2024年8月19日月曜日

2024.8.13-18 北アルプス 立山~薬師岳~笠ヶ岳(夏季本合宿)

日時:8月13日(月)~8月19日()

メンバー:CL増田,SL高林,有間,菅原,梅田,大串,堀,松田,中村

行程:
13日:静岡=雷鳥沢キャンプ場
14日:雷鳥沢キャンプ場ー別山ー真砂岳ー富士ノ折立ー大汝山ー雄山ー五色ヶ原キャンプ場
15日:
16日:薬師峠ー北の俣岳ー黒部五郎岳ー黒部五郎小屋ー三俣山荘
17日:三俣山荘ー三俣蓮華岳ー双六岳ー弓折岳ー大ノマ岳ー抜戸岳ー笹ヶ岳山荘
18日:笠ヶ岳山荘ー抜戸岳ー笠新道登山口ー新穂高温泉駅
記録:
13日
0日目 移動日
今年も夏山合宿が始まります。
5時半に東静岡駅に集合。遅刻が怖すぎて4時半過ぎに着いてしまい、凄く暇でした。
今年は立山連峰から入り、途中薬師岳、黒部五郎岳、双六岳などを登り、笠ヶ岳から降りる5日間の行程。スタートする室堂までは約10時間の移動です。
しばらく静岡とお別れ
(急いでる梅田君)

扇沢から室堂までは電気バス、ケーブルカー、ロープウェイなど色んな乗り物を駆使して向かいます。黒部ダムには沢山の観光客の方がいて、これから山に行く事を忘れさせてくれます。(富山観光したい気持ちでいっぱいになり、引き返したくなりました)
つかの間の観光

16時頃、室堂に到着!
ロープウェイに乗っている時から分かっていましたが、真っ白スタートです。
やっぱりか

30分ほど歩いて雷鳥沢キャンプ場へ向かいます。登山道自体はとても整備されているんですが、雨の日は滑り易そうな感じ。転ばないように気を付けます。

本日のテン場の雷鳥沢キャンプ場に到着!色んなテントが建っていてカラフルです。
平日でもまあまな混み具合。晴れた休日はどんだけ混むのか気になります。
今回は3つのテント体制

明日からは山尽くしの5日間。
全員が無事に下山出来たらいいなと思いながら、爆睡しました。

14日 SL 松田
この日は立山連峰を巡り、五色ヶ原キャンプ場まで向かうコース。
雨が降る中歩き始めます。
個人的に久しぶりの山行&SLでワクワクしたんですかね。出発直後から後先考えないペースで歩いてしまいました。安定したSLができるようになりたいです。
辺りは真っ白

1時間くらい歩いていると、降っていた雨も止んで、周りの山が見え始めました。個人的に晴れている時の山より雲の間から見える山の方がかっこいい感じがして好きです。
段々周りの景色が見えてきた

6時半頃、今夏合宿の一座目である別山に到着。
いい笑顔!

休憩中に別山北峰に登りに行く人も。初日ならではの元気で行きは走ってました。
立山の周回コースは1時間くらい歩くと次の山頂に行けるので、モチベ高く歩けます。

7時半頃、真砂岳に到着。相変わらず、空は相変わらず雲で真っ白です。立山連峰は歩いていると、これから行く稜線や山、今日登ってきた山、昨日泊まったところなどを一気に見ることができる場所も多く、歩いていて楽しかったです。
かっこいい稜線

富士ノ折立は山頂付近が岩、荷物をデポして向かいました。
楽しそうに岩場を歩くね
9時頃、大汝山に到着。立山連峰の最高峰です。

9時半頃、雄山に到着。これで立山三峰はコンプリートです。
山頂には701年に開かれた雄山神社がありました。立山は白山・富士山とともに三大霊山に数えられているそうで、その由緒や名前の由来を調べると面白く、室堂の地獄と立山三山の浄土を対比させるという山岳信仰を具現化した場所だそうです。(滑落には要注意ですね)
せっかくなら行っとけば良かったなと今更後悔。休憩中に大串君は神社に参拝に行っていて鈴?みたいなものを付けてました。立山に行きました!って感じのかっこよさで羨ましかったです。
この写真お気に入りです
徐々に晴れ間も見えてきます。

立山三山もコンプリートしたくて、浄土山にお散歩に行きましたが、山頂の目印などは見られず。(誰も写真撮ってない、、)
それでもライチョウと至近距離で歩けたので満足です。

本日最後の山頂の獅子岳。ザラ峠を通り、緩やかな上り坂を登って五色ヶ原キャンプ場に到着!平らなテント場で嬉しい!お外で夕ご飯を食べます。
木道ってテンション上がりますよね

さあ寝る支度するかと荷物を確認したところで団体装備の朝ご飯を忘れていることに気づく。上級生としてしてはいけないミスでした。(反省が長くなるので最後の個人の欄でします。)同じテントの有間さん、興津さん、菅原君がすぐに代替案を出していただいてありがたかったです。以後、気を付けます。


2日目SL菅原
2日目は五色ヶ原山荘テン場から薬師峠までのヤマップのコースタイムにして10時間半の長丁場でした。2時半出発でも休憩時間込みだと行動終了が15時近くになる可能性があったので、出来るだけまきで棒ラーメンと煮卵をさっさと食し準備します。棒ラーメンを部全体で食べたのは初めての気がしますが素麺みたいでしたね。煮卵とメンマがいい感じでした。
スゴ乗越小屋と薬師峠に水が出てる事は確認できていたので昨日に比べたらザックに詰めた水の量は少なかったのかな?と思います。鳶山までは綺麗な滑り止め付きの木道が多く歩きやすかったため、雨も降っていなかったので少し頑張りめのペースで引っ張りました。

(富山の方でしょうかきれいですね)

越中乗越岳は登り以上に下りが悪く、1人ずつの通過になってしまうところも多かったもののなんだかんだ乗越まではコースタイム通りで下りてこれて一安心。

(本日も天候には恵まれていてよかったです。行く先が良く見えます)

ここからはスゴ乗越小屋、間山、北薬師岳、薬師岳とひたすら登ります。日射もきつく尾根をダイレクトに登る傾斜は辛いものがありますが、淡々と足を止めなければ案外ちゃんと着くもので…(と言ってもつらいもんはつらいんですよ)個人的には自分の共装の食料が最後の夜まで無くならないことに気づいてしまって軽く絶望してました(笑)
(間山にて時間的余裕をつくれていてほくほくな顔)

間山を取った後、北薬師岳の手前で休憩中かと思われる男性の方を追い抜いた際に、「行程に余裕があれば一緒に薬師岳まで行ってくれないか」といった旨を言われ、その方をしばらくお連れする形になりました。この判断並びにこの後の行動の判断については反省会でかなり時間をかけて話し合ったのでここでは簡単に。結果的には北薬師岳から薬師岳の間で完全に男性が動けなくなってしまったので、男性の救助要請を行い警察からの指示待ちと本隊を分けて薬師岳で合流することにしました。警察には自分たちは動きたい旨伝えて許可が出しだい本隊を追いました。装備はいくらか本隊組に預けていたのですがペースを上げるとすぐ息が上がります(去年大天井から東大天井まで走ったのは何かのバグだと思ってます。)が高林さんと出来得る限り飛ばしました。目視も出来てましたしインディアンコールもよく届く状況で良かったです。

(待ってるよと言われたら追いつかざるを得ません)

薬師岳からテン場までは前半は歩きやすく薬師岳山荘までは赤岳から展望荘までのような少し細かめのがれ場でサクサク下れたものの、薬師平を過ぎて恐らく大雨が降ったら川と化すだろう道を下っていく後半はなかなか大変でしたね。明らかに川となった跡であろう道を左岸右岸をくねくねつないで歩く感じで岩が大きくてここまで長時間行動をした体には堪えましたが、先の件による時間的な余裕のなさと雷の音が聞こえていたので後ろがしんどいかなとも思いつつ最後まで頑張って歩きました。最終的には14時半にはテン場に着くことが出来たので一日を通してみんな上々のペースで歩けたことになりますね。お疲れ様でした。

(後ろに余裕そうなやつがいますね)

薬師峠はテントから離れるものの冷たい水がドバドバに出ていたし水場近辺で電波も入るのが良かったですね。6人テンを2つ張るためトイレからは離れるし雨降ったら浸水するかもなどと言われたましたけど昨日に引き続きかなり平らに近いので快適なテン場でした。水汲みなどを済ましたところで雨が降ってきたのでそそくさとテントに逃げ込み、寝る前になって堀が風邪っぽいそうで体温計で計ると36.9℃だったので、高林さんの葛根湯を飲ませて就寝。去年の大串の経験から体温計を入れていたのは当たり前のことだが重要ですね。原因としては間山で残置してあったペットボトルの水をなぜか1口飲んだからではないかともいわれたがどうなんでしょう。

何はともあれ明日はみんな大好き三俣山荘までですね。

以下書くかどうか迷ったが、経験としては残しておこうと思う。男性の件だが正解は無かっただろうしそれなりに最適解に近いものはだした気もするが、いくつか反省点はあった。第一に連れて行って欲しいと言われた時に3年生の意見のみでほぼ決定した感があった。特に高林さんを筆頭に今年の3年生は根本的にとても優しい(毎度毎度その優しさに助けられてる訳だが)かつ間山までの自分達の頑張りで時間的な余裕が全く無いわけでもなかった。そのため3年生が連れていく判断をすることはまぁ分かる。反省点としてはそこに2年生が入っていけなかったことである。自分を始め梅田大串はかなりドライであることを実感した。また連れ添って歩いているときにそれまでの当人の行動を聞いても装備を分配した際にもツッコミどころばかりであったし実際に一緒に歩いているペースを考えても早々に見切りをつけるべきだと考えていた。しかしながら余裕がなかったわけでも無かったので連れていく判断にはなった。時間的な余裕がない訳では無かったが具体的なタイムリミットのようなものも曖昧なままペースのでない他人を同伴させる判断はかなり怪しかった。ソロで山に入るということはそれ相応のリスクがあるわけで、かと言って助け合いお互いさまの世界であることも事実である。繰り返しになるが正解は無かっただろうし、3年生の優しさも2年生のドライさも良いと思う。各自思う所はあって反省会でも色々でたが、まあとりあえずはいい経験をしたなということに出来るのは無事に終えられた成果だと思う。


16日

SL大串
朝ごはんの内容は忘れた。

朝になっても堀の熱は微妙に高かった。なるべく負担を軽くするために堀を前から二番目に配置して3時ごろ出発。3日目の行程は2日目よりは短く前半はアップダウンも少ない中休みのような内容だったのは幸いだ。

去年の夏合宿で私は熱を出してしまった。その時は進めるところまでは進もうと2時間だけ歩いたのだが、あの2時間が自分にとって果てしなく長い時間のように思えたのをよく覚えている。歩き出すとすぐに息が苦しくなる、5分もするとその場で立ち止まりたくなる、辛かった。小学校の卒業式の祝辞と来賓紹介の時間くらい辛かった。

そんな辛さを知っているがゆえに、なるべくゆっくり歩かなくてはと、かなりペースを落として歩いた。薬師峠からしばらくは歩きやすい木道が続いている。あたりは暗いがシルエットで地形のふちがよく見えた。明るかったら遠くまで木道が続くのがよくみえるだろう、気持ちのいい平坦な地形。風はやや強いが空もよく晴れていて、星もばっちり見える。体調が万全でない人もいるんだしせっかくの景色を焼き付けながらのんびり歩こうと思った。


急かされた。


3時40分頃太郎山到着。山なのかわからんかった。
どこなのよ

太郎山を過ぎると木道も終わり、緩やかな登りが始まる。水が流れた後なのだろうか、道が三本くらい並走しており、日の出前で暗かったのもあってかどこを歩くのか分かりにくかった。

2576mピークの横を過ぎてから景色が開けて気持ちがいい。夜も明けて槍が遠くに見えるようになり、少し気分が上がった。

5時30分ごろ北の俣岳到着。景色が開けたはいいものの風が強いのは困る。また熱を出すんじゃないかとひやひやしていた。
寒そう

北の俣岳からは黒部五郎までの稜線がはっきり見える。ここから降ろされるのか...そしてあれ登るのか...とみんな思った、はず。
確かこのあたりで立山雄山神社でもらった鈴をどこかに無くしたことに気づいた。

鞍部を過ぎて黒部五郎への登りになると上からの風がまあすごかった。体が、足がびっくりするくらい重かった。黒部五郎の肩に着くと、荷物をデポして黒部五郎岳に向かったのだが、堀と梅田は頂上へ駆け出して行った。同じ状況で同じ場所を歩いたんだよな...?と軽く引いた。

8時40分ごろ黒部五郎岳到着。下の方にカールがワーッと広がっている。緑色の中に登山道がくっきりと続いている。すごかった。(小並感)
冴えない空

黒部五郎岳を下りて稜線を外れるとボルダーがあるという話を聞いた。確かに登れそうな岩がごろごろ転がっている。堀はこのためにクライミングシューズを持ってきていたとかいないとか。しかし今日の行程も短くはない。少しなら遊びたくはあったが先に進んだ。

もう一回行きたい

このあたりから青空が見えて太陽が出てきた。首がじりじりと焼かれて痛い。黒部五郎小屋までの下りが妙に長いのもあってか日差しが恨めしかった。

黒部五郎小屋からの登りで三日間で蓄積された負の感情が湧き出してきたため、心を鎮めようと息を切らすくらい飛ばして歩いてしまった。ペースが分からなくて速くなってしまうならまだ許せるが、自分でこれが速いペースだと知っていながら飛ばすのは頭おかしいと思う。反省。

でも登りがすぐ終わったので助かった。

電波を求める者達
午後1時前
そんなことがありながらもぽくぽく歩くと三俣山荘に到着。雲量も増えて不安だったので雨が降る前にテントが張れてよかった。

本日のディナーはペンネ。三俣山荘は水がじゃぶじゃぶ出ているので水使い放題パスタゆで放題。アルファ米は楽だから嫌いではないが、物足りなさを感じてしまう。ペンネの方が腹が膨れるから好きだ。

くさいくさいテントの中でおしゃべりをした後、風邪をひいていませんようにと祈りながら寝た。
17日

SL. 梅田

私は5日目の三俣山荘から笠ヶ岳山荘までのSLを務めた。午後から天候の悪化が予想されていたが幸い好天に恵まれ双六岳の山肌や弓折岳から大ノマ岳にかけた稜線歩きが楽しめた。反省点はSLの私が事前に悪天の可能性を把握できていなかったこと、行動を続けるかの話し合いに参加する人間が偏ってしまったこと、そして双六岳で捻挫をしたがそれをパーティに共有せず行動を続けたことだ。

 朝4時、起床。朝食をとり出発する。行程時間が9時間弱と前日や前々日と比べると短かったため少し気持ちに余裕があった。出発したときはまだ暗くコンパスを使って進行方向を決めて出発する。三俣山荘から出発しテント場を離れると急に傾斜が厳しくなり慎重な歩行が求められた。また頂上直下の急登も暗さも相まって実際の距離以上に疲弊した。1時間ほどでまだ暗い中三俣蓮華岳の頂上に到着。

疲労で倒れる高林

今思うと工程の割に高林の息が荒く横にもなっていて疲れすぎていたように感じる。

 休憩と撮影を済まして双六岳に向かう。道中で次第に空が明るくなってきて歩きやすくなった。天気もよく稜線に沿って進む双六岳までの道中は楽しいものだった。

日が出てきて天使の梯子が見えた

双六岳の頂上には他の登山客もいて双六岳の人気を実感できた。双六小屋へはしばらく平坦な道であったが途中から急峻な坂になる。しかしその坂からすぐに小屋の姿が見えるためさほど辛くはないだろう。この下山中にトラブルがあり、頂上の平坦な道の途中で私が足首を挫いてしまった。しばらくすると痛みが緩和されたため双六山荘までは問題なく歩き切ることができた。

 双六山荘では天候の確認と今後の方針を決めるために休憩をとることになり、菅原、奥津、高林は天候情報を得るために休憩場所から離れた場所にいた。もう一方のグループで次の方針として双六山荘で一泊する案と予定通り笹ヶ岳山荘まで向かう案が出た。休憩とここで休めるかもしれないという雰囲気も相まって必要以上に時間を浪費したように思う。奥津らが戻るまでにこちらのグループ内の結論も出せないまま話し合いが始まってしまった。状況は、天気は事前の予想通り午後から雷の恐れがあり双六山荘からはこの人数が泊まれるテント場はない。そのため出ていた案のどちらを選択するかの話し合いになった。結論はテント場までの時間から仮に雷になってもその下を長時間歩く可能性は低いだろうと言うことで笹ヶ岳山荘まで向かうことになる。

 天候の悪化が懸念されるため弓折岳、大ノマ岳のエリアは速いペースで歩く必要があった。どの山も稜線に沿って歩けば良いので楽に歩けるのは幸運で記念写真もそこそこに進んで行けた。

ルートから右に奥まった場所にあった弓折岳のピーク
大ノマ岳を抜けたあたりから次第に双六岳で痛めた足首が痛み始めた。秩父平から地面にある石も増え始めたように感じたがこれは足の痛さゆえかもしれない。また秩父平先のピークまでの登りはかなり厳しくパーティにも少し疲れが見え始めた。抜戸岳をトラバースして抜けると前方に本日のテント場がある笹ヶ岳が見えてくる。途中で足の痛みが限界になり最後はSLを代わってもらったのが不甲斐なかった。

 テント場に到着しテントを素早く設営したのち、まだ時間も早かったので今日中に笹ヶ岳をとる事になり最低限の装備を持って頂上へ向かう。ほんの十数分で頂上に到着し簡単に撮影と休憩をしたのちテントへ戻り夕食の準備と明日の出発時間などを話し合った。

ちょうど夕暮れ時に明日の方針が決まり皆で笹ヶ岳山荘からの景色を楽しむ



18日

SL 堀

本来は前島がSLをする予定だったが彼は今回休んでいるのでSLをさせられた。
最終日はほぼ下山するだけなので帰って体の疲れを癒したいと思い下山する。


抜戸岳まで向かう
山行最後の登りをこなす。意外と辛いかな


天気は良好





逆光がすごい

撮ってくれたおねえさん方ありがとうございます


抜戸岳から帰る途中に横を見てみると何かいる。どうやらブロッケン現象というらしい。
珍しい現象を見れて嬉しい




ブロッケンで戯れる部員




もう下山するだけなので名残惜しいが下山する






美しすぎて休憩中ずっと眺めてました。






下山途中に登れそうな綺麗なスラブが!
喜んでいるのは僕と中村くらい、残念。





頑張って下山します






着いたー!
林道が待っていますがそんなことどうでもいい
お疲れ様でした
綺麗なロープウェイを眺めてバスに乗って温泉へ!
そして焼肉だーーーーー!
まとめ:

メンバーそれぞれの感想・思いを自由に書き出してもらう。
中村
今回の山行は僕にとっては初めての長距離縦走であったが、事前合宿でとてもつらい思いをした直後だったので、本合宿も途中で辛くならないかとても心配だった。かつ、唯一の同期である大樹が欠席ということになったので、始まる前から少し寂しかった。初日は移動日だったのでひたすら電車に乗り、行ってみたかった黒部ダムをたまたま通過し、とても楽しい移動だった。ただ、室堂ターミナルから出るときに湿気がすると嫌な予感がしたが、やはり雨が降っていて、短い移動ではあったが1初日からこの先が思いやられるような感じがした。ここからはずっと毎日10時間行動といった感じだったが、日数が経つにつれて精神的に楽になっていき、楽しむ余裕が生まれていった。テント内では、くだらない話とかテント内の臭いの話でずっと笑って過ごしていた。気づけば毎日行動が終わって、テント内で爆笑するのが日課になっており、割と毎日の楽しみになっていた。1日目は本合宿の洗礼を受け、2日目は疲労遭難のおじさんに会い、3日目は荷物も軽くなって楽しい山歩きをし、4日目は時間に追われて焦りながら歩き、5日目はこれから食べる焼き肉のことを考えながら下山をした。
いつもの山行では体験できないことがいろいろあって、予想外の楽しい山行だった。下山後の温泉や焼き肉、カラオケは最高だった。この1週間を通して、先輩たち(同じテントだった先輩方とは特に)と親しくなれたと思うし、自分自身も前よりも成長したと実感した。ただ、今回の山行は僕は下級生で、先輩にいろいろ面倒を見てもらってやり遂げることができた。
来年は僕も2年生になって1年生の面倒を見ないといけないので、これに満足することなくもっと体力や判断力などの力をつけていきたい。
梅田
 2年生としての自覚がまだ足りていないと感じる山行だった。忘れ物をしてしまったのはもちろん、4日目の登山者とのトラブルや天候の悪化などパーティに関わる話し合いにも参加できなかった。また、4日目の高林や5日目の私の捻挫といった体調の不調への感度も低かったように感じる。
 話し合いへ参加できなかったのは議題への関心が低かっただけでなく知識不足が一番の原因である。天候判断では天気図やルートへの理解が十分でなかったため話し合いに参加しても無駄と感じてしまい積極性を持てなかった。さらに自分が翌日のSLであるという自覚も薄く明日の天候を知らなければならないという意識が低かったように思う。
 自身の捻挫を報告しなかったのは相談しても問題が解決しないと考えたためだ。事態が好転できないだろうと考え加えて時間がなかったこともあり報告しなかった。メンバーの不調へ意識が向かなかったのは体調が悪くなるという発想がなかったからだと考える。
 今後こういったことを減らすために普段の山行や部会からメンバーへ目を配ることがことが大切だと考えた。部員の山行中や普段の様子を観察して対応できることを正確に把握したり違和感に気づいたりしたい。

松田
山行を楽しむための準備・努力を行わなければいけないと改めて感じた山行であった。最大の反省点は共同装備の食料忘れである。今山行では予備日を消費しない山行の完遂ができたが、去年の夏山合宿のような様々な要因を考慮・予備日を使うような山行では、選択肢を大幅に減らしてしまうミスであった。上級生としてしてはいけないミスであったので、以後そのようなことがないように気をつけたい。今山行では1日目のSLを担当した。歩くペースを間違うなど課題が多く苦手意識が強い。SLやりたい人と聞かれても黙ってる事がほとんどであるが、苦手意識を無くすためにも、SLをできる機会がある時は積極的に頑張りたい。また前半は体調不良が続いたのに加えて、個人的には久しぶりの山行であったので体力の低下もあり、楽しみのないただ歩くだけで精一杯の時間が長かった。せっかく北アルプスに来ているので、動植物や景色を楽しむ余裕を持ちたい。また、上級生としても常に山行を考えながら歩けるようにしたい。
 反省は多くあるが、普段行かない山域を何日間にわたって歩ける時間は贅沢なものであったし、体力的に辛い時間も休憩やテント場に着けば、景色をゆっくり見れ、来れて良かったなと思えた。次に北アルプスを長期縦走する機会があれば、今の自分より余裕と成長を感じられる山行にしたい。
大串
 早々に目玉が終わってしまったようなルートだった。振り返ってみると、槍ヶ岳含め去年行った山は今年は避けようという思考が働いていた。しかし、大人数で電車で行ける場所となるとどのみち行ける山域は限られてくるのだから、別に同じ場所に行ったっていいよなと思った。
 去年は熱を出してしまい、隊に迷惑をかけ、荷物を持ってもらいながらヘロヘロになってなんとか山行を乗り切った。今年は体調を崩すことはなかったが、苦しみながら必死についてきた去年の方が立派だったと思う。毎度同じ反省になっているが、体力が足りない。体力不足ゆえに余裕のないふるまいが多かった。行程時間が長いと文句を垂れた。全体のモチベーションに関わるため、次からは控える。
 薬師岳の件については全体の反省は特にないが、イライラして頭の中で当たったことだけ反省。疲れていて一刻も早くテン場に着きたかったため置いていきたかったが、巻き込んでほしくなければ自分も話し合いに参加するしかない。それをしなかった時点で私には文句を言う権利はない。
 同期がやたら強いせいか私は妙に強がって、長めの行程時間を好んでいたし、半日歩きとおすことだってできるだろうと思っていた。実際はそんなことはなく、いくら繕ったって必ずボロが出る。せめてボロが出にくくなるようにもう少し努力しよう。

今年も夏合宿をすごい楽しみにして電車にバスに揺られていた。思っていた通りに楽しい山行であった。自分的には去年と違い予備日を使うことがなくゆったりとした山行ではなかったのが少し残念。
 今回若月さんから黒部五郎岳の近くでボルダーができることを聞きクライミングシューズを持ってきていたが、いざその場所に着いたときに時間が押していたのもあるが、中村以外誰も無数に広がるボルダーに反応することがなく結局僕も登ることができず淡々とボルダーの横を通り過ぎることになってしまいとても残念でした。マントルを返して、マントル越しに見える黒部五郎岳を拝みたかった。
 薬師の件は僕はおじさんと薬師岳の山頂でツーショットしたいぐらい一緒に登りたかった。せっかくここまで来ているし、薬師岳をおじさんにも登って欲しいし、頼ってくれてるんなら僕一人だったら一緒に行ってたと思う。
 反省はどっかのピークに置いてあった水を少し飲んでしまい熱を出してしまったことである。幸い微熱であり翌日に熱はひいていたが、これで高熱を出して行動できないみたいになったら笑えない。自分の持っている水の量は十分であったが、その時水に飢えていたのでつい飲んでしまった。二度と変な水は飲まない。
 あと僕は意見を言わない事がほとんどであるので今回の天気などの会話に入ることなく自分の中で解決していたのがよろしくなかった。

菅原
自身にとって2回目の本合宿であった。去年は先輩方からコースを提示されて(かなりの欲張りコースに驚愕したのを覚えているが)山行自体も連れて行ってもらっている感があったが、今年はルート作成から皆で案を出し合う形で関われたし、概ね順調すぎて去年ほどではないにしろ山行中の判断にも関わっていけたのは少し成長を感じた。と言っても頼りがいある先輩方とバランスよく強い同期がいるので長期の山行でも必要以上に気を張る必要がないのがありがたいところである。(近いうちに完全に個人の能力を試す山行もしてみたい、今年は諸々噛み合わなかったのが残念であるが冬と来年は必ず実現させたい)
大事には至らなかったために言えるが、薬師岳の件でそれぞれの考え方や性格であったり自分の山に対する考えを一度見つめ直すいいきっかけになったと思う。各々思う事がきっとあってそれが今後の山行か何かにきっと活きてくるのかもしれないし結果オーライじゃないですかね。山行は天候にも恵まれとても楽しかったし満足感があったことは声をだいにして前置きしておくが、反省点としてあげるとするならば1日1日を消化するような感じが若干あったことだろう。全体的に一日の行動時間が長いこともあってか、計画から遅れないように何事もないようにのような雰囲気が少なからずあったように思う。何事もないに越したことはないしコースタイム以上のペースで歩けることは大切であるが、それが目的化してしまったお堅い山行よりはそれ込みで対応できるようなワクワク感がある山行を今後は目指していきたいと思う。
有間
よく考えてみると、私達3年だけで連れていく初の長期山行となった。昨年度は、ハプニングが多くあった。今回も台風の接近がありつつ、うまく判断できるか...とドキドキであった。
全体的に、楽しく、汗だくの学生らしい山行であったと感じる。
反省点の一つは、遭難者への対応だ。自分たちを最優先できなかった、と感じている。そして、自分自身が、あの人を”遭難者だ”とみなせなかったことも反省している。特に大きな怪我もなく、意識があり、意思もあり、「この人は遭難者で、ヘリでの救助が必要だ」と認識できなかった。しかし、もう少し薬師岳の登りを進めているとそれこそ滑落していたかもしれない。あの方が無事に帰宅できたから言えるが、失礼ながら、私にとっては良い経験、一つの判断基準が得られた。
もう一つは、計画の反省だ。反省会での意見として、もう少しのんびりする時間が欲しかった、との声があった。確かに、少し頑張らなければいけない日が続き、山をしっかり満喫する余裕がなかったのかなと思う。昨年度の停滞日の、何にもしない一日が記憶に強かったのかなとも思う。一応、ただ楽しい山行、という枠組みではなく、気合を入れなければいけない山行、という意識があるので、少々しんどいのは想定内であってほしい。しかし、予備日を体力回復のために使うという思い切りも必要だと感じた。停滞なし、が完璧な山行ではない。もっと部員の体調、体力を気にかけることができたのではないか、と反省している。
それでも、普段歩かない、北アルプスのルートを自分たちで歩ききったという満足感は大きい。2年生の成長も感じられた。部としての大切な経験値の一つになったと思う。
高林
今回の夏合宿における自分を一言で表すと「完敗」であると言える。なぜかというと、あらゆる場面で体力不足を実感したからである。最近の山行では、少し体力の低下を実感していたが、まさかここまで体力がないとは思わなかった。上級生としてかなりみっともない姿を晒してしまったと言える。体力がないとあらゆる面で余裕が無くなる感覚を随分久しぶりに思い出した。このような状態になって自分だけが苦労するだけならまだいいが、今回は周りにも相当な迷惑を掛けてしまった。この場を借りて謝罪したい、大変申し訳ございませんでした。なぜ、ここまで体力が低下したのかというと、ここ半年、体調が優れなかったことや日常生活が忙しかったことで日ごろのトレーニングを疎かにしてしまったことが原因として考えられる。しかし、同様に忙しい部員でも時間を見つけてトレーニングに励んでいる者もいる以上言い訳以外の何物でもない。自身の努力が足りていなかった、ただそれだけである。本当であれば、上級生として余裕を持たせ、他の部員のサポートに回るべき立場であったものの、そのような役割をすべて、増田や有間にまかせっきりにしてしまった。2人には大変申し訳ないことをしてしまったと思う。

 体力に関する反省はこの辺にしておいて、別の反省に関して述べたいと思う。今回、もう一つ、反省しないといけないことが遭難者への対応に関してである。各SLが書いた記録に詳細は任せるが反省点を簡潔に纏めると、上級生のみで連れていく判断をしてしまったことが最大の反省点である。その時は、3人全員が同じ結論に至ってしまったために、それ以外の選択肢が全く頭に浮かばなかったため、そもそも、他の選択肢(今回に関しては連れて行かずに救助要請をする)があるとも思ってなかった。しかし、2年生の中では連れて行かないという選択も出ていた。本来であれば、部として行っている以上は全体ですり合わせて活動方針を立てるべきであったが助けたいという思いが先行しすぎてしまったためにそこまで考えが至らなかったと言える。今回に関して結果から言えば、夕立に当たることもなく、遭難者も無事収容されたからよかったものの、場合によっては、私たちか遭難者、はたまた両方が危険な目にあっていた可能性も十二分に考えられた。そのようなことからも上級生の独断専行で部員を危険な目に晒してしまったと言える。今後はこのようなことを防ぐためにも3年生だけでなく部全体で方針を考えるように、より普段の山行から意識していきたいと思った。

 このように反省点を多く述べさせて頂いたので最後くらいは少し明るい話題を。今回の夏合宿全体を見ても、下級生のポテンシャルには常に驚かされる連続であった。今年に入ってから特に2年生の活躍は目覚ましく、私が2年生であった時とは比べ物にならないほど実力が付いてきていると思った。SLの技能にしろ体力にしろ、あらゆる面で当時の私を上回っている。一番肝なのは本人たちがそのことに余り気がついていないことだ。気が付いていないが故に常に現状に満足せずに成長を渇望し、互いに切磋琢磨し、知識や技能を磨いていっている。お互いを高めあい、時には意見をぶつけることもある。非常に素晴らしい関係を作り上げていると思う。恐らく、彼らは私たちが為し得なかったことを成し遂げると信じている。彼らの成長が楽しみである。

 現役として挑む夏合宿は今年が最後で、来年からはOB的な立ち位置で参加することになるだろうと思う。最後がこのような醜態をさらしてしまったことは非常に悔しいが今更どうにもならない。これから残り少ない時間になってしまったが今回のように後悔をしないように全力で山行に挑みつつ、体力も付けて行きたいと思う。

増田
  今年の夏合宿は部員全員でやりたいルートを考え、最も支持を得られ選ばれたものだった。去年の裏銀座・表銀座もなかなか良いルートだったが、無理矢理やりたいところを繋げましたって感じがあり今回のも個人的にとても好き。準備の段階から割とわくわくしていた。特に準備を始めると一気に楽しみになるのは何だろう。電車に揺られて、移動長いなぁって感じつつもどこかソワソワしている、そんな思いは今後も長期山行を組むたびに感じ続けるんだろうなぁ。(個人的に長期縦走は大好物です)

今回も道中様々なことが起きた。反省点はほかの部員も書いているが、遭難者に対しての対応がやはり挙げられるだろう。何が正解だったか、正解なんてものは存在しないのかもしれないが、起こりうる事態とその対処として今回体験できたことは良かったと思っている。判断自体はもう過去のことだが、大きな反省点で次に活かす必要があると思っているのは大きく2つある。1つ目は意見を決めるときに3年生だけで決めてしまった箇所が多々あったことだろう。以前の先輩方の代と違い、幸いにも人数に恵まれている。今回はその悪いところがでてしまったのではないかと感じた。3人である程度の方向性を決められてしまい、話が完結してしまう場面が今年は多かった気がする。2年生が決して頼りないからとかではなく、単純に3年間一緒にやってきた関係性によるものだろう。部として行っている以上、参加している部員全員に関係することになるので遭難者に対する対応は全員の意見を聞いてからでも良かったと反省している。今後、こういった判断をするときには、1度立ち止まり整理することを徹底していきたいと思う。2つ目は意思の共有が下手くそなことだろう。歩きながら「こうしたら楽だろうな」、「ここまで行けたら今後にとっては良い気がする」、「この後悪くなるからこうしておきたいな」などを考えるのだが、それをただの思いとして周囲に人に伝えるだけで、意見としてはっきりと明言しないのである。なのでそれを汲み取ってくれる人、聞き流す人、近くにいなくてそもそも知らない人が出てしまい、いざ判断の時に様々な食い違いが発生してしまった。部長としてまだまだいたらない部分が多いのと、自信のなさから弱さが生じていると感じるので、いい加減はっきりと向き合い、強くなりたいと切に願う。

 では、良かった点を。まずは無事に完遂できたこと、これに限る。無事に、しかも完遂できたことで道中あったこと良いことも悪いことも全てが良い経験になったと言える。遭難者の方と遭遇できたこと。あの方も無事に帰られたので言えることだが、貴重な機会をいただいたと感じている。部員それぞれの考えを終わってからだが共有でき、それぞれの考え方の違いを知るきっかけになった。正解はないと思うので、だからこそ、その場での判断力が試されたこの夏の収穫の1つだと思う。部長として、そしてCLとして完遂できたこと。やはり緊張したが、同期、後輩含め頼りになる仲間に恵まれたなと感じた5日間でもあった。一緒に行ってくれた仲間に感謝です。

今回もいろいろと盛りだくさんの夏合宿となった。5日間も山にいれば何かしらは起こるだろうし、そういったものを乗り越えて少しずつ成長していけるのが長期合宿のいいところだと感じた。

(本文:2年生、感想:参加部員一同)
















































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