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2023年7月15日土曜日

2023.7.15~16 木曽駒ケ岳・中岳(宝剣岳撤退)

日時:7月15日(土)~7月16日(日)

メンバー:CL有間、SL高林、鈴木、増田、米虫、堀、松田、菅原、前嶋、大串

行程:
15日:静岡=桂小場駐車場ー大樽避難小屋ー木曽駒ケ岳ー頂上山荘幕営地
16日:頂上山荘幕営地ー中岳ー宝剣山荘ー濃ヶ池ー西駒山荘ー大樽避難小屋ー桂小場駐車場=静岡

記録:
 今年の本合宿は槍ヶ岳を取ることを目標にしていたため岩場歩きを練習する必要があったため、宝剣岳を練習の場とするために今回の山行を計画した。

一日目

天気は微妙だけど出発

 ここ最近、去年とは打って変わって全工程が晴れたことが少なく、今回も例外なく小雨が降り注ぐ中出発した。




ぐんぐん進んでいく


大樽避難小屋

 将棋頭山直下までは樹林帯であったため雨風が強くなかったためカッパも着ていなかったが稜線上は雨風が強いと予想されたため稜線に出る前にあらかじめカッパを着た。


微かに見える将棋頭山


奥津がこちらを見ている

 恐る恐る稜線に出てみたが案の定爆風だった。時折、体が持っていかれるような突風も吹くことがあった。個人的な体感では冬山のときのそれと同じくらいな強さであった思う。岩稜歩きの練習に来たはずが図らずも暴風の中の行動訓練にもなって良かった(?)。





写真では伝わらない暴風


何とか無事に到着

 将棋頭山以降はあまり危険個所がなく、道迷いのリスクも低いと考え、一年生の米虫と大串にSLを任せた。ペースも申し分なく、というよりもむしろ早すぎるくらいにスイスイと進んでいった。分岐などでも二人で話し合いつつ、進路を決めてる姿もあり成長を感じた。


米虫&大串


ずんずん進んでいく

 スタート時から出ていた霧は一向に収まる気配を見せずに木曽駒ケ岳に到着。


山行の安全祈願


二年生



 晴れる気配のない霧に悪態を付きながらも幕営地に到着。久しぶりの&一年にとっては初めての暴風の中での設営に四苦八苦しながらも何とか完成。


以外にも先客が多かった



まさかの3DS


夕飯はいつものチーズリゾット

二日目


朝は汁のあるまともなラーメン
 
 筆者は山でのラーメンは大嫌いであったが、今回は割とまともなラーメンで普通に美味しく、驚いた。やはり汁は大切。

 天候は好転せず、むしろ昨日よりも雨が強くなり悪化している印象であった。また、天気図等を確認しても改善の見込みはないと考えられた。そのため視界不良、足元不良の状態での宝剣岳登頂は困難と判断し、中岳登頂後、宝剣山荘を経由して下山する方向に修正した。


混じり気のない白

 昨日から交代してSLは筆者が担当したが初っ端からやらかしてしまった。完全な濃霧で登山道を確認することができず、時間を食ってしまった。また、進んだはいいものの中岳を迂回する巻き道に誤って入ってしまった。冬山も経験し、視界がない状態で進むことは経験していたものの二回も同じようなことをしてしまった。大きな反省点である。この時ふと、遭難事例検証で何度も取り上げられているトムラウシ山の遭難事例を思い出した。あの時の事故も今回のような暴風雨のなかで発生したと考えると他人事とは思えないリアルさがあり、少し緊張した。その後は何とか持ち直して中岳に到着。


中岳


やはり晴れない...



梯子や橋を突破していくと...


濃ヶ池

 霧も相まって幻想的な風景が作り出されていた。個人的には対岸が見えないのでさながら三途の川の様相を呈しているように見えた。


思わず歩みを止める一行




バンザーイ


どうみても三途の川(本物は見たことないが)

 その後も歩みは極めて順調に進んでいったが樹林帯に入りそうになった時に...



晴れた!!!

 もはや我が山岳部の伝統芸能といっても過言ではない展開であった。我々が何をしたというのだ...。嬉しいのやら悔しいのやら複雑な思いを胸に空も見えない樹林帯に潜っていった。


樹林帯だからと言って安心できない


無事帰還

まとめ:
 本合宿に向けて歩行練習も兼ねて企画したものの目的の山に登れなかったことは非常に残念であった。しかし、帰ればまた来られるのでいつの日かリベンジしようと思えた。筆者個人の反省になってしまうが視界不良時のルートファインディングが未だに未熟であることを痛感する山行であった。また深南部の季節が遠からずやってくるので気を付けていきたい。また、真夏でも暴風雨の環境下では容易に低体温症を発症しかねないということも身をもって経験した。まだ山を初めて1年ちょっと、自然の中で遊ばせて頂いているということを再認識させられる山行だった。

(文:高林)

2023年6月18日日曜日

2023/6/17~18 八ヶ岳 阿弥陀岳・赤岳~硫黄岳

日時:6月17日(土)~6月18日(日)

メンバー:CL増田,SL高林,有間,鈴木,梅田,大串,米虫,菅原,堀,前嶋,松田,渡邊

行程:
17日:静岡=八ヶ岳山荘駐車場ー行者小屋ー中岳ー阿弥陀岳ー行者小屋(泊)
18日:行者小屋-地蔵の頭ー赤岳ー横岳ー硫黄岳ー赤岳鉱泉ー八ヶ岳山荘駐車場=静岡

記録: 1年生の初の泊まり山行として八ヶ岳の赤岳~硫黄岳の縦走が選ばれました。上級生(2年)4人で1年8人を見るということで行く前からドキドキしてました。

17日 山岳部にしては珍しく天気予報が良い!おかげで駐車場はいっぱいでギリギリとめられた。
一年生達も手慣れた手つきで準備を行い、速やかに出発できた。一方で、地図などの忘れ物がいくつかあり最初から反省点ができてしまった。

出発

やっぱ人数多いよな

今回のSL高林

読図にも積極的に取り組みます!

今回の山行はなにせ人数が多い。休憩するにも読図をするにも適度に開けた場所が必要になり判断が難しかった。1年生は、外で読図をするのは瑞牆以来2回目...にしてはちゃんと読図できてるよなぁ。うん。上級生もうかうかしてらんないね。

明日登る山とか蓮容さん達の大同心とか

今年の1年、体力も割と凄いんです。順調にいき、コースタイム通りに到着。早めに着いたのに山荘には、人、人、人...。流石テーマパーク


ふ~、やれやれ

こっちも練習中

テントを立て終わって一息ついてもまだまだ時間がある。そうなるとじっとしていられなくなる(様になってしまった?)上級生達。阿弥陀岳を取りに行くことにした。

今回の2回生のベスト写真(個人的)

後輩目線

阿弥陀までの登りは非常にガレていて、落石しないよう細心の注意を払いながらの登りだった。明日赤岳を集団で登るため上級生にとっては良い確認になった。
大同心組

良き良き

一方その頃下級生は

楽しそうで何より

下山してもまだまだ時間がある。蓮容さんが持ってきたお楽しみで時間を潰す。

鍋ゼリー

良い時間になり、夜ご飯。今日はミネストローネ、美味しかった...らしい。米はまずくてみんなで頑張って流し込んだ...らしい。
(尚、CLは睡眠不足による高山病によりダウン。睡眠大事!!。美味しくないお米12合を11人で食べたみんなに感謝。早めに就寝し、明日に備えます。

美味

職人

ご飯の後も思い思いの時間を過ごす。テン場での暇な時間の潰し方も立派な技術。テントに入らず外で寝る人が多く、周囲の人にビックリされた。

夕日を見たり

駄弁ったり

19時前、2時間弱の睡眠により回復したCLはお腹が空いたと蓮容さんにたかり、おにぎりにありつきました。

18日 朝起きて大同心組を見送り、ラーメン作り。今回はいつもの反省を生かして水を多めに作り、美味しくできた。ラーメンアンチの高林をラーメン党に寝返らせることに成功。


美味いよな

朝もちゃんと起き、支度も早かった。しかし、人の多さとトイレの行列を見誤っていた。長蛇の列ができあがっていて出発時間過ぎてしまった。これは反省点。

やる気十分の1年s

出発のときにはもう明るかった。どんどん明るくなる空を尻目にどんどん高度を上げていく。

足場も良くはない

地蔵の頭に着くときにはもう日が上がっていた。人も多かった。

赤岳へ向けて

赤岳に着く前は落石の危険性もあるためヘルメット装着。忘れた1年に貸したい上級生の間でじゃんけん勃発。みんなで落石・転倒に注意しながら登っていく。
1年は、大きな落石や危険な箇所もなくしっかりと歩を進めていく。泊装備を持っての山自体初めてなのにほんと凄いよね。
赤岳も人が多かった。写真撮るために行列に並んだ。

赤岳山頂

よし、頑張るぞ!!

横岳
それにしても、すれ違う人の多いことよ。人気なだけある。山岳部に似合わず天気も良かったし。しょうがない。
「後ろに15人いるんで先に行かせて貰って良いですか?」某パーティー
(くそう、こっちは12人だ、譲るか...)
すれ違いの待ち時間
3パーティーを譲ったため待ち時間発生

今年の1年はクライミングも頑張っている

山岳部に映えはいらん

今年の1年は去年に比べたら静かである。去年がうるさいだけか?けど、大串、渡邊は一生2人でしゃべってるし、他の1年も思い思いに楽しんでいる。横岳のトラバースは事前のルート検証で挙がってたが特に危ないところなく通過。
この頃から大同心に見える米粒みたいな物体についてみんなでワイワイ。

懐かしの

▼▼▼

半年前

米粒に思いをはせつつ横岳に到着

爽やか1年

わちゃわちゃ2年
団子は食べるものだろ!!

山頂で写真撮り、しばらく行ったときである。”あの”声が八ヶ岳に響いた。
米粒改め大同心組

もちろん蓮容さん&健心さん
周囲の人全員で声の方へ視線を送る。もちろん!答えたかった!!けど、いかんせん人が多過ぎてシャイな僕には返せず...代わりに拍手&歓声で答える。
あそこ登ってるのはマジで凄いと思った。このまま山岳部頑張っていけば自分もああなれるかな、やってみたいなと感じた。おかげでアルパインちっくなことに対しモチベが(個人的に)爆上がりした。
いよいよ硫黄岳

硫黄岳が見えてきたこのなだらかな下り、鈴木がかなりのペースで進み始めた。びっくりびっくり。みんなちょっと小走りだったため最後にきてあげる先輩の凄さ?を感じた。

爆裂火口と稜線
硫黄岳の爆裂火口は想像以上だった。あの大きさの火口があるってことは...想像に胸が踊る。

硫黄まで歩ききりました

おぼん???


下山開始~
ひょっこり梅田

           
先輩によるありがたいレクチャー

下山途中はまた読図をしたりしながら帰った。途中、転倒が目立ったので、最後まで集中力をキープし続けることは重要である。

赤岳鉱泉で休憩

その後、SLを1年の松田に交代。驚きはここからである。おっそろしいペースで下り始めた。経験者とはいえ1泊の最後でこのペースは凄い。上級生はびっくりであった。
お疲れ様


まとめ:
今回は1年生の初山行になった。自分たちが1年の時に比べて遙かにしっかりしていて、体力もあり、技術もあるように感じた。自分たちができなかった時間に対する意識も高く、今回の山行でさらにレベルアップしたように感じる。
また、自分たち2回生が最上級生となる山行だったため、反省点が多く見つかった。これから自分たちで連れて行くことが多くなるため、しっかりと経験を積んでいきたいと強く感じる山行となった。判断や技術などまだまだ至らないところが多いため、先輩と一緒に行けるうちに吸収していきたい。
(文:増田)