2020年11月14日土曜日

2020年11月14日・15日 中ノ尾根山

日時:2020年11月14日(土)~11月15日(日)

メンバー:CL市川、SL蓮容、森、東、増地、芳村、村岡、鈴木、大井

行程:
14日:静岡=越峠-朝日山-平森山-白倉山-1873m付近(幕営)
15日:幕営地中ノ尾根山-白倉山-平森山-朝日山-兵越峠=静岡

記録:
中ノ尾根山は浜松市天竜区の最北に位置し、浜松の最高峰として名高い(?)山である。
なお、国有林のため入山には入林届が必要になってくる。天竜・水窪地域の森林事務所などが管轄している。


静岡を朝早くに発ち、車で同じ県内なのに5時間近くかかって兵越峠に到着。(6:30)
高速使えば良かった。
車は峠にあるトイレの傍に置くと良い。

林道を少し行ったところから登り始める。今回は慣らしも兼ねて冬靴だ。

軽快に登る。天気も良い。

標高を上げると倒木が増えてくる。

自然な森が残っている。自由に歩く。

平森山に10時45分。テープは少なめだ。

眼前が開ける。記念に一枚。

尾根には膝下ほどの笹薮が広がっている。笹の香ばしい匂いが爽やかに漂う。

道中、山のツイッター界隈で有名な人と出会う。一人鶏冠山の方からきたそうだ。お互いに人と遭遇するとは思っていなかったので訝しげである。少しだけ会話をして別れた。

この日は中ノ尾根山まで行く算段だったが、鈴木がキツくなってきた。彼は先日入部したばかりで今回が(可哀想に)初登山である。中ノ尾根山は捉えているので、適地で幕営する。
恐らく1873m~付近。夕飯は鍋。風も無いので外で作る。

夜は星が出ていて、大井さんが良いカメラで撮ってくれた。

3:00起床。気合の半袖。荷物はデポ。

三又山。鶏冠山に伸びる尾根と中ノ尾根山に伸びる尾根が交差している。(5:47)

中ノ尾根山。
ドームと呼ばれる2251m地点。(6:00)

夜が明ける。痩せ尾根もあるが危なくはない。
6時34分、中ノ尾根山に到着。あらゆる組織が置いていったせいで看板が多い。
頂上周辺は開けてなだらかな尾根になっている。テントも張れるだろう。
来た道を戻る。長い道のりだ。
白倉山。(10:00)途中支尾根に入りかけたがすぐ修正した。
水梨山(1317m?)14時37分。駐車場には15時すぎについた。車をトイレではなく少し先の広場に止めていたが林道工事のトラックが入ってきていたので急いで車を動かした。
遭難者かと思われて心配された。

まとめ:
中ノ尾根山は特に危険個所もなく読図さえきちんと出来れば静かで良い山である。
山は快晴が続き、快適で気持ちの良い秋山の雰囲気を感じられたと思う。

難があるとすればアプローチの方かもしれない。今回もR152号線を通る予定だったが工事により三遠南信道経由で大きく迂回することになった(2021年2月復旧済)。この道は「酷道」と評されるほど岩盤が脆いので最新情報を確認するのが得策である。
また、白倉権現ゲートから日帰りで中ノ尾根山へ行くこともできるがこの林道も崩壊著しく注意が必要である。その上林道を9キロほど歩くことにもなるので、時間と足に余裕があれば兵越峠から入るのが良いのではないかと思う。

(文:市川)

2020年3月15日日曜日

2020/3/8-9 八ヶ岳 旭岳東稜

日時:2020年3月8日(日)~3月9日(月)

メンバー:CL高田,SL大井

行程:
8日:静岡=美の森駐車場(14:50)-出合小屋(16:50)-
9日:出合小屋(4:20)-五段の宮(8:40)-稜線(12:15)-出合小屋(16:00)-美の森駐車場(18:10)=静岡

記録:


5段の宮手前は急登。


5段の宮。こいつを登る。

5段の宮。雪がないところは脆い岩稜。






まとめ:
2月の時間切れ敗退のリベンジをかなえることができた。トレースは無く入山者は相変わらず少ないようであったが、気温の上昇もあり湿雪となり雪を踏み固めてのラッセルができ、順調に歩みを進めることができた。大井も2月の初回チャレンジよりは余裕が見えた。5段の宮から始まる登攀パートは、雪と岩のミックスを気持ちのよい青空の下快適にこなすことができた。
次週の北岳バットレスチャレンジに向けて、宝剣岳、八ヶ岳東面と静岡から信州へここ数ヶ月通ったが、なんとかチャレンジ権は得られたのでは無いか。北岳楽しみだ。
(文:高田)

2020年2月11日火曜日

2020/2/11~12 南アルプス上河内岳・茶臼岳(決算・春季合宿)

日時:2020年2月11日(火)~2月12日(水)

メンバー:CL高田、SL市川、宮下、中嶌、蓮容

行程:
12日:静岡=畑薙・沼平ゲート(7:06)-畑薙大吊橋-ウソッコ沢小屋-中の段-横窪沢小屋(10:50)-樺段-茶臼小屋(15:00)
13日:茶臼小屋(6:30)(稜線)-奇岩竹内門-上河内岳の肩-上河内岳(8:55)-(往路引き返し)-茶臼小屋(12:00)-横窪沢小屋-ウソッコ沢小屋-畑薙大吊橋-畑薙・沼平ゲート(16:00)=静岡

記録:
前回の投稿から随分時間が経ってしまい大変申し訳ない。読者の皆様は首を長くして待っていたことだろう。ということでまたぼちぼち執筆を再開していきたいと思う。
大学から沼平ゲート着。いつもの場所である。天気は快晴。

          
林道を歩き畑薙大吊橋を渡る。ヤレヤレ峠。沢沿いは台風の影響で随分様子が変わってしまった。


ウソッコ沢小屋を過ぎる。段々と雪が付き始めた。

いい具合まであがったらトラバースし、茶臼小屋を目指す。
この辺りは雪も深く先頭を交代しつつ前に進んでいく。

茶臼小屋が見えた。良く晴れている。締まった雪面を横切り小屋へと向かう。

茶臼小屋着。茶臼は初日から標高をかなり上げる。そこそこにハードだ。食事をとり眠りにつく。
夜は冷える。木の床から冷気がエアマット越しに伝わってくる。
トイレは水場から少し降りた所。よく滑るので注意。

起床。今日もよく晴れている。富士山が遠くに見える。

上河内岳に向けて行動開始。
風も穏やかで稜線の雪はしっかりと締まっていて歩きやすい。
上河内岳を捉えた。
山頂に上がるまでに若干ルーファイをミスり直上する斜面の方を登ってしまった。大分傾斜が立っていたので厳しかった。しかもここで蓮容のアイゼンが外れるアクシデント。悪いことは重なるものである。なんとか立て直し山頂へと立った。
少し先まで行った所から上がった方が良かったかもしれない。
来た道を戻る。時間も余っていたので茶臼岳もついでにピークハント。

          
もともとは二泊三日の予定だったが、行程も巻いているので今日中に帰ることに。

          
畑薙大橋に16:00。着いた時には中々に疲れていた。
長い林道を帰える。リニアの関係工事道路が舗装され歩きやすくなっている。

まとめ:
決算合宿ということで茶臼・上河内岳に登った。全体的にコンディションが良く行程的にはやや楽なものになってしまった。反省点としては蓮容のアイゼンが外れてしまった部分だろう。朝しっかりとお互いの装備、特に後輩の分まで確認しておけば防げたはずである。
ともあれ一先ず今年度の合宿は登り納め。


(文:市川)

2019年12月25日水曜日

2019/12/25~28  鳳凰三山(冬季合宿)





日時:12月25日(水)~12月27日(金)

メンバー:CL市川、SL宮下、中川、森、中嶌、蓮容、大井(コーチ)

行程: 25日 静岡(3:00)=芦安(6:30)(7:00)~夜叉神の森(9:00)~夜叉
        神峠(10:15)~杖立峠(11:30)~苺平(14:15)~南御室小屋(15:30)

26日 南御室小屋(7:00)~砂払(8:00)~薬師岳(8:40)~観音岳(9:40)~
   地蔵岳(11:30)~薬師岳(13:30)~南御室小屋(15:30)

27日 南御室小屋(7:00)~夜叉神の森(10:00)~芦安(11:00)

記録:


芦安に6時頃到着。辺りはまだ暗かった。支度をして夜叉神の森までの林道を歩く。

登山口。何台か車で上がってきていた。
つづら折りを登り夜叉神峠。とても良く晴れていて、白根三山がどっしりと座っている。


雪はたまにひざ下までくるぐらいだった。杖立峠を経て苺平。ここまで来たら南御室小屋までもう少しだ。
南御室小屋に到着。自分たちの他は誰もいなかった。水は小屋の脇からチョロチョロと流れていた。15時半。そそくさとテントを建て、夕食の支度をする。
夕食はそれぞれが持ち合わせた具材で鍋を作った。中嶌は鶏を丸々一羽持ってきた。鍋から無念そうに蒼白な鶏がこちらを見つめている。
デザートにはなんと大井さんが持って来て下さったケーキ。ケーキ屋も山で食べることを想定していないはずだ。みな偉大な先輩を持ったことを幸福に思いながらケーキを食べた。しかしなぜこうも豪華なのかというとクリスマスでかつ年末だからである。
贅沢な晩餐を終え、シュラフに潜った。

朝。朝食は雑煮だ。うまいのだが時間がかかるのが難点。

日が進むにつれて荒れる予報だったのでこの日のうちに三山全て取ってしまいたい。

テントを潰して薬師岳を目指す。日が進むにつれて荒れる予報だったのでこの日のうちに三山全てを取ってしまいたい。
 砂払いに出て稜線へ。風もなく快適だ。
薬師岳。
観音岳。地蔵岳へ行くか行かないかで審議する。色々迷った末に結局行くことにする。

地蔵岳に到着。いつも通りのオベリスク。ここも非常に仏教的な影響を受けている山だ。




無事帰還。戻ってくる最中で少し風が出たが歩く分には問題なかった。途中で薬師小屋の人とすれ違った。
しかし帰ってきてテントに入ろうと張り直した時に、底が雪面にくっついて本体に大きな穴があいてしまう。宮下が即席で縫って修復した。器用な男だ。
 
      
この日は手作りケーキが登場。よくよく考えれば二日も連続で山でケーキを食っている。

水を汲んでテントに戻ると宮下と大井さんが酒盛りをしていた。テントは酒臭くなり、二人は満足げに酒の入ったコッフェルを傾けている。
しかしこれがこの日の夜に事件を引き起こしてしまうのだった…

シュラフに入って眠りについた数時間後、なにやら大井さんの方がゴソゴソとしている。
すると「ごめん吐いた。」と大井さん。
そばで寝ていた我々二年生はすぐさま背筋を総動員して飛び起きた。休止していた脳は瞬時に覚醒した。当然これでは眠れないのでペーパーで処理。一通り片付けたとき離れて寝ていた一年がやっと起きる。呑気な奴だ。

三日目。曇天。トレースをたどって来た道を戻る。途中で南御室小屋の
人と会った。年末の小屋開けだろう。



まとめ: 鳳凰三山は夏でも冬でも夜叉神からは登りやすくほど良く距離もあって冬山の基礎にはいい山だ。冬季合宿が成功して良かったと思う。
反省としては休憩などの時間のメリハリがもう少し必要だ。また撤退時間などの設定も曖昧だったと思う。荒れる予報がでているならもっとテキパキしなければならない。CLとしてももっと統率力が必要かもしれない。リーダーがうだうだしていては始まらない。
それからここ最近好天の山行が続いているので荒れたときの対処が若干心配だ。

ちなみにテントは修理に出した。部室の道具は大切に扱おう。

大井さんコーチとして付いてきてくださりありがとうございました。

(文:市川)