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2024年2月9日金曜日

2024/2/9-10 決算合宿 仙丈ケ岳



日時:
1月9日(金)~1月10日(土)

メンバー:CL増地,SL増田,高林,有間,大串,菅原,松田,梅田,堀,前嶋

行程:
9日:静岡=臨時駐車場(8:10)-柏木登山口(8:50)-1800付近(11:30)-穴沢ノ頭付近(12:50)
10日:幕営地(7:00)-柏木登山口(10:10)-駐車場(11:00)=静岡

記録:
あっという間に決算合宿がやってきました。
決算っていつもテスト明けで体力が少し心配な時期にやってきますよね。
ドキドキ。

今回もc1三台でアプローチ。ようやく登山口へ着く、と思いきや。
この坂の先!ってところでまさかの苦戦。つるつるで登れませんでした。
渋々諦めて、駐車場探し。
何とか停めれそうな場所に無事たどり着いた。

まさかのアプローチ敗退かと、焦った。


つるつるっ

ということでちょっぴり林道歩きが増えましたが、無事、スタート!


天気は良さそう☻

途中で孝行猿の墓があった。
同じ漢字の名前の彼は、立ち止まる。

俺の名前だ...

ゆっくり読んでいる暇はないので、下山時に読むことにした。
切ないお話だった。

そこからはひたすら林道、樹林帯歩き。
感覚としてはとても長かったように思う。
そして地図に載っていない謎の林道が多かった。
こんがらがった。

ずーっとこんな感じ

歩きやすい道が多かったが、何カ所か雪中をずぼずぼ行く箇所があった。
手も使いながら這い上がれ、とアドバイスをもらいながらみんなで進む。

雪にまみれながら

中央アルプスが見えるよ

開けたところではきれいに向こう側が見える。
これは頂上が楽しみだと期待が膨らむ。この、山脈が一望できるところが好きです。

葉がないからよく見える

すぐに登山道へ戻り、ずんずん進む。
広い箇所で、雪が軽いので、ここからワカンを履くことにした。

とまあこんな感じで進んでいました。
しかし、テスト明け久々の登山。つまり久々の運動の人も多い中、
冬山装備はかなり体にくる。
みんな、キツイなあ、とぼやきながら歩いていた。

中略するが
かくかくしかじか色々あるんです人生って。

松峰を手前に控えた、穴沢の頭付近で、撤退判断。
一泊して下山することに決めた。

となればすぐさまテン場探し!
一年で整地し、テントを立ててもらった。
まあ、ゆっくり休憩しましょう。

電波の入る箇所を探す人、テント内を整える人、各々別れ、夕飯の時間まで過ごした。


冬によく登場する練乳マン

雪でアルプス作る人たち



ゆっくり夜を過ごす


10日
本日もいいお天気で。
下山準備を始める。

途中、何人かすれ違った。
人気な山だ。
トレースがあることを伝えると、残念そうにしている人がいた。


1vs

5...?



途中の孝行猿を見逃さずに、車まで戻る。
停めるはずだった駐車場は、かなり車が止まっていた。
昨日の暖かさで、氷も溶けたようだ。


無事、下山!


まとめ:
どの山行も必ず成功させなければならないわけではないし、
安全や成功が保証されている山行はないと思う。
分かっているつもりだったが、今回はそのことを改めて実感したと思う。
登頂できないのは残念だったが、いい経験になった。
今年もみんなでたくさんの山に登れてよかった。
(文:有間)

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今回は年度最後の部の活動ということで、*今年度の反省⊛来年度の目標を書き残してもらう。ふと、記録を読み直したとき、自分が立てた目標を思い出して、進む方向を見直してもらいたい。

梅田
*今年度は事前の準備がいつも不足してしまっていた。
計画や装備の理解度だけでなく、集合時間や持ち物などの基本的なところでも至らない箇所が多くあり、何度も失敗してしまった。
⊛無遅刻や素早い対応など、自身の努力次第で埋められる穴を確実に埋めていきたい。
そのためにできた仕事や課題などにすぐに取り組んだり、スケジュールに入れたりしてすべきことを明確にし、余裕を持って取り組んでいくようにする。

菅原
*もっと山に行けばよかったなと思う。部以外の山行でも自分で計画して危険箇所だったり時間管理だったり全体を自分の頭で考えた山行を今後は増やしていきたい。
山行を完遂することに加えてピークハントに遊びにいったり、他人のために使ったりできる体力が必要だと思う。自分以外にも目を配る余裕を持てるくらいの体力をつけようと思う。
⊛今後はアルパインといったやれる幅も増やしていきたいし、山行やクライミングをより高いレベルのものに挑戦できるように、縦にも横にも遊べる範囲を増やしていくための意識を持った活動をしていきたい。
ビバークや撤退しないに越したことはないしそのために計画や検討を事前にすることは前提として、現地でトラブルや想定外の事案が起きた時に最善の選択肢を探り続けるための知識と経験と判断力をつけたいと思う。

松田
*今年度は個人の目標を持つことができていなかった。自分のやりたい事を明確に持ち、積極的に活動に参加したい。
 体力不足から、歩くことに精一杯で読図がサボりがちになったり、歩行が雑になったり、周りを見れていなかった。上級生になるので、余裕のある山行をできるように体力強化に努めたい。歩荷を習慣化したい。また、クライミングへの苦手意識が強い。練習不足が明らかなので、ジャムに通います。柔軟も頑張ります。
 知識についても、まだまだ不足していると感じる。撤退するかどうかの判断の時、先輩方の考えは色んな想定を含んでいて、自分では気がつけない点が多かった。最善の判断をしていくには山での経験と知識が重要になると思う。山での経験を増やしつつ、気象や応急処置、ロープワークに対しても、知るだけで終わらせず、実際に山で活用できるようにしていきたい。
⊛個人の目標としては、ソロでの泊まり山行に挑戦したい。そのために、反省点で挙げた体力強化、正しい知識を身につけて、自立した山行を目指す。特に応急処置について自分自身で一通りの事をできるようにしたいので、救急法の講習に積極的に参加する。
 高山植物、野鳥を覚えて、山での楽しみをもっと増やしていきたい。今年度は、先輩方や同期の山やクライミングに対する高い熱量を見て、自分も頑張らなきゃと前向きに活動に取り組めた。来年度は上級生になるので、山に対してより高い熱量を持って、活動を全力で楽しむ姿を見せれるようにしたい。また、山でどんな判断をする時も直ぐに前向きに捉えて、行動したい。

前嶋
* もっと 山岳 知識や天候について 理解を深め 新しく入ってくる 1年生に何を聞かれても困らないような レベルまでは 勉強したい。 クライミングも マルチに参加できるようなロープワークを身につけたい 。また 今学期は 勉学がおろそかになってしまった。 なので 来学期は 山岳部との両立を できるよう 自己管理をしっかりしたい。
⊛ 来学期の目標は ジャムで初段を3個登り、 前期後期ともに フル単位取得します、絶対に。

 
*1,先輩方に決めてもらった山を登っているだけだった。部全体の山行もそうだが1年生山行でも自分の行きたい山を言うことが出来なかった。もっと意欲的に山を調べて、行きたい山を言ってきたい
2,冬山でお楽しみをもっていけなかった。夏、秋山では持って行けていたが、冬山では自分の歩行技術にも難があり持っていけなかった。
3,2にも繋がるが、特に疲れてきた時に歩行が不安定になっていた。夏合宿でのヒヤリハットや冬山での転倒などまだまだ歩行が安定しない。もうすぐ先輩になるので疲れてても安定した歩行ができるようにしたい。

⊛僕の人生の目標としてスーパーオールラウンダーになることが目標でクライミング、沢登り、トレラン、普段の山行など山を楽しみ尽くしたい。この中で特にクライミング、沢登りは高いクライミング能力を必要とし、急激に成長するものではないと感じたので来年度はクライミング能力を強くしたい。5.11代をリードで登ります。マルチもしたい。
また天候、応急処置、クライミング技術などの知識もみにつけたい。
あと歩荷55キロとランニング10分切りを目指します。バイト始めます。

大串
*1年も続ければある程度の技術が身に付き体力もついて、始めたころよりはましになるだろうと思っていた。しかし、山に行った回数が少なかったのか、それとも日頃のトレーニングを怠っていたからなのか、歩行が不安定ですくバテてしまうという欠点が改善できていなかった。喋りながら歩けるくらい体力、歩行に余裕を持てるようにしたい。
 道具の使い方があまり見につかなかった。実際に使う時と部会で練習するとき以外に道具に触れてすらいなかったので、自主的に練習する。  

⊛実力をつけ、知識を増やす。なんでもいいので山での楽しみを増やす。

有間
*一年の時と比較すると、山に対して積極的な参加ができたと思う。最初は計画立てや、下地らべにかなりの時間がかかっていて、何からしていいか困惑した状態だったが、やっていく度に、足りていなかったところを見つけることができた。振り返ってみると、ゆっくりだが自分の山への事前準備のルーティンに取り入れてこれたと感じた。
実際の山での行動はまだまだ至らないところだらけだ。判断が遅いため、自分で解決策を出す前に、誰かが前にいて、その発言や判断に乗って考えることが多かったと思う。自分での判断力を上げるために、ソロでの活動を増やしたいと思った。
土台となる体力や歩行、知識面では、教える場面が増えたため、昨年よりかは身についたと思う。しかし、特に知識面ではもっと詳しくなりたいことのほうが多く、医療や天気などもっと必要だと感じる。前のめりで知識も体験も受け入れることが必要だと感じた。
自分に全体を見る力があったかについては自信がない。自分のことでいっぱいの時もあったし、全体を気にしているつもりでもできていないこともあった。来年度はもっと全体を見たい。

⊛たくさん、いろいろな山に行く。ソロを増やす。
八ヶ岳の縦走。天候判断の難しい北アにもっと行きたい。
前向きで多方向性の判断力をつける。
jamで3級の壁にぶつかりっぱなしであると感じるので、今年度はそれを超える。
丁寧なクライミングをする。
厳冬期登山のステップアップをはかる。

高林
*今年からは上級生として山行に連れていく立場になったことから苦労することが多々あった。そのような状態でも最善を尽くしてきたと考えているが反省点はやはり存在する。反省点について、指導する立場としての反省点と個人の反省点に分けて書こうと思う。
<指導する立場としての反省点>
 何よりも教えることができるほどの知識を持ち合わせていないことが挙げられる。全く教えることができない訳ではないが自分自身が教わった知識をそのまま伝えてしまっていたことが多々あり、「なぜそうなのか」や「本当にそれは正しいのか」など知識の深堀が不十分だと感じた。特に気象に関する知識は説明できないことだけでなく、そもそも知らないことがまだ多くあると考えている。今年は天候面で難しい判断を迫られることが去年よりもあったこともあり、よりそのことを痛感した。次年度ではさらに多くの下級生を指導する以上、これまでよりもさらに多くの、そしてより深い知識が必要になると思うので率先して吸収していきたい。
<個人の反省点>
 やはり、「体力不足」と「健康管理」と言える。今年の新入生は図らずも体力お化けが多く、自身が置いてかれてしまう場面が少なからずあった。体力面で余裕がないと読図が十分にできず、遭難のリスクを高めてしまうため改善していきたい。
 また、健康管理であるが、今年は体調が万全でない状態で山行に参加することが何回かあった。これも前述の通り、遭難に繋がりかねず危険であるため避けるべきことであるのは言うまでもない。それだけでなく、伝染性の場合、隊内で蔓延して全員が行動不能に陥る可能性も否定できない。例年と違って山行に参加できる上級生が少数であったため無理をしてでも参加してしまっていた節があるのもまた事実ではある。次年度以降は幸い上級生の層が厚く、信頼できる仲間が多いので体調管理を徹底しつつ、仮に優れなかったら無理をせず休養するようにしていきたい。
 そして、悔やんでも悔やみきれない点が一つだけある。決算合宿の撤退である。撤退の理由に関しては部内ですでに共有済みであるため子細については省かしていただく。恐らく、あの場にいた誰もがこのことについては仕方がないことであったと考えていると思う。しかし、自分としてはどうしても責任を感じてしまっている。今後も同様なことが起きないと明言できない以上続いてしまうようであれば部との関わり方を見直す必要がある。あの時は場所もタイミングも偶然問題がなかったため、何も問題なく下山することができたが少しでも違っていたら自分だけでなく部員をも道連れにしていても何ら不思議ではなかった。そのようなことになってしまうことは当然ながら不本意である。私一人で解決できることではないが私が招いてしまったことであるため向き合う他ない。

⊛反省点と似たような形で部としての目標と個人の目標に分けて書いていく。
<部としての目標>
 今年は例年と異なり、日本アルプス以外の山域に挑戦することが何度かあった。8月の滋賀県での沢登り、1月の福島県での冬山山行。来年度は日本アルプスを中心にしつつも今年以上に様々な山域に足を伸ばし、今まで見たこともないような雄大な景色や空気を堪能することができたらと考えている。
 また、現1年生には自分たちを遥かに上回る可能性を感じている(特にクライミング)。そんな現1年生がさらに飛躍できるようにステップアップできるような場面の用意やそれに向けた環境作り、知識や技術の継承により力を入れていきたい。
<個人の目標>
 ソロの泊登山を願わくは各シーズンでやってみたいと思っている。部で登ることにも魅力はあるのだがすべてが自己責任になるという若干のスリルも経験してみたいと感じている。

鈴木
*昨年度に比べ、自分でできる範囲を制限していたような感覚が残る。1年のころは、がむしゃらで何もかも準備不足であったが、みんなに食らいつこうとして頑張っていた時期が多かった。今年度は保身に走り、自分でできる範囲で頑張ろうと活動していた。もちろん悪いことではないが、制限かけていることに変わりはないので活動全体に影響が出たことが分かった。部員にも迷惑をかけた。反省として、”上級生”に意識を向けすぎた。個人的に感じたのは、思ったより、このことを考える余白は自分にはない。
⊛自分の調子を整えながら、楽しく登山を行うことに重きを置く。
また、一人での山行を充実させたい。そのために技術をより体系的に身に着けたい。すなわち、部活動に参加していく必要があることは明確である。部での山行の成功を目標に設定する。

増田
今年の振り返りをすると必ず10月の事故が出てくる。いま思い返しても、注意力が落ちちゃいけないところで落ちていた自分がいて、蓮容さんや一緒にいた1年、同期、先輩、OBさんに対して申し訳ないと思います。でも、落ちた自分が言うのもなんだけど、起きてしまったことなのでもう起きる前には戻れないし、起こった出来事は取り消せないので、今後頑張っていこうと思います。
 今年度の反省点は、知識面での未熟さだ。医療・気象の面で足りていないと感じる部分が多々あり、上級生になって判断が求められる部分があったにもかかわらず、知識に基づいた判断を確実に下せたとはいえない。判断に重要なのが経験と知識なのだとしたら、経験が足りていないので、それを補えるぐらいの知識の獲得を来年度確実に行う。
 そのこと以外では、新たな楽しみをたくさん見つけられた1年間だったと感じている。沢登りも沢登りだけでなくピークハントまで繋げる計画が立てられること、去年はただ寒いとしか感じていなかった冬山をとても楽しく感じるようになったこと、クライミングでマルチを経験できたこと、やっぱり長期間の縦走好きな自分がいることたくさんの好きに気づいたし、見つめ直すことができたと思う。
来年度は3年生そして主将になる。部の方向性や活動内容を決める立場になるので、部にとっていい選択ができるよう頑張っていきたい。個人的には、この1年間は成長に当てることができればと考えている。新4年生の代がいないので、自分たちが最上級生となるわけだが自分たちにはもう1年残されている。これを幸運と捉えて、今年1年間で部としての成長を目指し、再来年度、様々なことに挑戦できるようになればと考えている。成長に当てると行ってもレベルにあった挑戦はしていくつもりで、その挑戦がよりレベルの高いものとなるようこの1年間でできたらなと思っている。個人としてはやりたいことが特に定まっていないので、やりたいことが見つかったときにそれができるよう、各分野でのレベルアップを今年度の目標にしたい。

増地
*夏の長期合宿の実施や、アルパインへ手を出してみたりと、3年次までに出来なかったことを回収でき、その点では満足な年度だった。自分の実力の無さから、下級生をあまり難しいところに連れて行けなかった。

⊛院生生活を頑張る。これから活動の幅を広げていくであろう部員が安全な山行を実施できるように、部会の実施の仕方や山での考え方の面でのサポートを充実させていきたい。1、2年生は事故のこともあり、死生観や山岳活動に対する向き合い方など色々思うところがあっただろう。そこで部員が思いを抱えたまま活動するのではなく、部員同士がある程度の共通認識を持って活動することが大切ではないかと思う。その共有・議論が積極的に行われるような場を作っていき、肉体的にも精神的にも強い山岳部を目指していきたい。あとファーストエイドの練習をもっと部内でやりたい。




2024年1月20日土曜日

2024/1/20(土)硫黄岳

日時:1月16日(土)

メンバー:CL増田,SL高林,有間,梅田,堀,菅原,松田,前嶋

行程:
20日:静岡=美濃戸登山口-標高2,300付近-赤岳鉱泉-美濃戸登山口=静岡

記録:
テスト前、最後の山は日帰りです。

うぉぉぉぉ、行くぞ~

元気いっぱいな1年生とともに硫黄岳へ。
思えば夏に八ヶ岳行ってから半年。みんなすっごく強くなったなぁ

赤岳山荘までは林道歩き

楽しそうな背中

到着

すったもんだもあり、すでに時間は押し気味。
硫黄まで行くか判断、行かない方向に。
今後の時間を見て判断することに。

楽しそうだよなぁ

しっかりした林道のおかげで苦労することなく進みます。
道中を賑やかしたのはこの車。

雪山にこの車は映えるね

おもえば、赤岳山荘に泊まってたのも四駆ばっかり。山やるなら四駆だね

整備されていて道迷いの心配すらない行程。
ラッセルも必要なく楽でいいね。

整備されております

因みに...
SLをやってた高林はかなりのペースで序盤を進める。
聞けば硫黄岳のピークハントをしたかったらしい。

いぇい!

いぇーい!!

今回は赤岳鉱泉の手前で尾根を上り詰めるプチバリエーションを選択。
SLも梅田・菅原の応生コンビに任せ、1年に頑張ってもらう。

応生コンビ

このバリエーション、これまでと違いトレースが全くない。
体重が重い人は踏み抜き地獄をしてたし、先頭の歩くところによって大変さもましたり...
そんなこんなもいいでしょう!

頑張る梅田

雪と戯れる先輩

バリエーションも楽しみながら無事に登山道と合流。
時間的にも今後の天気的にもピークハントは諦めることに
ごめんよ、またいこうね林君
そのまま赤岳鉱泉に下ることに

赤岳鉱泉にはなんと...

大きい氷壁が!

クライミング大好きな1年生一同は楽しそうに眺めてました。

せっかくの時間は使わなきゃ損!ってことでいままでろくにできてなかった滑落停止訓練をすることに。
しかし、雪はあれども適地が見つからない..
やっと場所を見つけ、先輩の説明の後実践


滑らないで沈む雪で滑落停止とは?

せっかくの場所も何回も滑ると岩が露出してきて地味に痛い
赤岳鉱泉の裏に移動して続きをします。

ちゃんと止まれてます

休憩中です
最後には個人個人好きなタイミングで背中を押してもらい、(一応)不意に来ても対処できるか試すことに。
えいやっ

十分訓練をしたら、下山することに

分かりにくいけどバリエーションに入るとこ

雪が降り始めたおかげで少し気分が変わります。
ピークハントはやめといて良かったね。
道がいいおかげで特に何も起こらず、ただタンタンと帰る道のりです。

帰路1

帰路2

帰路3

帰路4

帰り道も楽しそうな1年生の背中を眺めてました。

駐車場に着くと、車のフロントガラスには雪がびっしり。
やっぱ雪見るとテンションが上がる静岡県民です。

静岡じゃ見れません


余談
帰りに山梨にある「ぼんち」さんに行きました。大盛りが有名なお店なのですが、ある1年が前から気になっていたラーメンの大盛りを頼みました。

比べて分かるサイズ感

みんなで美味しくいただきました


まとめ:
残念ながらピークハントこそできなかったものの、滑落停止が決算合宿前にできたことが今回の大きな成果だろう。歩きやすく、一面の雪景色を楽しめる、お手軽山行だったと思う。
普段、計画を立てるときには他の人の記録などを山行に立てているが、普通の道にちょっとしたアクセントを加えるだけで遙かに楽しくなると感じた。今後計画を立てるときにこういったことも意識していきたい。
(文:増田)

2024年1月13日土曜日

2024/1/13~14 安達太良山

日時:1月13日(土)~1月14日(日)

メンバー:CL増田,SL有間,高林,菅原,梅田,大串,堀,前嶋,松田

行程:
13日:静岡=表登山口-1200m付近
14日:1200m付近-表登山口・仙女平分岐-安達太良山頂-表登山口・仙女平分岐-1200m付近-表登山口=静岡

記録:

今回はいつもとは山域を大きく変えて遠出してみようとういうことで東北は福島県にある安達太良山に行きました。健心さん肝いりの山行でしたが直前にインフルエンザに罹ってしまい無念の脱落。またの機会にぜひリベンジして欲しいですね。
山自体の難易度はそこまで高くはないが福島ということでアプローチがしんどい。何と高速を使っても片道6時間半という超長旅だった。幸い、普段からハンドルを奪い合っているほど運転好きが多いためドライバー不足には悩まされなった。

13日:雪
ロングドライブということもあって若干緊張気味で出発。筆者の車は梅田と松田の3人だった。免許証を持たず、すぐに寝る梅田は有無を言わさず後部座席に座らせたが案の定、すぐに爆睡。結局、松田と交代しながらひたすら話続けてやり過ごした。ありがとう、松田。

今季の冬山山行は雪に全く恵まれていなかった。しかし、今回は東北。今までの南アなどとはわけが違う。きっと、トンネルを抜けたら一面の銀世界が広がっていると信じて道を進んだが、駐車場に着くまで積雪は驚異の0cm。山も心なしか茶色が大部分を占めており、秋山と見間違える程だった。

本当に冬山?

文句を言ってても仕方ないので準備を進める。すると、風花が舞い始めた。しかも、徐々に勢いが増してきている。「これはひょっとしなくても積もるのでは...?」と思い始めた。

雪に思わずにっこり

いざ、雪を信じて入山

おや?

おやおや?

おやおやおや?

積もったのである。降雪の勢いは衰えることもなく、だんだんと周囲の景色を変えていった。1月上旬にしてようやく冬山山行らしくなりました。
ここで、そこそこの積雪にもなり、練習を兼ねてワカンをつけてみることに。みな、手こずりながらも装備を終えながら一人だけ様子がおかしかった。梅田だ。足元を見てみると明らかにワカンのつけ方が間違っている。

努力はした

事前に装着の練習をしておくように本人には言ってあったがそれを怠ったようだった。また、サイズが合っていないのか歩き始めるとすぐに外れてしまった。これだと埒が明かないので増田のワカンをつけることに。いくら正しい道具を持っていても、正しい使い方を知らなかったり、整備を怠ったりすると全く意味をなさない。本人にもそう伝え、歩みを進めた。

今回はただ山を登るだけでなく、雪上訓練も兼ねた山行であったので、滑落停止などができる場所も探しながら幕営予定地を目指した。しかし、なかなか訓練適地が見つからずに幕営予定地に到着。その近辺で適地をさがしたものの見つからなかったため埋没体験をすることに変更した。


野生の梅田

何か恨みでもあるんですかねぇ...。

実際に埋まってみて思ったこととして、想像していたよりも呼吸がしづらく、かなり苦しかった。顔まで埋まってみたが窒息するのではないかという恐怖感が強かった。実際に雪崩に巻き込まれるときは今回とは違って冷静さも失っていると考えられるため相当苦しい思いをするのだろうと考えた。また、ゾンデ棒を初めて使ってみたがかなり分かりづらく、人なのかただの雪なのか判断に迷うことがほとんどだった。やはり、雪崩には巻き込まれないことが一番だと確信した。

今回の夕食はシチューだった。山行で初めて牛乳を持って行ったがなかなかおいしくできた。夏場にはさすがにできないので今のうちに堪能しておく。

ダバァ

相変わらず外で寝る堀

行動時に降っていた雪も夕方ぐらいには止み、夜には満点の星空が広がっていた。そのため何人かで外で星空観賞をして一日目は終了した。




最近のスマホのカメラはすごい

14日:晴れ
二日目は晴れでスタート。朝ごはんはおしるこだったが隣のテントでは水の分量を間違えたらしく朝から苦行を強いられたらしい。

引くくらい晴れ



山頂も晴れていることを信じて歩みを進める

特にトラブルもなく、分岐点直下の上り返し付近まで到着。ここからはかなりの急坂で踏み跡もないバリエーションチックな道となった。1年生のルーファイ力を鍛えるためにも先頭を前嶋と堀にして行動を開始した。しかし、木が邪魔でなかなか思うように進まない。勾配がきつくなっていることも加わってペースもかなりダウン。どこを見ても正直行けそうなところがあまり見当たらない。上級生である筆者もルーファイが難しいと感じた。最終的にはそこら辺の枝などを鷲掴みにしながら這い上がるようにして合流すべき登山道に到着した。実際には分岐点よりもかなりズレたところで合流してしまっていた。例年ルーファイを鍛えるために秋に新南部でバリエーションルートを使っていたが今年度は色々あって思うように経験を積ませることができていなかった。来年度はより充実した山行を組めるようにしたい。

必死にルーファイする前嶋&堀

合流後は快適登山

合流後は他の登山者も多く冬山ではあまり経験したことのない不思議な感覚だった。


投げないでね

合流後は整備された登山道ということもあり順調に歩みを進め、山頂直下の石碑に到着。

わーい

その後、アイゼンを付けた状態で岩稜を登り、山頂に到着。

ピース

本来ならここから少し下って爆裂火口を見に行く予定であったが相変わらずこの部活は天候に恵まれないため一面真っ白。また、爆風も吹いていたため一目散に下山した。

ひょっこりはん

きれいな樹氷

に興奮する成人男性たち

樹氷や普段行かない山域独特の風景を堪能しながら歩いていると...。

晴れた!!

もう何度目だろうか。我々が下山を始めると晴れ始めるこの現象。しかも、通りすがりの登山者の話によるとどうやら午後はずっと晴れるらしい。ただ、残念ながらそんな時間までここにいたら確実に朝帰りになってしまうので泣く泣く下山。余りにも悔しかったので山頂の方向は見ないことにした。観測しなければ晴れていない可能性もあるので。

何もここまで晴れなくても...。

堀もこれには絶望

ピース

下山も問題なくスムーズに下山、お疲れ様でした。
今回行った安達太良山は大串の地元が目と鼻の先であったので大串のお父様に夕食の場所を紹介してもらいそこで食事をとった。
おいしかった

帰りの運転もしんどくなく思い出深い山行になった。

┌(^o^┐)┐

まとめ:
ルーファイの経験不足が出てしまったと感じた。今年の新南部は不完全燃焼で終わってしまったので仕方がない側面もあるが来年以降の技術の継承もあるため来年はもう少しバリエーションルートを組み込んだ山行を企画してルーファイ力を鍛えていくべきと考えた。

今までに行ったことがない山域にチャレンジできたことは本当に貴重な機会だった。同じ山でも全く風景が異なり、新たな可能性を感じることができたとても面白い山行だった。来年は今まで通り日本アルプスも登りつつ、様々な行ったことのない山域にも手を出していこうと思った。

(文:高林)