2016年9月7日水曜日

9月6日 笛吹川東沢下流部~ホラの貝ゴルジュ

日時:9月6日(火)

メンバー:高田,若月,杉山,田中

行程:
6日:静岡(5:15)=興津=西沢渓谷駐車場(9:10)ー二股吊り橋(9:40)ー鶏冠谷出合(9:55)ーホラの貝ゴルジュ(12:50~13:55)ー二股吊り橋(14:50)ー西沢渓谷駐車場(15:20)=静岡

記録:
名渓であると有名な笛吹川東沢釜ノ沢。
上流部も魅力的であるが、今回はホラの貝ゴルジュ以下下流部を遡行した。
なお当初今週は赤石沢に行く予定であったが、天候不良により中止となった。

西沢渓谷駐車場




















二股吊り橋






















駐車場からは広葉樹の並んだ素敵な涼しい道だ。
入渓地点である二股吊り橋までは30分もかからず着いた。
吊り橋を渡り切ったベンチのところで沢仕様に装備を変え、堰堤の上から入渓。
入渓地点











































河原を遡ること直ぐに鶏冠谷出合を見送る。水がとにかく透き通っていて綺麗!
もう少し気温が高ければずっと泳いでいたいのだが、今日は泳ぐところが
先にたくさんあるので体温を温存。
6m滝






















6m滝は底の見えない釜を持つ。いわゆるエメラルドグリーン的な色をしていて綺麗。
本当は右岸の斜上するクラックを登りたいのだが水量が多く取り付きが白濁しており厳しそう…
ということで、左岸のルンゼを登り巻く。
6m滝を上から見る。中央下の右上に伸びる狙っていたクラック

足のつかない瀞
















































この足のつかない瀞は左岸の側壁をロープを出しながら通過したので時間がかかった。
ここは泳ぎで突破し、泳げないメンバーはザックピストン法で引っ張った方が早いと思う。
2条CS滝






















2条CS滝左岸チムニー上より

2条CS滝は流れに逆らい泳ぎ、左岸のチムニーから登る。
チムニーはザックを背負っていると挟まり少し難しい。チムニー上は滑りやすいが
手掛かりは多くあり、登りやすい。
杉山が泳ぎで一回流される。見ている側としては面白いが本人は怖いだろう。
後続はザックを先に上げたり、お助けロープを出しながら通過した。

これを通過すると、流れの速い深い淵の横断がある。
流れの速い淵






















杉山 ジャンプ!!























ちょこちょこ泳ぎながら綺麗な水を楽しんでいると…




















ホラの貝ゴルジュ入口に着く。中からは冷たい風が吹いてくる。
水がきれいすぎて深い淵の底まで見え、底に落ちてる落とし物なんかも見える(笑)
(某山岳会の手ぬぐいゲット)
先が見えず、ドキドキワクワクする。

ゴルジュ突入前に休憩し、冷えた体を温める。
若月

青空が少し顔をのぞかせたり










































身体が温まったところでいざ突入!




















わお。


























凄いところに来てしまった。自然の造形美に息を飲む。

この滝は左岸を自分がフリーで登った。当たり前だが濡れているのでドキドキするが
落ちても釜なので緊張しすぎず、いい状態で登ることができた。
4m滝 滝上から






















4m滝 上流側




























滝上から見たゴルジュの形、釜の美しさも素晴らしい!
上流側の狭くなっているところは次突破しよう!
帰りは釜に飛び込み。めちゃくちゃ気持ちぃい!
ゴルジュからの脱出。帰りは楽~

田中さん!前が見えてませんよ!!

帰りは左岸につく旧登山道を利用して下降するが、6m滝上流部より沢下降。
6m滝は懸垂下降で下りたり、釜に飛び込んだり。
心霊写真みたいになっちゃった




































































こーゆーの見るとすぐ登ってみようとする辺り、いい感じに山岳脳になってますNE☆

まとめ:
ホラの貝ゴルジュが素晴らしかったのは言うまでもないが、その下部もとても面白く
豪華で充実した沢であった。
ただ、泳ぎ系の沢の経験不足感は否めなく、赤石沢・栗代川に備えてこの系統の沢も
練習していこうと思った。

(文:高田)

2016年9月1日木曜日

8月30・31日 小川山クライミング

日時:8月30日(火)~8月31日(水)

メンバー:杉山、若月、大井


記録:
北アルプスの赤木沢を遡行しようと思っていたが、台風が近づいていたため急きょ小川山にクライミングをしにいくことにした。1日目は雨で登れなかったが、2日目は晴れて登ることができた。

                      5.8のクラック課題

ダーククリスタル(5.9)

やわらかソラマメ(5.8)

ソラマメ(5.9+)

つるかめスラブ

クライミング後1時間ほどボルダーをして帰った。



まとめ:久しぶりのクライミングとなった。1日だけしか上ることが出来なかったが、かなり登ることが出来たのでよかった。

(文:杉山)

2016年8月30日火曜日

8月17日〜23日 北アルプス縦走 黒部ダム〜槍ヶ岳(夏季合宿)

日時:8月17日(水)~8月23日(火)

メンバー:CL高田 SL大井 中村 橋倉 山本

行程:
17日:静岡=黒部ダム=ロッジくろよん
18日:ロッジくろよん=平ノ小屋=五色ヶ原キャンプ場
19日:五色ヶ原キャンプ場=五色ヶ原山荘=越中沢岳=スゴ乗越小屋
20日:スゴ乗越小屋=薬師岳=薬師岳山荘=太郎平小屋=北ノ俣岳=黒部五郎キャンプ場(巻道ルート経由)
21日:黒部五郎キャンプ場=(中道ルート経由)双六小屋=槍ヶ岳山荘
22日:槍ヶ岳山荘=槍ヶ岳=槍ヶ岳山荘=槍沢ロッジ=横尾=上高地=松本
23日:松本=静岡

記録:
夏季長期山行(静岡キャンパス)は北アルプスを縦走してきた。

17日晴のち曇時々雨
静岡から甲府、松本を経由し信濃大町駅まで電車で移動。そしてバスで黒部ダムまで移動した。途中雨が降り始めたが黒部ダムに着く頃にはほとんどやんでいた。黒部ダムを観光した後ロッジくろよんまで移動した。



18日曇のち雨
5時頃行動を開始。ダム湖湖畔を平ノ小屋まで歩く。

平ノ小屋には犬がいた。かわいい。すごくかわいい。


そこから4時間かけて登り始める。途中雨が降り始めるが、休憩をしている間に落ち着いたので強い雨の中行動をせずに済んだ。天気は悪いが五色ヶ原は景色が良かった。


キャンプ場の水場は本来枯れているそうだが天気が雨のため枯れていなかった。つまり雨水。


19日晴
4時頃行動を開始し、越中沢岳まで登る。そこからスゴ乗越小屋まで歩いたが小屋手前で橋倉が体調不良を訴え、スゴ乗越小屋で行動を打ち切った。本来は薬師峠キャンプ場まで行動する予定であった。


明日8月20日は大井先輩の誕生日であったのでケーキを作り誕生日パーティーをした。お誕生日おめでとうございました。



8月20日晴のち曇
本日も4時頃行動を開始。昨日登る予定だった薬師岳に向かい登り始める。稜線を歩いていると丸い月が沈んでいき太陽が登り始める。



がれた痩せ尾根を歩き続け薬師岳に登頂。山頂には薬師如来像の祠があった。


薬師峠キャンプ場まで下る途中、愛知大学の大量遭難地点を通る。遭難をしないよう気をつけて登山をしようと改めて思い直し薬師峠キャンプ場まで行く。ここまでは前日に行く予定だったのでここからが本番だ。

北アルプスの景観を楽しみながらも疲労が蓄積してくる昼下がり、雲行きが怪しくなり始める。


黒部五郎岳を登る途中、雷鳴が響き積乱雲を確認。黒部五郎岳を登頂する予定であったが、夕立が来る前に急いで稜線まで上がり、巻道ルートに逃げる。その後黒部五郎小屋まで行くが結局夕立には遭遇しなかった。


12時間を超える長時間行動を終え、待ちに待った食事の時間だ。レトルトの牛丼は完成された味であり肉のうまみが口に広がる。普段食べても大した美味しさではないのだろうが山の上では極上の味であり、疲れた体にその美味しさが染み渡る。その時の感動はなんとも筆舌に尽くしがたいものであり、涙を堪えるので必死であった。


21日晴のち曇
5時半頃行動開始。天気予報に反して晴れており、稜線歩きが気持ち良い。


空は雲で覆われてしまっていたが、8時に三県の境界となる三俣蓮華岳に登頂する。とうとう長野県まで来たのだ。山頂付近にはライチョウも見られた。


三俣蓮華岳から双六小屋まで降りる。疲労と不安定な天気から、最も時間の短い中道ルートに変更する。ここからは槍ヶ岳から降りるまで水場がないため多めに水を持っていく。多めに持ってきたお菓…食糧もかなり減りザックも軽くなっていたが一気に重くなる。


美しい赤岩の硫黄岳を見ながらひたすら稜線を歩く。

そして千丈乗越まで来る。登りとしてはここが最後の難関となる。ガレており急であるため足元に注意しながら登る。ガスが濃く目の前に迫っているはずの槍がなかなか見えない。


そしてとうとう槍ヶ岳山荘に到着する。登れるうちに登っておこうと槍ヶ岳に登り始めたまさにそのとき夕立が降り始め、行動は中止となった。テン場は思ったより空いていたが良く考えると台風が来ているのだった。

偶然にもちょうど今日21日、槍ヶ岳山荘で山小屋コンサートが開かれる日であった。リピート山中さんのコンサートでたくさんの人たちと歌い、とても楽しく良い思い出となった。



22日晴のち雨
4時起床。朝から天気が悪いように思われたが、撤収の準備をしてテントから外を見てみるとなんと虹が見えた。


しっかりと準備体操をする。


朝日に槍が照らされている。



ヘルメットを被り登り始める。梯子があり急なので慎重に登るがクライミングに比べれば簡単であった。

そして最終目標の槍ヶ岳に登頂。トリプルタイフーンなど知らないかのような見事な青空であった。悪天候を予想していたのでこの青空には岩魚もびっくり。360度の大パノラマを堪能する。



あとはひたすら降りるだけ。しかしガレ場が続くので足元に注意しながら降りていく。距離もあるのでひたすら歩き槍沢ロッジ、横尾を経由して徳沢に着く。ここで絶品のアイスを食べて再び上高地へ歩く。最後のほうはもう走っていた。そしてゴール地点の河童橋に到着。



温泉に入り体を癒してから反省会を開き、上高地を後にする。
松本で焼肉を食べてカラオケボックスで一晩過ごし、静岡まで帰還した。



まとめ:
初めての長期山行であり無事乗り越えられるか不安であったが、無事降りてこられて良かった。終わってみるとあっという間でとても楽しい山行であった。台風の接近にも関わらず天気にも恵まれていて本当に良かった。今回の山行での反省点を次回に生かしたいと思う。寝坊しないよう努力します。

(文:山本)