2024年11月16日土曜日

2024/11/16-17 深南部 六呂場山 不動岳

日時:11月16日(土)~11月17日(日)

メンバー:CL有間 SL増田 高林、梅田、前嶋、菅原、松田、堀、鈴木大樹、中村

行程:
16日 静岡=駐車場-矢筈山-六呂場山-幕営地

17日 幕営地-不動岳-鎌崩岳-駐車場=静岡

記録:


今年こそは不動岳へ!
そう意気込んでいざ出発。


今回は先客がいて鹿ノ平で泊まるそう。
鹿ノ平を独り占めできないのはちょっと残念だが最高なのは変わらないのでガンガン進んでいく。

出発



普段の道よりは少し悪いかな

今回は梅田が先頭を歩く。
梅田が先頭の時はキツイけどなんかついて行けるという不思議なペースで進んでいくので皆から好評だ。

出発して1時間が過ぎた頃、後ろから人が徐々に迫ってくる音がしてきた。そんなに遅いペースじゃないけどな〜と思いながら進んでいると後ろから「どこの大学?」と何処かで聞いたことのある声が!





















大井さん登場!

声の正体は静大山岳部OBの大井さんでした!w
確か今は島根に住んでらっしゃるはずだよな?と思ったが広島の山岳会の方とこの時期の深南部を登りに来たそうです。
正直意味がわからなかったです。
更に登山靴を間違えて二足とも右足用の靴をもってきてしまったそう。意味がわからん。
強い人は道具に左右されないみたいです。

少し喋ったあとで先に行ってもらい先輩に負けないように進んでいきます!




紅葉がキレイ

楽しそうで何よりです





ちょっと登った先の平なところで休憩。
止まるとちょっと寒いですね。冬が近づいているのを感じます。




サルノコシカケ

座れるぐらいの立派なサルノコシカケを発見!
手としてもスタンスとしても良いホールドでした



癒されます


ここらへんはとても広く適当に進んでも楽しいです


後ろから荒い息遣い




集合写真はなし

やっと六呂場山に到着!
有名な標識の前で休憩します。
特に深南部ではレベルの高い読図が要求されるので肝に銘じます。





温かいらしいです







鹿ノ平までの最後の下りをこなします。
少し道が悪く細いので慎重に進みます。
こういう悪いところは人数がいると余計に時間がかかってしまうのは仕方がないですが、より正確に早く通過できればもっと部として良くなっていくと思いました。



だんだん笹が深くなっていき楽しくなってきました!



これを登りきれば

着いたー!!!

去年から行ってみたいと憧れていた鹿ノ平に到着しました!
僕にとってはまるで天国みたいなところで最高でした!




先に着いていた大井さん達のお隣にテントを建てて今日の行程は終了。



晩御飯はモツ鍋。鷹の爪を持ってくるのを忘れてしまいちょっとミス。しかしニラが良いアクセントになっていて大満足です。




ご飯のあとそれぞれがテントに戻る中、なぜか外で寝ようとするバカが3人いた(堀、増田、梅田)。
バカ1
バカ2

10時頃から雨が降り出し、いつの間にか、ザーザー降りに。増田は雨の第一陣は我慢したがその後の強い雨に負け中村が入っている3人テントへ。
ビチョビチョの人が入ってきて中村は最悪だったそうな。
梅田は雨の中寝れなかったらしいが堀は途中ちょっと起きただけで意外と寝れた。

コツは入り口を出来るだけ絞って横向きに寝ることで顔に直接当たらないようにすることだ!







起きたら最高の天気

大井さん達は先に不動岳に行ってしまった。朝のんびりし過ぎて、遅くねと大井さんに言われてしまった。



梅田が先頭



ひき肉?





ようやく頂上へ

いつの間にか先頭だったはずの梅田がいつの間にか最後尾になってしまった。話を聞くと稜線を外れてトラバースしながら登ってたみたい。先頭では梅田の所在が分からず不安になっていた。

全体
先輩方

大井さん達に写真を撮ってもらいました。ありがとうございます。


不動岳のちょっと奥に行くとすごい展望が。深南部の山々が見渡せてまた行きたくなります。


来年にでも行こうと思います。



下山もキモティー



鹿ノ平に着くともう大井さん達は先に下山するみたい。山の上で会えたのは奇跡としか言えないです。
冬の大山に行くときはよろしくお願いします。


大井さんありがとうございました。





のんびり

名残惜しいですが鹿ノ平とさようなら。
下山で道を間違えないように気をつけます。


笹が深い

気がついたらあっという間に下山。来週はお隣の丸盆へ行く予定。カモシカ平も楽しみです。

おしまい


実は誕生日だった堀

先に部室についていた部員がサプライズとしてケーキを作ってくれた! 
山で誕生日を迎えるのも良いですね。



まとめ:
去年は雪が降ってしまいあえなく撤退した不動岳だったが、今回は特に何事もなく登ることができてとても嬉しい。
来年は変な尾根から深南部の山々を巡ってみたいと思います。

(文:堀)


2024年11月3日日曜日

2024/11/3-4 深南部 風イラズ 大無間

日時:11月3日(日)~11月4日(月)

メンバー:CL増田,SL高林,有間,大串,梅田,前嶋,鈴木(大),松田,堀,中村

行程:
3日:静岡=栗代山登山口-大小屋戸山-尾栗峠-抜ヶ谷山-幕営地
4日:幕営地-風イラズ-前無間山-大無間山-前無間山-風イラズ-抜ヶ谷山-尾栗峠-大小屋戸山-栗代山登山口=静岡

記録:
3日:小雨

 本来であれば2年前の大無間周回のリベンジの予定だったが天候の関係で2泊3日は難しいという判断になり、大無間ピストンに変更となった。正直、かなり楽しみにしていたため残念ではあるが仕方ない。


スタート

 天候はあいにくの雨。ただ、文句を言っていても仕方ないのでとっとと歩みを進める。



ブレる二人

 栗代山の山頂標識がまさかの枝にぶら下がっている方式で驚いた。多分次回来るときには無くなっていると思う。


ガンガン登ります



森の妖精さん

 バリエーションルートにしては全体的に踏み跡がかなり明瞭で少し拍子抜けしてしまった。そんなこんなで大きなトラブルもなく、一日目は終了し、抜ヶ谷山を通過した直後の1621m付近で幕営した。

4日:晴れ


 翌日は打って変わって快晴となった。


段々と冬の空に近づいている


ほんの少し冷や冷や

 大無間に近づくに従って若干道が悪くなり、ペースにも陰りが見え始め、大無間を取るか否かで少し話し合いをした。最終的にペースを気合で上げれば取れるという判断になり、取りに行くことに。


皆さんは読めるかな?


守りたいこの笑顔


若干みんな疲れている


皆さんは読めるかな?Part 2


60点の笑顔


紅葉もようやく見頃です

 何とか大無間も取れて、無事下山...。とはならず、ここからが本山行における最大の核心となった。下山は栗代山を取らずに、登山道の下を通る林道を使う計画であった。しかし、この林道までのアプローチがかなり悪い。倒木や枝が多く、足が取られかなり通過に難儀した。


まだマシなところ

 林道に着くまでにかなりの時間を要してしまい、合流する頃にはあたりはかなり暗くなってしまっていた。後は林道をただ歩いていくだけと考えていた。途中で林道が崩壊していたのだった。林道が崩壊した地点の近くには梯子が設置されていた。事前の下調べが甘く、この梯子を使えば、いずれ林道に復帰できると安易に考えてしまった。いざ、登ってみるとスーパー激悪トラバースをする羽目に。眼下には真っ暗な谷が広がっており、足を滑らしたら恐らく無事では済まないであろうことが容易に想像できた。


スーパー激悪トラバース

 しかも、途中で頼りとなっていたロープが無くなり、完全に進路が分からなくなってしまった。ここで増田は尾根を気合で直登して上に何かないか探しに行った。すると、運よく別のトラバース道に合流できた。このあたりで、梯子のかなり手前に階段が設置されていることを思い出し、どうにかして元来たトラバースを戻り、階段を上ってみた。最終的に増田と合流できた。


真っ暗です

まとめ:
 そんなトラブルもありつつ、何とか下山。行動時間は驚異の14時間となってしまった。今回のダメだった点はリサーチ不足に尽きる。この林道に関する情報は完全に見落とされていた。一歩間違えたら遭難などの最悪の事態もあり得る状況であったと言える。今回のようなことは新南部などのマイナー山域に入山する際にはついて回るものだと言える。今後はこのようなことがないように注意していきたい。

(文:高林)