2016年7月19日火曜日

7月17~18日 間ノ岳、北岳縦走

日時:7月17日(日)~7月18日(月)

メンバー:若月(CL)、中村(SL)、杉山、伊藤、佐藤、橋倉

行程:
17日:静岡=奈良田=広河原-八本歯のコル-北岳山荘
18日:北岳山荘-間ノ岳-北岳山荘-北岳-肩ノ小屋-白根御池小屋-広河原=奈良田=静岡

記録:

海の日を使って南アルプスの北岳、間ノ岳の縦走に行ってきた。
夏の長期山行に向けた1年生(+α)の体力強化山行の一環である。


今回は静岡から奈良田まではレンタカー、奈良田から広河原まではバスを利用した。
奈良田
奈良田につくと人の数に驚く。
天候は予報ではあまり良くない日であったのだが流石というべきなのか。

7時前。各自準備を済ませていざ出発!

吊り橋を渡ってスタート

登りはじめてすぐに沢沿いの林の中を通る。

涼しげな沢を横目にもくもくと登る

林を抜けると今度は沢に出て岩の上を移動しながら登る、アスレチックみたいで楽しい

楽しそうな伊藤と佐藤の藤コンビ

ここを登っていくと早くも雪渓が見え始めた


アスレチックのようなゾーンも抜け、ガレ場を登る…と少し大きめの岩を発見する

若月、杉山、伊藤の心をくすぐったのか休憩がてらすぐにとりつきに…

ほかの登山客からもなかなかの注目を浴びていたが目の前の岩に夢中なのか全く気にしない様子で少しの間楽しんでいた。

ただ、この岩反対側に取りつきは自粛する文言が書かれていたそうで…

すこし気まずい思いをしながら行動を再開。

ここあたりから左側に雪渓が続く

せっかくなので雪上歩行の練習もかねて通ってみることに



しかし、凍ってうまくステップが決まらず、滑ってしまうのですぐにガレ場に戻る。
1年生にいい練習ができるかと思ったが残念だった。

ガスり始める中、更に登っていくと今度は水場が出てくる。
北岳山荘には水場がないのでここで今晩の水を補給しつつ休憩をとる。

出発しようかとし始めた頃、なかなかの強さの雨が降り始める。

全員カッパを着込んでから行動再開。

ガスも濃くなっていくので足元に注意しながらすすむ。

分岐の看板が出たところで休憩。
看板によると北岳へは約2時間とのこと。
うつむく二人は雨に打たれて寒いのか、それとも眠いのか・・・

ここからは木の階段が連続するようになる。
人も多く雨で滑りやすくなってることもあってここでペースは落とされてしまった。
まぁ安全が第一なのでこれは仕方ない。
晴れてれば開けた景色も見られたのだろうか…

何とか昼過ぎに北岳山荘に到着。
本来であれば北岳へのピストンもする予定だったのだが断念。
テントを張って食事の準備に入る。

今回の食事は1年生佐藤がぺミカンに否定的な先輩方へ、ぺミカンの良さを知らしめたいと意気込んでいた。
かくして準備されたぺミカン豚汁であったが結果は……








中々に美味であった(個人的な感想)。
だがしかし、いかんせん量が多かった。
味噌汁約30杯分と書かれたうちの8割ほど使った量だといえば想像できるだろうか。
写真を撮ってなかったことが悔やまれる…

中々の強敵だったが、互いに協力(押しつけ?)しあったことと、山岳部の誇るダイソンこと中村(若月談)により完食。

明日は天気が良くなることを祈って就寝。











翌日、願いが届いたのか快晴とはいかないがなかなかの好天気。
昨日のぺミカンが効いたのか食事は後にして、間ノ岳のピストンへ行くことに。
軽装にして早速出発。

この青空である

軽快に出発したかと思った矢先、中村が頭が痛いと訴える。
止まるほどではなかったものの、ペースはゆっくりに…。

そんなこともありつつ、間ノ岳に到着
いい天気だが、強風が吹く

富士山をバックに決めポーズの伊藤

一通り景色を楽しんだ後、山荘のテントに戻って朝ごはん。

頭が痛いと言っていた中村も朝ごはんを食べたらかなり元気になっていた。

この後、昨日断念した北岳を経由して下山するか、当初のルート通りにそのまま下山するかとなった。
せっかくの好天気であること、中村も体調が回復した様子からも北岳を経由していこうということに。

北岳山荘を振り返る、本当にいい天気である。

昨日とは違い、気持ちい風と少し暑いくらいの太陽を浴びながら進む。
稜線歩きはやはりこうでなくては。







日本でNo.2の高さを誇る北岳山頂。
好天気と合わせて気分は最高である。

四方を囲む山々を楽しんだ後は下山のお時間。

行きとは逆の右俣コース側から降りる。


帰りは不思議と足も進む。
肩ノ小屋で一度トイレ休憩をはさみながら進んでいく。
しかし高度が下がるにつれて暑くなってくる。

ここで橋倉が暑さにやられたのか足取りが重くなる。
景色は開けている分日当たりはきつい…

それでも頑張って白根御池小屋まで降りる。
今回の目的の一つであった1年生の体力強化としてはこれでよかったのかもしれない。

ここで少し長めに休憩をとった。

この後出発して昼過ぎには広河原まで帰った。
広河原のバス停にて

2時過ぎのバスに乗り込み奈良田へ、そのまま車で温泉へ行き飯を食べ静岡へ帰った。

まとめ:悪天候の1日目と快晴の2日目、急な環境の変化があったので慣れない1年生には疲れる部分はあったように思う。かくいう私も体調を崩した。情けない。
元々縦走からクライミングか何かに変えようとも話が持ち上がっていが、結果的に縦走にしてよかったと思った。天気のいい時の山の景色は何にも代えがたいものがあると改めて感じた。

(文:中村)

2016年7月11日月曜日

7月10日 天竜川水系大洞沢遡行

日時:7月10日(日)

メンバー:杉山、小林、伊藤、佐藤、橋倉

行程:
10日:浜松駅=大洞沢に移動し遡行=浜松駅

記録:今回は自分が初めて沢登りの計画をした。浜松駅に集合し移動、8時30分に遡行開始。


アッセンダーの練習もかねてロープをだし滝を登る。


途中で滝をまいたり、倒木が出てきて沢沿いにある作業道を利用したりした。

自分が思っていたよりも沢がきれいだった。

12時くらいに遡行を終了し下山を開始した。

1時前には遡行開始地点に戻ってきた。

まとめ:今回はじめて沢の計画をしたが、行程が短くまた登れそうな滝も巻きすぎてしまった。また            自分自身どこまで遡行するのかということをあまり考えていなかったために微妙なところで遡行を終えてしまったと思う。今後計画するときは自分のなかで目的をきめてそのうえで計画をたてていきたいと思う。

(文:杉山)

2016年7月4日月曜日

7月2日~7月3日 戸栗川三ツ沢

日時:7月2日(土)~7月3日(日)

メンバー:若月、高田、杉山

行程:
2日:静岡→南部町成島→林道終点から三ツ沢に入渓→標高約1000m地点の三俣
3日:野営地→奥の三俣→奥大光山付近の稜線→十枚山→成島→静岡

記録:

戸栗川水系の三ツ沢を遡行してきた。

静岡キャンパスに集合し、レンタカーで南部町成島に向かう。



午前8時30分。
温井沢の3つ目の堤防へ続く林道の入り口に駐車し、出発の準備。


林道を少し下り、温井沢出合から入渓。
しかし、堤防を巻く際にすぐに右岸の林道に戻されてしまった。




気を取り直して、林道終点から再び入渓。
林道がすごい壊れ方だった。




午前10時。
遡行開始。最初は平凡なゴーロから。



すぐにちょっとしたゴルジュや小滝が連続して楽しくなる。















鞍掛沢出合。

間違えて鞍掛沢に入り込みかけた。






少し戻って三ツ沢に入ると、すぐにゴルジュとなり7mくらいの滝が行く手を阻む。

直登した記録もあったが、取り付く気も起きない(笑)

ゴルジュ入り口まで戻って大きく巻いた。




巻き終えた後もナメや小滝が連続して息つく暇もない。













カエル。




10mくらいの大滝。
右岸の小沢から簡単に巻ける。





直後の美しい滝。




上部が意外に難しく、さらに奥に大滝が見えていたので、右岸からまとめて巻いてしまった。

高く巻き上げられて困ったと思ったが、急斜面をトラバースする獣道を利用して何とか沢に戻る。



沢に戻ると間もなく野営予定地の三俣。
午後4時くらいに到着。



平坦で快適だが、ヒルやブヨも多い。



沢の夜は楽しい。

夕食は牛丼とみそ汁。
さらにソーセージやマシュマロ、サツマイモを焼いて食べた。

夜10時に就寝。




翌朝。



火を起こすのに苦労した。

ラーメンを食べて、午前7時ころ出発。


小滝を越えていくと、5mくらいの滝が現れる。




直登は出来ず、左岸の泥の斜面を登り、懸垂下降で沢に戻った。

この後はロープを出すこともなく水量の減った三ツ沢をつめていく。












午前8時30分。
奥の三俣。



大滝が見えている左俣を行くことにした。


奥の三俣から見えていた大滝。



15mくらいの高さがありそうだが、易しいのでノーロープで慎重に登る。


この滝を登り終えるとすぐに源頭となった。



しばらく余韻にひたる。

この後はやや左側へトラバースしながら稜線を目指し、奥大光山付近に出た。


阿部奥の気持ちの良い縦走路を楽しみながら下山路を目指す。


大光山。





苅安峠。

過去の記録によると、この峠からの下山路は荒れてしまって使えない。





十枚山でグダる。

この日、下界は猛暑だったらしい。






十枚山から少しの下りで下山路へ。

下山路との分岐にクマの目撃情報の看板が設置してあった。



注意が必要である。



この後は登山道から林道へ出て車へ戻った。

暑いので温井沢で水浴びをしてから静岡へ帰った。



まとめ:
適度な滝やゴルジュが連続してとても楽しい沢登りだった。
また来る機会があるだろう。

初日に3mくらいのCS滝で滑落し、ケガをしてしまったのが個人的な反省点である。
沢登りから一切の危険を除いたらその魅力が半減することは分かっているが、やはり気を付けなくてはいけないと思った。

全体としては間違えて違う支流に入りかけるなど、読図に課題が残った。

7C

(文:若月)