2023年8月6日日曜日

2023/8/6-7 南アルプス 北岳 (夏季事前合宿)

日時:8月6日(土)~8月7日(日)

メンバー:CL有間,SL鈴木、高林、増田、米虫、堀、松田、前嶋、菅原、大串、梅田

行程:
6日:静岡=奈良田駐車場ー広河原山荘ー白根御池小屋ー肩ノ小屋ー北岳ー肩ノ小屋
7日:肩ノ小屋ー白根御池小屋ー広河原山荘ー奈良田駐車場=静岡

記録:
 今回の山行は本合宿を直前に控え、事前合宿として一年生にとっては初めて二泊の山行を行って本合宿に備えることを目的に企画した。しかしながら、後述の諸々の事情で一泊となってしまった。

 今回の山行も例にもれず悪天が予想された。台風接近に伴って上空の状況が不明瞭で二年生の間では計画のそのままでの実施は困難と考え、事前準備は一泊の想定で行った。しかし、蓮容さんと再度検討したところギリギリ高気圧の張り出しがある可能性がある旨を指摘して下さったため従前の計画での実施に再変更した。今年に入ってからの山行では自分たち自ら天気図をみて判断してきてはいたが当時の予想天気図からそのような判断をすることは出来なかった。天候判断に未だ難があると言わざるを得なかった。

1日目
 奈良田駐車場まではいつも通りレンタカーを使い、そこからバスで約1時間程度揺られて広河原山荘に向かった。このような形のアプローチは少し不安であったが幸いそこまで他の乗客はあまりおらず、無事全員が乗ることができた。
結構きつきつ

橋を渡っていざ入山
日曜日なのにすごい数の登山者。抜いたり抜かされたりしながら山を登っていく。
単純に登るのもつらかったが、休憩のたびに様々な問題が発覚していく様も滑稽で面白かった。
最初あたりの休憩で、予備食のアルファ米を持ってくるのを忘れたことに気づく。そしてその次の休憩で、晩御飯のアルファ米を持ってくるのを忘れたことに気づく。
今回の山行が短縮された要因は大体ここにある。食事がないのだから天候云々の前に進む選択は取れない。
しかし、誰も言わないでいたが、何となく(天候)、不思議と(課題、レポート、追試)、1泊して帰るという雰囲気が漂っていたのは間違いない。その撤退が確実になった瞬間であった。

かなり序盤に撤退が確定したが、その後も登っていき白根御池小屋に到着。


相変わらず人は多い。休憩をとって草すべりへ向かう。

草すべり

ここも人が多く、足場が細く急登であった。譲り合いが終始起きていたが、少し登り始めた頃に、下ってきた人が足の悪いとこを踏んでしまったのか、土が剥がれ、3~5mほど転落してきた。幸い横の草むらに転がり停止し、けがもなさそうだった。中々に緊張したので、下りは気を付けようとすごく思った瞬間でした。
肝心の天気はまだ大丈夫そう。迫りくるガスとともに上を目指す。



草すべりゾーンを抜けて、稜線へ出る
暑かったのが一気に冷える瞬間である。風があって気持ちいい。
余談だがここら辺で鈴木はかなり疲弊。この感覚に何となく身に覚えがあった。




とてもとても綺麗なトラバースを通り、良い景色をたまに見つつ、肩の小屋に到着。
テント場に移動しつつ、今後の動きについて話し合う。

今回も寝不足の梅田

小屋に到着したのは11時すぎ。天気もガスり気味だが北岳に行って帰ることが出来ると判断。多分14時~から落雷確率が上がる感じだった気がします。
おそらく高山病であった鈴木は待機。他の人達で北岳を目指す。

第2位 北岳登頂

計画段階から心待ちにしていただろう2位の北岳につきました。多分ガスっていたと思うが、皆うれしかったのでは。


下りはガスも若干晴れてよい景色が見れました。


さて、肝心の天気ですが、めちゃくちゃ晴れてます。一瞬遠くで雷がゴロゴロしてましたが、夕日も見れました。1泊で帰って、地上にいる先輩たちにどう説明しようと2年はいそいそしていました。白状するほかないのですが。
1日目の行程は終了。夕飯のパスタを食べて寝ます。


2日目
始発のバスに間に合わせるために、早めに起きて食事を済ます(ラーメン)。
ここでは1年2年ともに朝の準備等の課題が見つかったので、今後気を付けていくとよいですね。

1年生にとって初めての夜間行動。雨もぱらつき、足元に注意して下っていく。


色々ずり落ちながら白根御池小屋まで下る。ここからSLを大串に任せて、バスに間に合うように急いでいく。



結局バスには間に合って無事下山できました。事前合宿終了。


まとめ:

今回の山行では完璧で究極なミスが多発したことが反省点の一つである。
今回の事前合宿は、本合宿前に連泊を経験するという目的があったはずだ。しかしそれが出来なかったのは本合宿に不安を持ち込む形となってしまった。正直、大丈夫だとは思っていたが。
また、1番大きな点で食料の忘れ物があった。当日のご飯も予備食すらない状況はまずかったと感じる。しかし、これが少人数山行だったら、自身のレーションで食いつなぐという強行手段をとることもあったかもしれない。今回は大半が1年生かつ大人数パーティということもあり大胆な行動はとれなかった。&とらなくてよかった。こういった点から2年は特に、大人数の山行では柔軟に動きづらいため普段から重要なところだが、準備を入念に行わなければならないことを実感できた。本合宿前の教訓になったことは間違いない。

さらに、朝の準備にも反省点があった。朝の準備にばらつきがあり、その影響で行動開始時刻が遅れた。原因は2つあり、起床から出発時刻が1時間と短く設定されていた、起床して約10分後に朝食の準備を始めたことにある。今回の山行で朝の準備について再確認することが出来てよかった。

個人的には一番重要だと感じた点。今回の撤退は、実際食料がなかったのでこの結果は変わらない。しかし、事前の部会で、①北岳とって帰る、②だけどもしかしたらいけるかもしれないので当日判断する、みたいな話でまとまったと思うのだが、私は体感9:1で、この時から北岳以降は行かないだろうなと思っていた。また、各自に迫りくる課題もあったため、多くの部員にとって、撤退した方が学業面において好都合だっただろう、という背景から、そもそもモチベが自分を含め、部全体に無かったのではと思った。 
 これはまずいですよ。基本、課題に追われ睡眠不足な部活ですが、これ主体になったら部として成り立たなくなってしまうのでは。また、忙しいのは皆同じなのに、今回課題やレポートを終わらして来た少数の部員に申し訳が立たない。今回だけでなく今後も同様。多忙カス大学生っぽくて好きですが、自分を含め、各々反省すべき事項だなと思いました。

この反省を最大限生かした山行を、直近だと本合宿を行えるとよいですね


(文:鈴木)


2023年8月1日火曜日

2023/8/1 愛知川水系神崎川 赤坂谷遡行ツメカリ谷-本流下降

日時:8月1日(火)

メンバー:CL蓮容,SL有間,高林,菅原,堀

行程:
1日:静岡=銚子ヶ口登山口(7:50)-入渓点-617m分岐-脱渓点-合流-銚子ヶ口登山口(17:30)=静岡


記録:
夏休みー!
ということで沢に行きました。夏休み初日ですねこれ。
しかも普段は行きにくい遠いところ。
うん、夏休みですね。


早朝に出発。
下道を走り、滋賀のほうまで。


今回は、沢が初めての一年生と一緒に。

さっそく地図を見ながら入渓点を探っていく。

ここから降りた

特に懸垂下降する必要もなく、無事降り立った。
大きくて丸みのある石がごろごろ。

すでに暑くて、みなさん早く沢に入りたい模様。


          

行くぞー!

立派な入口。テンションが上がる。
          

四人手を広げて並べる

           

何とも言えない水の色。良い。

誰が先頭、というわけでもなく、行ける道を見つけた人がおのおの好きな場所を行く。

           
よいしょ

もちろん、泳げるところは泳いでましたねしっかり。

ちょうどよいプールがいくつかあった。

          
泳ぎが上手

本流から離れ、少し入っていくと、早速滝が現れた。どんどん奥深く閉ざされていく。
だいたい巻かずに端を登ることができた。

          
どっちかな
          


先輩です



一年s

もうちょっといい巻き方があったかなと検討中

滑るなよー




いける?





よく泳ぐね

ここでロープの練習もかねて、上で肩がらみのビレー、下でロープの動きの補助を行った。
みんな肩がらのビレーを体験。

泳いで、登

ここでも、ロープとカムを使って練習。


沢ならではの緊張感

気持ちいぃ

なだらかになってきた

なめー


この辺りは本当にポカポカして日差しもあり気持ちよかった。



温泉でした

ここは割とドキドキした箇所。水の勢い、下のぬめる感じが、緊張感アップの元凶。




700mを過ぎたところで、脱渓。特にわかりやすい尾根がある場所ではなく、みんなで困惑。今いる地点と、目指したいポイントに絞り、後はコンパスを信じて歩く!
先輩の助言より、なんとか進む。堀君がさえてました。


みんなどっちむいてるん

今回の面白いところは、下山も沢を下れるところ。いつもなら沢靴に登山道なのに...

再び合流ポイントへ。ちょっと一息。


沢くだりだー!

まあ、話に聞いていた通り、沢くだり、並びに飛び込み祭りだった。


ひょーい

とはいってもどこでもぽんぽん飛び込んではいけない。一度、あまり様子を見ずに飛び込んでしまい、飛び込む前に下の状態チェックを教えてもらった。
岩がなさそうか、水の流れはどうか、、
一度行ったところでも、水の中は流れによって常に変化するので記憶に頼らないこと。
お勉強になります。


チェックはいりまーす


ひぇ




一回転できます


ムササビっ

この調子でどんどん(とび)降りていくと、本流と合流した後に、ちょうどい休憩スポットがあった。さすが本流。
広いし深いし、岩がある。


じゃ行くね


ぷかぷか

割とここで遊んだ気がする。
最終目標はこの岩を登る!


よじよじ


ザックとともに

のぼったら飛び込みでね。
そういえば堀のメガネが沈んだ気がする。
そして高林が見つけた気がする。



サワーマンなのでね

だんだんと、緩やかでよく見る川の姿に戻り、私たちの沢登り、下りも終わりを迎える。



ふう


さよーならー


登山道へ戻る道


林道ダッシュ、、?


こうして夏休み初日は沢登りで消化された。


まとめ:
今年度行った沢の中でもっとも楽しくて、寒くない沢だったと思う。
深くに行けば行くほど、沢や自然の大きさを感じる。私的には少し恐れもあるが、
今回はそれも前向きにとらえ楽しむことができたと思う。
山頂を詰める沢ではなかったが、これはこれで気持ちよかった。
まだまだロープワークなどは自立できないが、感覚を少しずつつかめていけたらと思う。

(文:有間)