日時:12月15日(木)
メンバー:若月、杉山、坂田
行程:
15日:浜松駅→二川駅→豊田古美山園地→天下峰の岩場→同ルートより帰宅
記録:
浜キャン勢による木曜クライミング第3弾は豊田の天下峰に行ってきました。
ボルダーが多い豊田の中にあって、天下峰はリード中心のエリアです。
若月・杉山は始発で二川駅へ向かい、
二川駅からは坂田家の車をお借りして豊田へ向かいました。
お車、ありがとうございました。
古美山園地から”天下峰”の標識に導かれるまま歩いていくと、
トポに載っている岩を発見。
美しい花崗岩で見とれてしまいました。
3人とも初豊田なので、無事に天下峰の岩場に着いて一安心。
まずは、ルート36(5.9)
典型的なスラブで、3人とも比較的すんなり登れました。
続いてお隣の、ルート60(5.10c)
リードで若月が取付くも、ボルト2本目の直後が突破できず敗退。
トップロープでは坂田が大奮闘しましたが、
あと一歩が立ち込めずやっぱり敗退。
スラブの5.10c、恐るべしという感じでした。
日当たりの良い岩に移動して、オタマジャクシ(5.8)
グレードを見て気楽に取り付きましたが、慣れないフィンガークラックにまたまた苦戦。
雨蛙にトップロープをかけるつもりが、
トップロープでオタマジャクシを練習することになりました。
こちらは杉山が意欲的にフィンガージャムを試していました。
みっちりフィンガークラックを練習した後は、雨蛙ノーマル(5.10a)。
トップロープ課題です。
バランシーな下部を立ちこみでこなし、
右側のクラックに合流するラインです。
ちなみにクラックのみをナチュプロでリードすると、雨蛙(5.11a)。
坂田、杉山はクラックに合流するところで苦戦していました。
若月は何とか雨蛙に合流しましたが、
終了点直前のスラブが厳しく、あっさりテンション。
3人とも豊田のルートにボコボコにされたところでこの日は終了。
結局3人ともノーフォールで登れた登れたのは最初のルート36だけという、
散々な結果でした。
まだまだだな・・・と何かを悟って下山。
それにしても、なぜ坂田のザックがあんなに小さいのか不思議です。
まとめ:
登れなかったとは言っても、天下峰の岩場は非常に好印象でした。
美しいルートが多く、岩同士が非常に近いのも魅力です。
ぜひリベンジに行きたいです。
(文:若月)
2016年12月16日金曜日
2016年12月1日木曜日
2016年11月17日~20日 秋季合宿 田代〜大無間山〜寸又峡温泉
日時:2016年11月17日(木)~11月20日(日)
メンバー:CL高田、SL岩城、大井、中村、山本、橋倉
行程:
17日 移動日 静岡駅-横沢-田代
18日 田代-鋸歯-小無間山-大無間山
19日 停滞
20日 大無間山-三方嶺-三方窪-鹿の土俵場-営林小屋-日向山-コナラホツ-お立ち台-千頭ダム
記録:
大学祭(静岡キャンパス)の休講期間を利用して大無間山に行ってきました。
11月17日
15:30 静岡駅集合 時間通りに全員集合、よかった。本当によかったよかった。
静鉄バス、井川自主運行バスを乗り継ぎ田代まで行く。
諏訪神社で野営した。水場も近くにある。
気温もさほど低くなく、快眠できた。ちなみにここの神社は狛犬がオオカミらしい。
11月18日
5:10 行動開始
今回は水場がないルートなので各人8~9Lの水を持っていく。一年生
は今まで一番重い荷物を持った山行になるうえに初日が一番高度を稼ぐ日なので不安でいっぱいだった。
登山道を少し行ったところに登山届を出すところがあった。
朝日が出て紅葉が美しいなかを登っていく
ケルン
11:50 鋸歯 おそるおそる登る
13:40 小無間山山頂
15:05 中無間山、ここで進む方向が結構変わるのでこの看板を見逃さないように注意
16:50 大無間山山頂 橋倉君よく頑張った
風が強く寒いうえに天候から明日の停滞はほぼ決定的だったので大無間山山頂付近で幕営
寒さのおかげか全員てきぱきと設営することができた。
11月19日 予想通りの雨。前日の夜は星がきれいだったのでもしかしたら晴れるのではと思っていたがやはり雨であった。
部員がそろってるいい機会なので来年の新歓の話やどうでもいいはなしをずっとしていた。6人もいると話題が尽きないので楽しい。
晩飯はキムチチーズ鍋、キムチで温まり、チーズでカロリーをとる優良メニュー。
11月20日 晴れ 昨日の雨とはうってかわって朝テントから顔を出したら星がきれいだった。
5:00 行動開始
ルートファインディングをミスり風イラズ方面に行ってしまったので一度引き返した。
6:40 三方嶺
ここから三方窪へコンパスを頼りに下っていく。三方窪手前は地形図点線(旧登山道)北側の
谷地形部を下った。
8:00 三方窪に到着
三方窪にある看板
9:10鹿の土俵場
鹿の土俵場-営林小屋の間に尾根が二つに分かれるところがあるが結局合流するのでどちらから行っても変わらない
9:44 大樽沢登山口(左岸林道崩壊の為使用不可)方面に入らないように印が書いてある。
10:00営林小屋
このまま尾根上をずんずん進んでいったら日向山を見逃してしまった
10:23 分岐 地図を確認して進む
11:50 1367mの三角点とその付近
12:20 お立ち台 一応トイレがあるが黄色のテープが貼ってある
千頭ダム方面へ下っていくと石垣やら階段やらがある
小屋の近くで鹿の角を見つけた
13:10 千頭ダム到着
まとめ:
冬期登山に向けて冬靴を履いての山行だった。そのため靴擦れやマメがつぶれる人がいて、そのためにいちいち止まっていると時間がもったいないので入山前からちゃんと対策してこようと思った。ルートファインディングのミスがあった、または時間がかかってしまったなどルーファイ能力がまだ十分ではないので練習を積んでいこうと思った。
(文:岩城)
メンバー:CL高田、SL岩城、大井、中村、山本、橋倉
行程:
17日 移動日 静岡駅-横沢-田代
18日 田代-鋸歯-小無間山-大無間山
19日 停滞
20日 大無間山-三方嶺-三方窪-鹿の土俵場-営林小屋-日向山-コナラホツ-お立ち台-千頭ダム
記録:
大学祭(静岡キャンパス)の休講期間を利用して大無間山に行ってきました。
11月17日
15:30 静岡駅集合 時間通りに全員集合、よかった。本当によかったよかった。
静鉄バス、井川自主運行バスを乗り継ぎ田代まで行く。
諏訪神社で野営した。水場も近くにある。
気温もさほど低くなく、快眠できた。ちなみにここの神社は狛犬がオオカミらしい。
11月18日
5:10 行動開始
今回は水場がないルートなので各人8~9Lの水を持っていく。一年生
は今まで一番重い荷物を持った山行になるうえに初日が一番高度を稼ぐ日なので不安でいっぱいだった。
登山道を少し行ったところに登山届を出すところがあった。
朝日が出て紅葉が美しいなかを登っていく
ケルン
11:50 鋸歯 おそるおそる登る
13:40 小無間山山頂
15:05 中無間山、ここで進む方向が結構変わるのでこの看板を見逃さないように注意
16:50 大無間山山頂 橋倉君よく頑張った
寒さのおかげか全員てきぱきと設営することができた。
11月19日 予想通りの雨。前日の夜は星がきれいだったのでもしかしたら晴れるのではと思っていたがやはり雨であった。
部員がそろってるいい機会なので来年の新歓の話やどうでもいいはなしをずっとしていた。6人もいると話題が尽きないので楽しい。
晩飯はキムチチーズ鍋、キムチで温まり、チーズでカロリーをとる優良メニュー。
11月20日 晴れ 昨日の雨とはうってかわって朝テントから顔を出したら星がきれいだった。
5:00 行動開始
ルートファインディングをミスり風イラズ方面に行ってしまったので一度引き返した。
6:40 三方嶺
ここから三方窪へコンパスを頼りに下っていく。三方窪手前は地形図点線(旧登山道)北側の
谷地形部を下った。
8:00 三方窪に到着
三方窪にある看板
9:10鹿の土俵場
鹿の土俵場-営林小屋の間に尾根が二つに分かれるところがあるが結局合流するのでどちらから行っても変わらない
9:44 大樽沢登山口(左岸林道崩壊の為使用不可)方面に入らないように印が書いてある。
10:00営林小屋
このまま尾根上をずんずん進んでいったら日向山を見逃してしまった
10:23 分岐 地図を確認して進む
12:20 お立ち台 一応トイレがあるが黄色のテープが貼ってある
千頭ダム方面へ下っていくと石垣やら階段やらがある
小屋の近くで鹿の角を見つけた
13:10 千頭ダム到着
まとめ:
冬期登山に向けて冬靴を履いての山行だった。そのため靴擦れやマメがつぶれる人がいて、そのためにいちいち止まっていると時間がもったいないので入山前からちゃんと対策してこようと思った。ルートファインディングのミスがあった、または時間がかかってしまったなどルーファイ能力がまだ十分ではないので練習を積んでいこうと思った。
(文:岩城)
2016年11月27日日曜日
11月23日~11月26日 寸又峡温泉から諸沢山、合地山経由で中ノ尾根山ピストン(敗退)
日時:11月23日(水)~11月26日(土)
メンバー:若月
行程:
23日: 浜松駅(5:32)→(6:10)金谷駅(6:13)→(7:26)千頭駅(8:00)→(8:30)寸又峡温泉(8:30)→(10:50)千頭ダム(11:05)→不動岳東尾根の偵察→(12:20)日向林道出合(12:20)→(13:00)寸又橋(13:00)→(14:05)諸沢山取付き点(*)
*・・・日向林道と諸沢山から南に延びる尾根の合流点。950mピークとのコルで、標高800m。
24日: 取付き点(*)(13:00)→(16:00)諸沢山
25日: 諸沢山(3:30)→(7:10)合地山(Ⅳ~Ⅰ峰)(9:00)→(10:25)中ノ尾根山から東へ延びる尾根の途中、標高2160m地点(10:35)→(11:30)合地山(Ⅰ~Ⅳ峰)(13:00)→(16:10)諸沢山
26日: 諸沢山(7:30)→(9:50)取付き点(*)(9:50)→(11:00)千頭ダム分岐(11:30)→(12:00)千頭ダム(12:00)→(14:05)寸又峡温泉(16:02)→千頭駅→金谷駅→浜松駅
記録:
祝日を利用して、前々から登ってみたかった合地山に行ってきました。
11月23日 晴れのち曇り
浜松駅から東海道線、大井川鉄道、寸又峡線バスと乗り継いで寸又峡温泉へ。
8:30 寸又峡温泉に到着。
ここから千頭ダムまでは長い林道歩き。
林道歩きの途中、見事な波状雲。
明日にかけて冬型の気圧配置となり、天気は崩れる予報でした。
10:50 千頭ダム。
この後、不動岳東尾根へと続く登山道を少し偵察しましたが、
ひどい荒れ様でした。
日向林道もこんなんだったら・・・と不安になりました。
千頭ダムから少し登って、
12:20 日向林道出合。
思ったより広い印象。
そして眺めが良い。
この先崩落地があるらしいが、果たして・・・
と緊張しながらあるいていくと、
たしかに土砂が林道を塞いでいる所が出てきました。
うっすらと踏み跡もあり、それほど怖い印象は受けませんでしたが、
落ちれば50m下の寸又川に直行。
もちろん慎重に通過しました。
4回ほどガレ場のトラバースをこなして、
13:00 念願の寸又橋。
日向林道が通過できるかどうかが非常に気掛かりだったので、
小さくガッツポーズ。
この先はもう危険個所は無いはずです。
14:05 諸沢山取付き点。
日向林道と諸沢山から南に延びる尾根の合流点で、
さらに南の950m峰とのコルになっている地点です。標高約800m。
諸沢山へ延びる尾根にはボロボロのハシゴが掛かっていました。
もちろん使い物になりません。
少し寸又橋側に戻って、傾斜の緩んだところから尾根に取り付くことにしました。
偵察も済んだので、夕食を食べて薄暗くなる午後4時には就寝。
夜、ふと目を覚ますと、テントをたたく雨音がしていました。
11月24日 雨のち曇り
朝起きると予報通りの雨。
テントの中でゴロゴロしながら、ラジオで下界の大雪騒ぎを聞いていました。
ラジオの気象情報から13時以降は雨は降らないと考え、昼ころから出発の準備。
13:00 出発。
昨日偵察した取付き点から登っていきます。
13:30 アンテナの残骸。
後から永野さんの「南アルプス・深南部」を読み返すと、
” 1649m標高点にはアンテナの残骸があり ” と紹介されていますが、
これは別のアンテナだと思います。
30分で850mも登るはずがありません。
しばらく行くと雪が出てきました!
雪はうれしいのですが、新雪は滑って大変。
16:00 諸沢山 (1750m) 登頂。
失礼して、山頂にテントを張らせてもらいました。
見ての通り冬用のテントではありません。
この日の夜は東京でも最低気温2℃まで冷え込んだらしく、
寒くて寝られませんでした。
11月25日 晴れ
3時起き、3時半出発。
必要なものだけを持って、中ノ尾根山にピストンをかけます。
もちろん真っ暗。
ヘッドランプの明かりとコンパスを頼りに進みます。
6:30 ようやく夜明け。
新雪と倒木に阻まれ、はかどりません。
このときすでに予想の倍近くの時間を費やしていました。
7:10 それでも何とか。合地山Ⅳ峰。
合地山は中ノ尾根山側から順にⅠ→Ⅳ峰なので、
こちらから来ると最初にⅣ峰が出てきます。
新雪に読図にこの辺りは本当に余裕が無かったように思います。
8:15 合地山Ⅱ峰。
さらに合地山Ⅰ峰も越えて、中ノ尾根山を目指します。
木々の間から見える周囲の山々がきれいでした。
写真はたぶん光岳。
Ⅰ峰からの下りは藪が厳しく、
1940mの最低点を越えると地形図に無いピークがいくつか出てきました。
中ノ尾根山への登りに入ると雪が深くなり、ラッセル状態。
さらにペースダウンしました。
テントに明るいうちに着くには10時半までが限界と判断し、
標高2160m地点で敗退することにしました。
あと標高差140mが遠かったです。
ひと休みして、10:35から同ルートより下山開始。
帰り道。たぶん中ノ尾根山。
この後、ヘッドランプを落としたことに気付きました。
使い終わったヘッドランプを首から下げていたのですが、
本体だけがバンドから外れて無くなっていました。
この時は予備のライトも持っていません。
ビバークの準備はあったので大丈夫だったかもしれませんが、
ヘッドランプ覚悟で中ノ尾根山に突っ込んでいたらと思うとゾッとします。
明るいうちにテントに着けば問題ないと判断し、
帰り道はヘッドランプを探すことよりも早く下りることに集中しました。
13:00 合地山Ⅳ峰
16:10 諸沢山
と、なんとか明るいうちにテントに戻り、夕食も食べられました。
13時間近く息が上がるペースで歩き続け、この日はバテバテでした。
11月26日 快晴
6時起床、7時半出発。
朝の諸沢山は素晴らしい雰囲気でした。
尾根の分岐に注意しながら慎重に下っていきます。
途中、なかなかのボルダーを発見。
20分くらい遊びました。
9:50 日向林道。
天気が良くてのんびり気持ちの良い林道歩きでした。
11:00 千頭ダム分岐。
登ってきた山々を眺めながらティータイムとしました。
30分くらいゆっくりして千頭ダムへ下降。
この後は右岸林道を歩いて寸又峡温泉へ戻りました。
飛龍橋の辺りからは観光客が多くて驚きました。
14:05 寸又峡温泉に到着。
バスが出た直後で待ち時間2時間・・・
絶望したところに” 南アルプス図書館 ” を発見。
紫岳会のホームページで祐島さんの山行記録を読んでいた時に、
その名前が出てきてたことを思い出しました。
入場も無料ということで、バスが来るまで中で休ませていただきました。
館内ではこれまた祐島さんの” 秘境・南アルプス深南部 逡巡山行記 ”を発見。
楽しく読んでいるうちにすぐにバスの時間になっていました。(完)
まとめ:
なかなかハードな山行となったが、
憧れの合地山に登れて良かった。
(文:若月)
メンバー:若月
行程:
23日: 浜松駅(5:32)→(6:10)金谷駅(6:13)→(7:26)千頭駅(8:00)→(8:30)寸又峡温泉(8:30)→(10:50)千頭ダム(11:05)→不動岳東尾根の偵察→(12:20)日向林道出合(12:20)→(13:00)寸又橋(13:00)→(14:05)諸沢山取付き点(*)
*・・・日向林道と諸沢山から南に延びる尾根の合流点。950mピークとのコルで、標高800m。
24日: 取付き点(*)(13:00)→(16:00)諸沢山
25日: 諸沢山(3:30)→(7:10)合地山(Ⅳ~Ⅰ峰)(9:00)→(10:25)中ノ尾根山から東へ延びる尾根の途中、標高2160m地点(10:35)→(11:30)合地山(Ⅰ~Ⅳ峰)(13:00)→(16:10)諸沢山
26日: 諸沢山(7:30)→(9:50)取付き点(*)(9:50)→(11:00)千頭ダム分岐(11:30)→(12:00)千頭ダム(12:00)→(14:05)寸又峡温泉(16:02)→千頭駅→金谷駅→浜松駅
記録:
祝日を利用して、前々から登ってみたかった合地山に行ってきました。
11月23日 晴れのち曇り
浜松駅から東海道線、大井川鉄道、寸又峡線バスと乗り継いで寸又峡温泉へ。
8:30 寸又峡温泉に到着。
ここから千頭ダムまでは長い林道歩き。
林道歩きの途中、見事な波状雲。
明日にかけて冬型の気圧配置となり、天気は崩れる予報でした。
10:50 千頭ダム。
この後、不動岳東尾根へと続く登山道を少し偵察しましたが、
ひどい荒れ様でした。
日向林道もこんなんだったら・・・と不安になりました。
千頭ダムから少し登って、
12:20 日向林道出合。
思ったより広い印象。
そして眺めが良い。
この先崩落地があるらしいが、果たして・・・
と緊張しながらあるいていくと、
たしかに土砂が林道を塞いでいる所が出てきました。
うっすらと踏み跡もあり、それほど怖い印象は受けませんでしたが、
落ちれば50m下の寸又川に直行。
もちろん慎重に通過しました。
4回ほどガレ場のトラバースをこなして、
13:00 念願の寸又橋。
日向林道が通過できるかどうかが非常に気掛かりだったので、
小さくガッツポーズ。
この先はもう危険個所は無いはずです。
14:05 諸沢山取付き点。
日向林道と諸沢山から南に延びる尾根の合流点で、
さらに南の950m峰とのコルになっている地点です。標高約800m。
諸沢山へ延びる尾根にはボロボロのハシゴが掛かっていました。
もちろん使い物になりません。
少し寸又橋側に戻って、傾斜の緩んだところから尾根に取り付くことにしました。
偵察も済んだので、夕食を食べて薄暗くなる午後4時には就寝。
夜、ふと目を覚ますと、テントをたたく雨音がしていました。
11月24日 雨のち曇り
朝起きると予報通りの雨。
テントの中でゴロゴロしながら、ラジオで下界の大雪騒ぎを聞いていました。
ラジオの気象情報から13時以降は雨は降らないと考え、昼ころから出発の準備。
13:00 出発。
昨日偵察した取付き点から登っていきます。
13:30 アンテナの残骸。
後から永野さんの「南アルプス・深南部」を読み返すと、
” 1649m標高点にはアンテナの残骸があり ” と紹介されていますが、
これは別のアンテナだと思います。
30分で850mも登るはずがありません。
しばらく行くと雪が出てきました!
雪はうれしいのですが、新雪は滑って大変。
16:00 諸沢山 (1750m) 登頂。
失礼して、山頂にテントを張らせてもらいました。
見ての通り冬用のテントではありません。
この日の夜は東京でも最低気温2℃まで冷え込んだらしく、
寒くて寝られませんでした。
11月25日 晴れ
3時起き、3時半出発。
必要なものだけを持って、中ノ尾根山にピストンをかけます。
もちろん真っ暗。
ヘッドランプの明かりとコンパスを頼りに進みます。
6:30 ようやく夜明け。
新雪と倒木に阻まれ、はかどりません。
このときすでに予想の倍近くの時間を費やしていました。
7:10 それでも何とか。合地山Ⅳ峰。
合地山は中ノ尾根山側から順にⅠ→Ⅳ峰なので、
こちらから来ると最初にⅣ峰が出てきます。
新雪に読図にこの辺りは本当に余裕が無かったように思います。
8:15 合地山Ⅱ峰。
さらに合地山Ⅰ峰も越えて、中ノ尾根山を目指します。
木々の間から見える周囲の山々がきれいでした。
写真はたぶん光岳。
Ⅰ峰からの下りは藪が厳しく、
1940mの最低点を越えると地形図に無いピークがいくつか出てきました。
中ノ尾根山への登りに入ると雪が深くなり、ラッセル状態。
さらにペースダウンしました。
テントに明るいうちに着くには10時半までが限界と判断し、
標高2160m地点で敗退することにしました。
あと標高差140mが遠かったです。
ひと休みして、10:35から同ルートより下山開始。
帰り道。たぶん中ノ尾根山。
この後、ヘッドランプを落としたことに気付きました。
使い終わったヘッドランプを首から下げていたのですが、
本体だけがバンドから外れて無くなっていました。
この時は予備のライトも持っていません。
ビバークの準備はあったので大丈夫だったかもしれませんが、
ヘッドランプ覚悟で中ノ尾根山に突っ込んでいたらと思うとゾッとします。
明るいうちにテントに着けば問題ないと判断し、
帰り道はヘッドランプを探すことよりも早く下りることに集中しました。
13:00 合地山Ⅳ峰
16:10 諸沢山
と、なんとか明るいうちにテントに戻り、夕食も食べられました。
13時間近く息が上がるペースで歩き続け、この日はバテバテでした。
11月26日 快晴
6時起床、7時半出発。
朝の諸沢山は素晴らしい雰囲気でした。
尾根の分岐に注意しながら慎重に下っていきます。
途中、なかなかのボルダーを発見。
20分くらい遊びました。
9:50 日向林道。
天気が良くてのんびり気持ちの良い林道歩きでした。
11:00 千頭ダム分岐。
登ってきた山々を眺めながらティータイムとしました。
30分くらいゆっくりして千頭ダムへ下降。
この後は右岸林道を歩いて寸又峡温泉へ戻りました。
飛龍橋の辺りからは観光客が多くて驚きました。
14:05 寸又峡温泉に到着。
バスが出た直後で待ち時間2時間・・・
絶望したところに” 南アルプス図書館 ” を発見。
紫岳会のホームページで祐島さんの山行記録を読んでいた時に、
その名前が出てきてたことを思い出しました。
入場も無料ということで、バスが来るまで中で休ませていただきました。
館内ではこれまた祐島さんの” 秘境・南アルプス深南部 逡巡山行記 ”を発見。
楽しく読んでいるうちにすぐにバスの時間になっていました。(完)
まとめ:
なかなかハードな山行となったが、
憧れの合地山に登れて良かった。
(文:若月)
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