2016年11月17日木曜日

11月10日~11月12日 秋季合宿 寸又峡温泉から大無間山周遊(浜松キャンパス)

日時:11月10日(木)~11月12日(土)

メンバー:杉山(CL)、若月

行程:
10日:浜松→栗代林道入り口→栗代山(三峰山)→大小屋戸山→小栗峠→1300mピーク付近の野営適地
11日:野営地→風イラズ→大無間山→三方嶺→三方窪
12日:三方窪→鹿の土俵場→朝日岳→朝日岳登山口→栗代林道入り口→浜松

記録:

大学祭の連休を利用して、南アルプス深南部に行ってきました。






































大まかな今回のルート。

栗代林道の始点からぐるっと大無間山を周遊しました。



11月10日 曇りのち雨

浜松のジャパレンに朝6時に集合、レンタカーで栗代林道始点に向かいました。



















午前8時30分、栗代林道始点に到着。



















午前8時50分、登山開始。
 
栗代山までいきなりの急登でしたが、紅葉が美しかったり、
木々のすき間から風イラズや朝日岳が見えたりで快適に登れました。



















午前10時30分、栗代山山頂。

ちなみに地元では栗代山ではなく、三峰山と呼ばれているらしいです。

もう少し進むと刈込があり、そこに三角点もありました。



















栗代山からの下り。

この後は尾栗峠まで比較的平坦な道でした。



















昼12時、尾栗峠に到着。

本来はここに野営予定でしたが、まだ時間が早いのでもう少し進むことに。

1300mピークまで登り、平坦地に幕営。




午後1時頃にテントを張りましたが、すぐに雨がぱらついてきました。

翌日の好天を祈り、午後3時に就寝。




11月11日 晴れときどきガス

朝起きると雨が降っていました。

二度寝、三度寝とふて寝するうちに雨が止んだので出発。



















結局この日の出発は午前8時となりました。

このときすでに青空も見え始めており、今後の天候に期待が持てました。



















いい雰囲気。




















栗代川をはさんで、対岸には朝日岳が大きい。




















行く手には風イラズ。

天気が回復していく中を、気持ちよく歩いていきます。



















風イラズへの急登を経て、



















午前11時、風イラズ登頂。



















標識は読めませんでした。

ここから大無間山まで標高差約250m。



















もう少しかと思いましたが、
木々の間から見える大無間山はずっと遠くにあるように感じました。



前無間に近づくと、雪がちらほら出てきて驚きました。




















前無間手前のガレ。

展望を期待しましたが、悪いタイミングでガスってしまいました。



















午後1時半。前無間・・・かな?

前無間はもう1つ先のピークだったかもしれません。




















北側には雪をかぶった南アルプスの主稜線が見えました。





















大無間山。もう少し。



















午後2時、大無間山登頂!

山頂部に残る雪や雪化粧した南アの主稜線をみると、
冬の訪れをしみじみと感じました。



















山頂をあとにし、三方嶺方面へ下ります。




















三隅池。沼ではありません(笑)




















午後3時。三方嶺のガレの淵から。



















いい眺めです。


今日は出発が遅かったので、少し時間が押し気味。

ゆっくりしたいところでしたが、速足で三方窪へ下りました。



















午後4時。三方窪。



三方窪の底には素晴らしいテン場がありました。

写真越しでも杉山の高笑いが聞こえてくるようです。



















本来は鹿の土俵場に幕営する予定でしたが、文句無い野営地が見つかったので、
この日はここで一泊しました。



















豪華な夕食を食べ、就寝。


・・・と言っても前の日に15時間近く寝ていたので、2人ともなかなか寝付けませんでした。







11月12日 快晴

4時半起床、6時出発。



















 三方窪を進み、こっぱ沢の頭を目指します。

この辺りは踏み跡もほとんど無く、
短い区間でしたがルートファインディングを楽しめました。



















午前6時半、こっぱ沢の頭。

4隅を守られた三角点が印象的でした。



















午前6時40分、鹿の土俵場。

こちらにもすばらしい野営地がたくさんありました。





 午前7時10分、小屋が出現。



















ここからしばらくは、踏み跡明瞭で平坦でした。

右手には前黒法師岳~中ノ尾根山の深南部の山々を眺めながら、
朝の散歩気分でした。



最近クライミングにも力を入れている杉山は、この日もボルダーの開拓をしていました。



















杉山マントル 10級

























杉山スラブ 10級






















杉山クラック 10級

いずれも初登は誰かにゆずるそうです。

来週は静キャンが同ルートを歩く予定なので、期待できそうです。




アホなことをしているうちに、朝日岳が近づいてきました。



















この後少し藪を漕いで、














 午前10時10分、朝日岳登頂。




















朝日岳からの下りも明るい自然林で気持ちの良い道です。

ここでようやく2人の登山者とすれ違いました。










 途中で面白い木を発見。


下りも最後まで楽しく歩けました。

12時20分、朝日岳登山口に下山。



















紅葉シーズン真っ只中。

朝日岳登山口から林道を歩いてくると、寸又峡へ向かう車の列が見えました。





この後は朝日トンネルを通って、車道を1時間ほど歩いて車に戻りました。(完)


 
 









まとめ:
紅葉も美しく、本当に楽しい山行となった。
このルートはぜひまた歩きたいと思う。
 
時間がなくて三方窪で水場調査ができなかったのが心残りである。
 

(文:若月)
 


2016年10月26日水曜日

2016年10月15・16日 丸盆岳東尾根~黒法師岳~前黒法師岳

日時:2016年10月15日(土)~10月16日(日)

メンバー:CL高田,SL若月,大井,杉山,岩城,山本

行程:
15日:静岡=寸又峡温泉駐車場(4:45)-千頭ダム(6:50~7:10)-天地吊橋(7:35~7:55)-919mコル地点(9:00)-丸盆岳(14:00~14:40)-カモシカ平(15:00)
16日:カモシカ平(6:00)-等高尾根分岐(6:30)-黒法師岳(7:05~7:20)-ヘリポート跡(9:30~9:50)-前黒法師岳(11:15)-前黒法師岳登山口(14:00)-寸又峡温泉駐車場(14:40)

記録:
乾燥した空気や富士山雪化粧のニュースが流れたりと、冬が近づいているのを
感じるようになってきた。
読図力UPと冬山に向けた体力養成、そして何よりカモシカ平の素晴らしい景色を
見せたいと思い、このルートを選んだ。
寸又峡の渓谷美は帰りにおあずけ




千頭ダムのチンダル現象。美しいですな


コンクリートが水にえぐられてるのがよくわかる




寸又川左岸林道への分岐。近いうちにまた来ます
我らはダム湖左岸の林道を更に行きます。


突如地形図にない隧道が現れるが…


中はこの通り水浸し。
河原に降り、隧道部分を回避する。
渡渉もなく簡単に隧道出口部に戻れた。


天地吊橋


山本。ここは一人ずつ。


板は朽ちている。この吊り橋も近い将来使えなくなってしまうのだろうか。


















































































吊り橋を渡った対岸側は薄い踏み跡が続いてる。
数十メートルつづら折りに登った後は919mコルに向かってトラバース。結構な傾斜。
ちなみに行きのTopは山本。地形図と薄い踏み跡を頼りに頑張ってルーファイ。
トラバース中


タマゴダケ!中身が有るもの初めて見た!





















ぴったり919mコルへ出る。お見事。
尾根に乗ってしまえばこっちのもの。尾根の角度が変わるところでは
整置し直し、コンパスのメモリー機能を利用して方角維持する。
1448mピーク手前の船窪地形は地形図で見るより手前から始まっている。
10m以下の小地形が地形図に現れないということを体感。
船窪地形内





















展望がなく単調な尾根をひたすら登る。
そうこうしていると少しずつ笹が出てきて、少しひらけたり。
いやぁ天気最高!


大井。本格的な藪漕ぎスタート


元気の良い笹に苦しめられる




























































尾根が広いので方角を確認しつつ獣道があるところは道をお借りしつつ、
頂上を目指していく。山本は寝不足がたたりばてる。


あと少しが長い


あの恐ろしい鎌崩を望む


丸盆岳到着!!一番好きな山です。


画期的下山方法『藪版尻セード』を発明!(笑)



幕営地まであと少しだがここで30分程昼寝


へばっても元気な1年生と杉山、大井


カモシカ平、黒法師を望む






本日の幕営地。


日が沈む


夕陽に照らされる丸盆

深南部といったら焚火!焼き芋、ウインナー、マシュマロを焼きつつ
チーズinキムチ鍋を食らう。美味美味!カロリーもよく摂れる。


夜明け。富士山が浮かび上がる


予定時間通り出発。
曇りという予想に反して快晴。


朝は霜が降りる寒さでした。冬が近づいてるね


黒法師岳


黒法師って名前がかっこいい。



























































































































































































黒法師岳から寸又峡温泉方面へ。
黒法師岳~ヘリポート跡間は踏み跡が薄く、テープ類も少ないため
整置で随時方向を確認する。今日のTopは岩城。
どこを歩いてもいい。それも深南部の醍醐味


前黒法師。季節の移ろいが感じられるいい1枚


ヘリポート跡。気持ちいいところです。






















ヘリポート跡からしばらくはそのまま旧南赤石林道を進む。
コルから再び尾根に乗る。
前黒法師岳。この団子標識はどこの組織が管理しているんだろう


前黒法師岳より先はよく歩かれている上に、うるさい程にテープがある。
長い長い下山。
寸又峡に降りると観光客がいっぱい。川根茶ソフトを食べ帰路へ

まとめ:
1年生にとっては初の深南部。楽しんでくれたようでよかった。
今後SLを務める上でも大切なルーファイを鍛えるため、1年2人にTopを任せた。
ポイント(尾根の方向が変化する場所etc)での確認ができているかについて特に
うるさく言ったつもりである。この点は今後もよく気にしてほしい。
本人達も藪山でのルーファイの難しさをそれぞれ感じてくれたと思う。
読図作業は今後も丁寧にやっていこう。
ルート


(文:高田)