メンバー:前嶋
行程:
22日:静岡=dmg森アリーナ=静岡
記録:
11月22日、三重県のDMG森アリーナでボルダリング大会に出てきました。
参加費12000円を払った時点で全国大会出場という肩書きがもらえる大勝利が確定している大会なのですが、なぜか山岳部でのエントリーは僕一人でした。
山岳部のみんなはいつも無人の山に登っているので、人がいっぱいいるところに行くのが怖かったのかもしれません。
さて、大会の様子や課題の難易度などを書いていきたいのですが、その前に一悶着。
行きの電車の最後の乗り換えでスマホを落としてしました。てへへ
元から乗り換え時間が3分で、かつ電車が3分遅れていたので残された時間は0分。
こちらとしては、瞬間移動するか時を止めるかの二択だったのですが、駅に着くと運転手の方が出発を遅らせ待っていてくれました。
ガンダッシュで切符を買い電車に飛び乗った際、切符売り場にスマホを置いてしまったんだと思います。
すぐに気がつきましたが、スマホを取りに帰ると受付時間に間に合わないのでそのまま会場に向かうことに。
同じ電車にたまたま立正大学の方がいたので、会場まで一緒に車で送ってもらいました。
本当にありがとうございました。
競技が終わって帰路に着いてからスマホを回収したのでこの山行記録には写真がありません。
すみません。
ここからは登った課題についてなのですが、 3課題→2時間休憩→3課題の進行で1課題あたり4分、ゾーンあり、回数制限無しみたいな形式でした。
課題の内容と共にジャムにあったらグレードは何になるかを横に書いておこうと思います。(僕が登れた所までで感じた難易度でほぼスタートしか触ってない課題もあるのであまり当てにならないかも)
1課題目 初段
傾斜は焼津ジャムのジャングルくらい。
左手のつまむ系のピンチ、右足をスタートに置いた時点で気がつきました。
「右手高くね?」
そうです。地ジャンスタートです。
というか、6課題中4課題がジャンプスタート。
コンペは壁を贅沢に使っていて気持ちがいいですね。
右手はでかい持てないスローパーの下にカチが付いておりピンチで持つホールドでした。なんとかスタートを切り1ムーブ目、左にあるアンダーにサイファーで飛び付きます。
飛び先がアンダーでインカットもそこまで入っていなかったのでサイファーで飛距離を出したい、かつ腰が壁から離れるとアンダーが止まらないので体幹を使って体をまっすぐにしたい、とただ飛ぶだけではないムーブが難しくここでタイムアップ。
ジャムの常設だったら2日で止まるかなと思いました。
この課題に限ったことではないのですが、ホールドの持ち感が今回の収穫の一つでした。
僕はクライミングめっちゃ上手いですが、客観的に見て2級クライマーです。
なので、課題の半分ぐらいはスタートのホールドを持てず敗退するんだろうなと思っていました。
しかし、今回の大会においてホールド単体の悪さで落ちることはありませんでした。
どれも自分が持てる程度の悪いホールドを使って、いかに正確なムーブを繰り出し次のホールドを取るか(後半の方は体がバテてしまったのもありますが)という部分で落とされました。
1課題目では、特にダイナミックなムーブをする際の右手の保持が難しかったです。
100%の力で体を振ると右手が保持しきれない、かと言って出力が小さすぎるとアンダーを保持できる位置に入れないということで、サイファーの力加減も難しかったですし右手の肘から上を固定して残りの体を振るという身体操作も難しかったです。
ホールドが悪いという普段ジャムのグレードが上がるごとに感じる難しさとムーブが悪いというコンペ特有の難しさの違いを感じられ面白かったです。
2課題目 1級
スタート、ホールドにぶら下がって体を振りトリプルダイノの課題。
体を振って飛び出す系の課題が本当に苦手で、勢いをつけようとジタバタすると上半身と下半身が逆向きに動くので体全体のモーメントが0になるという欠点があり、いつも堀くんに笑われています。
コンペだしさすがに1課題ぐらいは出るだろうと思っていたらやはり現れました。
初大会出場バフでかろうじて体を振ることは出来ましたが、トリプルダイノするには明らかに出力が少ない状況。
作戦変更でスタートから左手を出し、なんとか次のホールドを掴めましたがそこからどうしたらいいか分からず終了です。
この課題では立正大学の方がとても賢いムーブをしていました。
僕と同じく左手を出し次のホールドを取ってからもう一度下半身だけを振り、左手と同じ高さにあるホールドに左足を振り上げていました。
両手のホールドの距離が長くパツパツで、登ってる最中は「これ足上がんないだろ」と思っていましたが、上半身が固まっているなら下半身を動かせばいいという発想で見事にその部分を突破しており勉強になりました。
3課題目 初段
ジャムでいうところのスロープの課題。見た目より全体的にホールドが悪く、前の人がすんなり行けているところで何度も詰まってしまいました。スタートは体を右にレイバックで左足をキョンであげるだけかなと思っていましたが、手のホールドがかなり悪くしっかり力を込めないと足が上がらない、傾斜はスラブなので足で立ち込む系かと思いきやレイバックしている時間が長くとても体幹を使いました。
他の人がすんなり行っているレイバックしながら左足を右に寄せるところで重心移動が難しく体が剥がれて落ちてしまいました。
他の人は腕を伸ばして手のホールドを持っていましたが保持力の違いで僕は若干腕が曲がってしまい体が回ってしまったのが原因だと考えます。
一方でこの課題、ジャムで常設されていたら期間内に落とせるのではないかとも思いました。バランスや重心移動がシビアですが、1ムーブごとにバラして練習すれば十分繋げられると思っています。
しかしこの課題を4分以内で落とすとなると話は変わってきて、オブザベーションの段階でどこが核心か分かりにくく実際に登ってからどのように体を動かせばいいか考えたので、時間内に完登するにはもっとスラブを上手くならなければならないと思いました。
三課題終わってみて今回2つ目の収穫がありました。
始まる前はボルダリングの大会に参加するのが初めてで少なからず観客もいる中でいつも通りのクライミングはできないだろう、自分のカッコを気にして全くできない課題を無理にトライはしないだろうと思っていましたが、競技中は視界に課題しか入らないので割と変に硬くならず、どの課題も面白かったのでずっとニヤニヤしてました。
会場がガヤガヤしてたのも大きかったですね。
休憩は2時間くらいありましたが、体が疲れてる感じはなくパンプもしていなかったので課題の壁の裏にあるアップウォールを登っていました。最高で4級までしかなかったですが右側に一つ、ジャムのスラブのカチ系の2級からゴール1つ前と2つ前のホールドを取り除いた課題がありました。最後のムーブ、ノーハンド脚替えからバランス保って右足1本でゴールのカチ(片手の大きさ)に飛びつくらしいです。戦慄しました。
4課題目 1級
個人的に一番登りたかった悔しい課題です。
どうやってスタートすんねんww 系のスラブ課題でした。胸くらいにある右手の浅いホールドをジャンプしてプッシュし、左手で上にあるホールドを抑えてバランスを取るというスタートでしたが、やってみると案外体が壁に入り離陸成功。そこからも手はアンダーホールドが続きましたが、足のホールドがそこまで悪く設定されていなかったのでゾーン手前まで進むことができました。
しかし、次の手のホールド触ったらゾーン獲得というところで出てきたフットワークが悪く、そこで落ちました。
右にトラバースしていく状況、右足の粒に乗りこむ→その粒の左上の粒に左足を上げる→右手がゾーンに届くという流れだったのですが、手がアンダーなので実質足だけで体重を支えなければならず、できるだけ右に重心移動しないと左足を上げる時、体が回ってしまいました。
登っている時は足にしか意識が行っておらず、アンダーを持っている左手の肘が伸びきっていないことが原因で左足を上げれませんでした。
そのことに気づいたのはこれもまた立正大学の方の登りを見た時で足運びも重心移動もとても綺麗でした。
5課題目 2級
この課題は落とせるはずでした。
シットスタートから始まり特に詰まることなくゾーン獲得。途中で出てきた悪いスローパーも保持せずに次のガバに飛びつくだけで突破できました。ゾーンの次のホールドの向きが悪く、勢いをつけて体を上げてラップ持ちを試みますがなぜか止まりません。
何回かトライするうちに気づきました。
「なんかよれてるわ」
そうです、僕の体幹がパンプよりも先に終わりを告げたのです。
特に胸や背中周りが疲れていてホールドが持てるのに引けないという不思議な状態になりました。
こうなると登っている際中にどんどん肩が上がってしまい、結局そのアンダー気味のホールドを取れず終了しました。
6課題目 初段
ここまで来るとスタートのホールドを持つだけでも一苦労。
ホールド自体はそこまで悪くないのですが、 手を引っ掛けているだけでそこからムーヴを起こせません。
やりたかったことは右へのサイファーで両手のホールド間が広く、手がパツパツなので右足を左に振ったタイミングで左手を右手ホールドにマッチして飛び出す難しいやつです。
ジャムで強い人がやっているのを見たことはありますがやったことはなかったので、 右後方に無様に射出され終了しました。
まとめ:
まとめ:
終わってみると1ゾーン0完登、本当に出場しただけみたいな感じになりましたが、どの課題もスタートからワンムーブ起こせたことや僕の所感ではどの課題も初段以下だったのでこれからの大会に向け、割と前向きな印象を受けました。
ここに書いたことを含め、色々な収穫も出来たので大満足です。
これ書いてたらまた登りたくなったあ。
スマホを回収するため、駅までとぼとぼ歩いて帰る男の手には金メダルではなく参加賞でもらった細い指のテーピングが握りしめられていた…
ありがとうございました。
(文:前嶋)
(文:前嶋)












































































