2023年9月23日土曜日

2023/9/23~24 鳳凰三山(個人山行)

日時:9月23日(土)〜9月24日(日)

メンバー:CL堀,SL大串,菅原,渡邊

行程:
23日:静岡=夜叉神峠駐車場-夜叉神峠-杖立峠-苺平-南御室小屋
24日:南御室小屋-薬師岳-観音岳-薬師岳-南御室小屋-苺平ー杖立峠-夜叉神峠-夜叉神峠駐車場=静岡

記録:
夏休みに1年で山に行きたいと思っていたものの、スケジュールが合わないのであきらめていた。が、周りの協力によりなんとか行くことができた。
鳳凰三山を選んだ理由は、名前がかっこよかったから。
初めての1年のみの山行で、かつ自分が夏合宿でダウンしてしまったこともあり、二日目の行程時間に少し不安があったが、ここ以外に名前がかっこいい山が思いつかなかったのでここにした。

23日
午前4時。部室に1年生が4人だけ集まるのが新鮮だった。
窓からみる空模様は明るくなるにつれてどんどん怪しくなり、駐車場に着くころにはもう真っ白。

すっげえ白くなってる

7時半ごろ入山。一か月振りの山だったため、身体が重い。天気も悪いため気分も上がらない。読図を間違えて自分の場所をだいぶ手前だと勘違いし、体力がないから歩くのが遅いんじゃないか?と思ってしまい焦って倍近いペースで歩いてしまった。自分の間違いを指摘されるころには夜叉神峠に着いていた。ごめんなあ。


なにもない

夜叉神峠から歩き出すとすぐに雨が降ってきた。ザックカバーをつけたが、すぐにやんでしまった。
杖立峠に着いた。はっきりしない天気だというのに、妙に人が多い。ご老人にマダムに家族連れなどなどでにぎわっていた。
 
人が多くてこれしか撮らなかった

杖立峠から苺平までは広々として歩いていて気分がよかった所もあったが、途中でダレてきた。小屋に着いた時のことを楽しみにしながら歩いた。
苺平から甲斐ある寄り道をしようと思ったが、道が分からなくてやめた。

あと少し

サルの毛がどうのこうのみたいな看板を見てあーだこーだ言いながらテン場に到着。
おじさま達が宴会して盛り上がっていた。楽しそうだった。
負けじと私たちもジュースパーティーを敢行。





今思えば晩御飯まで四時間くらいあったので甲斐ある寄り道をすればよかったのだが、天気があいにくの曇りの上、寒い。あまり動くような気分にはならなかったのでテントでグータラしていた。

ばんごはんはメンチカツカレー。お米もうまく炊けた。やっぱり12人前を一気に炊くのはおかしかったんだ。
鍋は一つしかないから

粒が立ってておいしかった

 渡邊は今日、もともと風邪気味だったのだが、1日目の行程を終えた時点でそれが悪化していた。2日目の朝の体調でどこまで行くかを決めるため、2時半から3時の間に起きることにして就寝。


24日
2時45分に起こされた。間ってそういうことかぁ。
朝はホットドックとコーンスープ。
吐いた息が白くなり、寒さを感じた。
4時30分過ぎに出発。まっくら森のやみの中を進んでいると鳥のぬいぐるみがいた。怖かった。
本当に怖い

木々の隙間から明かりがちらちら見えてくると自分が高いところに来た気がしてだんだん気分が上がってくる。夜景ってどこのだろうと見えるとうれしい。
5時50分前に稜線に出た。雲が邪魔で日の出は見えなかった。

甲府盆地
一か月ぶりの稜線はたのしいなあ!
砂っぽい地面が見ていて新鮮だった。左側に白根三山が見えていたはずなのだが、それに対してリアクションをした記憶があまりない。雲がかかってたのかな。

薬師
観音

結局渡邊の体調は悪いままだったので観音岳まで行って帰ることにした。なあに、元気になったらまた行けばいい。

おもむろにスクワットをしだす堀

稜線からは富士山が笠をかぶっているのが見えた。思ったよりも大きく感じたし、富士山だとわからなかった。ニセモノの富士山がご立派に笠なんてかぶってんじゃないよ!と貶してしまった自分が情けない。

ごめんな富士山

稜線を降りて樹林帯に入るころには天気もすっかり良くなっていた。
苺平から辻山への道が分からなかったが、堀は昨日の時点で分かっていたみたいだった。まだまだSL力が足りていないと反省。
夜叉神峠からは昨日とは違い白根三山がよく見える。
アフター

お地蔵さまは見れなかったし甲斐ある寄り道もできなかったけどいいもの見れたのでそれなりに満足。特に事故もなく山道を下り、謎のループ橋を通らされながら静岡に帰りましたとさ。お疲れさまでした。

今日の核心




まとめ:
山の選び方は適当だったし、ご飯もレトルトだよりでカロリー計算をほぼしなかったけど、山行の一通りの流れを自分たちで考えるという経験ができてよかった。本当は計画通りに行けばよかったけれど、今回は仕方がないと思う。でも、撤退する癖がつかないようにはしていきたい。
あと山行記録は早いうちに書いた方がいいと心で理解した。
(文:大串)

2023年9月17日日曜日

2023/09/17 岩岳アイゼンガルドクライミング

日時:9月17日(日)

メンバー:蓮容, 増田, 高林

行程:
17日:静岡=地蔵峠登山口-岩岳直下の岩場-地蔵峠登山口=静岡


金曜日にジムで登って遊んでいたら山歩きの衝動が抑えきれなくなったので
後輩たちに声掛け。

増田と高林(...!!!)が付き合ってくれました。

記録:
連休の混雑と地上の暑さを避けるため、今回は安倍奥の岩岳アイゼンガルドにお邪魔しました。
高林の運転で有東木の集落を通って8時前に駐車場へ。
そこから岩岳に向けて歩きます。

山といっても低山。今回は多少の歩荷はしようとロープも3人で4本持って行ったため汗だく...。
後輩たちの服は絞れるほどにびしょびしょ。
それでも稜線まで上がれば多少は風も吹き、山歩きを楽しみながら❓1時間ほどで目的地へ。

岩場の入り口は一般ハイカーが迷い込まないように分かり難く、笹薮に覆われています。
以前の記録だと入り口を塞ぐように枝が積まれていたようですが、現在はそんな手がかりもありません。
岩岳直下の斜度が緩んだあたりから笹を分け入って入場となっており、初めてだとなかなか気づけないと思います。
岩場の直上

懸垂下降で入場
岩場へは登り降りのための巻道も整備されていますが、今回は練習のため懸垂下降で入場しました。
昨晩が雨だったかで心配でしたが、コンデションはよく乾いておりよかったです。
稜線部なので乾きも早いのでしょう。
マイナーなためか若干苔っぽくもありましたが概ね問題はありませんでした。

とりあえず、練習用にウルクハイ・ワルツ(5.10a)にトップロープをかけ、遊んでもらいます。
アイゼンガルドという名前をはじめとして、この岩場のテーマは”指輪物語”が中心となっています。他にも、ゴラム・アゴゴやらギムリ・マッシュポテトやら...。響きが良く、ルート名を無駄に呼びたくなってしまいます。

高林に登ってもらいましたが、以前は5.8でもやっとであった彼がそこそこ順調に登っていきます...!高林、クライミングはもう常軌を逸して、尋常でないほどに、それはもう言葉にできないくらい苦手だったのですが、なんと

   いや楽しいですね!」...!!!

あの高林からこんな言葉が出る日が来るとは、、、感動しました。
夏合宿が終わってから、ジムに通ってその成果が出始めているようです。
努力は報われるんですねー。

次はリードだね!
増田にはカムのセットを練習しながら登ってもらいます。
自分もまだまだ猛練習が必要ですが、プロテクションのセットには練習と慣れが必要ですよね。

ファルコンファング 3つ星ルート
サルマン・サンバ(5.9)

ファルコンファングに"遊ばれる"高林


増田はサルマン・サンバをOS。
このルートも爽快で楽しいです。
帰りは変則的ですが、懸垂下降で回収してもらいました。

自分はそのあと、この岩場の三つ星ルートであるファルコン・ファングを狙いましたが、1テンまで組み上げたところで時間切れ。
RPはできませんでしたが、豪快で楽しいルートでした!次には落としたいと思います。

帰りは同じ道を引き返しますが、行きも帰りも岩場でも、誰にも会いませんでした。
これからの時期、紅葉が進むとアプローチももっと快適になってきます。
是非また訪れたいと思います。







まとめ:
世は連休の中日。
低標高帯は厳しい残暑。

小川山は激混みだし城山などでは焼きビーフンでもポーチドエッグでも岩で作れてしまうでしょう。

そんな中、快適に遊べる岩場が存在するのか。
静岡にはなんと、廻り目平並みの標高でクライミングができ、しかも人も稀でアプローチには山歩きもできる素晴らしい岩場が存在します。

安倍川を車で遡ること1時間弱、そこから1時間のハイキングで標高1,600mの岩場、岩岳アイゼンガルドに到着です。

山歩きも楽しめるうえに晴れていれば南アも望めます。
山奥の雰囲気の中、静かにのんびりとクライミングを楽しめる素晴らしい岩場だと思います。
(高林も絶賛…!)
地元のクライマーの方々が開拓に尽力されたようで、感謝致します。

寒くなる前にもう一度訪れて、それぞれの課題にリベンジしようと思います。

(文:蓮容)

2023年8月27日日曜日

安部奥 早川水系 御馬谷

日時:8月26日(土)~8月27日(日)

メンバー:CL蓮容,SL増田,有間

行程:
12日:静岡=見神の滝―御馬谷出合―取水施設―幕営(1100m付近)
13日:幕営地―八紘嶺―三角点(1197)―雨畑川林道―見神の滝=静岡

記録:
駐車場からは綺麗な滝がみれ、士気高く沢の準備。
天気もいいし、これから2日間頑張るぞ~(なっがい林道歩きも含め...)
ただ、沢だとまあ良くあり得るらしい


快適な林道

気分は上々

でっかい蜂の巣のお出迎え

入渓点探し(何気に核心)

以前若月さんが下ったところがあるらしいが...。これぞ!というところが見つからず蓮容さんに見守られながらウロウロ、ウロウロ

ここに決めた!

入渓するまでは相変わらず毎回怖い。傾斜は急だし、崩れる箇所も多いし...
蓮容さんが先頭だったが、その後ろで離されてく後輩2人。
無事に沢に降り立ち、準備。

まだスタートしていませんが...

いってきます

うっそうとした森の中だけど、適度に明るく、気持ちがいい。久しぶりに快適な沢の予感がするゾ。


水の中も気持ちがいい

ここの沢はなんか緑が気持ちよかったように感じる。

立ち塞がる人工物

途中、開けてる地形に差し掛かった時に蓮容さんの提案で釣りをすることに。
餌にする虫を探す。までは良かったのだが...虫を針を刺して串刺しにしなきゃならないことに大騒ぎ。やれ痛そうだのかわいそうだの。そんなことして長く苦しめる方がかわいそうという蓮容さんのもっともな発言もあったが、悪戦苦闘。命をいただくということについて少し考えさせられました。

刺せないよぉ

いざ

蓮容さんで1本、後輩2人で1本もって挑戦したが釣果は0。

ポイントも教わりながら

そんなこともしながらどんどん上流へ
細くなって水深も深くなっていく

カッパ!?

この写真みどりキレイな気がする

沢が苦手と言ってる有間さんも楽しんでました。

エイヤッ

クライミングもお手のもの

ところが、アクシデント発生
蓮容さんが足を滑らせ、足を負傷。捻挫っぽい
しかし、さすがは?蓮容さん。これならなんとかと歩き出す。
すっかり捻挫がくせになっている増田の持っていたサポーターも役に立った。

杖を片手に

蓮容さんの驚異的な頑張りもあり幕営適地に

薪は多い方がいい

薪が湿ってたこともあり、火がつかない!
死活問題なんで格闘することしばし..

やっと

ついたっっ

火がついたら楽しいキャンプファイヤー
毎回このときがいちばん生について実感する

夜は寒くなって起きた人が薪を継ぎ足す永久機関(凄いよね)が成り立ち朝まで火が持ちました。


元気に脱渓を目指します

杖をついてても早い蓮容さん..流石です

ときには人を踏みつけ

朝も気持ちが良かった
木漏れ日っていいね。

脱渓ポイント探し

脱渓は毎回大変。
今回はトレースもしくは獣道があったが、急なことに代わりはない。

ここは二重稜線

片足だけの沢靴

道中、二重稜線を見つけたり片方しかない朽ち果てた沢靴を見つけたりした。
そして...

か、看板だ!!

無事に登山道に復帰。

道だ
景色も良き

八紘嶺はお団子標識だったのでもちろん...
食べます

沢から初めてピークを取るのはやっぱ楽しい。
ただ今回はそれだけじゃないんです。
ピークハント後また登山道を外れバリエーションへ

読図はしっかり

尾根はそこまで急じゃなかったので歩きやすかったが読図が試される
SLは有間だったが慎重に進んでいく

前日に捻挫した人の足です

SL有間

慎重にいくがスピードも求められた。
ただ闇雲に進めばいいわけではなく、本当に読図が必要ななる場面だった。

流石に飲んだらお腹壊すと思いますよ

1197後の下りはとにかく悪かった。ほぼ崩落しかけているような場所で...
最後まで気を抜けない

慎重に

慎重に

不気味な像

自由はもうそこに

終わった~

橋を渡って舗装道路に。
ここで待ち構えてたのは駐車場までの林道歩き.......

きつい

足取りも重く

駐車場に着くころはあたりは暗くなっていた
最後は猿の群れにおびえながら駐車場に到着。



まとめ:
まずは、記録を書くのが遅くなってしまったことをお詫びします。少し後回しに、を繰り返してしまいました。

今回の沢は沢登り→登山→バリエーションと盛りだくさんな山行だった。先輩の怪我もあったが、緑豊かな沢を楽しむことができたと感じている。沢登りからピークハントをするのはやはり楽しい。沢登りの目的としてピークハントまで持って行くことができる計画を立てるのもありだと思った。一方で怪我をしたのが先輩だったのもあるが、やはりその場その場での判断は難しいものがあるなと感じた。バリエーションは少しだったが読図を試す場になったと思う。

(文:増田)