2025年1月25日土曜日

2025/1/25-26 阿弥陀岳北陵 南沢大滝小滝

日時:1月25日(土)~1月26日(日)

メンバー:堀、菅原、OB真達

行程:25:静岡=美濃戸別荘地-赤岳山荘-南沢大滝小滝登筆練習一行者小屋周辺適地幕営
26日:幕営地—阿弥陀北陵—阿弥陀―行者小屋―美濃戸別荘地



記録:

今回は山岳部OBの真達さんが今年の冬、暇しているということを聞き、こんな機会は滅多にないと思い「一緒にアルパインに行ってくれませんか?」と聞いたところ快く引き受けてくれたのでその第一回目です。



1日目

この日はアイスクライミングの練習。

毎回八ヶ岳の林道は面倒くさいなと思いながら進んでいきます。



真達さんはペースも速いです





準備中

南沢小滝に到着!
僕は初めて滝が凍っているところを見てむちゃくちゃ興奮しました。
ところで何で氷って青っぽいんですかね?気になります。


早速、真達さんに教えてもらいながら低いところでトラバースしてみます。



真達さんが速攻でトップロープをかけてくれたので実践で登ってみることに。
僕はじゃんけんに負けたので最初は菅原が登ります。


菅原はアイスクライミング今回が2回目。
登っている姿がカッコいい。




堀は今回が初めて。最初はバイルを振るのがめちゃくちゃ慣れなくて全然刺さりませんでした。


超パンプ


菅原が気分が悪くなりダウン。前日の親知らずを抜いてそれのために飲んだ薬のせいかも?

菅原が登れなくなったので真達さんとマンツーマンで教えてもらうことに。登っては降りてお繰り返してました。




カウンターバランスに挑戦。足を信じれば登りやすい登り方かなって感じました。


色んなラインから




ある程度登りに慣れてきたのでアイススクリューを打つ練習をしながら登っていきます。


疑似リード

真達さん「リードしてみる?」
堀「やってみます」

「してみる?」と言われたらやるしかない!

まさかアイスクライミング1日目でリードすることになるとは。





意外とあっさり登れちゃいました!
リード自体は普段のクライミングみたいな感じで緊張感は多少ありましたが手がガバなので落ちついて登れたと思います。




菅原も少し元気になったみたいで最後に小滝を登って次は大滝へ!









デカい!!

小滝の2倍以上の滝が現れた瞬間ビビりましたね




真達さんリード

60mロープでちょうど半分。
真達さんはスイスイ登っていきます。





堀が先にトライ。下の方はなだらかなので簡単だったが上の方は徐々に垂直になり結構難しい。
今回習ったことをフル活用して登りました。




結局上の方でバイルが抜けて撃沈。
バイルは下から力をかけないとスッポ抜けちゃうみたいです。次はリードしてみたいな





次は菅原。


菅原も上部で苦戦。何回かテンションしてトップアウト。

時間もなくなってきたので今回はこれでおしまい。
真達さんが回収してくれました。ありがとうございます。

暗くなる前に行者小屋に到着。


真達さんのファミリーテント

広くて快適でした。





今回の晩御飯はジンギスカン鍋。菅原が北海道から持ってきてくれました。マジでおいしい。感謝。


菅原が熊のコンビーフをお酒のつまみに持ってきてくれた。熊と言われれば?熊を食べたことはないが。



明日のために早めに就寝。おやすみなさい。



2日目

朝は餅入りラーメン。密かに餅入りを流行らせようと企んでます。


真達さんが「一般的なルートだと山岳部らしくないから行者小屋から直接北陵まで行ってみようよ」と提案が。

面白そうなので直接北陵に行ってみることに。




コンパスを頼りに進みます。
場所によっては腰以上のラッセルが待ち受けており相当疲れます。
出発前は「ワカン要らないでしょ」とか真達さんと話していたが後悔することに。


ラッセル核心

真達さんからラッセルが速いねとお褒めの言葉が。
むちゃくちゃ嬉しかったです。


ハイハイラッセル

真達さんからハイハイラッセルのやり方を伝授してもらいました。コツはピッケルを真下に押すことです。


ジャンクションピークに到着してコンテの準備をします。




実践でやるのはもちろん初めて。
しっかり確認していざ出発!





先行パーティが2パーティいて第1岩峰が混んでいたので隣から登ることに。

登り終わると
真達さん「一般登山道と同じぐらいだったね」
堀「???」

岩をアイゼンで登る経験が浅い堀にとってはアイゼンが効いているのか不安になってむちゃくちゃ難しく感じました。



景色最高!




初めて阿弥陀岳の山頂に到着!
天気が本当に良くて、八ヶ岳全体を見渡すことができて感激でした。
大同心がいかつく見えました。雪が無くなったら行こうかな。


編笠山に有間、前嶋、大串が今登っているらしいのでインディアンコールを飛ばしてみることに。
真達さんと堀が試してみましたが返事は返ってこず。残念。





十分景色を楽しんだので足早に下山。



行者小屋まではこれまでのラッセルに比べればあっという間でした。


やることはもう無いので時間は早いですが下山します。


カツカレー

赤岳山荘に1時頃に到着。真達さんがお昼ご飯を奢ってくれました。ありがとうございます。






まとめ:

真達さんと一緒に登れる貴重な機会。色々学べました。
まだまだ真達さんに連れて行ってもらっている感じなので、今年の冬は積極的に登りたい!

(文:堀)

2025年1月19日日曜日

2025/1/18〜1/19 乗鞍岳

日時:1月18日(土)~1月19日(日)

メンバー:CL興津,SL梅田,高林,大串,菅原,堀,中村

行程:
18日:静岡=乗鞍岳2612m付近
19日:2612m付近-肩ノ小屋-蚕玉岳-剣ヶ峰-蚕玉岳-肩ノ小屋-2612m付近-乗鞍高原

=静岡


記録:
今山行では12月に天候悪化で中止になった乗鞍岳に向かった。
木曜日部会で興津、有間の体調が悪く当日には有間は休み、興津は体調不良でピークを目指すことになった。

18日
乗鞍岳スノーリゾート駐車場に到着。
今日はリフトを3つ乗り継いで頂上の少し下まで行き、そこで今夜泊まる雪洞を掘る予定だ。
途中まではリフトで移動。初めて乗る静岡県民にとってはなかなかのスリル

リフトを乗り継いであっという間に上級コースにつく。
よく晴れた空で風もほとんどないため普段のレイヤーでは暑いくらいで各々必要に応じて調整する。
シャツまで脱いで下着になる男。程度ってもんがあるでしょ


バックカントリーの人たちも多く、彼ら共に頂上を目指す。
ところどころスキーやスノボの跡がありこの山の人気が窺えた。
おかげで雪がしまっていてとても歩きやすい。
足元に見える凹んだ線はスキーやスノーボードが滑った跡

右手に小屋への方向を示す看板を通り越すと次第に平坦になってくる。
2650地点では平地と言えるほどに平らにっており、朝日岳や乗鞍岳も見ることができた。
雪洞に泊まる予定のため12時前には行動を終えて今夜の宿を作る。
7人が入れる雪洞を作るため二つの入り口から掘り始めてそれらを繋げる方法をとり、階段状に掘り進めてから開通するようにお互いに向かって掘り進めた。
広くスペースをとり交代しながら階段状に下へ掘っていく
日が出ていて大変な作業なので結構暖かい

しかし想定以上に雪洞を作る時間がかかり、15時過ぎに雪道は諦めてテントを張ることにした。
掘った時にできた雪のブロックを風を防ぐように置いてテントを張る。
雪の壁があると風を一気に感じなくなり驚いた。
設営が終わったのは16時前と遅くなってしまい、すでに日が沈み始める時間になっていた。
日が落ちると気温もガクッと下がる

テントに入り食事をしながら明日の行動について話し合う。
高林が体調不良でピークハントに参加できず、興津もあまり状態が良くないことが判明した。
乗鞍の頂上を目指すときは先輩方の力が借りられないことがわかり、明日に不安と緊張を感じた。
興津や高林の体調が悪いことはわかっていたので出発前にもしもの対応を話し合っておくべきだったと反省した。

19日
日の出ともにに出発。
まだ星も少し見えていて晴天を予感させる空の下、肩の小屋を目指して歩いていく。
見えているのですぐに着くと思ったが思ったより距離があり時間がかかった。
観測所の周りは岩が岩が露出している場所もあり腰を落ち着けられた。
朝日岳を登って高度をあげ、良さそうな場所からトラバースした。
雪がまだ柔らかいところが多く何度も踏み抜いてしまう。
朝日岳から乗鞍岳へ渡る谷地形は雪崩の可能性があるので時間があれば稜線付近から進むと良いだろう。

風は乗鞍の稜線上から頂上の標識までは強かったが、頂上の建物を回って反対側に行くとほとんど無くなり休憩もしっかり取れた。
風がなく天気も良くてしっかり休憩できた

下山は登ってきた道を通って戻る。
危険な箇所やアイゼン、ピッケルワークが求められる箇所はなく楽に歩くことができた。
肩の小屋を過ぎると雪面が平らで傾斜も緩やかになり座って滑り降りることができる。
右奥の黄色い男はこの後ヘルメットを落とし数十m追いかけることになる

キャンプ地に戻りテントを撤収して下山を始める。
バックカントリーに興じる人々とすれ違いリフトの一番上まで到着。
その後はスキーヤーの邪魔にならないように駐車場まで降りた。

まとめ:
今回の山行は天候に非常に恵まれたものになった。
日中は特に暖かく普段より薄着でとても気持ちよく登ることができた。
一方高所や夜になってからは気温がガクンと下がり冬山の寒さを油断すべきでないとも感じさせられる。
今回の挑戦の一つに雪洞に泊まることがあった。しかし実際に7人が泊まれる一つ雪洞を作ろうとすると時間、体力ともに非常に消耗してしまうことがわかった。選んだ立地が比較的平らで雪洞に適した地形出なかったことも大きいが、必要な状況に陥った時は全員が入る大きなものではなく少人数用のものを複数作る方が現実的だと思える。
反省としては予測できた問題を山で発覚するまで放置したことだ。
木曜日の部会の時点で興津と高林の不良は分かっていたため、事前に動けなくなった際の対応を話し合っておくべきであった。

(文:梅田)