メンバー:CL有間、SL高林、鈴木、増田、米虫、堀、松田、菅原、前嶋、大串
行程:
15日:静岡=桂小場駐車場ー大樽避難小屋ー木曽駒ケ岳ー頂上山荘幕営地
16日:頂上山荘幕営地ー中岳ー宝剣山荘ー濃ヶ池ー西駒山荘ー大樽避難小屋ー桂小場駐車場=静岡
記録:
今年の本合宿は槍ヶ岳を取ることを目標にしていたため岩場歩きを練習する必要があったため、宝剣岳を練習の場とするために今回の山行を計画した。
一日目
天気は微妙だけど出発
ここ最近、去年とは打って変わって全工程が晴れたことが少なく、今回も例外なく小雨が降り注ぐ中出発した。
ぐんぐん進んでいく
大樽避難小屋
将棋頭山直下までは樹林帯であったため雨風が強くなかったためカッパも着ていなかったが稜線上は雨風が強いと予想されたため稜線に出る前にあらかじめカッパを着た。
微かに見える将棋頭山
奥津がこちらを見ている
恐る恐る稜線に出てみたが案の定爆風だった。時折、体が持っていかれるような突風も吹くことがあった。個人的な体感では冬山のときのそれと同じくらいな強さであった思う。岩稜歩きの練習に来たはずが図らずも暴風の中の行動訓練にもなって良かった(?)。
写真では伝わらない暴風
何とか無事に到着
将棋頭山以降はあまり危険個所がなく、道迷いのリスクも低いと考え、一年生の米虫と大串にSLを任せた。ペースも申し分なく、というよりもむしろ早すぎるくらいにスイスイと進んでいった。分岐などでも二人で話し合いつつ、進路を決めてる姿もあり成長を感じた。
米虫&大串
ずんずん進んでいく
スタート時から出ていた霧は一向に収まる気配を見せずに木曽駒ケ岳に到着。
山行の安全祈願
二年生
♡
晴れる気配のない霧に悪態を付きながらも幕営地に到着。久しぶりの&一年にとっては初めての暴風の中での設営に四苦八苦しながらも何とか完成。
以外にも先客が多かった
まさかの3DS
夕飯はいつものチーズリゾット
二日目
朝は汁のあるまともなラーメン
筆者は山でのラーメンは大嫌いであったが、今回は割とまともなラーメンで普通に美味しく、驚いた。やはり汁は大切。
天候は好転せず、むしろ昨日よりも雨が強くなり悪化している印象であった。また、天気図等を確認しても改善の見込みはないと考えられた。そのため視界不良、足元不良の状態での宝剣岳登頂は困難と判断し、中岳登頂後、宝剣山荘を経由して下山する方向に修正した。
混じり気のない白
昨日から交代してSLは筆者が担当したが初っ端からやらかしてしまった。完全な濃霧で登山道を確認することができず、時間を食ってしまった。また、進んだはいいものの中岳を迂回する巻き道に誤って入ってしまった。冬山も経験し、視界がない状態で進むことは経験していたものの二回も同じようなことをしてしまった。大きな反省点である。この時ふと、遭難事例検証で何度も取り上げられているトムラウシ山の遭難事例を思い出した。あの時の事故も今回のような暴風雨のなかで発生したと考えると他人事とは思えないリアルさがあり、少し緊張した。その後は何とか持ち直して中岳に到着。
中岳
やはり晴れない...
梯子や橋を突破していくと...
濃ヶ池
霧も相まって幻想的な風景が作り出されていた。個人的には対岸が見えないのでさながら三途の川の様相を呈しているように見えた。
思わず歩みを止める一行
バンザーイ
どうみても三途の川(本物は見たことないが)
その後も歩みは極めて順調に進んでいったが樹林帯に入りそうになった時に...
晴れた!!!
もはや我が山岳部の伝統芸能といっても過言ではない展開であった。我々が何をしたというのだ...。嬉しいのやら悔しいのやら複雑な思いを胸に空も見えない樹林帯に潜っていった。
まとめ:
本合宿に向けて歩行練習も兼ねて企画したものの目的の山に登れなかったことは非常に残念であった。しかし、帰ればまた来られるのでいつの日かリベンジしようと思えた。筆者個人の反省になってしまうが視界不良時のルートファインディングが未だに未熟であることを痛感する山行であった。また深南部の季節が遠からずやってくるので気を付けていきたい。また、真夏でも暴風雨の環境下では容易に低体温症を発症しかねないということも身をもって経験した。まだ山を初めて1年ちょっと、自然の中で遊ばせて頂いているということを再認識させられる山行だった。
(文:高林)
(文:高林)
三途の川...笑
返信削除一度小川山で見たのでは...(;'∀')?