2022年8月4日木曜日

2022/8/2〜4 北アルプス 常念岳〜蝶ヶ岳 (A班)

日時:8月2日(火)~8月4日(木)

メンバー:A班 CL池田 SL有間 増地 鈴木(琴音)
     B班 CL奥津 SL高林 吉田 蓮容

行程:
A班  2日 静岡=三股-前常念岳-常念小屋
   3日 常念小屋-常念岳-蝶槍-蝶ヶ岳山荘-蝶ヶ岳-蝶ヶ岳山荘
   4日 蝶ヶ岳山荘-まめうち平-三股=静岡
B班  2日 静岡=三股-まめうち平-蝶ヶ岳山荘-蝶ヶ岳-大滝山-大滝山荘
   3日 大滝山荘-蝶ヶ岳山荘-蝶槍-常念岳-常念小屋
   4日 常念小屋-前常念岳-三股=静岡
記録:

夏の本合宿が南ア縦走なので事前合宿は北アに行きたいとなり、前々から行ってみたかった常念岳を起点に無理やり二泊三日の行程を組んでみた。(なおその後消し飛ぶ本合宿。またリベンジしましょう)


メンバーが12人と多かったので6人:6人でパーティを作っていたが、コロナやら課題が終わらないやらでゴリゴリと人数が削られ4人パーティが2つ出来上がった。これでコロナ対策もバッチリだね!

2日:天候 晴

自分はA班だったのでA班の記録を書く。
高速を使い3時間で三股駐車場へ。北アの中ではアクセスがいい。

行きましょうかー


B班と別れ常念岳方面へ歩き出す。序盤はアブが執拗にまとわりついてきたので皆でなすり付け合いながら進む。

1年女子組 有間とパンを片手に握りしめ歩く鈴木

地図上で蝶ヶ岳に登頂するカエル

を見てはしゃぐ池田と自分

長いつづら折り区間を抜けしばらく歩くと一気に視界が開け岩崚帯となる。この登りがなかなかタフで辛そうだった。若干ペースが落ちる。


疲れても景色に励まされる

前常念手前の石室


前常念岳


頭上を見上げると雄大積雲モクモクモク...。少し不安になったがやがて消滅した。



今日一連の登りを終えて常念岳手前の分岐で大休止をとる。大天井岳方面の景色が素晴らしい。
あと初めて生の槍ヶ岳を見た。思ったより尖ってて面白かった。

それでぼくーもかーぜーをーあつーめてー

下ります


分岐から常念岳まではすぐそこだが、明日行くのでこのまま常念小屋を目指す。到着してやたら皮膚がヒリヒリするなと思ったらめちゃくちゃ日焼けしていることに気づいた。日焼けはかっこいいと思っていたが日焼けしてない部分との境界線がくっきりしすぎてダサかった。つらい。


それでもなお太陽に身を晒し夕食作り

!? 美味い、、、


夕食はコンソメ鍋とご飯。美味かったが明らかにあの米の量は4合を超えていたように思う。鈴木が余った米に余った鍋をぶち込み特製おじやを錬成していた(ほとんど池田が食った)。

夜はあまり寝れなかったので池田と星空を見ながら色々喋っていた。


3日:天候 晴のち雨

日の出に合わせ3:30出発


食パンとウインナー、コーンスープと簡単な朝食を済ませ出発する。昨日下った斜面の登り返しは昨日よりも短く感じた。



優勝


槍穂高だけでなく中ア、南ア、八ヶ岳、富士山と全部見えて圧巻の光景だった。この時点で4人ともがこの山行に満足していたように思う。あと、前々から常念岳の山頂の標識が自分の中で一番印象強かったので今回来れて良かった。


去るのが惜しいな

蝶ヶ岳を目指します

昨日登った前常念


一旦300mほど下るが、一年生がまだ岩崚の歩行に慣れていないのか、想像以上に時間がかかってしまったのでここは一つの反省点である。休憩をとり歩き出すと、前方からインディアンコールが、、、

あれはアメリカ先住民でしょうか?いえB班です


逆回り中のB班とすれ違い皆でハイタッチ。あっちもあっちで楽しそう。
一度樹林帯に入り2592ピークへ至る。この辺りから他大学の山岳部(?)と抜きつ抜かれつしていた。せっかくだから話しかければ良かった。

この地帯はちょっとした花畑


穂高の方はすでに雲に覆われていた。じきにこの稜線も雨が降り出すだろう。


蝶槍

全員50点の表情


蝶槍を超えたところで歯磨きをしながら歩いてくるお爺さんに遭遇した。どうして今なのか? いくら考えても答えは出なかった。
また雷鳥にも遭遇した。池田は今回雷鳥を見るのが一つの目的らしかったので満足げだった。しかし自分だけ歯磨きお爺さんに気を取られていたせいで見逃した。つらい。

蝶ヶ岳山荘



山荘で休憩しているうちに雨が降り出した。明日にかけてさらに悪くなっていく予報だったので大滝山荘へは行かず、ここで幕営してゆっくりすることにした。


テントの中で夏合宿のことだけでなく他にも色々喋っていたがあまり覚えていない。鈴木と会話が噛み合わなさすぎて面白かった。

夕ご飯はパスタと魚肉ソーセージ。魚肉ソーセージを初めて食べたが個人的にあまり好きではなかった。あと1人あたり3本は多すぎて苦行と化してしまった。一昨日と昨日が寝不足だったのでよく眠れた。



4日:天候 雨時々曇り


朝から雨だった。フルグラと(これまた)魚肉ソーセージ3本を食べてテント撤収し出発した。支度の速さが人によってマチマチなのでここも改善点である。


雷鳴が聞こえたのでそそくさと下山する。B班によると常念方面の方が雷鳴は凄かったらしい。

ゴジラみたいな木にて
池田響、魂の「片腕を喰われたシャンクス」


10時半頃には下山した。しばらく待っていると30分後にB班も下山。みんなお疲れ様でした!


え?兄弟?










え?兄弟?



まとめ:
これぞ夏山!というようなことが一通り出来て満足度の高い山行だった。A班もB班も、一年生は改善点こそあるが、各々が試行錯誤しながら自分で考え、行動しているのを感じることができた。またそれを見て、まだまだ自分の至らないところも直していきたいと思った。夏の本合宿こそ中止になってしまったが、夏休み中に山行を重ねレベルアップを図りたい。

(文:増地)


2022年7月18日月曜日

2022/7/18 岩岳アイゼンガイルド クライミング

日時:7月18日

メンバー:蓮容、生熊、有間、奥津

行程:
18日:静岡=地蔵岳登山口ー地蔵岳ー岩岳アイゼンガイルドでクライミングー地蔵岳ー地蔵岳登山口=静岡

記録:
本来なら17~18日で小仙丈沢へ行くはずだったが天候不良により安倍奥でクライミングをすることに。私も1回生二人もクライミングは約1ヵ月ぶり&初めての岩岳であり、ちょっと心躍らせていた。

岩岳のアイゼンガイルドへはアプローチに1時間ほどの登山を有する。行く前はちょっとだるいなと思ってたが、今回は天気が良く安倍奥の美しい山並みを眺めながらさくさくと進みとても快適だった。

笹いっぱい✨

地蔵峠の分岐を過ぎたあたりから道の両脇に笹が出現
しばらく歩いていると
「あ、多分ここだよー、岩へのアプローチの入り口」
と言う蓮容さんの声が
見ると蓮容さんが生い茂った笹をかき分け笹藪の中へ
へ?
明らかに道がなさそうな笹藪の中へ消えていく蓮容さんを見つめ、他3人とも騙されてるんじゃないかとしばらく固まっていたが、とりあえずついて行くことに
試しに笹藪をかき分け前に進むとなんとそこには道があるではないか!なんだこれは!まるでゲームの隠し扉ではないか!!!
そしてその自分の背丈以上も高さのある笹藪の道を進んでいくと、突然視界が開けた
するとそこには南アルプスの美しい山並みの景色が!!!

すごーぅい!!!

そしてここからはなんと崖のようなほっそい斜面を歩いていかなければならない
みな慎重にゆっくり進む
山岳部に入ってから、死にたくない、、、!と死を身近に感じたのはこれで何回目だろう、心臓に悪いったらありゃしない、、、

そんな道(?)を進んでいくと突然でっかい岩が現れた。どうやら今回のお目当てはこの子らしい。よし支度開始だ。今からはクライミングだ。

岩岳からお送りしています今日の主将です


ウルクハイ・ワルツ(10.a)

最初はウルクハイ・ワルツへ。奇妙な名前やなぁ、、、ウルクハイて指輪物語じゃあるまいに、、、。
蓮容さんがリードでロープをかけてくださる。途中まではよさげだったが、トラバース部分でカムの効き具合がどうにもハマらず大変そうであった。しかもカムの前後のボルト同士は間隔が広くランナウト状態。それでも無事に終了点まで到達し、ロープをかけてくださった。さすがです。ありがとうございます。

お次は有間
今年の1回生の中ではなかなかの有力候補である。なんといっても彼女の持ち味は動きの滑らかさやしなやかさである。男性には出せない静かな美しさが彼女のクライミングにはある。この先どうなるか非常に楽しみだ。
そんな有間も途中までは順調に登るもののやはりトラバース部分で苦戦。うーむあのトラバース、なかなかに厄介だぞ、、、?と、奥津と私は身を震わせていた。

ふぁいとぉ!
それでも無事終了点へ、お疲れ様!


次は奥津
奥津も今年の有力候補である。まだスラブは苦戦しているように見えるが、もう少ししたらパワー系の方で覚醒するのでは、、、?と勝手な妄想を膨らませている。(私が)
奥津もトラバースで苦戦するも無事終了点へ、お疲れ様!なんだかんだ登り切ってしまうのである

がんばえ~!

最後に私が終了点の回収に向かう。久しぶりのクライミングのせいか、最初から落ちるんじゃね?とひやひやしながら慎重に登る。トラバース部分では確かになんか指がうまく耐え切れなさそうで不安定であり、かといって足が十分に支えてくれるわけでもなく優しくないなぁと思いながら進む。でも楽しい。
なんだかんだ言いながらトップではあるがノーテンで終了点まで行くことができ、ニッコリ
少し腕力ついたかも、、、ね


ファルコンハング(11.a)

私が終了点を回収している間に蓮容さんはお次のルートへ
降りながら横を見ると何やら苦戦している蓮容さんの様子が

なんかすごい、これぞクライミングって感じですね by有間

4ピッチほどまで行ったとこで帰還。せっかくなので他3人もトップで登ることに。


初手は有間
このルート、最初の取り付きで岩から体が離されてしまうらしくさすがの有間も何度も吹っ飛ばされていた。吹っ飛ばされるたびにぶらんぶらんと宙を舞う姿がなかなか面白かった。

お次は奥津
ここでちょっとした珍事件が起きる。ここでは私が奥津のビレイをしていたのだが、最初に奥津がチャレンジしたときに事件は起きた。ほんのちょっと目を離したすきに奥津が岩から弾き飛ばされそのまま私の顔面にゴーン!!!!そしてなんと私はそのまま後ろへポーンと弾き飛ばされる!が、奥津がちゃんとロープをハーネスに結び付けていたことと私がロープを握る手を離さなかったことが功を成し、二人ともそのままぶらーんぶらーんと宙を舞うだけで済んだ。ちなみにそのまま弾き飛ばされていたら後ろの崖へ滑落グッバイだ。あっぶねぇぇぇぇぇ。まあ、目を離さなくとも防げなかったことは確かだが(反省してます)、クライミングにおいてビレイヤーが絶対にロープを離してはいけない理由を身をもって感じた瞬間であった。

そんなこんなで2人とも取り付きで帰還し、最後に私も触らせていただいた。取り付きの部分は特に問題なく乗り越えられたが、これをリードで乗り越えるとなるとゾッとする。先輩の背中は大きいなぁ、、、。正味、私も取り付きで帰還すると思っていたからだいぶ想定外のことに自分自身びっくりしていたがそうこうしているうちに例の蓮容さん帰還部分に到達。うー-んしぶいっっっ!私の腕力と根性じゃまだ無理!!ってことで帰還。また触りたいな。
※その後、終了点代わりにしていたヌンチャクは蓮容さんが上から懸垂下降で回収してくださいました。


時間も時間なので下山開始。また例の危険地帯を抜けると、辺り一面、霧でいっぱい!

まっしろ!

岩を見つけると触りたくなる(ついでに登っちゃう)お年頃♡


お遊びも程々にして登山道へ戻り、下山開始。帰りは奥津が先頭を行く。

いい感じのペースで下山していく奥津に突然、蓮容さんが「奥津ー!走っていいよー!」を声をかける
その瞬間から奥津がダッシュで駆け降りる。まるで犬かと思うような足さばきですいすい下山していく。嘘だろなんであの速さで足を適切な位置に置きながら転ばず下山できるんだあの子。
と、その後ろを蓮容さんが走って追いかけていく。あー(何も言うまい)。
女性陣はゆっくり安全に下山する。(よかったー今日もう1人女子いて。)
すると途中で奥津と合流。蓮容さんは?と聞くと、奥津を抜いて走り去ってしまったのだそう。
なるほどつまり野生のハスイが現れたわけだな。野生のハスイは蓮容さんではない。動物界 脊索動物門 哺乳類鋼 霊長目 ヒト科 ゴリラ属 ハスイ である(?)。

なんてことを考えながら下山しているとなにやら前方に不穏な動きが、、、。
と、何かを察して斜め後ろを振り返るとそこには座り込んだハスイ、じゃない蓮容さんの姿が!私はびっくりして思わずしりもちをついてしまった。いやダメじゃん!

先輩にしてやられた後輩の図
悔しい!!!!


ちなみに奥津は視線をそらさず少しずつ後ずさりするという、山で野生動物に遭遇した時の模範的な動きをしたらしい。一方、有間は蓮容さんの姿を発見する前に匂いで蓮容さんの気配を察知したという。?????とりあえず有間の嗅覚がすごいことは分かった。人間を察知できたということはきっとこれから山で野生動物に遭遇しそうになっても彼女の嗅覚が助けてくれるだろう。

そんなこんなでようやく下山!お疲れ様!
日帰りクライミングにしては色々濃い内容だったなあと振り返りながら各々の帰路へ着いたのであった。

はいさどんどん

まとめ:
この度は、日帰りクライミングの記録でありながら、不必要な部分まで書き記したため内容量が非常に多い記録となってしまったことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。とても楽しかったです。

(文:生熊)

2022/7/17 北八ヶ岳 茶臼山・北横岳

日時:12月12日(土)~12月13日(日)

メンバー:CL池田,SL高林,吉田,鈴木(琴),鈴木(健)

行程:
17日:静岡=麦草峠駐車場ー茶臼山ー縞枯山ー雨池峠ー坪庭ー北横岳ー坪庭ー山頂駅ー麦草ヒュッテー麦草峠駐車場=静岡

記録:
今回は僕と池田が中心となって計画した初めての山行である。初めての計画ということで、体力をあまり必要とせず、読図の必要性が低いことからこのルートでの山行を行った。駐車場問題で一悶着あるもなんとか車を停め、いざ出発!
最初は舗装された木の板の上を歩いて行く。しかし、板が濡れていて滑りやすかったため危なかった。

木の板

木の板が濡れていることからわかるように、この日はずっとガスっていてジメジメしていた。景観は最悪といわざるを得ない。でも、こういう日だからこその美しい景色もあったりする。
ガスってる・・・

ガスってるからこその幻想的な景色

枯れ木の間を進む

縞枯山荘の前後では下の写真のようにひらけた笹原を突っ切っていく。このあたりまで来ると曇ってはいるものの足場などは濡れていなかったのですいすい進むことができた。
縞枯山荘が見えてきた

山荘を出てもしばらくはこれ

読図もしっかり行う


とても混雑してた北横岳ヒュッテ
北横岳ヒュッテに到着!ここでレイヤードなどの準備をすることにしたが、ここから特に人が大勢いて大変だった。北横岳までの道で人の列に混ざって登る羽目になり、とてもストレスだった。
それでもなんとか北横岳到着!

しばらくして山頂駅に到着。看板の表記がややこしくて一度道を間違えるも、読図でしっかり持ち直すことができた。
山頂駅

ちょっとした藪

日が差す瞬間も

到着!

まとめ:

僕と池田が主導となって行われた初めての山行だったので少し緊張していたが、まず無事にみんなで帰ってこれて良かったと思う。行程も短くルートがそこまで難しくないのもあるが、この山行を完遂できて自信がついた。また、先輩として、連れて行く側の人間としての自覚を実感することができた山行だった。責任あるメンバーの一員としてこれからも頑張りたいと思った。
(文:鈴木(健))

2022年6月29日水曜日

鳳凰三山 2022年赤抜沢遡行・オベリスク登攀について

日時:06月25日(土)~06月26日(日)

今回の遡行・登攀は新人錬成の鳳凰三山縦走の裏企画的なものであり、山行記録はそちらに委ねる。


本記録は、情報の少ない赤抜沢とオベリスク登攀の参考として残す。

メンバー
蓮容 若月(OB)

行程(参考タイム)
6月 25 日: 夜叉神峠登山口 (8:10)→赤抜沢橋(10:55)→2200m二俣(14:20)→
                 2250m付近幕営(15:00)

6月 26 日: 幕営地(6:50)→ 2400m分岐(7:13)→稜線部2700m付近(8:00)→赤抜沢ノ頭
                   (8:15)→オベリスク基部(8:25)→オベリスク登攀終了・出発(9:50)→
      赤抜沢ノ頭→観音ヶ岳(10:33)→薬師ヶ岳(10:46)→南御室小屋(本隊合流) 
                  (11:15)→苺平→夜叉神峠→登山口(14:50)
      (初日のタイムはだいぶ遊びながらのもの)


赤抜沢について
下級生は鳳凰三山へ。
なら自分も別働で行ってオベリスクも登りたい。
せっかくギアも持って行くならバリエーションで。
それを叶えてくれるのがマイナー沢・赤抜沢でした。シレイ沢より鳳凰三山への縦走として美しいルート取りができ、なおかつ記録が少ない。
OBの若月さんをお誘いし、一緒に遊んでいただきました。


快適な登攀が続く、明るく開けた美しい癒やしの沢でした。
アプローチは、今回は車道を3時間ほど歩きましたが、実際はバスに乗り赤抜沢橋で下ろしてもらえば楽々でしょう。

連瀑帯も2箇所ほどありましたが、困難な登攀はなく、事実ロープは出さずに遡行できました。

また、早い時間に起てば足並みそろったパーティなら日帰りも可能でしょう。

一方、連瀑帯やいくつか出てくる滝の中には高度感があるものもあり、初級者同伴の場合ロープを出す場面は多く、時間がかかるかもしれません。

幕営適地は第2連瀑帯まではあまりありませんが、それ以降は斜度が緩み、2~3人程度なら。。。な場所がいくつかあります。今回の幕営地は二人ならば非常に快適な、ナメを眺めながらの草地でした。

詰め方は自由ですが、2400m付近からガレがひどく斜度もでて来たため、高嶺と赤抜沢ノ頭の間のコルより二つほど東側の尾根を詰めました。
途中、少しの藪漕ぎがありましたが概ね問題ありませんでした。
入渓 立派な堰堤だが簡単にまける

しばらくゴーロ 明るい渓相

第一連瀑帯 快適に登れる

ただし、高度感はあるので要注意

小滝もいくつか

バックもすんばらしい

水は非常にきれい 痺れるほど冷たく気持ちいい

水浴び


苔むした美しい小滝

若月パワーで浮く岩板

二俣を過ぎてしばらくゆくと適地あり



2400m付近で沢から離脱


最後にマツこぎ

稜線へ 気持ちのいい爽やかな沢でした



オベリスク登攀

オベリスクは地蔵ヶ岳にそびえる岩塔で、遠くからもよく見えます。白根三山から、八ヶ岳から、あるいは以前に鳳凰三山を縦走したときから登攀にあこがれを抱いていたものです。
今回、若月さんに付き合っていただき、ようやく挑戦するチャンスをいただきました。

登攀についてですが、昔の記録では残置ロープがあったようですが数年前には撤去されたようです。現在ももちろんありません。

メジャールート(?)として、賽の河原側から見えるクラックがありますが、今回は人の目を避け裏側に回り込みました。そこにもクラックが走っており、上まで抜けられます。これはメジャールートのクラックとつながっているようでした。

取り付きまでは一般の登山者も多く登ってきていました。
クライミングをする人なら問題になりません。

今回登ったルートはチッピングも人の目もありません。クラッククライミングをしている人にはお散歩でしょう。ただし、少し表面が風化し、ザレている印象を受けました。ホールドにはご注意ください。
クラック入門者である私には少し怖かったですが、若月さんはあっという間に登られました。

カムはキャメロットC4 0.75~3を使用。
余裕を持たせるなら2,3は2つずつあると安心する印象です。

一応残置はありましたが、結構サビています。
帰りは残置支点を信頼せずにカムで懸垂下降後、リードクライミングの要領で登り返し回収しながらクライムダウン。このあたりはそれぞれの判断で行って下さい。
オベリスク かっこいい!! この裏面を今回は登攀

蓮容、リードをさせていただきます


賽の河原の人が手を振ってくれた(照)

オベリスク頂上からのパノラマ 



帰りは鳳凰三山を縦走できるというデザートまで待っています。
南御室小屋で本隊と合流するまでの1時間30分、一般登山道での快適な稜線歩きを堪能させていただきました。

文:蓮容