2023年4月22日土曜日

2023/4/22-23 丹沢縦走

日時:4月22日(土)~4月23日(日)

メンバー:CL増地,SL奥津,食料有間

行程:
22日:静岡=西丹沢ビジターセンター(8:30)-檜洞丸(11:00)-金山谷ノ頭(11:59)-ミカゲ沢ノ頭(13:03)-蛭ヶ岳(13:46)-鬼ヶ岩ノ頭(14:30)-棚沢ノ頭(14:38)-大倉高原テントサイト(18:30)
23日:大倉高原テントサイト(5:20)-大山(12:30)-鶴巻温泉駅(18:00)=静岡

記録:
健心さんが計画してくださった体力錬成山行に行ってきました。
(一度行きかけて撤退したので、今回はリベンジともいえる)

今回は三人と少人数+出発地点とゴール地点が離れていることなどから
電車乗りこなし山行に。
初・電車移動となりました。
ぱんぱんのザックとともに乗り込み、
無事席を獲得。寝ます。

寝んとやってられん


谷峨駅で降り、バスで西丹沢ビジターセンターまで。
数日前に丹沢解放?だったらしいので、登山客でがやがやしてました。
選挙カーもしっかりアピールに来てました。

出発前にいぇーい

池田さんの置き土産のランタン充電中

前回道間違いを犯した分岐までぐんぐん進む。
先頭はけんしんさん。
今度こそ間違わへんで。とにっこり通り過ぎる。
真っ白なミツマタ道はだいぶ花の時期を終え、普通の茶色い登山道に。
快速に進み続け、東沢の対岸に渡る時にはすでに20人程度追い抜いていた。
追い越した人の数を数えていた増田だが、多すぎて途中でやめていた。


ここからの道のりは、普段と同じような勾配の上り坂  なのだが、、、
ペースが倍速なうえに、久々の山行、久々の装備重量。
かなり疲れた。
ペースは驚異の180∼230👽 (YAMAPより
先輩のペースってこれかあ、普段はだいぶセーブしてるんだ...と実感しながら背中を追いかける。
展望園地もまあよくあることで全然心を慰めてくれないまま、檜洞丸に到着。
個人的に、この直前の微妙に幅の広くて長い階段がすごくすごく苦しかった。
今回の山行で唯一ここだけ、足が止まって、先頭と距離があいた。

もはや地面に落ちている看板

離されていく...

山頂1個目ゲット

だいぶハイペースな始まりだったので20分ほどしっかり休息をとってから再スタート。
まだまだ始まったばかりです。



take1

お次は下り。快適に下って調子を取り戻しまして、ペースをつかみ始めた後輩2人。
残っている桜もちらちら見ながら、金山谷ノ頭を通り過ぎる。

二度目の休憩スポットはちょっとした登りを超えたところで。
これから回る山が見えいい休憩スポットだった。
あたりを探索していた増田はちゃっかり臼ヶ岳をとっていた。


ここをを伸ばしたいんですよ、ここ、ここ。

take2


縦走らしく、ピークをとっては下り、登ってまたピークを取り、、、
下りの勢いをそのまま、次の登りへつなげていく。
整備されているし、登りも長すぎないでよい。

景色はグレー


ミカゲ沢ノ頭の後は少々登り。丹沢最高峰蛭ヶ岳へ向かう。

おー


3.うん、まあ、

あの出だしの人影はいずこへ...

ここらへんで口の中で血の味を感じて、疲れていることを確認。
山で初めてシャリバテを経験した。エネルギー大事。食べることの大切さを感じた。

ここからの下りは最高に気持ちが良かった。
あたりは開けているし、整備された道が伸びているしで、
ついつい走りたくなっちゃう。           走った。

気持ちいい-

えっさほいさ

かわいい階段を見つけた。ラッキー。



至 丹沢山

休憩はしっかり食べて、休む。


4.様子がおかしいゾ

まだまだ進むぞー。
若干晴れ間も見え、かなり暑さを感じる。
汗はかなりしょっぱい。冬の間は日常的に汗をかくことがないため、汗腺が機能を休ませているそうなのだが、これを起こす期間でもある春先の運動でかく汗は、かなりしょっぱいらしい。完璧な汗出しになったと思う。体の塩分全部入れ替わったんじゃないかな。

本日の最終ピーク、塔ヶ岳へ。
やはり階段が多い。歩幅を決められてしまうので好きではないが、植生保護もあるので文句を言ってられない。一段飛ばしと二段飛ばしを交互に入れると気持ち的にも体力的にも楽だと気付き、なんとかのりこえた。

晴れ間もあり☺

5.ドーン

バサァッ

(カップ麺の匂いするいいなあ...


尊仏山荘、塔ヶ岳に到着。人も増えた。16時40分くらい。部の山行ならもうここで行動終了くらいだろう。が、まだここからくだらなければならない。
よっぽど、山荘に泊まろうかと真剣に話したが、けんしんさんの一声でもうひと踏ん張り、
800m程下ることにした。
街が見える

下山です


長かったあ!!!!!
普通に下山だった。
通り過ぎる山小屋には、下からちょろっと登ってワイワイ宴会をしている方々もいて、良い場所だなと思った。
どんどん平坦になるし、想像より長いし、極め付きはこの道明日登るのか...という気持である。下りすぎて心配になったので、明日は登山初日だ、と思うようにした。

途中の小屋跡地のようなところで幕営しようかとか、傾きかけたが、なんとか大倉高原テントサイトに到着。18時25分。
意外ときれいなところで、テントもかなり10数張はあった。
下から上がってキャンプするのに手軽な場所なのかもしれない。
はい、ご飯!
初トライ、炊き込みご飯です。
たっぷりの米と人参マイタケ豚肉などを一緒に。
夜景をちらっと見て、明日に備えて熟睡。


一応夜景!

お米がおいしい

2日目。5時半前に出発。あの下りに下った道を登る。先頭は増田。
朝一発目からよく飛ばしましたね...
(彼の得意分野ですね)
ぜぇぜぇ息が上がるが歩みを止められない苦しさが、長距離走そのものでした。

途中途中の山小屋は良さげだった。いつかゆっくり来たら寄ってみたいもんだ、。


堀山の家にて

再び塔ノ岳。次へ進む。
この日も引き続き曇りだったが、遠くの街並みは見えた。
新大日→政次郎ノ頭→行者岳へ。
ずっと稜線であり、少しガレたところも鎖で整備してあって歩きやすい道だった。

鳥尾山にて  晴れてたら色々見えたらしい...


重さのせいもあったが、一日目より暑かった。
日帰りで違う山に行っている同期達に、今日は暑いだろな...と思いをはせる。



一応本家の写真の真似してます

初日の前半よりも、多くの人と出会うようになっきて、少し驚いた。
三ノ塔からは、大山が見えた。
んー、一山向こうですね。一回この山おりなきゃですね、、、

二ノ塔を過ぎ、ヤビツ峠へ向かう。
どんどん下って道路まで出ると、自転車とバイクの人ばかり。
山中の道路ながら、その道の人たちの人気スポットなのかもしれない。休憩所やお茶屋さんがあった。
普通の道路をまあまあ歩いて、大山の登り口まで来た。
もう一度登山開始。ハイステップも多く、ちゃんと登山道だった。登っていくにつれ、登山者、あるいは観光客が増えていき、大山山頂はかなりにぎわっていた。
売店もあり、つい、豚汁を一つ頼んでしまった。三人で分けた。
沁みる。

こーなるんですよ

青空に救われ...

よーく休んで次へ。ここからは、きれいな下山。すこーし、急なところもあり。

なんやとー

これがまた分かりにくいところに...

大山ケーブルカーがあるらしく、そこへ案内される看板ばかりたっていた。
つまり、誘惑してくるので、みなさんもお気をつけて。

あとは低めの山を登り、ありとあらゆる頂上をとっていった。
不動越、高取山、念仏山、善波山、、、
疲れるのでSLはじゃんけんで負けた人がおよそ一時間ずつ、交代でやることにした。
だいだい私がやった。


ようやく終わりが見え、降りれそうなところを探す。
まあ触る

住宅地の横らへんに出た。よっしゃー

こうして長い長い二日間は終わりました。
距離約43キロ。登って下って4000m。
いつも通り温泉に入って、ご飯を食べて、電車で帰った。



まとめ:
自分の知っている登山の、しんどさを更新する山行となった。これはペースの速さと長すぎるルートが一番の原因だと思う。しかし、最後まで歩き続けて良かったと思った。達成感は最高なものだったし、丹沢の山々を一度に味わうことができて贅沢であった。そして、縦走の楽しさをつかんだ。普段、部で行くような、高さがあり景色がいい山、というわけではなかったが、それでも山を歩く気持ちよさを感じた。
先輩はもっとしんどい山行を経験したそうだ。
私もどんどん更新できるといいなと思う。
楽しむためにも、体力は必要であり、山を知ることも必要である。
今後も色々な山域に挑戦したい。
(文:有間) 



2023年3月19日日曜日

2023/3/19 毛無山(1回生山行)

日時:3月19日

メンバー:CL有間、SL鈴木、奥津、高林

行程:
19日:静岡=朝霧高原-端足峠-雨ヶ岳-大見岳-毛無山-朝霧高原=静岡

記録:
今回の山行は1回生だけで行う山行であった。やりたいという話は前から出ていたが各々の都合などもありこのタイミングで行うこととなった。他の記録などを参考にしながら自分たちのレベルで行くことが出来、なおかつ登りがいのある山にしたいという考えのもとで毛無山が選出された。


これからは運転要員になるから寝てられなくなっちゃうのかな

計画段階から予想できていたことだが、案の定空模様は微妙である。雨でないだけましだがこのままだと頂上から展望は望めないかも…といった感じだ。

割と仲の良いこの代である

平坦な自然歩道が終わりいよいよ登山開始である。貯水池を過ぎ少しずつ傾斜がきつくなっていく、、、の前にいきなり道迷いが発覚した。まだ歩き始めて10分も経っていない、、、原因は分岐に差し掛かった際にコンパスの向きの確認をしっかりと行いきれなかったこと、そして何も考えずに前の人についていってしまったことにあるだろう。引き返すか悩んだが現在地がはっきりと分かっていること、そして確実に登山道と合流できることから強引に復帰することとした。


登山道への復帰を急ぐ

無事に復帰できたがいきなり猛省すべき点が出来てしまったスタートとなった。

今回のSLは鈴木である。序盤からかなりのペースで進んでいく。進んでいく。進んでいく。…前を歩いていた高林と目が合った。丸1年の付き合いだ、お互いの考えは言わなくても分かる。「え、マジか」「早くね」「鈴木にペース落としてとはいえない」「マジでやべぇ」、、、。人のことをとやかく言うことではないかもしれないが、この1年間で一番成長したのは間違いなく鈴木だと(多分みんなが)思っている(はず)。

かなりのペースで進むSL鈴木、続く高林

端足峠まではほんと順調である。ペースも非常に良く、コースタイムをかなり巻きながら進むことが出来ている。

楽しんでおります

天気は微妙である

傾斜が緩やかな箇所を超えた1500mを超えたあたりから凍ってる箇所が目立つようになってきた。今回の山行における一番の懸念点はこの凍結である。アイゼンを付けるかどうかとこの先の展開について予測しつつ歩を進める。
 余談だが、ここでの上りでじいちゃんばあちゃんを追い越した。かなりのご高齢カップル(のように)見えたが、今回の山行では今後も登場することとなる。

晴れ間が見えた(時もあった)
富士山が見える(心の綺麗な人には

何事もなく雨ヶ岳をとれた。案の定?景色は良くない。ここでペースも悪くなかったことから普通に休憩を取った。その最中、先ほどのじいちゃんばあちゃんが目の前を通過。ほんの一瞬の休憩を挟み、僕たちよりも先に動き出す。

ちらほら雪が

歩き始めてすぐにじいちゃんばあちゃんに追いつき、ごめんねぇって言われながら先を譲って良いただいた。登山をしていて割とよくあることだが同じ人を抜いたり抜かしたりを繰り返すのはあまり好きではない。(個人的に)

もう手慣れたものです

ちらほらと凍っている箇所が目立ち始めすれ得違う人たちの足にはチェーンスパイクが。
出来れば使う機会がないことを祈っていたがそうもいかず、アイゼンを装着。少し判断が遅く着けにくい場所での作業となってしまった。で、手間取ってる間にまたまたじいちゃんばあちゃんと遭遇。道の譲り合いになったが、すぐには付け終わらなかったことから先に行っていただいた。

これで3月中旬です
余談だが、毛無の山頂までの間に再びじいちゃんばあちゃんを追い抜いた。度々すみませんでした。
......休憩時間を長く取ると次の動き出しが地味にきつく感じることがある。じいちゃんばあちゃんにならって、ちょうど良いペースで歩き続けて休憩時間を短くしていくのも正解の1つかも?と勝手に感じていた。

まだまだ余裕の表情

あとは天気さえ、、、

ちゃんと食べます
みんな大好きお団子標識
相変わらずの良い笑顔

毛無の山頂を取った後、アイゼンをどうするか話し合った。この後は標高を下げて行くだけだがどのくらい積もっているか分からないため近くの展望台まで様子をみようということになった。この判断が良かったのかは分からない。
その後下りに入ってから、展望台の手前で鈴木がアイゼンを引っかけて転倒。山頂を出てから雪も見当たらずアイゼン外してても良かったかもしれない。判断することの難しさを感じた瞬間だった。

倒れ込む鈴木、助ける高林(気にせず写真を撮る奥津)

アクシデントはあったものの、その後は順調に下山していく。

名前の由来について考える


某高校伝統のヘリポートでの腕立せ伏せ

やれやれ

鈴木の転倒以外には特にこれといったこともなく順調に下山。景色こそ見れなかったものの1回生だけで楽しく行ってこれた。

まとめ:
山岳部に入部して1年が経つ前に1回生だけでの山行を行うことができて良かった。先輩方がいないことで自分たちで全ての判断を行う必要性があり、来年度上級生になったときに向けた課題も確認することができた。天気こそ悪かったものの非常に充実したものであった。

気が付けば入部してもう1年である。山行中もその話題で持ちきりだった。楽しかった山、きつかった山、来年度入ってくる部員の数や男女比、等々。もう次の年度になり、上級生となる。頑張っていくぞ。

(文:奥津)