行動概要
5月31日 廻り目平キャンプ場着、幕営
6月1日 藐姑射岩に移動 稲光(5.9)登攀 見かけの5.4(5.8)登攀 秋のささやき(5.9+)登攀 カモシカサイドロックに移動 発熱の街角(5.10b)登攀
6月2日 親指岩に移動 小川山レイバック(5.9+)登攀 妹岩に移動 愛情物語(5.8)登攀 マラ岩に移動 ホリデー(5.9+)登攀 川上小唄(5.8)登攀 姉岩に移動 センター試験(5.8)登攀 卒業試験(5.10b)登攀
メンバー
峯尾、田中、小林、山本
クラックを登る技術を磨くために小川山に向かった。
text:峯尾,photos:峯尾
6月1日 天候:晴れ後曇り
稲光 見かけの5.4 秋のささやき 発熱の街角
6月2日 天候:曇り後雨
小川山レイバック 愛情物語 ホリデー 川上小唄
感想
小林、山本はクラックを登ることに少しは慣れたようだ。これからもガンガン登りましょう。
2013年6月2日日曜日
2013年5月19日日曜日
2013年5月17~19日 小川山・湯川クライミング
行動概要
5月17日 静岡発 廻り目平駐車場着
5月18日 駐車場発 屋根岩3峰着 南稜神奈川ルート(5.8)登攀 JMCCルート(5.9)登攀 兄岩へ移動 八王子ルート1P目(5.9)登攀、マガジン(5.10a)継続登攀 金太郎(5.9)登攀 八王子ルート(5.7)2P目登攀 駐車場に移動
5月19日 湯川に移動 サイコキネシス(5.10c)敗退 台湾坊主(5.9)登攀 台湾坊主右のクラック登攀 デゲンナー(5.8)登攀
メンバー
峯尾、田中
マルチピッチクライミングのロープワークの確認とカムやナッツのセット技術を磨くために小川山に行った。2日間小川山で登る予定だったが、19日は湯川に移動した。
text:峯尾,photos:峯尾
5月17日、18日 天候:快晴
17日の夜に静岡を出発して、18日の午前1時頃に廻り目平の駐車場に到着した。この日はマルチピッチの南稜神奈川ルートを登る予定で、朝早く出発したかったので、テントを張りさっさと寝た。 4時ごろに起きて、朝食を食べ、装備を分けて屋根岩3峰に向かった。
3峰に着くと、正面に顕著な凹角が見えた。南稜神奈川ルートの取り付きだと断定し、準備をして登り始めた。
以降各ピッチの感想。
1P目
田中リード。このピッチは中間部からクラックの幅が広くなるので、大きめのカムを持っていくと安心だろう。また、中間部にはボルトが1本あった。凹角を抜けた所にある灌木でピッチを切った。
2P目
峯尾リード。下半分は灌木伝いに、壁を廻り込むようにして登り、途中からクラックを登った。クラックに移る所で態勢がレイバック気味になり、体も露出するので怖さを感じた。 その先のクラックも傾斜はないが支点をとりにくく若干怖かった。ハンガーボルトのビレイ点でピッチを切った。
3P目
田中リード。このピッチの出だしはワイドクラック(チムニー?)で下部にはハンガーボルトが1本打ってあった。ボルトの後はクラックを抜けるまでプロテクションはとれず、リードだと結構怖いと思う。 ワイドクラックを抜けると一段上がった所にフレーク状のクラックが現れた。これを登り、3峰の稜線に抜けた。
稜線の先には岩塔?があるが、出だしのスラブにはボルトが無く、スラブを巻くラインも支点が取れなさそうに見えたので、向かって右の、稜線から一段下がった所にある、 木にかかった残置スリングを使い懸垂下降することにした。斜面下方に向かって左に見えるルンゼを2P懸垂下降し、3峰の基部に着いた。以下、この日登ったルートの感想。
JMCCルート(5.9)
最初のボルトが遠く、そこに辿りつくまでが怖かった。
八王子ルート1P目(5.9)
Sunday(5.9)だと思って取り付いたルート。きれいなコーナークラックからテラスにあがり、その奥のコーナークラックへと続く。奥のコーナークラックの取り付きの巨大な浮石には触れない方がいい。
マガジン(5.10a)
八王子ルート1P目を登ると正面に現れる、きれいなコーナークラック。終了点からの見晴らしは最高。
金太郎(5.9)
短いコーナークラック。フェイスムーブで登れる。
八王子ルート2P目(5.7)
ハンドジャムがよく決まって楽しかった。
5月19日 天候:曇り後雨
この日は湯川に移動した。取り付いたルートの感想。
サイコキネシス(5.10c?)
オフセットした、きれいなクラック。見た感じで登れそうだったので取り付いたが出だしで敗退した。次回は登りたい。
台湾坊主(5.9)
コーナークラック。田中のみ取り付いた。上部は人工で登っていた。
台湾坊主右のクラック(グレード不明)
百岩場には載っていないが、終了点があった。ムーブが面白かった。
デゲンナー(5.8)
グレードは高くないが、上部はシンハンドサイズで緊張した。ジャミングの練習にはいいと思う。
感想
田中は、ロープワークは勿論、カムのセットもうまく出来ていた(ナッツは使わなかった)。クライミングの足さばきに関しては自分よりもうまいと感じた。頼もしい奴だ。
南稜神奈川ルートで、自分たちは稜線に達した後下降したが、その先の岩塔も登ることができ、頂上に立てるそうだ。機会があれば、今度は頂上に立ちましょう。
5月17日 静岡発 廻り目平駐車場着
5月18日 駐車場発 屋根岩3峰着 南稜神奈川ルート(5.8)登攀 JMCCルート(5.9)登攀 兄岩へ移動 八王子ルート1P目(5.9)登攀、マガジン(5.10a)継続登攀 金太郎(5.9)登攀 八王子ルート(5.7)2P目登攀 駐車場に移動
5月19日 湯川に移動 サイコキネシス(5.10c)敗退 台湾坊主(5.9)登攀 台湾坊主右のクラック登攀 デゲンナー(5.8)登攀
メンバー
峯尾、田中
マルチピッチクライミングのロープワークの確認とカムやナッツのセット技術を磨くために小川山に行った。2日間小川山で登る予定だったが、19日は湯川に移動した。
text:峯尾,photos:峯尾
5月17日、18日 天候:快晴
17日の夜に静岡を出発して、18日の午前1時頃に廻り目平の駐車場に到着した。この日はマルチピッチの南稜神奈川ルートを登る予定で、朝早く出発したかったので、テントを張りさっさと寝た。 4時ごろに起きて、朝食を食べ、装備を分けて屋根岩3峰に向かった。
3峰に着くと、正面に顕著な凹角が見えた。南稜神奈川ルートの取り付きだと断定し、準備をして登り始めた。
以降各ピッチの感想。
1P目
田中リード。このピッチは中間部からクラックの幅が広くなるので、大きめのカムを持っていくと安心だろう。また、中間部にはボルトが1本あった。凹角を抜けた所にある灌木でピッチを切った。
2P目
峯尾リード。下半分は灌木伝いに、壁を廻り込むようにして登り、途中からクラックを登った。クラックに移る所で態勢がレイバック気味になり、体も露出するので怖さを感じた。 その先のクラックも傾斜はないが支点をとりにくく若干怖かった。ハンガーボルトのビレイ点でピッチを切った。
3P目
田中リード。このピッチの出だしはワイドクラック(チムニー?)で下部にはハンガーボルトが1本打ってあった。ボルトの後はクラックを抜けるまでプロテクションはとれず、リードだと結構怖いと思う。 ワイドクラックを抜けると一段上がった所にフレーク状のクラックが現れた。これを登り、3峰の稜線に抜けた。
稜線の先には岩塔?があるが、出だしのスラブにはボルトが無く、スラブを巻くラインも支点が取れなさそうに見えたので、向かって右の、稜線から一段下がった所にある、 木にかかった残置スリングを使い懸垂下降することにした。斜面下方に向かって左に見えるルンゼを2P懸垂下降し、3峰の基部に着いた。以下、この日登ったルートの感想。
JMCCルート(5.9)
最初のボルトが遠く、そこに辿りつくまでが怖かった。
八王子ルート1P目(5.9)
Sunday(5.9)だと思って取り付いたルート。きれいなコーナークラックからテラスにあがり、その奥のコーナークラックへと続く。奥のコーナークラックの取り付きの巨大な浮石には触れない方がいい。
マガジン(5.10a)
八王子ルート1P目を登ると正面に現れる、きれいなコーナークラック。終了点からの見晴らしは最高。
金太郎(5.9)
短いコーナークラック。フェイスムーブで登れる。
八王子ルート2P目(5.7)
ハンドジャムがよく決まって楽しかった。
5月19日 天候:曇り後雨
この日は湯川に移動した。取り付いたルートの感想。
サイコキネシス(5.10c?)
オフセットした、きれいなクラック。見た感じで登れそうだったので取り付いたが出だしで敗退した。次回は登りたい。
台湾坊主(5.9)
コーナークラック。田中のみ取り付いた。上部は人工で登っていた。
台湾坊主右のクラック(グレード不明)
百岩場には載っていないが、終了点があった。ムーブが面白かった。
デゲンナー(5.8)
グレードは高くないが、上部はシンハンドサイズで緊張した。ジャミングの練習にはいいと思う。
感想
田中は、ロープワークは勿論、カムのセットもうまく出来ていた(ナッツは使わなかった)。クライミングの足さばきに関しては自分よりもうまいと感じた。頼もしい奴だ。
南稜神奈川ルートで、自分たちは稜線に達した後下降したが、その先の岩塔も登ることができ、頂上に立てるそうだ。機会があれば、今度は頂上に立ちましょう。
2013年5月6日月曜日
2013年5月2~6日 白馬三山
行動概要
5月2日 xx:xx静岡発 xx:xx栂池高原第2駐車場着
5月3日 3:30起床 6:00駐車場発 6:30尾根末端着 13:00天狗原着 15:15白馬大池着
5月4日 3:00起床 5:00白馬大池発 9:15白馬岳山頂着 9:30白馬山荘着
5月5日 2:30起床 4:50白馬山荘発 5:40杓子岳山頂着 6:40鑓ヶ岳山頂着 14:00栂池自然園着
5月6日 3:00起床 5:00~8:30栂池自然園で雪上訓練
メンバー
峯尾(CL)、蓮見(SL)、小林
雪を求めて北アルプスは白馬に向かった。
text:峯尾,photos:峯尾
5月2日 天候:不明
静岡の部室で共同装備の分配、パッキングをして白馬の猿倉に向かった。途中、現地の雪の状態が気になったので、携帯電話で白馬山荘のHPを見た。 そこには、大雪渓の通行自粛要請の書き込みがあった。猿倉から大雪渓を登るつもりだったが、予定を変更して栂池高原から登ることにした。栂池高原の第2駐車場で幕営した。
5月3日 天候:曇り後晴れ
この日は、しらかば駅の手前から、ゴンドラリフトの真下の尾根を登る予定で駐車場を出発した。しかし、実際には、蓮見の提案で、谷を挟んで北東にある尾根をスキー場の斜面から登った。
尾根の下部は藪こぎで、雪が出始めてからはアイゼンを着けて藪をよけながら進んだ。天狗原に抜ける最後の急登の上部には、 水平方向の割れ目(シュルンド?)があり、そこを登ると雪崩が起きそうだった。雪は締まっていたので、そこ以外は雪崩れる可能性は低いと判断し、割れ目を大きく左から巻きつつ急登を抜けた。 後で分かったことだが、この尾根の上部は雷鳥の生息区域で立ち入り禁止となっていた。天狗原、乗鞍を順調に通過し、白馬大池のテント村で幕営。
5月4日 天候:晴れ後曇り
この日は白馬山荘近くにテントを張り、白馬鑓ヶ岳を往復する予定でテント村を出発した。出だしから風が強く、ときどき耐風姿勢をとりながら進んだ。 途中、自分の地図が飛ばされたが、予備の地図を持っていたのでなんとかなった。また、小林もオーバーグローブを飛ばされたので、彼が持っていたゴム手袋で代用した。 白馬岳に近づくにつれて、視界も悪くなってきたが、引き返すほどではないと思ったので、予定通り前進した。山頂で写真を撮った後、白馬山荘まで下った。
山荘に着いた時点では、蓮見と小林は少し疲れているようだったが、自分にはこの日の内に鑓ヶ岳を往復する気持ちがあった。 しかし、自分もテントの設営で疲れ、しかも相変わらず天候は悪く、また翌日の天候の良いことが分かっていたので、鑓ヶ岳の往復は次の日に先延ばしして、テント内でのんびりした。
5月5日 天候:快晴
まだ、薄暗いうちからテントを出た。空には雲ひとつなく、風もほとんどない。まさに登山日和であることが感じられた。すぐ近くに杓子岳と鑓ヶ岳が見えた。
必要な装備だけ持ち出発。頂上宿舎では数パーティがテントを張っていた。白馬山荘にテントサイトは無いので、本来は自分たちもここにテントを張るべきだったろう。 (自分たちは山荘の主人にテントを張る許可を得たが・・・。)杓子岳直下の急登ではジグザグに傾斜を殺しながら登った。
杓子岳から下り、コルから振り返ると、山頂から東側に伸びるかっこいい岩稜が見えた。 登高欲が湧いた。また、鑓ヶ岳からも東側に大きな尾根が伸びていた。これも登りたくなった。鑓ヶ岳山頂からは往路が見渡せた。また、南にはこの先に続く後立山の稜線が見えた。「この先に行きたい。」 と言う小林を頼もしく感じた。
白馬山荘に戻る途中、まだ日が当っていない杓子岳の斜面をトラバースしたが、サラサラの雪が足元から崩れおちる箇所があり、雪崩やしないかとビクビクした。山荘に残していた装備を片付け、 栂池高原へ向けて下山を開始した。天候が良すぎて、暑かったので、3人とも上着を脱いだ。最後は持っていた水も無くなり、脱水症状になった。栂池自然園に到着し、 翌日の早朝に雪上訓練をしてから下山することにし、テントを張った。
5月6日 天候:晴れ後曇り
栂池自然園の斜面でロープワークの練習をしてからゴンドラリフトで下山した。
総括
今回、2箇所ほど雪崩そうな場所を通過したが、雪崩に巻き込まれた時の為に、ビーコンは必要だと感じた。雪崩に遭わないための知識や技術についても深める必要がある。 また、遠くから見た大雪渓はいつ雪崩れてもおかしくはないように感じられた。特に登りではあまり使いたくはない。
オーバー手袋は今回のように紛失した場合などに備えて最低2組は持つべきだろう。(ゴム手袋だと風は防げるが、蒸れる。)なにより、装備をなくさないように行動する習慣をつけるべきである。
5月2日 xx:xx静岡発 xx:xx栂池高原第2駐車場着
5月3日 3:30起床 6:00駐車場発 6:30尾根末端着 13:00天狗原着 15:15白馬大池着
5月4日 3:00起床 5:00白馬大池発 9:15白馬岳山頂着 9:30白馬山荘着
5月5日 2:30起床 4:50白馬山荘発 5:40杓子岳山頂着 6:40鑓ヶ岳山頂着 14:00栂池自然園着
5月6日 3:00起床 5:00~8:30栂池自然園で雪上訓練
メンバー
峯尾(CL)、蓮見(SL)、小林
雪を求めて北アルプスは白馬に向かった。
text:峯尾,photos:峯尾
5月2日 天候:不明
静岡の部室で共同装備の分配、パッキングをして白馬の猿倉に向かった。途中、現地の雪の状態が気になったので、携帯電話で白馬山荘のHPを見た。 そこには、大雪渓の通行自粛要請の書き込みがあった。猿倉から大雪渓を登るつもりだったが、予定を変更して栂池高原から登ることにした。栂池高原の第2駐車場で幕営した。
5月3日 天候:曇り後晴れ
この日は、しらかば駅の手前から、ゴンドラリフトの真下の尾根を登る予定で駐車場を出発した。しかし、実際には、蓮見の提案で、谷を挟んで北東にある尾根をスキー場の斜面から登った。
尾根の下部は藪こぎで、雪が出始めてからはアイゼンを着けて藪をよけながら進んだ。天狗原に抜ける最後の急登の上部には、 水平方向の割れ目(シュルンド?)があり、そこを登ると雪崩が起きそうだった。雪は締まっていたので、そこ以外は雪崩れる可能性は低いと判断し、割れ目を大きく左から巻きつつ急登を抜けた。 後で分かったことだが、この尾根の上部は雷鳥の生息区域で立ち入り禁止となっていた。天狗原、乗鞍を順調に通過し、白馬大池のテント村で幕営。
5月4日 天候:晴れ後曇り
この日は白馬山荘近くにテントを張り、白馬鑓ヶ岳を往復する予定でテント村を出発した。出だしから風が強く、ときどき耐風姿勢をとりながら進んだ。 途中、自分の地図が飛ばされたが、予備の地図を持っていたのでなんとかなった。また、小林もオーバーグローブを飛ばされたので、彼が持っていたゴム手袋で代用した。 白馬岳に近づくにつれて、視界も悪くなってきたが、引き返すほどではないと思ったので、予定通り前進した。山頂で写真を撮った後、白馬山荘まで下った。
山荘に着いた時点では、蓮見と小林は少し疲れているようだったが、自分にはこの日の内に鑓ヶ岳を往復する気持ちがあった。 しかし、自分もテントの設営で疲れ、しかも相変わらず天候は悪く、また翌日の天候の良いことが分かっていたので、鑓ヶ岳の往復は次の日に先延ばしして、テント内でのんびりした。
5月5日 天候:快晴
まだ、薄暗いうちからテントを出た。空には雲ひとつなく、風もほとんどない。まさに登山日和であることが感じられた。すぐ近くに杓子岳と鑓ヶ岳が見えた。
必要な装備だけ持ち出発。頂上宿舎では数パーティがテントを張っていた。白馬山荘にテントサイトは無いので、本来は自分たちもここにテントを張るべきだったろう。 (自分たちは山荘の主人にテントを張る許可を得たが・・・。)杓子岳直下の急登ではジグザグに傾斜を殺しながら登った。
杓子岳から下り、コルから振り返ると、山頂から東側に伸びるかっこいい岩稜が見えた。 登高欲が湧いた。また、鑓ヶ岳からも東側に大きな尾根が伸びていた。これも登りたくなった。鑓ヶ岳山頂からは往路が見渡せた。また、南にはこの先に続く後立山の稜線が見えた。「この先に行きたい。」 と言う小林を頼もしく感じた。
白馬山荘に戻る途中、まだ日が当っていない杓子岳の斜面をトラバースしたが、サラサラの雪が足元から崩れおちる箇所があり、雪崩やしないかとビクビクした。山荘に残していた装備を片付け、 栂池高原へ向けて下山を開始した。天候が良すぎて、暑かったので、3人とも上着を脱いだ。最後は持っていた水も無くなり、脱水症状になった。栂池自然園に到着し、 翌日の早朝に雪上訓練をしてから下山することにし、テントを張った。
5月6日 天候:晴れ後曇り
栂池自然園の斜面でロープワークの練習をしてからゴンドラリフトで下山した。
総括
今回、2箇所ほど雪崩そうな場所を通過したが、雪崩に巻き込まれた時の為に、ビーコンは必要だと感じた。雪崩に遭わないための知識や技術についても深める必要がある。 また、遠くから見た大雪渓はいつ雪崩れてもおかしくはないように感じられた。特に登りではあまり使いたくはない。
オーバー手袋は今回のように紛失した場合などに備えて最低2組は持つべきだろう。(ゴム手袋だと風は防げるが、蒸れる。)なにより、装備をなくさないように行動する習慣をつけるべきである。
2013年3月29日金曜日
2013年3月26~29日 鋸岳
行動概要
3月26日 xx:xx浜松発 xx:xx戸台駐車場着
3月27日 9:40駐車場発 12:00角兵衛沢出合発 xx:xx左岸岩小屋着
3月28日 6:10岩小屋発 9:40鋸岳第一高点着 12:10鋸岳第二高点発 xx:xx中ノ川乗越着
3月29日 6:00中ノ川乗越発 xx:xx熊ノ穴沢出合着 xx:xx戸台駐車場着
メンバー
ヘイキ、峯尾
text:峯尾,photos:峯尾
感想
鋸岳の詳細が知りたい方は廣川健太郎さんのチャレンジ!アルパインクライミングを見て下さい。
自分にはちょうどいいレベルの山でした。ただ、自分の体力の無さが原因で甲斐駒ヶ岳まで行けなかったのが残念でした。(甲斐駒ケ岳まで行き、北沢峠に下るつもりだった。)
3月26日 xx:xx浜松発 xx:xx戸台駐車場着
3月27日 9:40駐車場発 12:00角兵衛沢出合発 xx:xx左岸岩小屋着
3月28日 6:10岩小屋発 9:40鋸岳第一高点着 12:10鋸岳第二高点発 xx:xx中ノ川乗越着
3月29日 6:00中ノ川乗越発 xx:xx熊ノ穴沢出合着 xx:xx戸台駐車場着
メンバー
ヘイキ、峯尾
text:峯尾,photos:峯尾
感想
鋸岳の詳細が知りたい方は廣川健太郎さんのチャレンジ!アルパインクライミングを見て下さい。
自分にはちょうどいいレベルの山でした。ただ、自分の体力の無さが原因で甲斐駒ヶ岳まで行けなかったのが残念でした。(甲斐駒ケ岳まで行き、北沢峠に下るつもりだった。)
2012年2月29日水曜日
2012年2月28・29日 八方尾根・唐松岳(春合宿)
行程
2月28日 静岡=八方尾根スキー場駐車場-八方池山荘-唐松岳-唐松岳頂上山荘
2月29日 -八方池山荘-八方尾根スキー場駐車場=静岡
メンバー
CL:峯尾 SL:森下 M:小田切、菅谷、田中、西村、蓮見
最近、部員みんなで山に行く機会が減り、登山経験のあまり無い部員も増えてきていた。そこで、部員達に山を経験してもらう為に、登山経験のあまり無い者でも登頂可能な唐松岳に行くことにした。
text:峯尾,photos:森下、小田切
2月28日 天候:晴れ
静岡発(4:00)=八方尾根スキー場駐車場着(8:30)-駐車場発(9:20)-八方池山荘着(10:10)-山荘発(10:20)-唐松岳頂上山荘着(14:10) -山荘発(14:30)-唐松岳頂上着(14:50)-頂上発(15:00)-唐松岳頂上山荘着(15:10)
午前4時に部室に集合して、共同装備を準備し、出発。高速で車をかっとばして八方尾根スキー場に向かった。スキー場に着き、登山の準備をして、八方池山荘まで続くゴンドラ・リフトに乗りこんだ。 このリフトでは通常料金に加えて荷物料も払う必要があり、片道だけでも結構お金がかかった。下山時はリフトを使わずに歩いて下る事を心に決めた。
スキー場にて
リフトを乗り継ぎ、八方池山荘に到着。計画段階では、この日の予定は八方池山荘で幕営することになっていた.。 しかし、松岳に辿りつくだけの時間が残されていることと明日以降には天候が崩れることを考慮して、この日の内に唐松岳まで行くことにした。 周りには山スキーの人達もちらほら見え、その人たちはスキー板を履いて尾根を登っていた。尾根をスキー板で歩くなんてよく出来るなと思いながら先に進んだ。 八方尾根の途中にある丸山までは、基本的には広い尾根が続くので滑落する心配はなかった。丸山以降は、尾根が細くなるので気をつけて進むが、特に危険な箇所はなかった。
尾根から不帰ノ嶮を望む
稜線に出ると、西方向に下る登山道の先に唐松岳頂上山荘が見えた。山荘に向かう。山荘に着いた後は、山荘傍の吹き溜まりに荷物を置き、水と食料のみを持って唐松岳に向かった。 唐松岳に向かう途中、左手に一際高くそびえる山が見えた。おそらく剱岳だろう。かっこいい。雪庇に注意して唐松岳を目指す。
唐松岳へ
頂上に着く。唐松岳頂上から北方には深く切れ込んだコルが見られた。おそらく不帰キレットだろう。キレットもさることながら、その前後も難しそうだった。 頂上で記念写真を撮った。人文字を作ってみたけど、何だか分かるかな?風が強いので、頂上をさっさと後にして、山荘まで戻った。
唐松岳山頂 山荘へ戻る
山荘に着くと、荷物を置いていた吹き溜まりを整地して、テントを設営した。テントに入り、余った行動食をつまみながら晩御飯の支度をする。 この山行には酒を持ってきており、翌日は下るだけだったので、この日の夜は宴会となった。酒を飲み干して寝た。
2月29日 天候:曇り
八方池山荘発(12:00)-八方尾根スキー場駐車場着(16:00)=静岡着(未明)
外を見ると、昨日とは打って変わって、あたり一面真っ白になっており視界が悪い。天気予報の通りである。今日のうちに下山する予定だが、特に急ぐ必要も無いので、ゆっくり朝飯を作る。 朝食後、テントをたたみ、下山開始。来た道を戻る。時間が経つにつれて、天候が回復し、視界が良くなっていった。 下山時に枝尾根に間違えて入ることがあると言われている八方尾根だが、視界が良かったので、迷うことなく八方池山荘に辿りついた。
尾根を下る
八方池山荘からはゴンドラとリフトを乗り継いで駐車場付近まで下れるが、お金を払いたくなかったので、スキー場の脇を歩いて下った。 自分たちが歩いて下っている横で、スキーやスノボーの人達がどんどん下っていく。ちくしょう、楽しそうだな、スキーやりたいなー、等と思いながらスキー場を下って行った。 固い斜面を延々と下り続けたので、足が疲れた。
スキー場を下る
温泉に寄って、静岡に帰った。
総括
八方尾根からだと、唐松岳は一泊二日で登頂可能だが、今回の山行では一年生が多かったので、余裕を持たせて2泊3日の計画を立てた。 しかし、結果的には計画よりも早く行程を消化してしまった。時間が余っていたので雪訓でもやれば良かったかなと思っている。 それはさておき、今回のような人数の多い山行は自分にとっては久しぶりで、今回の山行を通して、部員達と山に行くことの大切さを感じた。 2011年度は、私は個人的に活動することが多かったが、これからは皆で山に行く回数を増やしていきたい。
2月28日 静岡=八方尾根スキー場駐車場-八方池山荘-唐松岳-唐松岳頂上山荘
2月29日 -八方池山荘-八方尾根スキー場駐車場=静岡
メンバー
CL:峯尾 SL:森下 M:小田切、菅谷、田中、西村、蓮見
最近、部員みんなで山に行く機会が減り、登山経験のあまり無い部員も増えてきていた。そこで、部員達に山を経験してもらう為に、登山経験のあまり無い者でも登頂可能な唐松岳に行くことにした。
text:峯尾,photos:森下、小田切
2月28日 天候:晴れ
静岡発(4:00)=八方尾根スキー場駐車場着(8:30)-駐車場発(9:20)-八方池山荘着(10:10)-山荘発(10:20)-唐松岳頂上山荘着(14:10) -山荘発(14:30)-唐松岳頂上着(14:50)-頂上発(15:00)-唐松岳頂上山荘着(15:10)
午前4時に部室に集合して、共同装備を準備し、出発。高速で車をかっとばして八方尾根スキー場に向かった。スキー場に着き、登山の準備をして、八方池山荘まで続くゴンドラ・リフトに乗りこんだ。 このリフトでは通常料金に加えて荷物料も払う必要があり、片道だけでも結構お金がかかった。下山時はリフトを使わずに歩いて下る事を心に決めた。
スキー場にて
リフトを乗り継ぎ、八方池山荘に到着。計画段階では、この日の予定は八方池山荘で幕営することになっていた.。 しかし、松岳に辿りつくだけの時間が残されていることと明日以降には天候が崩れることを考慮して、この日の内に唐松岳まで行くことにした。 周りには山スキーの人達もちらほら見え、その人たちはスキー板を履いて尾根を登っていた。尾根をスキー板で歩くなんてよく出来るなと思いながら先に進んだ。 八方尾根の途中にある丸山までは、基本的には広い尾根が続くので滑落する心配はなかった。丸山以降は、尾根が細くなるので気をつけて進むが、特に危険な箇所はなかった。
尾根から不帰ノ嶮を望む
稜線に出ると、西方向に下る登山道の先に唐松岳頂上山荘が見えた。山荘に向かう。山荘に着いた後は、山荘傍の吹き溜まりに荷物を置き、水と食料のみを持って唐松岳に向かった。 唐松岳に向かう途中、左手に一際高くそびえる山が見えた。おそらく剱岳だろう。かっこいい。雪庇に注意して唐松岳を目指す。
唐松岳へ
頂上に着く。唐松岳頂上から北方には深く切れ込んだコルが見られた。おそらく不帰キレットだろう。キレットもさることながら、その前後も難しそうだった。 頂上で記念写真を撮った。人文字を作ってみたけど、何だか分かるかな?風が強いので、頂上をさっさと後にして、山荘まで戻った。
唐松岳山頂 山荘へ戻る
山荘に着くと、荷物を置いていた吹き溜まりを整地して、テントを設営した。テントに入り、余った行動食をつまみながら晩御飯の支度をする。 この山行には酒を持ってきており、翌日は下るだけだったので、この日の夜は宴会となった。酒を飲み干して寝た。
2月29日 天候:曇り
八方池山荘発(12:00)-八方尾根スキー場駐車場着(16:00)=静岡着(未明)
外を見ると、昨日とは打って変わって、あたり一面真っ白になっており視界が悪い。天気予報の通りである。今日のうちに下山する予定だが、特に急ぐ必要も無いので、ゆっくり朝飯を作る。 朝食後、テントをたたみ、下山開始。来た道を戻る。時間が経つにつれて、天候が回復し、視界が良くなっていった。 下山時に枝尾根に間違えて入ることがあると言われている八方尾根だが、視界が良かったので、迷うことなく八方池山荘に辿りついた。
尾根を下る
八方池山荘からはゴンドラとリフトを乗り継いで駐車場付近まで下れるが、お金を払いたくなかったので、スキー場の脇を歩いて下った。 自分たちが歩いて下っている横で、スキーやスノボーの人達がどんどん下っていく。ちくしょう、楽しそうだな、スキーやりたいなー、等と思いながらスキー場を下って行った。 固い斜面を延々と下り続けたので、足が疲れた。
スキー場を下る
温泉に寄って、静岡に帰った。
総括
八方尾根からだと、唐松岳は一泊二日で登頂可能だが、今回の山行では一年生が多かったので、余裕を持たせて2泊3日の計画を立てた。 しかし、結果的には計画よりも早く行程を消化してしまった。時間が余っていたので雪訓でもやれば良かったかなと思っている。 それはさておき、今回のような人数の多い山行は自分にとっては久しぶりで、今回の山行を通して、部員達と山に行くことの大切さを感じた。 2011年度は、私は個人的に活動することが多かったが、これからは皆で山に行く回数を増やしていきたい。
2011年12月24日土曜日
2011年12月21~23日 甲斐駒ケ岳 黄蓮谷
行程
12月21日 静岡=竹宇駒ケ岳神社駐車場
12月22日 -甲斐駒ケ岳五合目小屋跡
12月23日 -黄蓮谷坊主の滝-甲斐駒ケ岳5合目小屋跡-竹宇駒ケ岳神社駐車場=静岡
メンバー
峯尾、青木さん(OB)
アイスクライミングのクラシックルートである黄蓮谷にOBの青木さんと挑んだが、判断ミスから私が怪我をしてしまい、青木さんやその他の人に迷惑をかけてしまった。
text:峯尾,photos:青木
12月21日
静岡発(20:30)=竹宇駒ケ岳神社駐車場着(23:30)
青木さんに迎えに来てもらい、竹宇駒ケ岳神社駐車場に向かった。 途中、間違えて横手神社まで行ってしまったが、道を引き返し竹宇駒ケ岳神社駐車場に車を停めた。 車の中で寝た。
12月22日
竹宇駒ケ岳神社駐車場発(7:30)-甲斐駒ヶ岳五合目小屋跡着(13:00)
携帯のアラームで目を覚ます。車の中といえども寒く、シュラフから出たくなかったが、もぞもぞと体を起こす。 そのまま、コンロでお湯を沸かし、カップラーメンを作って食べる。車の周りではヘッドライトの明かりがいくつか見えている。みんな朝が早い。
準備をして出発する。登山口に向かう途中の竹宇神社境内周辺には立派なボルダーがごろごろしている。 いい課題がたくさんできそうだが、登ったら怒られるかなと思いながら登山口まで行く。
最初、登山道には雪がなく、途中で道がくぼんだ部分に落ち葉がたくさんたまっていて、その中をがさがさと歩くのが楽しい。 何回か休憩した後、梯子が連続する部分にさしかかる。慎重に通過して祠みたいなものがある所に出る。このあたりから雪が出始める。 どうやら例年に比べて今年は雪が少ないらしい。黒戸山を過ぎて五合目に向かう。
五合目小屋跡はコルにあると思っていたが、どうやらそれは屏風小屋で、本当の小屋はコル手前の平坦なところにあることを青木さんに教えてもらった。 人が中に入れるくらい大きな穴があいた岩と、記念碑みたいなものがあるので、それとわかる。荷物を岩の中に置き、テントを張る。 今回は軽量化のために、一人用テントを青木さんが持ってきてくれた。テントの中で使わない荷物は全て外においたので、二人で使っていてもそんなに狭いとは思わなかった。 登山道沿いに発達したツララと雪を集めて水を作り、つまみを食べながらウイスキーを飲んだ。冷えたウイスキーはうまい。あたりが暗くなり始めてから、夕食に鍋を作って食べる。 鍋はお手軽でおいしい。定着山行の夕食にはもってこいだ。外では強い風が吹いていて用を足しに外にでると体が凍え、明日もこんなだったらいやだねという話を青木さんとしていた。
次の日は暗いうちに出発するので、この日は早く寝た。
12月23日
甲斐駒ヶ岳五合目小屋跡発(5:30)-坊主の滝取り付き(7:00)-坊主の滝発(8:00)-甲斐駒ケ岳5合目小屋跡着(10:30)-甲斐駒ケ岳5合目小屋跡発(11:30)- 竹宇駒ケ岳神社駐車場着(15:30)=静岡着(20:00)
朝、目を覚ますと昨日あれだけ強く吹いていた風がおさまっていた。ラッキー。朝食にラーメンを食べ、登攀の用意をして黄蓮谷に向かう。
アプローチは最初、北方向にのびる登山道沿いに進む。雪にはトレースが残っており、とちゅうからトラバース気味に五丈ノ沢に下っていたのでそれを辿る。 トレースはそこから北向きの斜面に続いていたが、途中から不明瞭になる。降る方向は分かっていたので、そのまま行けそうなところを進む。しばらく下ると沢床に出た。 目の前に滝が見えたが、完全には凍っていないため、右岸から巻く。そのまま沢を詰めていくと、目の前に二段からなる大きな滝が現れた。おそらく坊主の滝だろう。
坊主の滝は真ん中のテラスまでは簡単そうに見えたので、そこまでロープなしで行くことにする。青木さんは滝正面の比較的傾斜の強いところを登り、僕はその脇の傾斜の緩いところを登る。 青木さんが先にテラスにつき僕を待つ。自分もそれに続きテラスに乗り越すところまで来た。
気付いたら滝の取り付きに横たわっていた。上から青木さんの声が聞こえ、顔をあげると青木さんが今からそっちに行くと言っていた。 最初は自分の置かれている状況が分からなかったが、しばらくして、どうやら自分が滑落したということが分かった。青木さんが滝を登りきって、右岸を降りて僕の所に来た。 青木さんも落ちてしまわないかと僕は内心ひやひやしていた。
僕は腰と顔面を打って、さらに前歯が折れていたものの、幸いにも歩くことができたので、テントを張った五合目まで戻ることにする。取り付きを離れる前に、記念写真を撮る。 最初は先頭に立っていたが、歩くと腰が痛むうえに、眼鏡が壊れて視界がぼやけ、ゆっくりとしか進めなかったので青木さんに先頭を歩いてもらい、誘導してもらった。 五合目までの登りでは腰が痛くて発狂しそうになったが、我慢して歩いた。
五合目に着くと、まずお湯を沸かして紅茶を飲み、行動食を食べた。持ってきた医薬品の中に痛み止めがあったので、それも飲んだ。青木さんと話し合って、今日のうちに駐車場まで下ることにする。 僕は腰が痛くて動くのがつらかったので、青木さんにテントを撤収してもらい、荷物もほとんど持ってもらう。
五合目からの登りでは、腰が痛んだものの、その後の下りでは痛み止めが効き始めたのか、快調に進むことが出来る。 下山途中で黒戸尾根を上がってくる人達にきまって顔を見られたので不思議におもっていたが、後で青木さんに鏡を借りて自分の顔を見て納得した。 左頬が血だらけでゾンビみたいになっていた。みんな驚くわけだ。ほぼコースタイム通りに下り、駐車場に戻る。
帰り支度をして、駐車場を後にする。帰り際に、ファミレスでご飯を食べる。でかいハンバーグを青木さんに奢ってもらった。 その後は、もりしーとその家族の好意で、もりしーの実家に泊めてもらうことになったので、青木さんにおくりとどけてもらった。
もりしーの家で少しゆっくりしてから、近くの病院の救急外来で診察を受けた。 滑落した時に体を強く打ち、頭も打ったので、病院で全身を検査してもらったが、顔を怪我して前歯が折れたこと以外には、どこにも異常はないとのことだった。 後日、静岡市内の病院で検査してもらったが、やはり異常は見当たらなかった。不幸中の幸いであった。
坊主の滝にて
総括
今回は意気揚々と黄蓮谷に入ったが、最初の滝で滑落して、ロープをつけていなかった為に怪我をしてしまった。それによって、いろんな人に迷惑をかけてしまった。
自分で登れると判断したところであっても、意外に難しかったり、岩がはがれたり、氷が割れたりすれば、落ちることがある。しかし、ロープを付けていれば、たとえ落ちたとしてもほとんどの場合は無事で済む。 だから、自分にとって簡単に登れそうなところでもロープを付けて臨む。そんな当たり前の事を実感した山行だった。
12月21日 静岡=竹宇駒ケ岳神社駐車場
12月22日 -甲斐駒ケ岳五合目小屋跡
12月23日 -黄蓮谷坊主の滝-甲斐駒ケ岳5合目小屋跡-竹宇駒ケ岳神社駐車場=静岡
メンバー
峯尾、青木さん(OB)
アイスクライミングのクラシックルートである黄蓮谷にOBの青木さんと挑んだが、判断ミスから私が怪我をしてしまい、青木さんやその他の人に迷惑をかけてしまった。
text:峯尾,photos:青木
12月21日
静岡発(20:30)=竹宇駒ケ岳神社駐車場着(23:30)
青木さんに迎えに来てもらい、竹宇駒ケ岳神社駐車場に向かった。 途中、間違えて横手神社まで行ってしまったが、道を引き返し竹宇駒ケ岳神社駐車場に車を停めた。 車の中で寝た。
12月22日
竹宇駒ケ岳神社駐車場発(7:30)-甲斐駒ヶ岳五合目小屋跡着(13:00)
携帯のアラームで目を覚ます。車の中といえども寒く、シュラフから出たくなかったが、もぞもぞと体を起こす。 そのまま、コンロでお湯を沸かし、カップラーメンを作って食べる。車の周りではヘッドライトの明かりがいくつか見えている。みんな朝が早い。
準備をして出発する。登山口に向かう途中の竹宇神社境内周辺には立派なボルダーがごろごろしている。 いい課題がたくさんできそうだが、登ったら怒られるかなと思いながら登山口まで行く。
最初、登山道には雪がなく、途中で道がくぼんだ部分に落ち葉がたくさんたまっていて、その中をがさがさと歩くのが楽しい。 何回か休憩した後、梯子が連続する部分にさしかかる。慎重に通過して祠みたいなものがある所に出る。このあたりから雪が出始める。 どうやら例年に比べて今年は雪が少ないらしい。黒戸山を過ぎて五合目に向かう。
五合目小屋跡はコルにあると思っていたが、どうやらそれは屏風小屋で、本当の小屋はコル手前の平坦なところにあることを青木さんに教えてもらった。 人が中に入れるくらい大きな穴があいた岩と、記念碑みたいなものがあるので、それとわかる。荷物を岩の中に置き、テントを張る。 今回は軽量化のために、一人用テントを青木さんが持ってきてくれた。テントの中で使わない荷物は全て外においたので、二人で使っていてもそんなに狭いとは思わなかった。 登山道沿いに発達したツララと雪を集めて水を作り、つまみを食べながらウイスキーを飲んだ。冷えたウイスキーはうまい。あたりが暗くなり始めてから、夕食に鍋を作って食べる。 鍋はお手軽でおいしい。定着山行の夕食にはもってこいだ。外では強い風が吹いていて用を足しに外にでると体が凍え、明日もこんなだったらいやだねという話を青木さんとしていた。
次の日は暗いうちに出発するので、この日は早く寝た。
12月23日
甲斐駒ヶ岳五合目小屋跡発(5:30)-坊主の滝取り付き(7:00)-坊主の滝発(8:00)-甲斐駒ケ岳5合目小屋跡着(10:30)-甲斐駒ケ岳5合目小屋跡発(11:30)- 竹宇駒ケ岳神社駐車場着(15:30)=静岡着(20:00)
朝、目を覚ますと昨日あれだけ強く吹いていた風がおさまっていた。ラッキー。朝食にラーメンを食べ、登攀の用意をして黄蓮谷に向かう。
アプローチは最初、北方向にのびる登山道沿いに進む。雪にはトレースが残っており、とちゅうからトラバース気味に五丈ノ沢に下っていたのでそれを辿る。 トレースはそこから北向きの斜面に続いていたが、途中から不明瞭になる。降る方向は分かっていたので、そのまま行けそうなところを進む。しばらく下ると沢床に出た。 目の前に滝が見えたが、完全には凍っていないため、右岸から巻く。そのまま沢を詰めていくと、目の前に二段からなる大きな滝が現れた。おそらく坊主の滝だろう。
坊主の滝は真ん中のテラスまでは簡単そうに見えたので、そこまでロープなしで行くことにする。青木さんは滝正面の比較的傾斜の強いところを登り、僕はその脇の傾斜の緩いところを登る。 青木さんが先にテラスにつき僕を待つ。自分もそれに続きテラスに乗り越すところまで来た。
気付いたら滝の取り付きに横たわっていた。上から青木さんの声が聞こえ、顔をあげると青木さんが今からそっちに行くと言っていた。 最初は自分の置かれている状況が分からなかったが、しばらくして、どうやら自分が滑落したということが分かった。青木さんが滝を登りきって、右岸を降りて僕の所に来た。 青木さんも落ちてしまわないかと僕は内心ひやひやしていた。
僕は腰と顔面を打って、さらに前歯が折れていたものの、幸いにも歩くことができたので、テントを張った五合目まで戻ることにする。取り付きを離れる前に、記念写真を撮る。 最初は先頭に立っていたが、歩くと腰が痛むうえに、眼鏡が壊れて視界がぼやけ、ゆっくりとしか進めなかったので青木さんに先頭を歩いてもらい、誘導してもらった。 五合目までの登りでは腰が痛くて発狂しそうになったが、我慢して歩いた。
五合目に着くと、まずお湯を沸かして紅茶を飲み、行動食を食べた。持ってきた医薬品の中に痛み止めがあったので、それも飲んだ。青木さんと話し合って、今日のうちに駐車場まで下ることにする。 僕は腰が痛くて動くのがつらかったので、青木さんにテントを撤収してもらい、荷物もほとんど持ってもらう。
五合目からの登りでは、腰が痛んだものの、その後の下りでは痛み止めが効き始めたのか、快調に進むことが出来る。 下山途中で黒戸尾根を上がってくる人達にきまって顔を見られたので不思議におもっていたが、後で青木さんに鏡を借りて自分の顔を見て納得した。 左頬が血だらけでゾンビみたいになっていた。みんな驚くわけだ。ほぼコースタイム通りに下り、駐車場に戻る。
帰り支度をして、駐車場を後にする。帰り際に、ファミレスでご飯を食べる。でかいハンバーグを青木さんに奢ってもらった。 その後は、もりしーとその家族の好意で、もりしーの実家に泊めてもらうことになったので、青木さんにおくりとどけてもらった。
もりしーの家で少しゆっくりしてから、近くの病院の救急外来で診察を受けた。 滑落した時に体を強く打ち、頭も打ったので、病院で全身を検査してもらったが、顔を怪我して前歯が折れたこと以外には、どこにも異常はないとのことだった。 後日、静岡市内の病院で検査してもらったが、やはり異常は見当たらなかった。不幸中の幸いであった。
坊主の滝にて
総括
今回は意気揚々と黄蓮谷に入ったが、最初の滝で滑落して、ロープをつけていなかった為に怪我をしてしまった。それによって、いろんな人に迷惑をかけてしまった。
自分で登れると判断したところであっても、意外に難しかったり、岩がはがれたり、氷が割れたりすれば、落ちることがある。しかし、ロープを付けていれば、たとえ落ちたとしてもほとんどの場合は無事で済む。 だから、自分にとって簡単に登れそうなところでもロープを付けて臨む。そんな当たり前の事を実感した山行だった。
2011年4月30日土曜日
2011年4月28~30日 三股~常念岳(新歓合宿)
行程
4月28日 静岡=豊科=安曇野ほりがねの里(幕営)
4月29日 =三股登山口-2207m(幕営)
4月30日 -常念岳ピストン-三股登山口=豊科=静岡
メンバー
CL:峯尾 SL:山下 M:菅谷、落合、國吉
登りたかった常念岳に行ってきました。
text&photos:峯尾
4月28日
19:00静岡発=豊科IC=23:00安曇野ほりがねの里(幕営)、24:00就寝
この日の予定は、13:00に部室に集合して、個人装備の確認と共同装備の振り分けをした後、食糧を買い、出発することだった。 遅くても、17:00には出発できるだろうと思っていた。しかし、準備中に、メンバーの内何人かはサングラスまたはゴーグルを持っていないことが判明した。 仕方がないから、スポーツショップで足りない装備を買い足した。そんなことがあったので、予定より2時間遅れで静岡を出発した。
静岡を出発して、高速を使って豊科まで行った。豊科駅の西側にある道の駅、安曇野ほりがねの里で幕営した。
4月29日 曇り
6:00起床=9:50三股登山口-10:501529m-11:501900m?-14:002170m-14:102207m(幕営)、20:30就寝
起床してテントを片づける。前日に地図をコピーし忘れていたのでコンビニがあるところまで車で戻った。思わぬタイムロス。
登山口でカッパ履き、スパッツを着けて出発。1529m地点でショベル担当のメンバーがショベルを持っていないことに気付いた。 しかし、駐車場まで戻るのがめんどくさいし、ピッケルで代用できるだろうと思ったので、そのまま登った。1700mあたりから傾斜がきつくなった。 1900m付近から沢沿いを登っていった。この辺りから雪が多くなり、トレースこそあるものの、場所によってはキックステップで登った。 新人の國吉くんは登山靴での歩行に慣れていないうえに、靴があっていないらしく、けっこうしんどそうだった。ゆっくりと登り、尾根上にでた(2170m)。 ここで、メンバー間で話し合って、2207m付近で幕営すると決めた。
2207mでテントを張った。ショベルがないので、代わりにピッケルで整地した。また、水づくり用の雪はコッフェルで集めた。
夕食後、次の日は荷物を軽くして常念岳までピストンすることを確認した。20:30就寝。
4月30日 曇り/雨
4:30起床、6:30出発-7:302355m-9:10前常念岳-10:10常念岳-12:002355m-12:30テント場着(2207m)、13:30テント場発-15:30三股登山口
4:30起床。30分寝坊した。携帯の目覚ましが鳴らなかった。
2355mで少し風が出てきたので毛糸の手袋とオーバー手袋を着ける。前常念岳までの登りはガレていて、たまに手を使って登った。 下りはロープを使うことも考えた。前常念岳手前で雨が降り始めた。敗退の文字が頭をよぎったが、様子を見ながら進むことにした。 前常念岳で、常念岳から下るパーティーと出会った。ここで、風が強くなり始めたので、目出帽をかぶった。 ここからは雪屁に注意しながらも、常念岳まで快適な尾根歩きを楽しんだ。常念では風が強かったので写真を撮って早々と山頂を後にした。
下りでは富士山頂並の強烈な風が不定期でしかも長時間にわたって吹きつけた。 下りはロープを使うかもしれないことをメンバー間で確認し、前常念岳から慎重に下る。風が吹いている間は身動きが取れないので、下るのに時間がかかった。
2355mの安全地帯について一安心した。結局ロープは使わなかった。思ったよりも下りは難しくなかった。テント場まで行き、休憩した。 テントを撤収し、下山開始。このとき、雨が降り始めた。下りは急で、滑落したら命にかかわるので、ヘルメットとアイゼンをつけた。 國吉くんは下るのに苦労していたので少しアドバイスした。1900m付近で僕と一心はアイゼンを外した。雨が降ってぬかるんだ登山道を三股登山口まで下った。
駐車場に着くと、タイミング良く雨が上がったので、このスキに着替えて車に乗り込んだ。近くの温泉施設に行き、汚れを落としてすっきりした。
豊科IC近くのすき家で晩御飯を食べて帰った。
総括
パーティー全員が雪山を楽しめたので良かった。
入山前の情報では、北アルプスは例年より積雪が多く、雪崩や雪屁の状態に注意が必要との事だった。 また、予報では30日から天気が下り坂なので常念岳まで行けるがどうかが気がかりだった。 当日は、常念岳までは天気は持ちこたえてくれ、僕たちは無事に登頂することができた。下りでは風が強かったものの、事故もなく下ることができた。 一方で、下山後に聞いたニュースでは、同じ時に常念岳にいたパーティーが遭難したらしい。もしかしたら、下山中にすれ違ったパーティーかもしれない。 パーティーの内の一人は滑落死したらしい。強風にあおられたのかもしれない。自分たちは無事に下ることができたが、 もしかしたら、パーティーの内の誰かが滑落していた可能性もあった。天候や風を読むのは難しいが、 これから山に行くときは事故が起きないように慎重に判断していきたい。
4月28日 静岡=豊科=安曇野ほりがねの里(幕営)
4月29日 =三股登山口-2207m(幕営)
4月30日 -常念岳ピストン-三股登山口=豊科=静岡
メンバー
CL:峯尾 SL:山下 M:菅谷、落合、國吉
登りたかった常念岳に行ってきました。
text&photos:峯尾
4月28日
19:00静岡発=豊科IC=23:00安曇野ほりがねの里(幕営)、24:00就寝
この日の予定は、13:00に部室に集合して、個人装備の確認と共同装備の振り分けをした後、食糧を買い、出発することだった。 遅くても、17:00には出発できるだろうと思っていた。しかし、準備中に、メンバーの内何人かはサングラスまたはゴーグルを持っていないことが判明した。 仕方がないから、スポーツショップで足りない装備を買い足した。そんなことがあったので、予定より2時間遅れで静岡を出発した。
静岡を出発して、高速を使って豊科まで行った。豊科駅の西側にある道の駅、安曇野ほりがねの里で幕営した。
4月29日 曇り
6:00起床=9:50三股登山口-10:501529m-11:501900m?-14:002170m-14:102207m(幕営)、20:30就寝
起床してテントを片づける。前日に地図をコピーし忘れていたのでコンビニがあるところまで車で戻った。思わぬタイムロス。
登山口でカッパ履き、スパッツを着けて出発。1529m地点でショベル担当のメンバーがショベルを持っていないことに気付いた。 しかし、駐車場まで戻るのがめんどくさいし、ピッケルで代用できるだろうと思ったので、そのまま登った。1700mあたりから傾斜がきつくなった。 1900m付近から沢沿いを登っていった。この辺りから雪が多くなり、トレースこそあるものの、場所によってはキックステップで登った。 新人の國吉くんは登山靴での歩行に慣れていないうえに、靴があっていないらしく、けっこうしんどそうだった。ゆっくりと登り、尾根上にでた(2170m)。 ここで、メンバー間で話し合って、2207m付近で幕営すると決めた。
2207mでテントを張った。ショベルがないので、代わりにピッケルで整地した。また、水づくり用の雪はコッフェルで集めた。
夕食後、次の日は荷物を軽くして常念岳までピストンすることを確認した。20:30就寝。
4月30日 曇り/雨
4:30起床、6:30出発-7:302355m-9:10前常念岳-10:10常念岳-12:002355m-12:30テント場着(2207m)、13:30テント場発-15:30三股登山口
4:30起床。30分寝坊した。携帯の目覚ましが鳴らなかった。
2355mで少し風が出てきたので毛糸の手袋とオーバー手袋を着ける。前常念岳までの登りはガレていて、たまに手を使って登った。 下りはロープを使うことも考えた。前常念岳手前で雨が降り始めた。敗退の文字が頭をよぎったが、様子を見ながら進むことにした。 前常念岳で、常念岳から下るパーティーと出会った。ここで、風が強くなり始めたので、目出帽をかぶった。 ここからは雪屁に注意しながらも、常念岳まで快適な尾根歩きを楽しんだ。常念では風が強かったので写真を撮って早々と山頂を後にした。
下りでは富士山頂並の強烈な風が不定期でしかも長時間にわたって吹きつけた。 下りはロープを使うかもしれないことをメンバー間で確認し、前常念岳から慎重に下る。風が吹いている間は身動きが取れないので、下るのに時間がかかった。
2355mの安全地帯について一安心した。結局ロープは使わなかった。思ったよりも下りは難しくなかった。テント場まで行き、休憩した。 テントを撤収し、下山開始。このとき、雨が降り始めた。下りは急で、滑落したら命にかかわるので、ヘルメットとアイゼンをつけた。 國吉くんは下るのに苦労していたので少しアドバイスした。1900m付近で僕と一心はアイゼンを外した。雨が降ってぬかるんだ登山道を三股登山口まで下った。
駐車場に着くと、タイミング良く雨が上がったので、このスキに着替えて車に乗り込んだ。近くの温泉施設に行き、汚れを落としてすっきりした。
豊科IC近くのすき家で晩御飯を食べて帰った。
総括
パーティー全員が雪山を楽しめたので良かった。
入山前の情報では、北アルプスは例年より積雪が多く、雪崩や雪屁の状態に注意が必要との事だった。 また、予報では30日から天気が下り坂なので常念岳まで行けるがどうかが気がかりだった。 当日は、常念岳までは天気は持ちこたえてくれ、僕たちは無事に登頂することができた。下りでは風が強かったものの、事故もなく下ることができた。 一方で、下山後に聞いたニュースでは、同じ時に常念岳にいたパーティーが遭難したらしい。もしかしたら、下山中にすれ違ったパーティーかもしれない。 パーティーの内の一人は滑落死したらしい。強風にあおられたのかもしれない。自分たちは無事に下ることができたが、 もしかしたら、パーティーの内の誰かが滑落していた可能性もあった。天候や風を読むのは難しいが、 これから山に行くときは事故が起きないように慎重に判断していきたい。
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