2024年8月7日水曜日

2024/8/7-9 事前合宿 荒川三山

日時:8月7日(水)~8月9日(金)

メンバー:CL有間,SL高林,増田,菅原,大串,梅田,堀,中村

行程:
6日:静岡=畑薙第一ダム駐車場
7日:畑薙第一ダム駐車場(3:00)-椹島ロッジ(6:30)-登山口(7:30)-駒鳥池(12:50)-千枚              
   小屋(13:40)
8日:千枚小屋(4:00)-千枚岳(4:35)-悪沢岳(6:00)-荒川中岳(7:40)-荒川小屋(8:50)-赤石岳(11:45)-
   赤石小屋(14:30)
9日:赤石小屋(4:00)-椹島(7:00)-畑薙第一ダム駐車場(11:40)=静岡
記録:
今年もテスト期間を乗り越えた私たちはあっという間に事前合宿を迎えました。
南アルプス 荒川三山!
実は私たち三年生が一年生の頃、計画されていた本合宿の山でした。
(コロナなどで行けず...)
今回もなんだかんだ人が少なくなったが、
いざ!



前泊。畑薙ダムまでの道のりはかなりくねくねしていている。
吐かないように気を付けてね。
あの先輩ここめっちゃ飛ばすんだよね∼とか思い出話をしながら向かう。
数時間ほど寝て、午前3時、出発!
この長い林道の対策として登山靴以外を履いてる人もちらほら。足疲れちゃうもんね。

眠い...

林道は爆速で歩くものと教えられたので、朝から飛ばす。
やはり男子のほうが歩くのは速いのでついていけるか、と頑張ったがまあそんな不安もすぐ忘れた。
休憩するごとに、寝たい!眠い!長い!との声が。
だいぶ巻いていたので、登山口まで歩ききって、仮眠をとることにした。

ちょー早い

嬉しいんだか悲しいんだか、私たちは約20キロの林道歩きが可能だということが分かってしまった。ぜひとも今後の計画に生かしてほしくない情報である。

寝ます

トラックにひかれないように睡眠(仮眠)をとり、再出発!やっと登山だ∼。
テスト期間でなまった体はもう既に悲鳴を上げそう。
いや!そんなこと知らない、久々の登山だ。わくわく。
気持ちだけで頑張れる自分の単純さに感謝します。


登山らしい登山

なんだかお花が多かった😊
黄色と紫の花がたくさん。名前が分かるのはトリカブトくらいなので、 トリカブトだ!としか言えなかった。


次は黄色い花の名前を覚えようかな

途中で同じような年代のパーティーにあった。
抜きつ抜かれつつ、をずっっっと繰り返した。


清水平周辺で水を汲んだ。駒鳥池までの道が、荷物が重くなったこともあり、しんどかった気がする。池は緑色っぽくて、同化していたが、ちゃんと池だとわかるのが面白かった。
気がする。



千枚小屋は登ってきた尾根の、隣の尾根にある。
歩きながらちらちら見える小屋らしきものが、谷を挟んでいるのでかなり遠く感じて、かるく絶望したり、いやあとこのくらいの時間であそこに着けるのか、と感心したりしていた。


頑張ったね😌

彼はどこでも寝れます

千枚小屋はとてもきれいだった。椹島ロッジを見に行った時からうすうす勘づいていたが、
多分ここの山域の小屋はきれいだ、と思った。
テント場はほぼ人がおらず、快適だった。途中であったあのパーティーも無事ついたようだった。

アルファ米とレトルト牛丼

みんな今日は常に眠気と戦っていたので、この瞬間が待ち遠しかったと思う。おやすみなさい。

8日
中日!二泊三日の一番楽しい時だね
今日はたくさんピークをとります!


千枚岳

千枚~悪沢岳が細いところが多かったなと感じた。悪沢に近づくほど広くなるが、一時細いトラバースが続き、転がったら落ちるなあと感じるところがあった。過去の遭難検証の話を思い出しながら歩いた。



ひょー


大きい

仲良しだよね

悪沢岳についたころには日もすっかり登っていた。
なんか分厚い雲あるぞ
うわ、どこらへんかなあ∼
...静岡だ!!!!
きっと大雨だったのではないでしょうかね。


富士山やっと見えた



高林のスマホたて優秀

よく雑誌やインスタで見る赤石岳の姿を実際に見れて感動。
こりゃ立派だね。

綺麗なので写真大きくしちゃおう

中村の黄色ヘルメットいいよね



悪沢岳~もちょっとスリルある下りだった。ここではヘルメットを着けることにした。
下りながら振り返ると、逆から登りたくないなあと思わされました。

荒川中岳
前岳はデポ。荒川大崩壊地が見れます。かっこいい

軽い足取り∼

デポはみんな嬉しそう
そして!荒川小屋へ下ります。
今回のお楽しみはここです。
部員の鈴木(こ)が一か月間バイトをしている荒川小屋へ寄る!という目的がありました☺
荒川小屋のご主人さんは静大OBさんだということで、そちらもわくわく。


きれい
お花畑がきれいなカールを下り、荒川小屋着!
さっそく再会。わーい!!!😆
と、わちゃわちゃする間もなく、ヘリが来るよ~と。
物資の運搬の時間帯だったようだ。届いた荷物は小屋の中まで、バケツリレー。


早速働く

ふんっ

様になってるみんな

間近でみるヘリはとてもかっこよかった。ヘリに乗ってみたくなった。

ばいばーい
お手伝いのお礼に、と飲み物と悪沢Tシャツをいただきました。バタバタとお騒がせしました。 ありがとうございました😊

山ポーズ...!
元気で楽しそうでよかった!! 私たちも会えて元気になった。
素敵な小屋だったので、またのんびりお訪ねしたいと思った。
お別れして、再び出発!


赤石岳へ向かうよ

ガスに覆われながら、えっちらおっちら登る。
少し天気が心配だったが、まだ大丈夫そう。もう進むしかない。

小赤石
デポして、赤石岳登頂!みんな頂いたTシャツ着てるのでなんだか変な一体感があるね。

部活感出てるね
さて、あとは小屋まで。意外とまだあるんだこれが。

八ヶ岳の赤岩ノ頭からの下りと、中アの宝剣からの下山と、双六の巻き道のトラバースと、ただの下山を、混ぜ合わせたような道のりでした。



これはまだ序盤だヨ

赤石小屋の水場の制限が日によって変わるらしいので、途中で沢水を汲んだ。


ついたー
中日終了。
お疲れさまでした!


9日
下山です!SLは大串にバトンタッチ。
くねくねつづら折りしつつ、下っていく。



完!...?

椹島周辺まで降りてきました。が、みんなの顔が暗いな...
あとは平らな道を4時間ほど歩くだけだよ?
...泣

トラックが乗せてくれたりしないかなあとかぼやきながら、行きしよりペースを落として帰路につきます。
どうやら山に登っている間に地震があった様子。各々家族に連絡を取りつつ。

あおいー!

あまりにも道は長く、飽きちゃうので、度々出てくる橋を渡ったりしてみる。

夏を感じる

赤崩を撮った気がする。

残り3キロを切ると、走ろうかな、、とかいう輩が出てくる。あと2キロくらいのところでついに走り出した。一応後に続くみんな。先頭は速いので、一気にばらける。バスの運転手さんもびっくりだよ。

一年の時に先輩に、ありまも走ろう、と言われましたが
来年入ってくる後輩の女の子が、「女子の先輩も走ってたんだよ」、
と言われたら困るし逃げれないだろうから
私は走りません!!と宣言していた。していたんだが、
そんなこと言われて困る後輩の女の子は入ってこなかったのでもう走れちゃうなあ、
と思い出しながら走った。ははは、頼もしい後輩ちゃんです。


何がしたかったのかはちょっと写真からは読み取れないのでコメントに困ります


駐車場着!一年を迎えにピストンするとウメダがついていてくれた。では、と言って颯爽と走っていった。優しいね。
みんな無事到着!

ほっこり

よくいく温泉にまたお邪魔して、どのくらい制覇したかなあとミニお団子標識を確認して、お昼ご飯を食べて、酔いそうな山道を帰った。


 
まとめ:
本合宿の準備としてある事前合宿だが、その準備山行としての役割が果たせていたと思う。歩きながら、これ買っとかなきゃ、あれ持って行こう、などの声が聞こえた。二年生は本合宿で久々のSLを担当する人もおり、準備したいということで今回SLをしている人もいて、いろいろな面から、次につながる山行になったのではないかなと思う。一年生は初めて二泊三日を体験し、疲労もあるが楽しかったという感想が聞けて良かった。今回は一年生が一人の中、とても頑張ったと思う。上級生としては、ペースが落ちた時などまだまだフォローできるところがあると思い少し反省している。が彼は強いので何とかなると思う。
全体の反省点としては、久々なので時間管理が緩かった、とか、少しテン場でうるさかった?などいろいろ。頑張りましょう。
一年の時に本合宿の予定だった場所を、事前で行けたことにみんな少し成長を感じられたのではないだろうか。
とはいいつつ体力的にも精神的にもキツめではあった。鈴木に会えたことで本当に元気をもらえて頑張れた。こういうのは初めてですごいなあ、と感じた。
歩きごたえのある、山だった。かっこよかった。ぜひまた行きたい。(林道はもういいかなあ)

(文:有間)

2024年8月3日土曜日

2024/8/1-3 常念岳 蝶ヶ岳 大滝山

日時:2024年8月1日~3日

メンバー:CL菅原,SL大串、高林

行程:
1 日 静岡=三股―前常念岳―常念岳―常念小屋 
2 日 常念小屋―常念岳―蝶槍―横尾分岐―蝶ヶ岳―大滝山荘―大滝山 
3 日 大滝山―まめうち平―三股=静岡

記録:
テスト週間を挟んだり、なんだかんだで三週間ほど山行が無かったのでこのままだと事前合宿に体力的な不安感があるということで夏休みの初日から北アルプス常念岳周辺に行ってきました。
2時に大学に集合して下道で三股登山口の駐車場まで向かいましたが、8時前に着いた地点でもうすでに上の駐車場は満杯だったので少し下に停めて歩きました。
登り始めから急登でどうにも自分の調子が出ず、大串に水を2L持ってもらって何とか食らいついていく形になってしまったのが本当に情けない。テスト明けも相まってただでさえ足りてないのに更に体力が足りていないのが一番の問題なのだが、それに加えて今回は睡眠不足と朝食の栄養がまだ回り切っていない感じがして、今後そこら辺も含めてマネージメントしていけるようになりたい。
今回はトレーニングの意味も込めて液体類を一人7L以上持っていたのだが、樹林帯での急登と前常念岳直下の岩稜帯で確実に効いてくる。おそらくこれで雨が降ろうものなら心が折れていたかもしれない。3日間を通して天気が良く景色に支えられた山行であった。
出発時刻があまり早くないので夕立が来る前にテン場についてしまいたくて、前常念岳で水をいくらか捨てる決断をしたのだが、前常念から分岐までは思っていたよりもかなり歩きやすく、結果論的には正直捨てなくてもよかったのではないかと後々思ってしまったが全ては自分の弱さが招いた結果であるから小屋で水を買うことにした。
分岐に出ると真正面に槍ヶ岳が見え、去年の本合宿で歩いた稜線の美しさにテンションが爆上がり。裏銀座から槍ヶ岳と槍ヶ岳から伸びる東鎌尾根・北鎌尾根は北アルプスに来たんだなと実感させてくれる。常念小屋は200mほど分岐から下ったところにあるのだが、かなりのがれ場で明日登り返すことに若干の憂鬱さを感じながら慎重に下って行った。
晩御飯は米にシーチキンとコーンと入れてコンソメで味付けしたものと、バイト先で頂いてきた余りもののカツ。前日までテストを受けていたせいでろくに食糧計画を立てずスーパーで適当に見繕ったせいで3日間野菜がなかったのはプチ反省である。高林さんの下山後の昼ご飯の希望がサラダバーであったのは驚いた。
自分は食べ終わってろくに荷物も整理せずに寝落ちしてしまったが、6人テンに3人であったためにさほど邪魔にはならなかったようである。
2日目は三時半に起床しラーメンと肉団子を平らげ、四時半に常念小屋を出発。朝日に照らされる槍ヶ岳がきれい。常念岳山頂での休憩時に昨日のうちに2L補充したはずの自分のハイドレーションから1L以上夜のうちに漏れ出ていることが判明し、2日目の水がギリギリになることが確定したが、漏れちゃったもんはしょうがない…買えることを祈ります。
ツアー客も相まって常念岳山頂はにぎやかでした。今年度の山行は昨年度よりも天気のいい割合が高い気がする。さんざん筆者の雨男説が言われているがこの山行で覆せたのではないだろうかと思ったり……。
常念岳から蝶槍までは一気に下った後に登り返して南下を繰り返します。しっかり寝た分1日目よりは確実に動きがいいのを実感してました。睡眠時間だいじ!
このあたりから穂高連峰が非常によく見えました。涸沢カールから上がって涸沢岳を挟んで北穂・奥穂と西穂から槍までの稜線がくっきりしていて、いつか歩いてみたいなと強く思いましたね。
蝶ヶ岳ヒュッテから大滝山方向の分岐に進み小一時間下りて登ってを経ると突然大滝山北峰がでてきて、大滝小屋のテン場指定地になっていて驚きました。張り数は少ないが景色もよく大滝小屋のトイレが水洗(?!)でたいへん良かったです。
ねるねるねるねを作ったり、暑さと開放感から服を脱いだり思い思いに過ごしていたところ、もう一方天幕する方がいらっしゃって西穂から槍への縦走や後立山連峰縦走の話を聞くことが出来、山の先輩方はやっぱりすごいなと感じましたね。
映画トップガンに出てきそうな雰囲気を醸し出している高林さん。人生初ねるねるねるねに大感激を受けていました。夜はパスタを茹でて就寝。
翌朝テントを出ると思わず笑ってしまう程に綺麗な雲海が広がっていました。雲海と朝日に照らされる穂高連峰を見ながら下山を開始します。ピストンの憂鬱なところは下ったところを登り返すところですよね。
やはり人気な山だけあって登ってくる人も多く、常念岳から蝶ヶ岳の区間は外国の方もかなり多い印象を受けました。下山後にカモシカスポーツに行くことが決定したため皆の気持ちはそちらに傾きつつありましたが、なかなか下山も長く感じました。
なぜ迂回路が設定されているのか分からなかったのが、実際行ってみると沢が増水すると登山道が冠水するために一度尾根にあがる迂回路があるのを知ってよくできてるな~と感じましたね。

まとめ:
1日目大串には情けない姿を見せた形になってしまったが、事前合宿でバテるよりは相当マシだったと思う。快晴の北アルプスを3日間堪能することができ、体力的にも次の北アルプスへのモチベーションをかなりあげることが出来た。同期がパワフル系ばかりでいつも助けて貰ってばかりなのだが、いずれソロでも行けるように個人としての心身両面でのレベルアップもはかっていきたい。どうしても北アルプスは遠いので運転してくれる高林さんはありがたい。急な計画にも関わらず乗っていただきありがとうございました!
(文:菅原)