要分すら持っていなかったので持ち物を確認しました。
まだ7月なのにザックが冬山並みの大きさに。
バスにギリギリで乗り込みボランティアの集合場所である広河原山荘に到着。
点呼とラジオ体操の後、本日の目的地である肩の小屋へと出発です。
2年以上の部員が肩の小屋を肩のゴヤゴヤと口を揃えていうのはなぜなんでしょうか。
今日のテン泊の荷物に加えて石碑のパーツを二つ担いでいきます。
普段全員で分割する荷物を今回はパーティーの5分の3で持たなければならないので普段よりずっと重く、石碑も背負うための道具がザックのように体にピッタリ合うわけで
はないのでこちらもなかなか大変。
運営の方を先頭に樹林帯の急登を登っていきます。
石碑を持つ中村が車酔いと空腹で死にそうでした。
この青年の名前は鈴木君
厳しい急登を乗り越え白根小池小屋に到着。
アイス販売の看板が輝いて見えます。
少し休憩し第二の急登を登り始めます。
登っていくとすぐに先ほどまでいた白根御池小屋が豆粒ほどの大きさなっていました。
急登が終わると稜線に出ます。
ここまで来れば肩の小屋まですぐ、と思っていましたが思いの外遠い。
少し歩いてようやく到着です。
この時点であたり一面雲景色でかなりガスっていましたね。
明日の天気がほぼ間違いなく悪いため北岳山荘まで石碑を運んで終了という話を聞き、まだ天気がマシな今日中に北岳を取ろうという話になりました。
テントをさっさと建ててサブザックを持ちいざ北岳へ。
ガスがかなりひどく稜線上ということもありかなり肌寒いです。
北岳へ向かう途中柱のたったピークを発見。
中村が岩場を残って向かいました。
徐々に言動が前嶋化してきている気が。
北岳山頂に到着!
鈴木君の人生最高度地点が更新されました。
周りは見事にガスっていて景色は何も見えなかったので撮影の後晴れるまで少し待とうという話になりました。
しかしながら全く晴れる気配がないので20分ほどの休憩しテントに戻ります。
帰路の途中でボランティア付きのガイドの方とすれ違い石碑を肩の小屋において終了ということを告げられました。
去年のデジャブが漂う中テント場に戻り夕飯のカレーと中村持ち込みのみかんを食して寝ます。

1日目終了。

14日
4時に集合、出発のため3時に起きていそいそと朝食と撤収を勧めます。
朝食に時間がかかり少し集合時間に少し遅れてしまいました。
20歳のガイド専門学校の生徒さんと一緒にまだ暗い中昨日の道を降ります。
急な下りで雨で湿ってもいたため何度も滑ってしまいましたが、ガイドの卵の方々はさすがで滑らず楽々降りていました。
歩行の課題はまだまだ多いですね。
広河原山荘に到着し、バスを待ちます。
バスに揺られて無事駐車場に到着。
下山完了。

まとめ:
今回初めて山岳関係のボランティアに参加しました。
学外の登山者と交流する機会は普段の部活動では少ないのでこうした場には積極的に参加して同じ登山者と関係を作りたいですね。
テスト前最後の参考になりましたが今年も白根三山は北岳のみとなってしまいました。
可能であれば今年のうちに白根三山の全山はリベンジしたいです。

(文:梅田)

2024年7月6日土曜日

2024.7/6.7 南アルプス  仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳


日時:7月6日(土)~7月7日(日)

メンバー:CL前嶋,SL梅田,松田,菅原,有間,高林,中村,大串,増田,鈴木琴,鈴木大

行程:
:静岡=歌宿-仙丈小屋-仙丈ケ岳-小仙丈ケ岳-長衛小屋
7日:長衛小屋ー仙水小屋ー仙水峠ー駒津峰ー甲斐駒ヶ岳ー摩利支天ー駒津峰ー双児山ー北沢峠こもれび山荘=静岡

記録:

甲斐駒・仙丈に行ってまいりました。3年生は1年生の時に黒戸尾根経由で登っています。今回違うルートかつ南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ケ岳も行けるので楽しみ。2日通して高低差があるルートですが張り切っていきましょう。今回マイナーではあるが、丹渓新道ー馬の背ー仙丈ケ岳のルートで挑む。某先輩方も過去に甲斐駒仙丈を登っているが、体力錬成合宿という点では既に何か勝っている気持ちでいました。そして計画した本人は足の不調のため欠席、良い景色だったので言えることだが、残念😊!

静岡から高速利用し戸台パーク(仙流荘)へ。そこには既に始発のバスに乗るために並ぶ登山客の行列が。私たちがほぼ最後でした、バスは3台ほど運行。バスの運転手さんのアナウンスが面白く心地よかった。眠かったが、お話も聞きたいという葛藤。30分ほどバスに揺られ歌宿で下車。運転手さんに応援され、北沢峠に向かうバスを見送った。あんなに登山客がいたのにここで降りる人は私たち以外にはいなかった。しばらく歩き、丹渓新道登山口にていざ入山。

天候曇りで暑すぎなかったのが良かった。しかし暑いのは暑いので早く稜線に出たいかも~。何もない樹林帯をしばらく登る。道中、地図上で花畑の表記があったがよくわからなかったのは残念だった・・・周りを見る余裕欲。また、崩れた斜面にてカモシカを発見。写真を撮る前に逃してしまった…。バスの運転手さんが戸台大橋の看板にもあるシンボル(?)のカモシカについて触れていたので一目見ることが出来て満足。

馬の背あたりまで来たところで、ひらけた場所に出る。
仙丈ケ岳と仙丈小屋
風が通り気持ち良い、景観も最高。
近づいてきた今日の目標。ここ最近の山はガスガスだったので、景色が見えるのはやっぱり良いですね。

綺麗なカールだなぁと気づいて。
仙丈小屋と仙丈ケ岳が見えている、これは「思ったより遠い?近い?」 
私は年々、目に見えていると楽に感じてきました。
南アルプスの女王・仙丈ケ岳着

12時半頃女王制覇。天気ももってくれました。周りもよく見えた。前回の空木はガスガスだったため個人的に既に満足。

鳳凰三山、富士山、白根

仙丈ケ岳がなぜ女王なのかという疑問に後輩から「北岳(王)があるからじゃないですか」と言われて腑に落ちた。確かに。仙丈ケ岳というかっこいい名から男の方が妥当だろうと思っていたが、丸みを帯びた稜線は確かに女王っぽいかも。稜線がSラインに見えてきた。

女王をあとにして小仙丈ケ岳へ向かう。と、雨がちらつく。合羽だけきて雨がひどくなる前に樹林帯に入っちゃおう、とするも、さらに強くなってきたのでザックカバーもつけて行動再開。しかし、行動開始後すぐに止む。何人かとすれ違ったが彼らも雨具を着用していなかったため先は大丈夫だろうとレイヤードも兼ねて小休憩。山の天気はわからないねーなんて話しながら動き出そうとしたときにまた雨足が強くなる。さっきのこともあるためレインウェアを着る着ないは個人にまかせて行動再開したが…。

長衛小屋まで降りっぱなしでした!
山の天気はわからないねー。
上にいたとき怪しい雲が迫ってきていると把握していた部員もいたため観天望気やはり大事。そして、樹林帯入ったものの針葉樹は屋根がないに等しいため雨貫通。地図から分かる情報もやはり大事。
皆ずぶ濡れでこの日の行動は終了。しかし、夕立に合う経験が出来てよかった。

雨も止み、外で晩酌
お酒の飲みすぎはほどほどに。(美味)

2日目

本日は甲斐駒へ向かいます。
後輩が沢が重なるルートのため、増水したらどうしよう、このテン場も危ないんじゃないかと夜通し考えていたらしい。結局雨も降らず、沢は増水しても危険性が少ないことが分かったが、こういう視点は重要。学ばせていただきました。

仙水小屋ー仙水峠では地図上は砂礫であったが実際は大きな岩ががれた感じ。浮石多いが岩場は楽しく通過できた。

仙水峠にて小休憩挟み、しばらく続く急登に意気込む。


右の鳳凰三山、オベリスクがわかりやすい

甲斐駒ヶ岳と摩利支天

駒津峰着。この時点でコースタイムからかなり遅れた。ここでデポするという意見が列裏の上級生らで出ていたらしいが、考えている時間がもったいないとしてそのまま進む。

この判断について、デポを何時間まで許容するかの認識の違いがあった。皆がアタックザックに切り替え、日帰り装備として考えるのなら3時間ほどの行動も良いのではないかという意見。部員のほとんどがアタックザックを持っている状況であればデポの選択も広がる。
 しかしこの人数のデポは邪魔になりかねないし盗難の可能性もないわけではないので避けたい、といったところだろうか。?
ところで、実際山に来てまで盗む人って存在するのか。?


六方石までも鎖場あり、慎重に進むが楽しい。
ここで小休憩&デポ判断。各自準備して直登ルートで甲斐駒ヶ岳へと向かう。



中々楽しかった。みな岩場がお好きなようで。前半の疲れも吹っ飛びますね!

登っている最中ヘルメットを装着している登山者がちらほら見えたためヘルメット装着の有無について考えたが、落ちたら一発アウトの面で付けている節もあるのだろうか。ガレ場のように頻繁な落石の危険性はないが・・・。この山域での装着義務はないが、不安に思うなら付けるのが最もだろう。と感じた。
南アルプスの貴公子・甲斐駒ヶ岳着
8時半頃貴公子制覇。なぜ貴公子なのか。険しい岩稜、白く綺麗な花崗岩・・・?白い甲斐の駒=白馬の王子様ってコト…⁉

後ろに仙丈ヶ岳も見えて良い。ここまで歩いてきたのか、感嘆。

八ヶ岳が見える
2年前は雲海が広がってとても幻想的だったが、今回は周囲の山容が全部見渡せてとても気持ち良い。そして2年前とは違って山が何となくわかるのも楽しい。もしかしたら山を続ける価値はここにあるかもしれない__

摩利支天と甲斐駒と梅田
甲斐駒自体が修行の山だしその名から信仰系の何かだと思っていたが、仏教の陽炎の神様らしい。勝利・蓄財・除災の神様らしく武士の間に信仰があったらしいです。
、、、で、なんでこの山が摩利支天なんでしょうかね。


でっけーイワ

甲斐駒ヶ岳から摩利支天まで素直に向かえないのはこの切り立った崖があるからか、と後輩が一言。なるほど、また後輩から学ばせていただきました。そしてクライミング勢はさっきから「綺麗なクラック!」「あそこボルトありませんか!」とうるさい。ボルトなんてねーよ

では、あとは下ります
13時頃北沢峠着。
バスに間に合ってしまう。歌宿まで歩くか、バスに乗ってしまうか…。
今回はバスで帰りました。たまたまツアーの方の貸し切りバスに乗らせていただき快適に帰れました。また、歌宿まで歩いたとしてもバスが満員で乗れなかった可能性もあるという点からもおとなしく諦めましたが、事前の下調べで把握しておくべき事項であったと反省。

今回も怪我無く帰ってこれました、お疲れさまでした。


帰りは毎年恒例ぼんち

食べすぎておかしくなった梅田、SLお疲れさまでした。

まとめ:
SLの梅田は大きな声を出せるので登山者とのすれ違い等スムーズに行えたのではないだろうか。相手への気遣いも個人的にはグッド👍。急遽CLになった前嶋も良かった。以前のCLがダメダメだったらしいが、ダメなところは今回で改善していた様子。また、改めてポジティブ要員は大事であることを気づかされました。なれないSLCLお疲れさまでした、先輩らしい一面を見れたので良かったです、反省点も沢山挙げられましたがそれぞれ吸収して次の山行に役立てていただけたらなと思います。

1年生に関しては2人とも強くて頼もしい。中村は知識、鈴木はタフさって感じで良いね。2人とも歩行がまだ不安であるが、これに関しては経験ありき。また、先輩方は「気を付けて歩こう」といった抽象的なアドバイスでなく具体的にどう歩いた方がよいかといったアドバイスを増やしていけたらよいと思います。昨年同様に既に1年生が優秀であるが故の課題でしょうが、原因分からないと改善もないですしね。もちろん気づかさせるための”あえて”も良いと思います。先輩方の新たな学び・気づきにもつながると思いますので・・・。1年生2人はこの時点で大分歩いたのでより強くなることでしょう。今後に期待星。
(文:鈴木琴)