2016年10月1日土曜日

9月25日 阿弥陀岳南稜(冬季偵察)

日時:9月25日(日)

メンバー:CL高田、大井

行程:
26日:静岡=舟山十字路(6:00)-立場山(7:00)-青ナギ(7:35)-阿弥陀岳(10:15)-(御小屋尾根経由)-舟山十字路(12:50)=静岡

記録:
連日の雨の中、天気の回復が見込めるこの日に冬季の偵察もかねて阿弥陀岳南稜に行ってきた。
舟山十字路より御小屋尾根方面に進んだ所のゲート





















一般ルートではないと言いつつ道標がしっかりある





















広河原橋を過ぎて直ぐのところに阿弥陀岳南稜への取り付きがある。
広河原沢を渡ると、急な登りが始まる。
赤テープがたくさん。この先の道中も《阿弥陀岳⇒》といった道標がいくつもある。
この感じ八ヶ岳





















旭小屋への分岐辺りから大井のペースが上がらず様子がおかしい。
調子が悪いという。もう少し歩いてみて様子が変わらなければ撤退することにするが、
青ナギに着くころにはだいぶ良くなっているようで続行することにする。


青ナギ






















青ナギの斜面は葉紅葉が美しい。この日はガスが出ていてスッキリとは見えなかったが
阿弥陀もドーンと見える。

ガスが薄くなってきた 阿弥陀岳南稜

















南稜のP1P2は何の問題もなく知らぬまに通過する。
核心と言われるP3。直登ルートとガリーコースがある。
直登ルートはボルトやら残置ハーケンやらゴロゴロあるのかと思いきや、
壁にそれらの類は全く見当たらなかった。(見落としているのかもしれないが…)
P3




















富士山。この前日静岡側に冠雪があったらしい。






















青空にテンションが上がる



























今回は冬季コースでもある、ガリーコースから登る。
前日までの雨のせいか、水がちょろちょろ流れており、岩が濡れているが
斜度自体が緩いので問題なし。ただ、万が一足を滑らせればかなり下まで落ちるだろう。

ガリーコース

ガリーコースにて大井









































厳つい権現岳と丸い編笠山









































P4も問題なく通過すると、赤岳側から阿弥陀に登る大勢の登山客が見える。
こちらもあっという間に山頂。
しばし展望を楽しみ、御小屋尾根より下る。

阿弥陀岳 赤岳と富士山をバックに
















マリオに出てきそうなキノコ






















まとめ:
美濃戸口のような長い林道歩きがなく、人も少なくとても気持ちのいいルートであった。
積雪期を想像しながらの余裕のある穏やかな山行だった。

(文:高田)

9月24日~30日 大根沢山~北岳縦走(個人山行)

日時:9月24日(土)~9月30日(金)

メンバー:若月

行程:
24日:畑薙第一ダム→大根沢山→ブナ沢のコル→1913mピーク付近の野営適地
25日:野営地→信濃俣→百俣沢の頭→光岳→茶臼岳→茶臼小屋
26日:茶臼小屋→上河内岳→聖岳→兎岳→百閒洞山の家
27日:百閒洞山の家→赤石岳→荒川小屋→荒川前岳→高山裏避難小屋→小河内岳避難小屋
28日:小河内岳避難小屋→三伏峠→塩見岳→熊ノ平小屋
29日:停滞
30日:熊ノ平小屋→三峰岳→間ノ岳→北岳→広河原

記録:
24日:畑薙第一ダム(7:50)→(12:05)大根沢山(12:15)→(13:40)ブナ沢のコル(14:15)→(14:50)1913mピーク付近の野営適地

25日:野営地(5:30)→(7:35)信濃俣(7:45)→(11:00)百俣沢の頭(11:20)→(11:55)光岳(12:05)→(15:50)茶臼岳(15:50)→(16:05)茶臼小屋

26日:茶臼小屋(4:40)→(6:00)上河内岳(6:15)→(9:40)聖岳(10:00)→(11:15)兎岳(11:40)→(14:00)百閒洞山の家

27日:百閒洞山の家(5:00)→(7:40)赤石岳(7:40)→(9:05)荒川小屋(9:40)→(11:15)荒川前岳(11:15)→(12:50)高山裏避難小屋(13:05)→(16:00)小河内岳避難小屋

28日:小河内岳避難小屋(5:00)→(6:30)三伏峠(6:40)→(10:15)塩見岳(10:25)→(14:20)熊ノ平小屋

29日:悪天のため停滞

30日:熊ノ平小屋(5:10)→(6:30)三峰岳(6:50)→(7:20)間ノ岳(7:20)→(9:20)北岳(9:35)→(11:50)広河原







まとめ:
個人山行なので、時間だけです。

荒川小屋の中岡さん、熊ノ平小屋の皆さん、本当にお世話になりました。
忘れられない山行となりました。

(文:若月)

2016年9月17日土曜日

9月12日~16日 南アルプス赤石岳(冬季偵察合宿)

日時:9月12日(月)~9月16日(金)

メンバー:CL高田、SL若月、田辺、杉山、大井、山本、佐藤、岩城、橋倉

行程:
12日:静岡(7:41)=横沢=白樺荘(12:00)ー畑薙第一ダム(12:45)ー椹島(17:00)
13日:停滞
14日:椹島(6:30)ー樺段(8:20)ー赤石小屋(11:15)
15日:赤石小屋(4:50)ー赤石岳(7:15)ー赤石小屋(10:10)ー椹島(14:27)
16日:椹島(6:05)ー沼平ゲート(9:40)ー白樺荘(11:02)=横沢=静岡

記録:
冬季偵察を兼ねて当初、聖岳・赤石岳に行く予定であったが、天候により赤石岳のみとなった。

12日曇時々雨
静岡駅からバスで白樺荘に向かう。そこから豪華景品をかけて競争をしながら、椹島までの長い林道を歩く。

途中の赤石トンネルで立派なスズメバチの巣に出会う。スズメバチとは競争したくないのでそっと通る。
小雨に降られるが雨が強くなる前に椹島に到着できた。景品は岩城のものとなった。田辺先輩のおかげでとても美味しい夕食をいただく。この辺りから、雨が本降りとなる。雨の様子と前線の影響から明日の停滞が決定する。

13日雨
夜通し雨が降り続き朝から雨。各自で午後まで時間を潰す。午後からは空いた時間を利用して読図を学ぶ。必須技能なのできちんと習得したい。その後はホットケーキを焼き、そのまま夕食へ。若月先輩と杉山先輩の誕生日が近いのでサプライズケーキ。


 お誕生日おめでとうございます!
雨が止み天候が回復傾向なので、明日は赤石岳に登る。

14日曇
6時半から登り始める。樹林帯の中を徐々に高度を上げる。
湿度が高く蒸し暑く感じる。色々と話をしている間に赤石小屋に着く。天候を考慮し山頂へは翌日となった。
 



テン場で休む田辺先輩とテンションの高い山本。その後は昨日学んだ読図の練習をした。高田先輩・若月先輩が赤石岳冬季ルート偵察から戻ってきたのち夕食。明日の好天を期待して就寝。

15日曇時々雨のち晴
夜に若干雨に降られるが起床時には止んでおり曇り。朝食を食べ出発するが早々に雨が降り出しレインウエアを着る。




山頂からの展望は期待出来ないと思っていたが、山頂に近づくにつれ 晴れ間が出てきて遠方には富士山も見えてきた。

富士山には笠雲がかかっていた。 稜線にでた時にはすっかり晴れており風が強い。


頂上で写真を撮ったあと赤石避難小屋で大休止。温かい紅茶とチョコレートを頂く。冷えた体に紅茶が染み渡る。さらに素敵なハーモニカの演奏を聞かせて頂く。本当にありがとうございました。45分ほど過ごし下る。赤石小屋でテントを撤収し椹島まで下山。赤石小屋から椹島までの下りは上りより長く感じた。椹島についてからは各自で行動。その後夕食を食べたあと反省会をしようとした時に、静岡市内の釣り師の方達から岩魚の唐揚げをごちそうになる。釣りを始めたくなるほど美味しい岩魚だった。ありがとうございました。そして反省会をして就寝。

16日曇
行動食を食べ椹島から白樺荘に向けて出発。中電の作業道の入口を探しながら聖沢登山口まで進む。聖平小屋の小屋締めのお手伝いに向かう先輩方とここで別れる。適度に休憩しながら白樺荘を目指す。ゴール前のデッドヒートのあとは温泉にはいりバスを待って静岡に帰った。


まとめ:
天候が悪く当初の計画通りにはいかなかったが、赤石山頂で天気に恵まれたことは幸運だった。読図や停滞など今までにない経験をすることが出来た。これを次へと生かしていきたい。体力をつけるためにもこれからもどんどん山に登っていきたい。

(文:橋倉)

2016年9月10日土曜日

9月8日~9月9日 小川山クライミング

日時:9月8日(木)~9月9日(金)

メンバー:田中、若月、高田、杉山

行程:
12日:静岡 → 小川山(マラ岩、八幡沢左岸スラブ)
13日:小川山(屋根岩2峰、そらまめ下部スラブ)→ 静岡

記録:
小川山でクライミングをしてきた。


1日目。

マラ岩へ行ったが、岩が湿っていて登れなかった。




















そこで、日当たりの良い八幡沢左岸スラブに移動して登った。

この日登ったルートは、

トムと一緒 (5.10a)
春の戻り雪 (5.7)
凹角の無名クラック (5.8くらい?)
あせらずいこうぜ (5.11b限定)


春の戻り雪1Pの終了点にて





















夜は恒例のたき火を囲んでの夕食。



















大きい声では言えないが、

クライミングよりもこれが楽しみで小川山に来ている気がする。




 2日目。

早起きして、屋根岩2峰へ向かう。

セレクション (5.9)




















コグレ大サーカス (5.10c)



















この後、そらまめ下部スラブへ移動して、

生木が倒れたよ (5.9)
三色すみれ (5.10a)
甘食 (5.10b)

を登った。




 まとめ:
田中さん、また登りに行きましょう!

(文:若月)

2016年9月7日水曜日

9月6日 笛吹川東沢下流部~ホラの貝ゴルジュ

日時:9月6日(火)

メンバー:高田,若月,杉山,田中

行程:
6日:静岡(5:15)=興津=西沢渓谷駐車場(9:10)ー二股吊り橋(9:40)ー鶏冠谷出合(9:55)ーホラの貝ゴルジュ(12:50~13:55)ー二股吊り橋(14:50)ー西沢渓谷駐車場(15:20)=静岡

記録:
名渓であると有名な笛吹川東沢釜ノ沢。
上流部も魅力的であるが、今回はホラの貝ゴルジュ以下下流部を遡行した。
なお当初今週は赤石沢に行く予定であったが、天候不良により中止となった。

西沢渓谷駐車場




















二股吊り橋






















駐車場からは広葉樹の並んだ素敵な涼しい道だ。
入渓地点である二股吊り橋までは30分もかからず着いた。
吊り橋を渡り切ったベンチのところで沢仕様に装備を変え、堰堤の上から入渓。
入渓地点











































河原を遡ること直ぐに鶏冠谷出合を見送る。水がとにかく透き通っていて綺麗!
もう少し気温が高ければずっと泳いでいたいのだが、今日は泳ぐところが
先にたくさんあるので体温を温存。
6m滝






















6m滝は底の見えない釜を持つ。いわゆるエメラルドグリーン的な色をしていて綺麗。
本当は右岸の斜上するクラックを登りたいのだが水量が多く取り付きが白濁しており厳しそう…
ということで、左岸のルンゼを登り巻く。
6m滝を上から見る。中央下の右上に伸びる狙っていたクラック

足のつかない瀞
















































この足のつかない瀞は左岸の側壁をロープを出しながら通過したので時間がかかった。
ここは泳ぎで突破し、泳げないメンバーはザックピストン法で引っ張った方が早いと思う。
2条CS滝






















2条CS滝左岸チムニー上より

2条CS滝は流れに逆らい泳ぎ、左岸のチムニーから登る。
チムニーはザックを背負っていると挟まり少し難しい。チムニー上は滑りやすいが
手掛かりは多くあり、登りやすい。
杉山が泳ぎで一回流される。見ている側としては面白いが本人は怖いだろう。
後続はザックを先に上げたり、お助けロープを出しながら通過した。

これを通過すると、流れの速い深い淵の横断がある。
流れの速い淵






















杉山 ジャンプ!!























ちょこちょこ泳ぎながら綺麗な水を楽しんでいると…




















ホラの貝ゴルジュ入口に着く。中からは冷たい風が吹いてくる。
水がきれいすぎて深い淵の底まで見え、底に落ちてる落とし物なんかも見える(笑)
(某山岳会の手ぬぐいゲット)
先が見えず、ドキドキワクワクする。

ゴルジュ突入前に休憩し、冷えた体を温める。
若月

青空が少し顔をのぞかせたり










































身体が温まったところでいざ突入!




















わお。


























凄いところに来てしまった。自然の造形美に息を飲む。

この滝は左岸を自分がフリーで登った。当たり前だが濡れているのでドキドキするが
落ちても釜なので緊張しすぎず、いい状態で登ることができた。
4m滝 滝上から






















4m滝 上流側




























滝上から見たゴルジュの形、釜の美しさも素晴らしい!
上流側の狭くなっているところは次突破しよう!
帰りは釜に飛び込み。めちゃくちゃ気持ちぃい!
ゴルジュからの脱出。帰りは楽~

田中さん!前が見えてませんよ!!

帰りは左岸につく旧登山道を利用して下降するが、6m滝上流部より沢下降。
6m滝は懸垂下降で下りたり、釜に飛び込んだり。
心霊写真みたいになっちゃった




































































こーゆーの見るとすぐ登ってみようとする辺り、いい感じに山岳脳になってますNE☆

まとめ:
ホラの貝ゴルジュが素晴らしかったのは言うまでもないが、その下部もとても面白く
豪華で充実した沢であった。
ただ、泳ぎ系の沢の経験不足感は否めなく、赤石沢・栗代川に備えてこの系統の沢も
練習していこうと思った。

(文:高田)