メンバー:CL菅原,SL大串,梅田,堀,中村,鈴木(琴),有間,前嶋,鈴木(大),増田,高林
行程:
22日:静岡=空木岳登山口-池山-空木岳-池山小屋
23日:池山小屋ー空木岳登山口=静岡
記録:
22日:晴れのち曇り
相も変わらず天候に恵まれない我が山岳部、今回は少し足を伸ばして中央アルプスの空木岳と懐かしの檜尾岳を取る周回を計画していたものの、梅雨前線が近づく関係で二日目が雨の予報の中の山行となってしまった。ただ、夏合宿に向けて惨めな山行も経験としてアリというこじ付けに等しい理由で決行となった。
あれ?以外に天気がいい...?
直前になっても天気が定まらず、てっきり曇りか最悪小降りかと思いきやまさかの晴天。想定外の灼熱の中、山行が始まった。
アルプスを一望
東屋で一休み
それにしても暑い。汗が止まらない。また今年も嫌な季節が来てしまった...。今年は例年にないくらいに暑く体に堪える。まだ夏山シーズンが始まってそうそうだが早いとこ冬山になって欲しい。
東屋近くのトイレ裏からショートカット
と思いきや意外に足場が悪い、帰りは通らない方がよさそうだ
池山小屋、まさかここが今日の宿とはつゆ知らず...
ここで今回の割と重要なターニングポイント。無人の小屋を発見した。小屋となっているものの、事実上の避難小屋のような状態になっている。山行ではいつどんなトラブルに見舞われるかわからないので特に小屋などはちゃんと把握しておくと後々助かる。
絶妙な表情の菅原君
だそうです
今回の核心
今回の核心ポイント。長い鎖場や沢を横切る箇所が連続している。個人的には聞いていたよりもかなり悪い印象を受けた。特に翌日雨であることを考えると正直通過したくないという思いがよぎった。
肝心の何mかが読めない
クライマーだらけなので皆スイスイ登っていく
縁起でもない名前
空木岳直下の避難小屋手前の分岐で最終的な行動指針を決めることにした。まず、候補としては、「避難小屋に行き、空木岳を取り、明日は雨が止むまで待機する」と「ここにデポして空木岳を取って、池山小屋まで下る」の二択となった。どちらにも問題があって、前者の場合、雨がいつ止むか分からないだけでなく、登山道が通れる保証がないという点。後者では順調に行っても7時くらいに到着になる点。かなり難しい選択であったがここで時間を空費しても仕方がないので多数決を取ったところ後者になった。ちゃんと考えることも大切だけれどもだからと言っていたずらに時間を消費することは避けるべき。なかなかに難しい決断だったが、これからの部活に役に立ちそうな経験にはなった。
ピース✌
誰かさんたちが喜びそうな大岩
元気な三年生
この時期でも案外雪が残っている
なんやかんや、空荷だったこともあり、雨に降られることもなく無事に空木山頂に到着した。
山頂は相変わらずの景色であったけれども下山をし始めると...。
晴れた!!!
n回目の下山をし始めると晴れる現象。もはやここまで来ると笑えてくる。まあ、記憶の中に少しでも晴れたときの景色が残っただけマシとしておこう。
みんなでバンザーイ
そうこう楽しみながらも刻一刻とタイムリミットは迫ってきている。足早に分岐に向かい、下山を始める。泊登山でその日のうちに下山を始めるのは今まで経験したことがなかった。
急げ、急げ
トリックアート(?)
個人的には少しは雨に打たれるだろうと考えていたものの、幸い、雨に降られることもなく、危険個所も無事に通過できた。ちょうど小屋に着いたころに雨が降り始めた。あぶねー。結局小屋に着いたのは19:30ごろ。かなり遅くなってしまったが明日の天気を考えれば致し方無いと言える。小屋に先客もおらず、我々だけで優雅に過ごすことができた。
みんなでわいわい
23日:雨
この日は下山だけということもあり普段の山行では考えられないほど遅く起床した。麻雀に勤しんでいた人たちは梅田に朝食の準備を丸投げしてひたすら対局を続けるという愚行をする始末。反省してください。
こちらもn回目のラーメン
快適な小屋とはいえ下山はせざるを得ない
夜にかなり雨が降り、行動を開始したときもそこそこ降っていた。その影響もあってか登山道は完全に川のような状態に。結果論になってしまうがやはり、昨日行けるところまで行っておいてよかったと心底そう思った。
これは川ですか? いいえ、登山道です
結局、下山するまで雨は止むことなく降り続けた。もし、避難小屋で雨をやり過ごしていたら下山は一体何時になったことやら。
お疲れ様でした
まとめ:
色々と難しいことをたくさん考える山行だった。ただ、去年までと決定的に異なったところは2年生が積極的に意思決定の場で発言をするようになったところだった。各々が意見を持ち、それを自分の言葉で表現するようになっている姿を見てとても成長したことを実感した。個人的には山行の成功か否かは計画を完遂できたかではなく、何かしらの学びを得られたかだと考えている。その点、今回の山行は様々な学びを得られたと言えるので概ね成功だったと思う。また、檜尾には行こうと思う。
(文:高林)
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