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2023年1月22日日曜日

2023/1/21~22 中央アルプス檜尾岳

日時:1月21日(土)~1月22日(日)

メンバー:CL増地,SL奥津,生熊,高林,東,鈴木(健),池田,有間,鈴木(琴),市川

行程:

21 静岡=新太田切発電所―檜尾登山口―赤沢の頭―しゃくなげのピーク下幕営適地 

22 幕営適地―しゃくなげのピーク―檜尾岳避難小屋―檜尾岳―檜尾岳避難小屋―しゃくなげのピーク―赤沢の頭―新太田切発電所=静岡


記録:


21日 天候 晴

「卒論に集中する必要がある」と今泉先生に連行されていった蓮容さんに思いを馳せながら新太田切発電所へ向かう。今回はOBの市川さんに同行いただきました。感謝です。

今回の檜尾岳は自分が1年生の時に市川さん達に連れて行ってもらった場所であり、今回は自分が連れて行く立場となった。前回はラッセルにひどく苦しめられた(2021年1月30日(土)〜1月31日(日)檜尾岳)が今回はどうだろうか。山行の直前まで冬型の気圧配置だったが、上空の寒気が弱いので降雪はあっても少ないと予想していた。実際登山口についても積雪がなく雪は少なそうである。


とりあえず林道歩き

天気もよい

雪もあまりないので軽快に登る。凍結箇所が目立つので早めにアイゼンを装着した。



気持ちがいい

赤沢の頭着 順調

登山口から2時間半で赤沢の頭に到着した。前回は看板が埋まってしまっていたが今回は剥き出しである。オール締まった雪でコンディションは非常によい。しかし運動久方ぶりの市川さんは足が攣りかけらしく、「ゆっくり行くから先行ってて」と言い残し消えていった。市川さーーん!!

はい


はい


12:30には幕営予定地であるしゃくなげのピーク下の平坦地に到着し、ゆったりとしたひと時を過ごした。ここまで順調に行くとは思っておらず少し拍子抜けである。

自分のインナー手袋に穴が開いてしまったので
生熊に指導をもらいながら修繕した

追い出したとか、そんなんじゃないです

22日 天候 晴



うどんをすすり、5:30に出発。・・・しようと思っていたが25分を過ぎてもアイゼン装着はおろかテントから出てきてない者もちらほらいた。用意が遅い人は前日夜にある程度、次の日に使う荷物をまとめておくなど工夫が必要である。40分過ぎに出発。徐々に尾根が痩せてくるので慎重に進む。


しゃくなげのピークを暗いうちに通過

風も弱い

夜明けが近い

よい!南ア八ヶ岳がハッキリ見えた

道中はトラバース箇所もいくつかある。特に先頭の奥津高林の2人がどこをどう進むか活発に議論しているのが良かった。来年度も部の主体として動いていく2人であり、連携も取れていて今後が楽しみである。


まるで空も凍っているよう

小檜尾岳到着!

ここまで来れば後少し

檜尾小屋でザックを下ろし山頂へ向かう


今回の唯一の難所はここだった。山頂直下の急斜面がガチガチにクラストしており、アイゼンピッケルをザシュ!ザシュ!しながらのほふく前進で登った。下級生もここが核心になるとは思ってなかっただろう。この時前を進む人の直線状に続く者がいたがもし前の人が滑落した場合どうやって避けるつもりなんだろうか?

ザシュ...

ザシュ...

登り終えればこの景色

うおーーっ

檜尾岳登頂!


下りも同じ要領で

小屋に戻って一安心。帰りはひたすら下ってお疲れ様でした。

カモシカがいたのでパシャリ

僕も一口もらったんですが美味かったです

まとめ:
蓮容さんがいないおかげで天候に恵まれる良い山行になった。
雪が少なかったので2年前とは全く違う山をやっているようだった。例えば前回は尾根通しで無理矢理行くしかなかった部分が夏道ですんなりトラバースできたりと、雪のつき方次第で全く難易度が変わるということを改めて感じることとなった。行程こそやや楽なものになってしまったが、クラスト斜面でのアイゼン歩行は十分にできそれは決算に向けての大きな収穫だったと思う。
市川さんありがとうございました!

おまけ:あいもり定食を注文しニコニコの池田☺️

(文:増地)


2022年8月8日月曜日

2022/8/8 木曽川水系岩倉谷 樽ヶ沢遡行

日時:8月8日(月)

メンバー:CL蓮容 SL増地 池田 奥津 

行程:
8日:静岡=岩倉林道ゲート-樽ヶ沢出合-樽ヶ沢遡行-林道-岩倉林道ゲート=静岡

記録:

初めて中央アルプスの沢へ。樽ヶ沢は泳ぎよりも登攀メインの2級の沢である。高速を使い岩倉林道ゲートへ向かう。

恵那SAボルダー 9級

7:00 岩倉林道ゲート


樽ヶ沢にかかる橋から取り付く。容易に降りることができる。池田はこの日のために度付きのゴーグルを購入していた。

ここから入渓

序盤から小滝の連続

ひたすら登る


写真が逆さまのせいでどう見てもプロである




快適な登りがしばらく続いた後に大滝が現れる。一段目の6m滝は右岸巻き。二段目の30m滝は蓮容さんがリードで取り付く。滝の右側は逆層になっている箇所があり悪そうなので左側から登った。

リード中


アッセンダーで後続が続く。滝の音で全く声の伝達ができないので、事前に蓮容さんと手振りでの合図を設定したがこれはなかなか有効だったのではないかと思う。何気に沢でのビレイとハーケン回収は初めての経験だった。ハンマーで強く叩いてもハーケンがなかなか取れず苦戦した。


登攀自体は簡単で楽しい

ライフジャケットに感謝()しながら飛び込む

CS滝 登れそうにないので左岸から巻く。踏み跡、テープあり


この高巻きを終えしばらく進むと35mの大滝が。これも蓮容さんがリード。右から攻めるのが良さそうだ。

見上げる池田

高度感がある。待ってる間寒い...

上から


ホールド多めで明るい沢ということもあり落ち着いて登ることができた。



そしてここが増地のやらかし地点である。この滝の上部がスラブ状になっており、足を滑らせ下まで滑落してしまった。痛い

あの箇所は他大学の記録によると上部が悪かったので1人が巻いてロープを出したらしい。自分があの箇所を突破できるできないにかかわらず、後続の安全を考え一度全員クライムダウンするのが最善だっただろう。不幸中の幸いか足の打撲のみで済んだので遡行を継続。

あと蓮容さんの迅速な容態確認はとても参考になった。

簡単な右から登り直します

ここです

このCS滝は裏から登れる。ただ落ちた後で余裕が全くありません(笑)

うおおおおあああ

分岐 右俣へ進む

左は水量が少ない


分岐のすぐのところにちょっとした滝があるので、ここは蓮容さんがフリーでのぼりロープを垂らして肩がらみビレイする方式で突破した。

ここを抜けると徐々に水量は減ってくる。ちょうど良いタイミングで大雨が降り出したので適当な枝沢を詰めあがり林道へと帰還した。

この枝沢はけっこう脆かった

13:20脱渓 3年池田と1年奥津

林道を歩き最初の入渓点まで戻ってきた。この辺りで水が苦手な僕の特訓をしたり馬鹿なことをやったりして車へ戻った。


あ、垢BANだ〜〜


帰りに立ち寄った柿其温泉というところ、休みだったのに入れていただけたし何故か安くなったし温泉も最高だったしでオヌヌメです。



まとめ:

滑落は初めての経験だった。ある意味貴重な経験をあそこまで安い怪我で済んだのはラッキーと言うしかない。
蓮容さんは言わずもがな、奥津と池田も水属性のようでありマグロのように動き回っていた。僕はマグロにはなれないかもしれないがせめてマンボウぐらいまでいけたらもう少し沢を楽しめるのではないかと思う。ただ写真を見返していると生き生きとしているので案外楽しんでいるのかもしれない。

(文:増地)