2022年5月22日日曜日

2022/5/21~22 八ヶ岳 硫黄岳〜天狗岳

日時:5月21日(土)~5月22日(日)

メンバー:CL増地、SL池田、東、鈴木、高林、富沢、犬塚、有間、蓮容

行程:
21日  静岡=桜平駐車場-オーレン小屋
22日 オーレン小屋-赤岩の頭-硫黄岳-夏沢峠-根石岳-天狗岳-オーレン小屋-桜平駐車場=静岡
22

記録:

21日:天候 

新入生を迎えはじめての山行は、みんな大好き八ヶ岳にすることにした。例年に漏れず初山行は雨であり新入生は可哀想である( ◠‿◠ )。車の人数関係で池田がバイクでアプローチすることになった。本人は出発前は乗り気だったが、登山前から雨風に晒され着いた頃には坂本慎太郎ばりの渋い顔をしていた。

唐沢鉱泉起点で1日目から天狗を取る予定だったが、雨の稜線を歩くには条件が悪かったため桜平駐車場発でさっさとオーレン小屋へ行ってしまうことにした。

楽しみだね!


読図しながら

新入生が残雪に興奮していた。静岡県民って雪を見た時の反応が皆同じな気がする。

!?

オーレン小屋着

時間が余っているので駄弁ったり、昼寝したり、ココアを飲んだり、本を読んだりと各々が自由な時間を過ごしていた。オーレン小屋にあるトイレはSSランク級の綺麗さで感動した。

カレーは、美味しい

今回食糧係も担当したが肉を持ってきすぎて肉丼カレー味みたいになった。



22日:天候 曇り

どんよりした天気だったが雨は降っておらずありがたい。午後にかけて回復していく見込みだったので、稜線上で晴れるといいなあと思いながら出発する。

去年より残雪が多い!

登る1年と東

樹林帯はずっと残雪が続いており、1年生は初山行で雪上の歩行をするいい機会となった。程よく締まった雪で歩きやすい。しかし体重のある1年生の1人は何度も雪を踏み抜いており、そのたびに前の方から「ああっ」とか「ほおっ」とか聞こえてきた。


稜線に出る

1年 元気のTK林

一休み

20分ほど歩けば


硫黄岳 着

個人的にはこれで5回目の硫黄岳である。実家へ帰省するのと同じ頻度で来ているので実質帰省かもしれない。
爆裂火口はガスで見えず...

一旦下ります みんないい笑顔


サクサク歩きます

この辺りはずっと蓮容さんと喋っていた記憶しかない。気持ちの良い樹林帯を抜けると根石岳が見える。

この登りいいですよね

ナチュラルに「写真の質が下がる」とか言って
すみません蓮容さん


上級生は気持ち良くなってしまったのかこの登りをダッシュしていた。やっぱ山といえばダッシュですよね(一年生は笑いながらそれを眺めていたが次の鳳凰三山では君たちが走る側になることをこの時はまだ知らない)。


数十分の間だが青空が迎えてくれた。さっきは見えなかった爆裂火口もチラリと見えて満足である。一年生も喜んでいた。

根石岳 着

天狗へ向かいます

この稜線は貫禄があり本当に素晴らしいが、去年に八ヶ岳全山縦走をやった時にはここを通過する際にすでに体力が限界を迎えており、登りが本当にキツかった記憶があるので色々と噛み締めながら登った。



東天狗手前

東天狗を取り、西天狗まで行ってから記念撮影。

フレッシュ新入生

モッサリ上級生

山頂でしばらく待ってみたが晴れる気配もないので下山を開始する。オーレン小屋まで戻ってテント撤収し登山口へ。


疲労のTK林


同期


14時前に下山。お疲れ様でした。下山してから天気が良くなるところも含めて山岳部らしい。しかし写真を見る限り稜線上は雲に覆われてそうだった。

帰りのご飯屋さんを検索していると、何やらお腹いっぱいにしてくれそうなところがヒットしたので行ってみることにする。楽しみだ。

!?

!!?

!?!?

一瞬カバの餌が出てきたのかと思ったが人間用だった。フードファイター御用達の量の料理が私たちの胃を蹂躙する。しかも女子2人の頼んだ料理が抜きん出て量が多く、みんなで手分けしても手も足も出なかった(腹は出たが)。完全敗北した私たちは仕方なくフードパックを購入しみんなで持ち帰った。

そんな1コマが山岳部LINEのプロフィール写真に決定


まとめ:
新入生初山行だったがみな足取りがしっかりしていて今後に期待が持てる山行だった。雪上や岩場でも転倒する場面がほとんど見られなかったので、体力さえつけば部としての行動の幅はグッと広げられるだろう。また今回来れなかった新入生も含めて、よく喋りよく笑う子が多くコミュニケーションが活発である。去年度はメンバー間のコミュニケーションがマチマチだった印象が拭えなかったのでこれは非常に良い傾向ではないかと思う。

(文:増地)

2022年5月5日木曜日

2022/5/5 深南部 沢口山〜八丁段の頭

日時:5月5日(木)

メンバー:CL増地,池田,フォレストアドベンチャー鈴木

行程:
5日:静岡=寸又峡温泉―日向山コース-沢口山―天水―板取山―八丁段の頭-板取山―沢口山―猿並平コースー寸又峡温泉=静岡

記録:

GWに山へ行くことに。一泊二日で行きたかったが予定が合わず、日帰りで汗をかく山行がやりたかったので沢口山からのプチ縦走をすることに。新緑を堪能しに行こうと思う。

一年半ぶりの寸又峡


行きは日向山コースから

7時ごろに登山口へ。沢口山までのコースタイムは3時間。ガツガツと高度を上げていく。あっつい。



尾根に乗ってからしばらくはこんな感じ
自分

池田と鈴木

道は明瞭で歩いていて気持ちがよい。池田に3ヶ月ぐらい前から日記をつけていることを話したらこのブログで毎日投稿することを勧められた。なんでだよ。


沢口山着

入山から1時間半で沢口山についた。うん、いいペースだ。





中ノ尾根山、加加森山、光岳、朝日岳、大無間山、山伏、十枚山、、、

天気もよく今まで登ってきた山が一望できる。素晴らしい。
ここから縦走が始まるわけだが、当初の計画である蕎麦粒山まで行こうとすると往復で26キロほどになるわけでかなりしんどい。とりあえず行けるところまで行くことにする。

横沢の頭と名付けられているがここは鞍部になっている

wow


見渡す限りの森、森、森である。沢口山から先は稜線がかなり広い部分があり踏み跡もあったりなかったりするためルーファイを要する。木に付けられた赤印を見逃さないようにする。

天水到着

景色の気持ちよさがコンビニで購入したコーンマヨパンが美味しくなかったせいでプラマイゼロになってしまった。
コンビニのパンが不味いことってあるのか?

静大の看板をいくつか見かけた

ガレさん

天水〜板取山間は細くて切り立ったトラバース箇所がいくつかある。別段難しいわけではないが滑ったら人生からのドロップアウトである。


板取山

黒法師方面が見える

ここで引き返す選択肢もあったが、せっかくなのでもう少し進んでみることにする。
しばらく進めばホーキ薙の工事現場にやってくる。工事現場を横切り急登を上がれば八丁段の頭に到着する。

なかなかご立派だった

ニッコリ池田とグッタリ鈴木

八丁段の頭のすぐ近くには広い展望所があるのでここで大休止をとる。キリが良かったのでここで引き返すことにした。

ここの景色も言うことない。来てよかった

↑のポーズ

帰りは鈴木に先頭を任せたが、どうやら鈴木は明日友達とフォレストアドベンチャーに行くのが楽しみで仕方ないらしく、走って下山を始めたため着いていくのが大変だった。その分登り返しで虐めた。




15時40分下山。お疲れ様でした

沢口山は猿並平コースから降った。新緑狙いでこの山域を選んだのは大正解だった。
そこそこマイナーなのかGWにも関わらず2人の登山者としかすれ違わなかった。


そこそこタフで気持ちいいのができて個人的に満足である。また寸又峡温泉でヌルヌルの体になれたこともポイントが高かった。


まとめ:
とうとう自分達の代になってしまった。不安も多いがそれ以上に自分を成長させてくれる1年になると思っている。Mr.Childrenの「ALIVE」みたいに『全部おりたい 寝転んでたい』とか言っている場合ではないのだ。新しく入部してくれる1年生とはやく山行に行きたい。


(文:増地)

2022年3月17日木曜日

2022/3/17 北アルプス唐松岳

日時:月17日(木)

メンバー:CL増地,SL池田、東、鈴木、生熊

行程:
17日:静岡=白馬八方尾根スキー場-八方池山荘-八方ケルン-丸山-唐松岳山頂山荘-丸山-八方ケルンー白馬八方尾根スキー場-近くの宿
18日:宿-観光=静岡)

記録:
4月には新入生を迎え、新体制と動き出す。その前に1,2回生山行を行うことになり、今年は日帰りで唐松岳へ。北アは遠いので高速を使い、早朝から車を走らせ、八方尾根スキー場へ。この春休み、暖かい下界でひたすら委員会と車校に追われていたため久しぶりの雪に私は身震いがした。


北アってシビア!


無料駐車場から少し歩き、装備を整えて8時ごろのゴンドラに乗る。ここからゴンドラ→リフト→リフトと乗り継ぎやっと登山口へ。下へ滑り降りるスキーの方々を眺めながら昨日の夜、競技スキー部の連中とした雪山は滑るべきか登るべきか論争を思い出した。


今年最後の雪山だね!がんばろうね!!(しろめ)


アイゼンを着用し9時ごろ出発。帰りのリフトは15時終了である上に強風によって終了が早まる可能性がある。そのため遅くとも12時半には下山を開始すると決める。今回はタイムトライアルである。ふぇぇ、、、。

なんと私にとって雪山は2ヶ月ぶりである。2ヶ月ぶりの冬靴&アイゼンはとても重く、登山開始早々から私の足取りは重かった。これから歩荷をする際は足におもりをつけることを固く決心した。

ひたすら尾根への直登と強風の中での尾根歩きを繰り返す。直登は好きではないがSLの池田さんはゆっくり確実に足場を作って歩いて下さり本当に歩きやすかった。ありがとうございます。むしろ強風の中の尾根歩きのほうが辛かったような記憶が、、、。






途中の樹林帯で休憩


今回の山行で1番怖かったのは天気である。山頂へ進めば進むほど天候は悪化していき、風は強まり辺りは暗くなっていった。また、私の歩くスピードはゆるゆると遅くなり、タイムリミットは刻一刻と近づいてくる。

       


そして山頂直下の山荘付近で爆風の中、耐風姿勢をとりながら山頂へ向かうべきか否か会議が始まった。山頂を見上げながら私は登頂したい気持ちともう帰りたい気持ちが戦い、もうどうでもよくなってきていた。だが、先輩方も登るか降りるかきっぱりと意見を出す人がいない。これは一番体力のない私が決めねばならぬのか、、、?すると東さんに
「ここから山頂へ行くか撤退するか!生熊!お前はどうしたい!!!」
と聞かれた。私はなんて答えるのが正解なのかわからず超速球で思考を巡らせた結果
「うー-ん、、、山頂へ向かうなら私をここに残置して先輩方で行くのが現実的かと!」
と答えた。その瞬間
「よし!撤退!!!」
と東さんが叫びその場で下山が決定した。
なんて情けない部員だろう。こんな人間がまだ山岳部で山を続けようとしているなんて。その場から消えたい気持ちと自己嫌悪と先輩方への申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら下山を始める。

下山を始めると少しずつ辺りが明るくなり天候が回復してきた。



山頂で写真が撮れなかったため途中の丸山で写真を撮る。


下山しながらふっと先輩が「そーいやほかの登山客どこ行った?」とつぶやく。そういえば行きのリフト&ゴンドラでは他にも登山者らしき人たちが何人もおり、登り始めは私たちのほかにもいくつかパーティーがいたはず。だが山頂直下の山荘近くでお会いしたソロの方以外にほかの登山客にお会いしていない。彼らはいずこへ、、、?
と思いながら下山し、リフトがよく見えるくらいまで降りてきたところで足元を見ると大量の足跡が。「わー!!今日こんなに人おったんか!?」と皆叫んでしまった。一般登山客が軒並み撤退するほど今回はコンディションが悪かったのだろうか。(なお下しか見れずに歩いていたため登りの記憶が曖昧な人)

無事リフトの乗り口に着き、装備をある程度解除してリフト→リフト→ゴンドラで下まで降りる。そして温泉に行きご飯を食べ、車中泊組と宿組で分かれて就寝。次の日は奈良井宿で観光し、のんびり静岡へ帰った。

まとめ:
きっといつか体力がついたら雪山も好きになれる

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ここで最後に一つ余談である。今回止まった宿には実はアップライトピアノが置いてある。YAMAHAかなカワイかなとか思いながら蓋を開けるとなんとそこには「ETERNA(エテルナ)」と書いてあった。嘘やろ聞いたことないぞと思いながらスマホで調べると今は亡き小さな楽器メーカーだそうだ。まさかそんな貴重なピアノにお会いできるなんてこれも何かの縁だと思い、宿の方の了承を取ったうえで弾かせていただいた。このピアノがどれだけ年季が入っているか、またどれだけ久しく調律をされていないかは少し音を鳴らしただけでわかった。試しに1曲弾いてみると今まで出会ったことのない音色と響きに驚きを隠せなかった。どちらかといえばYAMAHAのピアノを思い出すソフトで滑らかな音色だが、YAMAHAとはまた違う独特な響きを持ったピアノであった。記念に写真を撮ったがここにあげていいのかわからないため写真は伏せておく。これからもしこの宿を訪れる際はぜひこのピアノに触れてほしい。ただ、当たり前だが音を鳴らす時間帯に気を付けてほしい。また、古いピアノのため真ん中の弱音ペダルを踏んだ状態で弾くことをオススメする。


(文:生熊)